結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年11月12日(土曜日)

野田総理「TPP交渉参加表明」と巨人軍清武vsナベツネ確執と食品安全基準FSSC取得の「世界観と処世訓」

今日は土曜日で、
いい天気。

私は東京・池袋の立教大学キャンパス。
結城ゼミのみんなと落ち合って、
修士論文・調査研究レポート仮提出の報告を受け、
今後の仕事の確認。

そのあと皆で昼食。

いい日です。

「いい日は いいな♪」

さて、野田佳彦首相。
昨11日夜、首相官邸で、
TPP(環太平洋経済連携協定)に関して正式表明。
「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」
「貿易立国として築いた現在の豊かさを次世代に引き継ぐには、
アジア太平洋地域の成長力を取り入れていかなければならない」

今日開催のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、
直接、関係国に伝える。

歴史的にみると、これは、
「自然⇒必然⇒当然」の流れだと思う。

「国内調整は難航必至」だが、
「成長アジア主導の好機」

日経新聞の見出しから。

それよりも読売巨人軍。
以下はすべて読売新聞からのコメント。

まず清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャー。
わざわざ文部科学省内で記者会見。

「岡崎郁ヘッドコーチの留任について
渡辺恒雄球団会長(読売新聞グループ本社会長・主筆)に報告し、
了承を得ていたのに、9日になって渡辺会長から
『ヘッドコーチは江川卓氏とし、岡崎ヘッドは降格させる」と、
これを覆す指示があった」

「桃井恒和オーナーを飛び越えて、
不当な鶴の一声で内定した人事を覆すような行為を、
許すことはできない」

ナベツネ氏は沈黙。

代わりに巨人軍・桃井恒和オーナー兼社長。
「驚いているし、残念でならない」

「代表取締役である私が知らないところで、
(今日の記者会見を)やったというのは、とんでもないことだ」

「渡辺会長は親会社のトップであり、常に意見交換しているが、
誰かの鶴の一声で変わるものではない」
ナベツネ氏寄りの発言。

清武氏の処遇に関して、
「当面は球団代表、GMの仕事をやってもらう。
今後は球団と読売新聞社の取締役会で協議する」

巨人軍・原辰徳監は、秋季キャンプで宮崎にいた。
「江川さんの件はまったく知らなかった。
大事な先輩であり、功労者ですので、
ご迷惑がかからなければいいが」
江川を思いやった。

その江川卓氏。
「正式に話は聞いていませんが、
巨人軍ヘッドコーチに名前が挙がるのは大変名誉なことです。
ただしこのような状況では、
多くの関係者に迷惑を掛けてしまうことになるので、
お受けするのは難しいと思います」

讀賣グループ内の騒動を、
讀賣新聞が報告。

この各自のコメントのニュアンスから判断するのがよろしい。

球団会長がいて、
球団社長がいて、
球団代表がいる。

この中で、社長の存在感が薄いのが問題。

なんだかんだ言いあっていても、
「会長」と「代表と称するゼネラルマネジャー」のコミュニケーションの問題。
渡辺85歳、清武61歳。

まあ、よくある話で、
オリンパス事件に似ていなくもない。

現場の原辰徳や外の人間の江川卓に、
「累が及ぶ人事ゲーム」は、
「塁を奪うゲーム」としてのベースボールとはいっても、
よろしくはない。

日経新聞1面コラム『春秋』

「人間が生きて行くためには、
世界がどんなふうにできているかという世界観と、
世界がそんなふうにできているならこう生きようという処世訓が必要だ」

井上ひさしの遺作小説『一週間』から引用。

井上ひさしは続けている。
「そのときそのときの利害に合わせて、
この世界観と処世訓を簡単に変えてしまう人間が多
い」

最後に手厳しい。
「彼らを信用してはいけない」

野田佳彦日本国総理大臣、
清武英利讀賣巨人軍球団代表と渡辺恒夫球団会長。
それぞれの世界観と処世訓。

信用できるか?

さて、日経新聞に「食の安全『国際標準』対応」のタイトル。

食品・飲料メーカーが「FSSC22000」取得に動いているという記事。

ウォルマート、テスコの小売業や、
メーカーのダノンなど、
世界の流通・食品企業約650社が参加する組織がある。
名称は「コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)」
このCGFが策定した安全管理規格が「FSSC22000」。

これは広く普及している「ISO22000」をベースとしているが、
ISOよりも基準が厳しい。
「食品への異物混入を防ぐために工場への人の出入りをチェックしたり、
廃棄物の処理方法やトイレの配置場所まで定めたりしている」

伊藤園は静岡県内の自社工場と清涼飲料を生産する長野県の委託工場で、
FSSC22000の認証取得手続きを始めた」

コカ・コーラグループは今春に国内全29工場で取得を済ませ、
取引先にも取得を要請する」

そのために飲料の原料メーカーやペット容器などの資材メーカー約170社、
さらに2013年末までには約40の飲料委託先でも認証を得る方針。

小売り側は、イオン。
国内外に約450あるPB加工食品の委託工場に対し、
15年度までにFSSC22000を取得するよう要請する。

取引先がFSSC0を取得すれば、
イオンにとっては工場監査が省ける。

また、生鮮野菜や畜産品に関しては、
「グローバルGAP」の取得を求めていく。
これは同じくCGF推奨の「農産物の安全性に関する別の規格」。
イオンは生鮮のPBを生産する契約農場や直営農場に対しても対応を強化する。

国際的な安全基準順守。

これも世界観と処世訓に通ずる動きである。

それが「信用」を形づくることになる。

<結城義晴>

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