結城義晴のBlog [毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年10月28日(木曜日)


日本銀行の金融政策決定会合で、
2010年~2012年の国内総生産が討議された。
2010年度から2011年度に関しては、
実質成長率と消費者物価は下方修正され、
2012年度成長率は前年比でプラス1%台との予測。

これによってゼロ金利も、
長期化する可能性が高まりそうだ。

なんとも、厳しい環境が続きそうで、
昨日、このブログでイオンの中期経営計画を問題にしてが、
その基本認識に関して岡田元也社長がコメントしたことが、
2010年代の前半は当たりそうだ。

「これからの10年の環境変化は、
これまでで最も激しいものになる」

さて今日も、「ロンドン・パリ探訪」カルフール編の続き。
カルフールの最新店大繁盛。
これは最大店舗「モンテッソン店」以上の凄さ。

なぜか。

競争がないところ、
大型店舗がないところに、
最新のハイパーマーケットをオープンさせたから。

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このレジ付近の混雑ぶりを見てほしい。

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カルフールは、テスコ同様に、
大きく4つのパターンのフォーマットを展開している。
フランス国内で、21.7%のシェアを有するが、
これもテスコ同様に「クリティカル・マス」を突破している。
そしてこのように寡占するにはマルチ・フォーマット戦略をとらざるを得ない。

まずハイパーマーケットが231店舗で、224億ユーロ。
スーパーマーケットは987店舗で、139億ユーロ。
コンビニエンスストアが3165店で、71億ユーロ、
そして小型ハードディスカウンターが、928店舗で27億ユーロ。

この中で、ハイパーマーケットが半分以上を占める。
カルフールにとって、便利性総合小売業こそ、
収益性も高いし、その存在価値をアピールするフォーマットなのだ。

最新店のオートイユ店は、パリ市内にオープンしたハイパーマーケット。
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フランスには「ラファラン法」という出店規制法がある。
「1996年7月5日法」ともいわれ、
これはやはり厳しい営業規制法だった「ロワイエ法」を修正したもの。

1975年にはフランス国内にハイパーマーケットが3151店あった。
それが1995年には3倍近い8771店に増えていた。

ラファラン法に記されているその目的。
「商業と手工業は価格および提供するサービスと商品の質に関し、
消費者の需要を満足させることをその役割とする。
雇用の発展に協力し、国内経済の競争力を高め、
都市および農村生活を活気付け、生活の質の向上に貢献しなくてはならない。
同時に、商業設備の近代化に貢献しなくてはならない」

小売商店の新築、または既存建築物の改造は、
300㎡以上の販売面積をもつ小売商店の開店・拡張には、
県商業設備委員会に対して許可申請が必要とされる。

当然ながらハイパーマーケットはもとより、
スーパーマーケットも規制対象となる。

この法規は、第1に小売店舗の新築、改造だけでなく、
ホテル、大規模映画館、店舗付きガソリンスタンドをも対象としている。
第2に県商業設備委員会の地元議会議員代表数を削減している。
第3に、出店に伴う影響調査の強化を挙げている。
そして第4に、違反に対する罰則の強化がある。

従って、パリ周辺ではほとんどといってよいほど、
新店舗はつくることができなかった。

不可能に近いこと。
それを可能にすると、
ものすごい繁盛店ができる。

それがオートイユ店。
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パリ市は東京の山手線内ほどの広さを持つ。
そのパリ市外周道路の際に、この店は出店した。
ワンフロアの細長い店舗で、上は公園。

円形の入口をはいると、もう客の熱気が伝わってくる。dscn9554-3.jpg

天井は低く、店舗としての条件がいいわけではない。
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入口をはいると、シーゾナル・プロモーション売場。
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飲料が大量陳列でディスカウントされている。
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コカコーラなどこのあり様。
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レジのところには、長い行列と人だかり。
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土曜日の夕方ということもあるが、
レジには人がたまって、
その周辺は動きがとれないほど。
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モンテッソン店も凄かったが、
この店も見てください。
繁盛とはどんなものだったか。
日本の小売業が忘れてしまったものがある。

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定番売場は、まず花卉の売場から。
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青果部門は鮮度の良い商品が並ぶ。
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ワンフロア細長いハイパーマーケットでも、
青果部門は一番最初に来て、一番広い。
世界共通の現象。

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トロ箱、クレート陳列は当たり前。
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フォークリフトで運んで来て、そのまま売場に並べるだけ。
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延々と青果部門が続く。
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鮮魚は氷を敷き詰めた上に商品をきれいに並べる。

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魚はセンスよく、しかも市場形式の売り方を採用している。
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鮮魚から多段ケースの精肉へ、
そして対面精肉売場へ。
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店舗の一番奥に精肉対面コーナー。
ここも畜種別、用途別に仕切られている。
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1990年代の店舗からすると、
ずっとあか抜けていて、
さすがフランスという雰囲気づくりがなされている。

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精肉よりも力が入っているのがデリ売場。

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低い対面ケースの前に店員が立って、
客と会話しながら売り込む。
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乳製品、チーズの売場も低い対面コーナーに、
商品がセンスよく並べられ、
顧客の注文に応じて商品提供される。

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ホットデリ売場も、人気の的だ。
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ベーカリーは巨大な売場。
フランスパンが、材木のように縦に並べられて売られている。

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パッケージ・デリ売場。
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電子棚札のデリ売場2は最下段の下のケースの縁に関連陳列。。
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ピザ生地売場の下段にはコーラの関連陳列。

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冷凍食品はセミ・リーチインケースを採用。
店舗が狭いことをずいぶん意識している。

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それでもグロサリーは十分なスペースをとっている。

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モンテッソン店の1万2000坪ほどに大量陳列はしていないが、
ハーフサイズ・ハイパーマーケットとして、
実は非常に買いやすい売場となっている。

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ビン詰め、缶詰めなども絞り込みつつ、
整理された売場だ。
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ワイン売場は、逆に品揃え豊富。
パリ市民の中の富裕層向けの店舗となっている。

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水は壁面沿いで、大量陳列。
よく売れている。
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水の補充風景。
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飲料売場はどんな店でも十分なスペース。

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そしてこの店でも搬入口が直接設けられている。

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搬入口は1カ所ではない。
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ここからフォークリフトで単品大量に搬入され、
単品大量に並べられ、
単品大量に販売される。

それがハイパーマーケットのコンセプト。
しかしパリ市内のハイパーマーケットは、
そのうえで絞り込んだ品ぞろえと、
ハイクオリティの商品ラインを導入している。

まさにコンパクト・ハイパーマーケット。

ウォルマートが、盛んに実験しているコンパクト・スーパーセンター。
それがパリ市内のカルフールにおいても展開されている。
こちらは実験ではない。

厳しいラファラン法の規制の中で、
出店しさえすれば確実に、
巨大な売上げをはじき、莫大な利益を出す。

それが、このオートイユ店。

小売業は、一に立地、二に立地、
三四がなくて、五に立地。

そのうえで競合がない。

こんな金城湯池を生みだすことができるのだということを、
この店は教えてくれる。
(まだまだつづきます)

<結城義晴>

<商人舎事務局からのお知らせ>

商人舎が今年最後におくる戦略セミナー
「儲かる惣菜マーチャンダイジング」は、
只今、参加者を募集中です!

惣菜分野の第一人者・日本フードサービス専門学院長の林廣美先生に、
2011年の惣菜トレンド、儲かる惣菜メニューの開発と売り方を、
徹底解説いただきます。
年末年始の売れて儲かるホット・デリ、コールド・デリも紹介します。

もちろん、結城義晴が、国内外のホットな動向を背景に、
2011年スーパーマーケットへの戦略提言をいたします。

詳細はこちら、お申し込みはお早めにお願いします。

2010年10月26日(火曜日)


今回は、時差が抜けない。
地球を逆回転で、太平洋を渡り、
さらに大西洋を越えてから、
シベリア回りで帰国した。

いわゆる世界一周。

初めてのことではないが、
だからだろうか、真夜中に目が冴えて、
無理に寝ようとしてうとうとすると、すぐに朝がきて、
その分、日中、眠気が襲ってくる。
ブログ・アップの時間もずれてくる。
今しばらく、ご容赦のほど。

さて昨日は、富山へ講演旅行。
東京から上越新幹線に乗り、
越後湯沢で特急はくたかに乗り換える。

越後湯沢の駅は霧に煙っていた。
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直江津に出ると、そこから延々と日本海沿いを走る。
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富山に着くと、じゆう館へ。
大阪屋ショップの取引先の会「清文会」の記念講演。
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大阪屋ショップは富山県ナンバー1のスーパーマーケット企業。
私のテーマは「製配販協業の軌道」
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ローカル・スーパーマーケットのサバイバルと成長。
そのために、地域の製造業・卸売業といかに協業するか。
私の持論を展開させてもらった。
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半月余りの旅行から帰って、
フィジカルコンディションはよろしくはないが、
テンションは上がりっぱなし。
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ご清聴を感謝したい。

さて今日は、パリ郊外の世界的巨大店舗のレポート。
カルフール・モンテッソン店。
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カルフールは、フランス第1の小売業で、
ウォルマートに次いで、世界では第2位。
年商860億ユーロ、1ユーロ110円換算で9兆5000億円。
2009年度の伸び率はマイナス1.2%。

店舗はフランス国内に5540店ではあるが、
世界33の国と地域に1万5561店を有する。
店舗数だけで見るとウォルマートを凌ぐ。

そのカルフールの国内最大店舗が、このモンテッソン店。
およそ1万2000坪のワンフロア型ハイーパーマーケット。

多層階の百貨店を除けば、世界最大の店舗といえそうだ。

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カルフールは1960年にスーパーマルシェ第1号店を出店し、
3年後の1963年には、非食品強化型のハイパーマルシェを開発している。

これが衣食住フルライン型のセルフサービス店舗として完成され、
やがてアメリカではウォルマートのスーパーセンターに進化した。

日本では、ダイエーを始めとする総合スーパーとして発達したが、
日本はいち早く業態の成熟期から衰退期にはいってしまった。

アメリカのウォルマートは現在、 飽和を迎えつつも、
最強フォーマットとして君臨し、
フランスでもハイパーマーケットは必須のフォーマットである。

入口を入ると、モール・スタイルになっている。
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各種専門店が誘致されている。
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しかし何といっても凄いのが、直営のハイパーマーケット。
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「PROMO LIBRE」という一大作戦を敢行中。

フランス国民にとって必須のフォーマットであるものの、
ここ数年、ハイパーマーケットも売上げが上がらなくなっていた。

もともとカルフールは、
「PRODUITS LIBRE」という方式を34年間続けてきた。
「よりどり商品」とでも訳したらよいか。

それを 「PROMO LIBRE」に大転換。
「よりどり値引き」とでも言うべきプロモーション。

「値引き商品を決めるのはあなただ!」と銘打つ。

カルフールでは、お客が自分で値引き品を選ぶことができる。

その原理とは?

競合他社のように、割引き商品をお客に強要するのではなく、
顧客カードを持っているお客に、
割引き商品を自由に選んでもらおうというもの。

ロイヤル・プログラムの一種と考えてよい。

この戦略は今年2月16日から、
1年前に着任した副社長のラルス・オロフソンによって始められた。

対象の650品目から、
お客が3品目選ぶと、
顧客には、その割引差額がキャッシュバックされる。

週ごとにその対象となる棚が変わる。

まず朝食の棚から始まったが、
食品以外の売場でも商品を選ぶことができる。
例えば家電小物は20%引きで提供されている。

カルフールには割高というイメージが出来上がりつつあった。
マクネア教授の「小売りの輪」仮説のようになりかけていた。

しかし、この「よりどり割引き」作戦によって、
価格面において攻撃的に出ることを可能とさせた。

オロフソンは語っている。
「診断は終わった。
我々は今、提案をしているところだ」

カルフールは231店のハイパーマルシェを持つが、
それが売上げ総額の半分を記録している。
そのハイパーマルシェが、
「よりどり割引」によって、回復しつつある。

さて、店内を巡ってみよう。
まず、モール通路からレジを臨む。
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店舗左翼の半分くらいが食品。
まず、ベーカリーの売場。
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3ユーロのパンが山積み。
これがすごいボリューム。
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右手には乳製品、チーズのコーナー。
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ベーカリーの奥に精肉売場が連なる。

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左翼壁面沿いに対面売場。
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その右手がセルフサービス形式のコーナー。
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畜種別、メニュー別に、コーナーがつながる。

カルフールは、
重点販売方式といわれる単品強化型のプロモーションを得意とする。
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精肉売場の前面には、
平オープンケースの重点販売コーナーが設置されている。

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さらに乳製品の裏側には、対面のデリ売場。
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グルメの国フランスだけに、デリカテッセンは豊富な品揃え。
1万2000坪のハイパーマーケットだけに、
重点販売方式をとりながら、そのうえで品揃えが深く、広い。
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小型パックのソーセージがエンドに積まれている。

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ロテサリー・チキンの売場。
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簡便商品のコーナー。
キャセロール料理などが並ぶ。
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こちらはホットデリ・コーナー。
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ハムの塊が並んだ平ケースのエンド。

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ベーカリーから始まって、精肉や乳製品、デリ、鮮魚とくる。
そのあとで、店舗中央あたりに、
一大ファーマーズマーケットのように青果部門が位置付けられている。
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「よりどり割引」展開の野菜売場。
キュウリもクレートに盛り付けられている。
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売場で盛んに使われているクレートは、EU共通。
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葉物野菜も重点販売方式。
すなわち単品大量販売。
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単品大量で、作業効率の良い売場づくり。
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陳列棚の前面にさらにクレート陳列。
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手前はピーマン、パプリカ。
向こうは柿。
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青果部門の最後に、サラダ・パックは多段ケースに並べられている。

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青果部門が終わったら、グロサリー。
ながーい奥壁面沿いのコーナー展開と、内側のゴンドラ・アイルとを、
交互に覗きながら1万2000坪のハイパーマーケットを歩いてみよう。

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よく売れている菓子売場。
エンドにはスーパーマリオのキャラクター菓子。

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エンドはヴィッテルの水のエンド。
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カルフールの重点販売が良く表れた売場。

壁面は同じく、ペットボトルの水の売場で、呼応させている。

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リカーコーナー。
前面に高級ワインを詰め込んだアイランドケースが立っている。

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本場フランスワインのコーナー。
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エンドには箱入りビール。
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エビアンもフォークリフトで運ばれ、そのままパレット陳列。
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フランス人は飲料をよく飲む。
ソフトドリンク売場も巨大だ。
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酒・ソフトドリンクの一角が終わると、いよいよ雑貨から非食品に入っていく。
このエリアが、スーパーマーケットと異なり、
生活全般にわたるワンストップショッピングを可能としている。

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雑貨のゴンドラの先には、いよいよ衣料品売場。
雑貨と衣料の間に、冷蔵の飲料ケースがあり、
さらにその隣に搬入口がある。
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店舗奥壁面沿いを延々と、店舗右翼の方まで、
実用衣料の売場が伸びている。
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壁面に上下2段のハンガー陳列。

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その対面のエンドには室内履きやスリッパのハンガー陳列。

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アウター衣料の一部も品揃えされている。
その前にハンガーにかかった紙袋。

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内側の売場には、これもリングハンガーで 女性用のニット。

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アイルにはTシャツがボリューム陳列。

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そして奥主通路の壁面沿いに試着室がある。

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園芸用品売場も、奥主通路にめり込んだ形でコーナーがとられている。

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玩具売場はハイパーマーケットの核カテゴリーのひとつ。

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「oui」は「ウィ」。
「yes」。
中通路には「oui」だらけ。
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自転車売場も定番で、壁面から内側に向かって設けられている。

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奥壁面には、搬入口が直接、設置されている。
外には在庫スペースはない。
だからほとんど全商品を店頭に陳列していることになる。

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家具は、軽家具ともいうべき品揃え。

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ぬいぐるみもゴンドラ陳列。
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店舗右翼に向かって最後の一角はウッディな床。
ここに家電コーナーが設けられている。

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ゴンドラアイル内を見ると、書籍雑誌コーナー。
子供たちが座り込んで、読んでいる。
「立ち読みではなく、座り読み」。
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奥壁面にテレビ売場がみえる。
映像機器は売場のマグネットになる。

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1万2000坪のハイパーマーケットの奥壁面沿い。
向こうの端まで見渡せない。
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そして店舗右翼面。
家電売場によって構成されている。

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白物家電は、店舗のレジに向かった側に広いコーナーどり。

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ベッド売場も店舗を縦断している。
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そして「ソルド」のコーナー。
セール品の売場。
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これはいわゆる「バーゲンセール品」

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店舗を右翼から左翼に横断する中通路はやはり広い。

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店舗中央の入口に向かって、非定番のシーゾナル島陳列が続く。

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客層は極めて広い。
フランスにはイスラム教徒も多く住んでいる。
ハイパーマーケットは最も広い客層を飲み込んだフォーマットである。

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世界最大級のハイパーマーケット・モンテッソン店。
売上げが上がりにくいといっても、
この店は例外だ。

パリ郊外の新都市ラ・デファンスの、
さらに外側の新興住宅地。

そこで独占に近い状況で商いし続ける。

フランスには1996年に施行されたラファラン法という出店規制法がある。
このモンテッソン店は、厳しい規制の中で誕生した最大店舗。
しかも、典型的なサバブ立地。

繁盛しないはずはない。
地上駐車場は当然のこと、
地下駐車場も満杯。
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今年度から始まった「よりどり割引」作戦への大転換は、
この世界最大ハイパーマーケットにもうひとつのパワーを与えた。

「繁盛」とは何かを、
まざまざと見せつけてくれる店。

この店舗を訪れるだけで、
元気の素を分けてもらったように感じられる。(つづきます)

<結城義晴>

2010年10月20日(水曜日)


昨日、帰国して、久しぶりによく眠った。
ほんとうによく眠った。

10月5日に日本を発ってから、
私が1日1万歩以上歩いた日。

10月7日  11869歩、
10月9日  12876歩
10月10日 13037歩、
10月11日 17118歩、
10月14日 12229歩、
10月16日 12509歩、
10月17日 13854歩、
10月18日 12513歩。

ずいぶん歩いた。
睡眠時間も3時間から5時間の間。
この疲れがたまっていたのだろう。
昨日はとにかく、眠った。
枕が違うと眠れない、などというが、
私にはそれはない。

しかし、自分の家で寝るというのは、
やはり心から安心するのだろう。

とにかく、深く眠った。

しかし今日からもう、次のスケジュールがびっしり。
朝から起き出して、出かけた。

さて、今日の毎日更新宣言ブログでは、
2010パリ国際食品見本市の全貌を明らかにしよう。
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SIALは、グローバル・フード・マーケットプレースと銘打たれているが、
Salon International de l’Agroalimentaireの頭文字をとったもの。
主催は、COMEXPOSIUM社。
「パリ国際食品見本市」として、毎偶数年に
パリノール見本市会場で開催される。

パリノール・ヴィルパント会場は、
従来の1号館から6号館までに加えて、
7号館、8号館が新設増床され、総面積10万6123㎡。
それぞれの号館が、
日本のビッグサイト東館や幕張メッセくらいの大きさを持っていて、
それが9ホール分もあると想像してもらえばいいだろう。
最大面積の5号館は、さらに5aホールと5bホールに分かれるからだ。
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来場者は14万8000人。
入口には、各国語で「ようこそ」と幕が掲げられている。
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出展社数は、約5500。
104の国と地域からの参加で、
まさに国際色豊かな食品フェアとなっている。
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来場者の42.0%がフランスから、
37.6%がフランス以外のEU諸国から、
そして20.4%がその他の国から。

出展社も、78%はフランス以外の国から。
開催は10月17日から21日までの5日間で、
初日の17日には続々と入場手続きをしている光景がみられる。
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今回も、SIALと国際食品機械見本市(IPA)
およびインフード展の同時開催。

毎奇数年にはドイツ・ケルンメッセでアヌーガが開催されている。
シアルは、このアヌーガと並び称される世界2大食品フェア。

1号館から4号館までは、国別展示会場。
これがすごい。
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1号館入り口にはUK(イギリス)のブースがデンと構えている。
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1号館も広大なスぺース。
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イタリアのパビリオンは、いつも華やかだ。
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この中の2号館に日本パビリオンもある。
270㎡に19企業・団体の参加を見た。
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香川県パビリオンだけ独立していて、
試食を中心に集客している。
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3号館のフロント部分。
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5号館のaとbのホール、および6号館の広大なホールは、
主にフランス国内企業のカテゴリー別の展示。
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中心にSOPEXAのブースがある。

5bは乳製品と卵のカテゴリーが一堂に集められている。
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5bの端にインフード展。
原料・半加工品専門のフェアで、
ここには世界中のプロが集まる。
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欧米では、日配品というくくりはない。
デアリ―(dairy)は乳製品。
それがこの5bホール。

5aには、グロサリー、飲料、酒、菓子などの展示があり、
6号館は精肉や加工肉、野菜・果物の展示。
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回転寿司のRice Wichのブース。
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8号館が注目のホール。
ここにはグルメ・フード、オーガニック・フード、
ヘルス・フード、サプリメント、そしてティー・パビリオン。
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オーガニック・フードのコーナーの中央には、
コンセプトブースが設けられている。
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オーガニック・ワイン。
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チーズでもオーガニック商品が展示されている。
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グルメ・フードのブースの真ん中には、
こちらでもコンセプト・コーナーがある。
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そしてグルメ体験の詳細なマトリックス分析が、
展示されている。
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その中の「エクセレンス&ノウハウ」の商品展示。
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コンセプト・コーナーの周辺には、
各社のブースがちりばめられていて、
盛んにサンプル提供がなされている。
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もちろんフランスのフォションのブースには、
大きな人だまり。
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最後に広大な7号館はIPAの展示場。
IPAは食品機械見本市。
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かつてはパリ市街のベルシーで同時期開催されていたIPAは、
現在、パリノール会場に移り、大変便利になった。
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一つひとつのブースは広くて、専門的。

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例えばCEPIのブースには、機械がずらりと並ぶ。
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SIALの特徴は展示場以外の企画が充実していること。
そのひとつは「ワールド・カンファレンス」。
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セミナーの内容に関する解説ボード。
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ちょうどサプライチェーン・マネジメントの講座が開かれていたが、
初日の午前中ということもあって、
講師は熱心にレクチャーしていたが、
ご覧のように参加者は少なかった。
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6号館入り口からエスカレーターを降りると、
SIAL定評のイノベーション&トレンドコーナーがある。
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イノベーションとトレンドは5つの軸(axes)と、
そこから枝分かれした15のトレンドが図示されている。
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5つの軸とは、
①プレジャー
②ヘルス
③フィジカル
④コンビニエンス
⑤エスニック

2010年のトレンド指標も明示されている。
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イノベーションを果たした350品目が展示されている。
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イノベーション&トレンドコーナーとともに、
シアルを象徴するのが「シアル・ドール」
世界ヒット商品コンクール。
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1986年から開催されているシアル・ドールには、
今回、30カ国が参加している。
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私も、1992年から2004年まで、
シアル・ドール日本代表選考委員を務めた。

この段階では、カテゴリー別のナンバー1アイテムが、
選考され、展示されている。
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アルコール飲料カテゴリーでは、
左端が金賞のアイテム。
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過去2年間のヒット商品が30カ国から集められ、
それぞれのカテゴリー別に第1位が決められる。
それがカテゴリー金賞。

このカテゴリー賞の中から、
さらにたった一つの商品を選ぶ。

それがグローバル・シアル・ドール。

2004年には、ロッテ・クーリッシュで、
私はこのグローバル・シアル・ドールを獲得した。

私の人生でもハイライトのひとつだった。

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2010年のグローバル・シアル・ドールはいったい何か。
この大きな「?」の中にその商品が展示されている。

シアルは、その展示会としてのスケールによって、
世界に冠たる食品フェアであることを証明しているが、
同時に世界の食品のイノベーションのトレンドを分析し、
さらにそれを誘導することによって、
その存在価値を高めているのである。

ただし、イノベーション・コーナーに展示された350品目を見るにつけて、
大きなトレンドの中だけで革新が起こるのではないことがよくわかる。

コモディティ化が進む食品マーケットの中で、
350の小さなイノベーションの塊こそが、
世界の食品の明日を切り拓いていることを感じずにはいられない。

小さな継続的なイノベーションにこそ、
いま、私たちは力を振り向けねばならないのだ。 (まだまだ、つづきます) 

<結城義晴>

2010年10月19日(火曜日)


帰ってきました、日本に。

今回は、疲れ切った。体は。
しかし、気持ちは、昂揚している。

なぜか。

いつものように、アメリカも良かった。
激変していて、その激変が、
アメリカのエネルギーを感じさせた。

しかしイギリスとフランスは、
ほんとうに行って良かった。

ついつい、楽をして、
「井の中の蛙」になってしまう。

毎日のルーチンの行動パターンの中に、
埋没してしまう。

それでは、絶対にいけない。
そのことを思い知った。

今朝は、7時起床。
まさに泥のように眠った。

朝陽が昇り始めたパリの景色。

メリディアン・モンパルナス24階の自室から。
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飛行機雲がふたつ。
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1時間後、街にオレンジ色の光が広がってきた。
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左側の高いビルは、パリッ子から不評のモンパルナス・タワー。

ホテルはメリディアン・モンパルナス。
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午後1時まで、自室で原稿書き。
担当編集者様、ほんとうにすみません。
ギリギリでした。

それから4時半まで、パリで初めての自由時間。
目的地はあったのだが、どうしても店に足が向いてしまう。

シンプリー・マーケット。
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フランス第2の小売企業オーシャン。
年商396億7100万ユーロ。
110円換算で、4兆3638億円。

ハイパマーケットを中心にした企業だが、
街中にスーパーマーケットのバナーを三つ持っている。
その中で、一番店数が多いのがこのタイプ。

それからモノプリ(MONOPRIX)
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フランス第3位の小売業で、
こちらはスーパーマーケットを中核にしたカジノ。
そのスーパーマーケット第1のバナーがカジノだが、
パリ市内にはこのモノプリも多い。

イギリスのテスコでいうところのテスコ・メトロというタイプに似ているが、
最近は洗練された都市型スーパーマーケットとなってきた。
注目のバナー。

それから地下鉄13号線と1号線を乗り継いで、
チュルリー駅へ。
店内に入って食事はしないが、
ちょっとだけ、鰻の野田岩を覗く。
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まだ営業していて、ひと安心。

野田岩は㈱商業界のそばに本店を持つ老舗。
故倉本長治主幹が愛用していて、
私も好きな店だった。
私が横浜に㈱商人舎オフィスを設立したら、
なんと偶然に、向かいのビルに野田岩が入っていた。

私にはなじみの深い店。
それがパリのルーブル美術館の脇にある。
パリに来たら、覗いてみて、ひと安心する。

その後、チュルリー公園を散策。
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人々がベンチに腰掛けて、くつろいでいる。
私もしばらく、寝そべるようにベンチに座って、
パリの空気を吸った。

「思えば遠くへ来たもんだ」
今日、横浜に帰る。

チュルリー公園は、ルーブルの前庭のようなところ。
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ユリウス・カエサルの像。
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カエサルはローマ帝国をつくっただけでなく、
ヨーロッパのグランドデザインを描いた。
EUはカエサルの構想に沿って誕生した。

2000年も前に、カエサルがデザインしたからこそ、
フランスもイギリスもドイツもイタリアも、
EUの統合に賛同した。

私も、歴史上の一人を上げよといわれれば、
「ユリウス・カエサル」と答えることにしている。

それからこのチュルリー公園の端にある小さな美術館へ。
オランジェリー・ミュージアム。
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建物の前に、ロダンの彫刻がある。
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こんな芸術品が、
野ざらしで置いてあって大丈夫なのかと、
心配になる。

オランジェリーは、クロード・モネの睡蓮が有名。
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360度の睡蓮の絵画。
それがふた部屋つづいている。

印象派に堪能し、
睡蓮を満喫することができる。

短時間の美術館訪問ならば、
オランジェリーがお薦め。
ルーブルやオルセーは重すぎるし、
時間がかかる。

オランジェリーから、
隣接するコンコード広場へ。
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パリの最後はここ。
コンコード広場。
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この広場から凱旋門に向かって、
シャンゼリゼ通りが連なる。

1755年から「ルイ15世広場」と呼ばれていたが、
フランス革命の時に、
ルイ16世やマリー・アントワネットがギロチン処刑された場所。

現代のフランスが出発した広場。

私の旅も、コンコード広場で終わり。

その後、ホテルに帰って、トランクを取り出してから、
タクシーでシャルル・ド・ゴール空港へ。
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JAL406便で11時間半。
ほんとうにお疲れ様でした。
皆さんありがとう。

レポートしなければならないテーマや材料は、
山ほどある。

今回は、なんとか、このブログにて、
報告・分析を試みたいと思っている。

従って、まだまだ、
つづきます。

よろしく。

今夜は、
ぐっすり眠ります。

おやすみなさい。

<結城義晴>

2010年10月18日(月曜日)


Everybody! Good Monday!
[vol42]

2010年の第42週。10月第4週。
1年間が52週だから、
あと10週間で、今年も終わってしまう。

なんと早い時間の経過。

昔々、太陽と月と雷が一緒に旅をした。
ある旅籠に来て、一泊することになった。

一夜明けて、雷さまが目を覚ますと、
お日さまとお月さまが、いない。

さきに旅立ってしまったという。
そこで雷さまの一言。

「月日のたつのは早いものだ」

さらに一言。

「私は夕だちにしよう」

おあとがよろしいようで・・・、とはならない。
このブログは。

今週は、日本の秋を楽しむ週。
大いに自分も楽しみつつ、
お客様にも楽しんでもらう。

来週月曜日の25日はサラリーマンの給料日。
土曜の23日、日曜の24日、
そして月曜は給料日。

大衆はそれを胸をわくわくさせながら待っている。
だから今週は、秋を楽しむといっても、
「節約、倹約。もったいない」の気分。
それも忘れてはならない。

自分の顧客とシンクロする。
それが商売の極意。

そして今月の商人舎標語。
「良く噛んで食べる」
いつでも、なんでも、
良く噛みしめて、事にあたる。
頭に浮かんだことを、
すぐに口に出してはならない。
何度も噛み砕いてから、発すべし。
「良く噛んで食べる」
Everybody! Good Monday!

と、いつもの月曜日のご挨拶をした後で、
パリからの報告。

もう、疲れ切った。
体は。

しかし気持ちは、まだまだ充実。

一昨日は、一日中、
パリ郊外の小売業視察。
カルフール、オーシャン、カジノ、ルクレール。
そしてとんでもない光景を目の当たりにした。

特にカルフール・モンテッソン店。
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オーシャン・ラ・デファンス店。
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そしてカルフール・パリ・オートゥイユ店。
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これらの報告は、明日、明後日に譲る。
とにかく凄い。

その1日視察のときのバスの中のスナップ写真。
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皆で一斉に空調を直しているところ。

さて昨日は、世界2大食品フェアSIALを訪問。
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この一大フェア自体の報告も、
明日、明後日に譲らねばならない。

とにかく、写真を整理し、原稿にする時間がない。
それほど膨大な材料が手元にある。
ご容赦のほど。

私はもう、今日の夕方の便で、
帰国しなければならない。

長い長い旅も終りに近づいた。

そこで今日は、SIALで出会った人々のご紹介。

朝10時前、パリ・ノールのシアル会場に到着したと思ったら、
シアル・ドールブースのところで、バッタリ。
全国セルコチェーンの一行。
理事長の佐伯行彦さん(㈱さえき社長)と㈱セルバ社長の桑原孝正さん。
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さらに6号館の入口のところで、
㈱マックスバリュ西日本社長の藤本昭さんご一行。
待ち合わせたわけでもないのにバッタリ。
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シアルには18万人もの入場者がある。
そのなかで、こうもバッタリ、バッタリ、会うものか。

それから展示会場では、味の素のブース。
ラーメンと餃子の試食を展開していて大人気。
商談も進んだようだ。
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ラーメンと餃子をご馳走になったあとで、
味の素冷凍食品㈱社長の進藤大二さんと。
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それから味の素㈱食品事業部海外食品部専任部長の杉本大介さん(左)、
味の素ゼネラルフーヅ㈱執行役員大阪支社長の小黒節郎さん(右)。
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小黒さんは、万代ドライデイリー会の団員。

そして視察が終わって、そのドライデイリー会団員「オジン・グループ」と。
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私にはとても嬉しい再会があった。
シアルのプレスセンター。

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かつてシアル・ドール選考委員を務めていたこともあって、
私はプレス・バッジをもらって、シアルを訪問した。

だからプレス・センターには顔を出さねばならない。
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シアルには世界中からジャーナリストが集まってくる。
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シアルはそんなマス・メディアを驚くほど大切にしてくれる。
まあ、これが欧米の常識ではあるけれど。

その中にいました、この人。
スチーフン・マイズナー。
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シアルドール・南アフリカ共和国代表委員。
私が最も親しかった人。
『スーパーマーケット&リテイラー』誌マネジング・エディター。

それから、このお二人。
シアルドール・ジャーナリストたちの中の重鎮。
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左が、ジョージ・C・コンドン。
『カナディアン・グローサー』誌代表。
私のグローバル・シアルドール争いのライバルだった人。

右は、ピーター・ミッチェル。
ニュージーランドのレビュー・パブリシング社オーナー。
『スーパーマーケット・ニューズ』
『レストラン&ケタリング・ニューズ』
『ニュージーランド・アパレル』などを発刊している。
こちらはニュージーランドの㈱商業界のような存在。

6年ぶりの再会だったが、
みんな、年をとった。

商業界を退任して、
商人舎をつくったこと。
コーネル大学RMPジャパンが設立され、
副学長に就任したこと。
立教大学大学院の教授の仕事をしていること。
そんなことを報告したら、
「コングラチュレーション!」と言ってくれた。

ことのほか嬉しかった。

さてそんな邂逅もあったが、
一日のシアル視察を終えて、
パリ市内のメリディアン・モンパルナスに帰ってきて、最後の講義。
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ご清聴に感謝したい。
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ヨーロッパの文化、とりわけ食文化に触れること、
シアルの広大な展示会で、膨大な商品の存在を知ること。
そしてテスコ、カルフールなど小売業の繁盛ぶりを肌で感じること。

ピーター・ドラッカー先生の「ポスト・モダンの七つの作法」の第一項。
「見る・聞く」
それも自ら見る、自ら聞く。

それが何より大事だと思う。
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皆さん、ありがとう。

最後の最後に、一足先に帰る私とのお別れパーティ。
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その際、お二人の誕生祝いでケーキにろうそく。
会長の今津龍三さん(今津㈱社長)と、
副会長の小野喜久雄さん(㈱日本アクセス執行役) 。
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おめでとう。

そして見事な大阪締めは、
㈱万代取締役商品部長の磯田雅人さん。
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ホテル前で最後の写真。
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ぼけぼけ写真は、添乗員の小阪さんの所為です。
映っている皆さん、ごめんなさい。
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かくて、私たちのロンドン・パリの旅、
大団円に近づいた。

商人舎第8回USA研修会のテキサス・ニューヨークから数えると、
私自身は約2週間。
ニューヨーク・ロンドン・パリ。
世界三大都市を巡った。

今回は二つのツアーだったが、
いつかひとまとめにして、
三大都市巡り研修会もやってみたいものだ。
お疲れ様。
そしてありがとう。

<結城義晴>

【新ブログ開始のお知らせ】

本日より、新ブログ「常盤勝美の2週間天気予報」がスタートしました。
今週の天気予測と販促ポイント、翌週の天気予測とMDポイントを
毎週月曜に情報発信します。
ぜひ、仕事にお役立てください!           <事務局>

2010年10月16日(土曜日)


昨日、ロンドンからユーロスターに乗って、
ドーバー海峡の下をくぐり、
パリに到着。

ロンドンもいいけど、
パリもいい。

「パリを見ずして死ぬなかれ」だったか、
そんな言葉があったような気がする。

死ぬまでに一度はパリを見よ。
それほどにパリは、いい。

しかしブログはまだロンドン。

「誰がウォルマートを殺すのか?」と同様に、
テスコなどの詳細な分析は、
帰国してからとなってしまいそうだが、
気持ちがホットな今のうちに、
ハロッズだけは写真でお届けしておこう。

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イギリス最高峰の百貨店。
いや、世界最高峰の百貨店。

アメリカでも日本でも、
百貨店の統合やM&Aが盛んだが、
私は、それにはあまり意味はないと思う。

もちろん経営管理面や人材面でのメリットは出よう。

しかし店舗数が増えることや、
売上高が拡大することは、
むしろ百貨店にはデメリットとなる。

ハロッズがそれを証明している。

ナイツブリッジにあるハロッズ百貨店。
その食品売場の天井。

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シャンデリアの天井。

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目を落として、床。

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そして、食べさせる。

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ここでも食べさせる。

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もっと食べさせる。

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これでもかと、食べさせる。

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さらに食べさせる。

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そして、大理石の什器で、
宝石のように食品を売る。

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照明をあてて宝石のように売る。

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宝石のように並べて売る。

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大切な宝石のように。

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宝石のように。

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ハロッズは、ロンドン中心部のナイツブリッジのブロンプトン・ロードに面する。
店舗は4.5エーカー(18,000㎡)の敷地に、
100万平方フィート(92,000㎡)以上の売場面積。

モットーはOmnia Omnibus Ubique。
「あらゆる商品を、あらゆる人々へ、あらゆる場所へ」。
とりわけ、クリスマス限定売場や食料品売場は、
その商品の豊富さで知られている。

歴史を簡単に紹介しよう。
1835年、お茶の貿易商チャールズ・ヘンリー・ハロッドが、
自宅向かいに小売店を始めた。

1849年にブロンプトン・ロードに移転。

その後ウェストミンスターに接する町の中心部ナイツブリッジに、
大型店舗として出店。

1861年に、息子のチャールズ・ディグビー・ハロッドが経営トップに。

1883年の店舗火災を機に大規模改装する。
1889年、創業者チャールズの死後、株式を公開。

しかし、1959年にイギリス企業ハウス・オブ・フレイザーによって買収され、
次いで1985年にモハメド・アルファイドの兄弟によって6億1500万ポンドで買い取られ、
さらに2010年にカタール政府系の投資ファンドによって、
約15億ポンド(推定)で買収された。

現在、ハロッズ名誉会長を務めるモハメド・アルファイドの息子は、
かの有名なドディ・アルファイド。
ダイアナ妃とともにパリで自動車事故で死亡した。

ハロッズは、エリザベス2世の生活用品や食料品など、
長い間、皇室御用達の百貨店としての役割を担ってきた。
しかし、ドディとダイアナ妃の死後、
その関係は冷え込んでいるといわれる。

三越百貨店の創業者の一人・日比翁助(ひび おうすけ)は、
ハロッズをモデルに、
当時としては斬新なルネサンス様式の店舗をつくったといわれる。
いまも、三越各店では紅茶などの食品やハロッズオリジナルグッズを販売する。

野菜も宝石のように売る。

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かご盛りのギフト用の果物。

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じゃがいもなどの根菜類と葉物も立体的に陳列。
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食品を際立たせるように緑で効果的に演出する。

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魚もちろん、生きた宝石のように。
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肉やソーセージも宝石のように。

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お客は宝石箱をのぞいて、楽しんでショッピングをする。

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ジャパンフードのコーナー。
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従業員はネクタイを締めて、お客に対し、紳士のようにふるまう。

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冷凍食品の売場も同じ。
日本の百貨店のように、名店をかき集めて、
他人の力で売場をつくるのではない。

スーパーマーケットと同じ、
人間の食生活を売る。
それも飛び切り上等の食生活。

だから冷凍食品もおろそかにしない。

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缶詰が並ぶ売場。
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照明が輝き、高級感あふれる売場。
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チョコレートはまさに宝石のよう。

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ギフト商材コーナー。
ラッピングを受け付けるサービスカウンターもある。

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お客は好きなギフト資材を選び、ラッピングしてもらう。
もちろん、購入できる。
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ハロッズだけの紅茶売場。

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ドリンクコーナー。
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最後にハロッズの象徴。

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ハロッズは、見事なポジショニングを築いている。
超高級百貨店というだけでなく、
「この世に我のみ」のポジショニング。

ハロッズがあるからテスコも、セインズベリーも、
マークス&スペンサーも、
意味が出てくる。

そしてテスコがあるから、セインズベリーがあるから、
マークス&スペンサーがあるから、
ハロッズの存在意義が出てくる。

テスコだけでは、ハロッズだけでは、
イギリスのお客は豊かな生活はできない。

それがポジショニングなのだ。

<結城義晴>


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