結城義晴のBlog [毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年5月5日(土曜日)


5月5日、ゾロ目の、
こどもの日。

祝日法の趣旨。
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」

最後に「母に感謝する」とあるのが、
何よりよい。

そして1週間後の5月13日、
第2日曜日が母の日。

厳密に言えば、
今日からの8日間は、
こどもと母の週間。
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これ以上ないほどの強いコンセプト。

小売業もサービス業も、
応えてほしい。

ただし今日はそれだけではない。
日経新聞の『春秋』と朝日新聞の『天声人語』が、
同じようにそれに触れた。

「はからずも日本では、こどもの日が
『原発ゼロの日』に重なった」

『春秋』は語る。

「事故や汚染は二度と起こしてはならないが、
電力不足も恐ろしい……。
そんな国内のジレンマ に苦悩する日本の姿」

日経はどちらかと言えば、
原発推進派か。

一方の『天声人語』。
「御(ぎょ)しがたいロウソクは福島でまとめて倒れ、
浜岡では折られ、ついに本日、
残る一本の泊(とまり)3号機が定期検査で消える」

「『原発ゼロ』は商業運転の初期、1970年以来という」

「こどもの日に歴史が刻まれる因縁を、
偶然で終わらすまい」

こちらはどちらかと言えば、
否定派。

「利にこだわらず情に流されず、
社会の総合判断が必要だ」

堺屋太一さんの言葉。

マザー・テレサの言葉。
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。

あなたが善を行うと、
利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。

目的を達しようとするとき、
邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。

善い行いをしても、
おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、善を行い続けなさい。

あなたの正直さと誠実さとが、
あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で誠実であり続けないさい。

助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。

けり返されるかもしれません。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい…

あなたは、
あなたであればいい。

これは紛れもなく母の気持ち。

こどもの日と原発ゼロの日、
重なる奇跡を思うならば、迷わず、
電力不足に耐える心構えをもちたい。

さて私は東京・池袋の立教大学。
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蔦の絡まる校舎。
その蔦の緑も、
ずいぶん濃くなってきた。

今日は、祭日にもかかわらず、
キャンパスに学生が多い。

ここだけ見ると、
とても大型連休とは思えない。

立教はよく学ぶ大学です。

私の研究室にも、
強烈な西日が当たり、
窓の外にはさわやかな風が、
木々を揺らす。

今日の私は結城ゼミ。
みんな少しずつ、自分のテーマが固まり、
それがフォーカスされてきた。

ほんとうに嬉しいことだ。
これから一人ひとりのテーマごとに、
私も一緒に勉強できる。

昨夜は、鬼島一司さんと飲んだ。
うまい酒だった。

鬼島さんは、
元慶応義塾体育会野球部監督。
2004年秋季東京六大学リーグ戦では、
31回目の優勝を果たし、
現在、NHKの高校野球解説者として活躍。
もちろん会社を持っていて、代表取締役社長。

その鬼島さんとの話で、
「育て方」 のことが出てきた。

鬼島さんはとても熱い人で、
熱血指導。

NHKの解説も、
ずば抜けて分かりやすく、
選手に深い愛情を持っていることがよくわかる。

一方、私の育て方の精神は、たったひとつ。
「邪魔をしないこと」。

会社の部下でも、
大学院のゼミ生でも、
小学校のジュニアソフトボールの子供たちでも、
もちろん自分の息子や娘でも、
本人が持っている力を伸ばすことを、
第一に考える。

従って、
社長や編集長や教授や監督や父親として、
「邪魔をしない」。

これは故上野光平先生の教え。
堤清二さんに請われて西武百貨店に入り、
実質的に西友を創業し、
「西のダイエー東の西友」と言われるまでに会社を育て、
流通産業研究所理事長・所長を務めた。

商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生は、
その上野光平さんの盟友。

私は駆け出しの頃、
お二人が主催した研究会で、
長らく門前の小僧をやっていた。

その上野先生の育て方が、
「邪魔をしないこと」

私は自分の性格にも向いていることもあって、
生涯、この考え方を貫いている。
「邪魔をしないこと」

もちろん自分の生き方、仕事の仕方に関しては、
ぐいぐいと前に進む。

回りはそれを見ている。
見ていてどうするかは、
本人に任せる。
脱グライダーを期待する。

そして、私なりに、この考え方は、
ある一定の成果を上げていると自覚し、
上野先生に心から感謝している。

再び、マザー・テレサ。
どんな人にあっても、
まずその人のなかにある、
美しいものを見るようにしています。
この人のなかで、
いちばん素晴らしいものは
なんだろう?

そこから始めようとしております。

そうしますと、
かならず
美しいところが見つかって、
そうすると私はその人を、
愛することができるようになって、
それが愛のはじまりとなります。

このゴールデンウィークは、
facebookで㈱マナ・ティー社長の山本学さんから刺激を受けて、
マザー・テレサに終始した。

それはとてもよかった気がする。

山本さんとテレサさんに、
心から感謝。

<結城義晴>

2012年5月4日(金曜日)


みどりの日。
今年七番目の日本の祝日。
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2007年から、
昭和天応の誕生日で、
かつて「天皇誕生日」の祝日だった「みどりの日」の4月29日が、
「昭和の日」となり、
同時にややご都合主義的にスライドされて、
5月4日が「みどりの日」となった。

それでも、
憲法記念日、
みどりの日、
子供の日と、
三連休になる5月初旬は、
日本人にとって安らぎの日々。

充分に安らいでほしいし、
その時にサービスを提供する側は、
十二分にそれを提供してほしい。

新聞の巻頭コラム。
毎日新聞の『余禄』だけが、
みどりの日をテーマにした。

朝日新聞『天声人語』は「毛髪」を題材にし、
読売新聞『編集手帳』は映画『昭和枯れすすき』を取り上げ、
日経新聞『春秋』は関越のバス事故にコメントした。

みどりの日は毎日新聞だけ。
そのくらいみどりの日は、
「つなぎ」と言った感じが強い。

その毎日『余禄』。
「日本には至る所に素晴らしい森林があり、
木を育成したり保持するために、
多大の労が払われていることは特筆に値する。

……伐採された木のあとには必ず再び植林される。
森はそれ自体で、国土の景観を美しくしている」
幕末のドイツ人リュードルフの手記。
(「グレタ号日本通商記」雄松堂書店)

「今度は私たちが緑の未来を植える番である」
まあ、ひねりも何もない結びの言葉だが、
とても重要なことだ。
私は昨夜から、レジュメづくり。
来週開催されるイオン・ビジネス・スクールのテキスト。
AEON Business Schoolの頭文字をとって、
ABSと略す。

イオンは「木を植えています」の活動をしている。
みどりの日に「木を植える」イオンの、
若い人たち向けのテキストづくり。

ところが、昼前にA4版36ページのテキストが完成して、
メールで送って、そのメールを確認したら、
どこかに消えた。
「ああ、データが消えた」

そう思い込んで、
またまた、残っていたテキストデータを頼りに作り直して、
やっと完成。

ブログでもなんでも、
デジタル上で仕事すると、
よくこういった事故が起こる。

大抵、自分が悪いもんだから、
どこに怒りをぶつけたらいいかわからない。

私は、もう一度、気を取り直して、
最初から、やり直す。

そしてさっき消えたものよりも、
必ず、少しでもいいから、
より良い内容に改めようと考える。

そうしなければ、
再び同じようなことをやる意味が、
見いだせない。

考えてみると、
小売業やサービス業に限らず、
あらゆる仕事と、
この行為は似ている。

いや、仕事というだけでなく、
生きることそのものかもしれない。
毎日毎日、
同じようなことの繰り返し。

しかしそれでも、
ちょっとでも、
より良くしようと考える。

そのほんの少しのイノベーションが、
その仕事の意味である。

ピーター・ドラッカーは言う。
〈イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである〉

マザー・テレサは語る。
「私たちは、この世で大きいことはできません。
小さなことを大きな愛をもって行うだけです」

倉本長治『商売十訓』第4訓。
「愛と真実で適正利潤を確保せよ」
今日のみどりの日も、
そうして、生きたい。

「生きよ、学べ。」
今月の商人舎標語。
これは川崎進一。

倉本長治1899年生まれ、
ドラッカー1909年生まれ、
マザー・テレサと川崎進一は、
どちらも1910年生まれ。

みんな故人になってしまったけれど。

みどりの日に、
学びつつ、
生きることを考える。

<結城義晴>

2012年5月1日(火曜日)


5月です。
英語で“May”。

その5月1日。
“May Day”。

世界各地で、毎年、
祭典が開催され、
祝日にもなっている。

労働者が統一し、団結して、
権利要求と国際連帯の活動を行う日。

しかし日本では、
連合が4月28日(土曜日)、
全労協、全労連が今日、5月1日に、
それぞれにメーデーを開催する。

「連合」の正式名称は日本労働組合総連合会。
1989年、かつての4つのナショナルセンター(中央労働団体)が、
実質的に統合して、誕生。

社会党系「総評」と民社党系「同盟」。
さらに全国産業別労働組合連合「新産別」と、
中間派の中立労働組合連絡会議「中立労連」。

一方、「全労連」は全国労働組合総連合で、
日本共産党系の労働組合、
「全労協」は全国労働組合連絡協議会で、
こちらは社会党左派系労働組合といわれる。

連合が東京代々木公園で開催したメーデー中央大会は、
主催者発表で3万5000人参集。

一方の全労連の今日の中央メーデーは、
これも主催者発表で約2万人。
場所は同じく代々木公園。

全労協は「さよなら原発1000万人アクション集会とデモ」と銘打って、
日比谷野外音楽堂で集会し、6000人の参集。

ゴールデンウィークは、
労働者の季節でもあるのです。

私は昨日、立教大学で、
フード&ベバレッジ・マーケティングの講義。
キャンパスは新緑が映えて、美しかった。
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それでも90分講義を15分の休憩をはさんで2本。
都合、3時間。

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講義の始めはいつも、
時事問題の解説。

昨日のブログのローソン社長・新浪剛史さんの話や、
日経MJの田中陽さんの見解など私なりに解説。

その後、4月18日に行われた商業経営問題研究会の内容も紹介。
私の講義、落語でいうマクラが長い。

日本スーパーマーケット協会事務局長の江口法生さんのレクチャー。
それを私流に概説。
「流通を取り巻く法律・制度改正の諸問題」

第1は、社会保障と税の一体改革、
復興財源としての臨時増税問題。

短時間労働者への厚生年金、健康保険等適用拡大と、
今国会最大のテーマになっている消費税率の引き上げ。
そして、復興財源のための所得税、個人住民税、法人税のアップ。

これは労働組合にとっても、重要な問題となる。

第2に、エネルギー政策の転換と、
それに伴う買い取りコストの問題。

第3に、環境関連法案。
容器包装リサイクル法、食品リサイクル法、
省エネ法、フロン類等の対策など、
食品スーパーマーケットに直接かかわる法規の動向。

第4に、食品の表示を取り巻く環境。
加工食品の原料原産地表示、トレーサビリティ、栄養成分表示、
トランス脂肪酸の含有量表示などなどの問題。

そして第5が、人事・労務分野における課題。
店舗における管理監督者問題、最低賃金の引き上げ問題、
障害者雇用対策法の改正対応、有期労働契約、
高年齢者雇用安定法改正案、
パートタイム労働対策などの法改正の動向。

これこそ労働問題。

最後に6番目は、食品の放射能汚染問題。
全労協の「さよなら原発1000万人アクション集会」にもつながる。

食品マーケティングは、
労働問題とも直結している。

労働基準法、労働組合法、労働関係調整法。
「労働三法」と呼ぶ。
さらに2008年に「労働契約法」施行。
個別労働紛争が増加し、
そのことに法律的対応策が講じられたことになる。

労務問題・労働問題の解決なくして、
ビジネスの成功はあり得ない。
つまりこれなくしては店の繁盛も、
あり得ないということ。

労働者の大型連休の週には、
トップマネジメント、ミドルマネジメント、
そしてリーダーは、
この問題も学びたい、考えたい。

さて5月。

まず商人舎標語の発表。
「生きよ、学べ。」
故川崎進一先生の遺稿集のタイトルが、
「生きよ、学べ。」だった。

それを今月の標語にさせていただいた。

川崎先生は1910年、新潟県生まれ。
東京大学経済学部卒業後、
新潟大学、東洋大学教授を歴任され、
東洋大学名誉教授。

商業界リテールマネジメントスクール校長、
日本リテイリングセンター・マネジメントコンサルタントなど、
実務面でも活躍された。

故渥美俊一先生の先輩であり、盟友。

その川崎進一先生が、
2001年12月25日に永眠され、
翌2002年の2月ゼミナールに向けて、
『生きよ、学べ。』が編纂された。

私はこの本で「はじめに」を書いた。
「川崎進一は、
経営実務にヒューマニティを求め続けた。
同時に彼は、理論構築の美学を追い続けた。

川崎進一は、
アカデミズムの世界の『知識』を総動員し、
ビジネスの領域の『知恵』を創造しようとしたのである」

その川崎先生の遺稿集のタイトルを、
今月の商人舎標語とする。
「生きよ、学べ。」

この5月、
必死に生きる。
そして精一杯学ぶ。

生きることが学ぶこと。
学ぶことが生きること。

「学ぶこと」に関して、
川崎先生は3つの具体的方法を挙げている。

第1に「読書」

第2に「意識的観察法」
「できるだけ機会をとらえて、
店舗見学・調査・実験をしてみること」

第3に「合理的思考法の訓練」
これには「プロセス(過程)思考法」と「リザルト(結果)思考法」があるが、
先生は後者を勧めている。

生きよ、学べ。

5月を貫きたい。

さてさて、5月のプロモーション。
3日、4日、5日、6日の4連休は、
ゴールデンウィークの仕上げ。

連休の後半こそ、
店がお客様の頼りになったかどうかを印象づける時。
重容な日々だ。

そして大型連休が終わると、
つぎの5月第2日曜日が「母の日」。
ゴールデンウィークの5月5日が「子供の日」だから、
ほぼ1週間後の「母の日」につながる。
子供と母が繋がる1週間となる。

そして翌週第3週の月曜日5月21日の朝7時半過ぎ、
「金環日蝕」 が起こる。
関東以西の太平洋岸各地で見ることができる。

「日食」とは、「月が太陽の前を横切るときに、
月によって太陽の一部または全部が隠される現象」

21日は、月のまわりから太陽がはみ出して見える。
これを「金環日食(または金環食)」と呼ぶ。

販促プロモーションとして活かすことができる。
「観測方法」 など、店や売り場に掲示・展示し、
業態別に関連商品をお勧めすることも効果的。

東京では300年後しか見ることができない。
直前にまた、
「世紀の天文ショー」と、
テレビや新聞が煽るはず。

いち早く、お知らせしたい。

私の5月のスケジュールは、
大型連休のあと毎週、立教の講義とゼミ。

5月10日から16日まで、
ラスベガス。
商人舎USA視察研修会ベーシック・コース。
アメリカで一番人口増加率の高い州がネバダ州。

第1位 Nevada 270万0551人(2010年)人口伸び率35.10%(2000~2010年)
第2位 Arizona   639万2017人 同24.60%
第3位 Utah   276万3885人 同23.80%
第4位 Idaho   156万7582人 同21.10%
第5位 Texas   2085万1028人 同20.60%

人口が増加しているから、
新しい業態やフォーマットが開発される。
商業・サービス業のダイナミズムがある。

ベーシック・コースで、
ネバダ州ラスベガスを選んで、
一点集中で学ぶのは、
圧倒的に人口増加率が高く、
新しい業態やフォーマットが登場しているから。

そのダイナミズムを学び取るため。

もちろん時系列の動きは、
「魚の目」で、十二分に解説する。

だから全体像がつかめる。
私も心から楽しみにしている。
すでに事前テキストが参加者の手元に届いているはず。
予習、お願いします。

5月の最終週、
29日・30日・31日は、
待望の「商人舎ミドルマネジメント研修会」

川崎先生の学び方も、
私のテキストに入る。

まだまだ募集中。
ご参加のご検討、よろしく。

さて、今日はゴールデンウィークの狭間。
嬉しいことがいくつかあった。

まず月刊『商人舎』5月号発行。
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表紙には横浜の桜を使ってみました。
トップマネジメントの皆さんにお贈りしている。
ご愛読のほど、よろしく。

それからブルーチップ㈱専務取締役の松浦克幸さん来社。
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松浦さんは私と同年。
白内障の手術をして、
商人舎近くの眼科に診察来院。
そのついでに寄ってくださった。

ポイントカードと電子マネー、
それからFSPとCRM
の話に花が咲き、
今年、このブームがやってくることに、
互いに同感。

面白い時代です。

今年のトレンドにもうひとつ、
付け加えなければならなくなってきた。

5月が始まった。
生きよ、学べ。

この姿勢で、1カ月を充実させたい。

<結城義晴>

2012年4月24日(火曜日)


昨日の雨と打って変わって、
心地よい東京の陽気。

芝公園は新緑に満ち溢れて、
森林浴ができそうなほど。
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左手をみると、
東京タワー。
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そしてザ・プリンス・パークタワー東京。
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それにしても芝公園は、
都心の、それほど大きくはない公園ながら、
若い緑に包まれる感じで、快適。
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この遊歩道を歩いて、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の定例役員会。
略称CCL。

小さな会社ながらも、大きな志で、
小売流通業と消費財の世界にお役立ちします。
その根底にある強みは、
カスタマー情報を的確に分析し、
使えるマーケティング・ツールとして提供するところ。

さて、日経新聞最終面の『私の履歴書』。
今月は演出家の蜷川幸雄さん。

とても面白くて、毎日楽しみにして読んでいる。
今日は演出家になりたての若い頃の話。

「舞台で初めて演出料をもらった。
40、50万円だった記憶がある」

「日生劇場や帝国劇場で
年1、2本の演出を手がけるようになったとはいえ、
食べていけない。
そもそも演出家は職業として認められていなかった」

「苦しかったこの1970年代、
どうやって暮らしていたかと問われれば
『女房のヒモだった』と答えるしかないだろう」

そんな中、「長女の実花」が誕生。
蜷川は「スポック博士の育児書に忠実な主夫」となりつつ、
演出の仕事に邁進。

「汝(なんじ)の道を歩め。
そして、人々をしてその語るに任せよ」

「ひとりぼっちになったぼくは
『資本論』の序に引かれたダンテの『神曲』の一節を
心の支えとした」

「幼い実花をぼくは新宿の中央公園へつれていき、
口笛の吹き方を教えた。
西口の雑踏で、
ぼくは自分に言い聞かせるように、
実花につぶやいていた」

「人がみんな右へ行ったとしても、
自分が信じるなら、
ひとりでも左へ行くんだよ」

若いころのこの孤独。
それを受け止めて、
自分の道を歩む。

ウォルマート創業者のサム・ウォルトンの言葉。
“Swim Upstream!”

試練があるから、
成就がある。

「志定まれば、気盛んなり」
私も㈱商業界代表取締役社長を退任したあと、
この吉田松陰の言葉を心の支えとした。

「心は燃やせ、頭は冷やせ」
何度も何度も、この言葉に救われた。

さて日経新聞夕刊の記事。
「フェイスブック、利用者9億人」

アメリカの証券取引委員会に対して、
新規株式公開申請のために、
同社が修正報告書を提出し、
その中で明らかになったこと。

今年3月末時点、
フェイスブック利用者数が、
全世界で9億100万人。
昨年3月末時点では、
6億8000万人。

約2億2000万人増で、
これはプラス33%。

日々の利用者は平均5億2600万人、
こちらは前年同月比プラス41%。

このうち、携帯電話経由の利用者は、
4億8800万人。

「フェイスブックを通して利用者が書き込んだコメントや、
書き込みを他の利用者に薦める『いいね(like)』の件数は
1日平均で32億件」

世界の人口は今時点で、
70億3482万人。

世界の8分の1ほど、12.8%が、
facebook利用者ということになる。

歴史をさかのぼると1800年段階で、
世界人口は10億人だったそうだから、
その時にfacebookがあれば、
世界中の人間がみな、
利用していたことになる。

もうすぐ世界人口のクリティカル・マスを、
facebookが達成してしまいそうな勢い。
なんともすごいことだが、
私もその一人。

そして今月、遅ればせながら、
グランド・オープン。
facebookで友達になろう。
知識商人の輪を広げよう。

よろしく。

今日の日経新聞朝刊に、
「UCC、欧州大手買収」の記事。
各紙も取り上げた。

UCCホールディングスは、
欧州同業大手のスイスのユナイテッドコーヒーを、
5月下旬に買収する。

買収額は約500億円。

円高をメリットにした買収で、
私は快打だと思う。

ユナイテッドコーヒーの2011年度の売上高は約450億円。
これには家庭用コーヒー豆や外食業向け抽出機器なども含まれるが、
レギュラーコーヒーの販売量(生豆換算)は7万2000トン。

UCCとユナイテッドコーヒーの販売量を単純合算すると、
16万4000トン。

これは世界第1の米国フォルジャーズ、
第2のイスラエルのストラウス
に次ぎ、
第3のドイツのチボーと並ぶ。

UCC上島珈琲㈱単体の年商は、
2011年3月期で1106億円だが、
UCCグループ連結売上高は、
3413億円。

ここにユナイテッドの450億円が加わる。

上島豪太社長はビジョンを語る。
「コーヒー文化が浸透し、
世界市場の中心である欧州に進出できる」

現在のUCCの海外事業は約70億円で、
全体の3%。

それが20%に飛躍する。

北欧から東欧まで、
ヨーロッパ各国の販売網を活かして、
既存商品の売り込みをかける。

しかしメリットは、もうひとつ。
コーヒー豆は世界的に高騰が続く。
UCCは世界30カ国からコーヒー豆を調達しているが、
ユナイテッドコーヒーとの連携で、
有利な調達交渉を進めることができる。

やはり、円高メリットを活かしたクリーンヒットだと思う。

さてもうひとつ、
昨日の日経MJの『底流を読む』。
デスクの白鳥和生さんが、
「異常値販売ブーム」と題して評論。

「小売業界で最近のはやり言葉といえば、
『異常値(販売)』だろう」
ちょっと異常なくらい。

「売れっ子のコンサルタントも
ブログなどでよく使っているが、
発祥は定かではない」

「意味するところは
特定の品目で
圧倒的な売上げをつくること」

事例を挙げる。
「おはぎを1店舗で平日5000個売るスーパー、
さいちなどが有名」

「最近はダイエーやマルエツといった有力スーパーも
社内で『異常値』に取り組もうと掛け声がかけられている」

「なぜいま、異常値販売なのか」
白鳥さんは、回答を出す。

「最大の狙いは販売スタッフの意識向上や、
達成感の醸成にある」

この指摘は正しいように思う。

白鳥さんは異常値を稼ぎ出すポイントを挙げる。
「販売方法を見直すこと。
販売のタイミング。
店頭販促(POP)広告の工夫」
「組織的には本部と店舗の連携」
「対象商品の選定や確保」
だからバイヤーの腕も試される。

私は最後の要素「対象商品」がとても大切だと思う。

「さいちのおはぎ」こそ、
異常値ブームの原点にあるからだ。

白鳥さんは、
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長を持ち出す。
「売り切る力」である。

「在庫リスクを小売自らが取る自主マーチャンダイジングを推進するのと、
軌を一にした言葉で、『製配販』の連携のなか、
小売り本来のビジネスに立ち返ることを求めたものだった」

これは小売業経営の真髄をついたものだった。
白鳥さんは「異常値」を、
「ブレイクスルー(突破口)を期待」と評するが、
確かにこの意味合いも大きい。

しかし、ことスーパーマーケットに関して言えば、
異常値がそうそう、頻発し、
その品目がくるくる変わるのは、
本来、困ったことのはずだ。

生鮮食品でいえば、
売れたら補充、売れたら補充。
それが大原則。
「ジャスト・イン・タイム」という。
これは荒井伸也先生の持論。
安土敏名で『日本スーパーマーケット原論』(パルス出版)に書かれている。

店舗と売り場のすべてを効果的に使って、
顧客の生活全般を支えるのが、
スーパーマーケットの本質だからだ。

ウォルマートのエブリデー・ロープライス。
これは「売上げの波動を最小限」にするために行われる。

しかしその本質のうえに立って、
通常と異なる作為が展開される。

ウォルマートでは、
「ロールバック」という。

㈱成城石井社長時代の大久保恒夫さんは、
「イチニッパを売り込め」をスローガンにした。

1部門16アイテム、
8部門で128アイテム。
これを選んで、
値段を下げないで売り込む。

売り込み方法は5つ。

第1が、「優位置陳列」。
顧客が多く通るところ、よく目が届くところを、
大久保さんは「優位置」と称する。

第2は、フェースを広げる。
目立ちやすくするためだ。

第3は、「豊富感」。
そのために在庫を多く持って、わっと積み上げる。

第4に、「POP」をつける。
商品のよさをアピールするため。

最後に第5に、「接客」をする。
声を掛ける。

この5つの方法を的確に、
確実に行うことによって、
値段を下げないで、
「3倍売れます」。

大久保さんは胸を張る。

結城義晴の知識商人対談、
大久保恒夫の巻「イチニッパを売り込め」を、
熟読してみてほしい。

「意識向上」や「達成感醸成」。
白鳥さんが指摘した「異常値」の最大の狙い。
しかしそれだけでなく、
売上げも利益も上がる「イチニッパ」の実現。

あっちもこっちも「異常値」を目指すと、
もはやそれは異常値ではなくなり、
自分の売上げの先食いに終わってしまう。

<結城義晴>

2012年4月14日(土曜日)


今年の横浜の桜。
そろそろ終わりです。

ありがとう、
ご苦労様。

また来年、
よろしくお願いします。

一昨日の夜の桜。
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同じアングルをフラッシュを使って。
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ひとつのものを両面から楽しむ。
何ごとも。

一面的な見方、
一方的な言い切り方、
気をつけねばなりません。

組織内にコンフリクトをつくれ。
つまり常に対立軸を立てておく。

常に疑ってかかれ。
それが最後には正しい判断をもたらす。

例えば今日のニュース。

「ホームレス、1万人下回る」

公園や河川敷などで暮らすホームレス。
例の青いシートの下に住む人々。
横浜・新田間川にもひとり。

厚生労働省の調査。
今年1月時点で全国に9576人。
男性8933人、女性304人、性別不明339人。

大阪府が2417人で全国最多。
次は・・・・・、
そう、東京の2368人。

2003年から調査が開始されたが、
初めて1万人を下回った。

前年比マイナス12.1%。

その理由。
「生活保護に移るケースが増え、
自治体の緊急一時宿泊施設が効果を上げた」

1月時点の生活保護受給者は209万1902人。
過去最多。

ホームレスが減った。
それだけでは現象の本質は見えない。
生活保護受給者が増えたから。

行政の仕事の成果か。

もう一つのニュース。
「2013年度、大学・大学院大学5校、新設」

平野博文文部科学大臣の諮問。

4年制大学は秋田公立美術大学、
札幌保健医療大学、岡崎女子大学、
大阪総合漫画芸術工科大。
それに統合医療大学院大学。

このうち、秋田公立美大と岡崎女子大は、
短大を廃止・改組して4年制大学に変換。

少子高齢化社会で、
大学がまだ増えるのか。

そんな感慨も抱くが、
過去3年間、申請件数が年間10件程度もあった。
それが、半分近くに減少。

これも時系列で見ていなければ、
本質は分からない。

それに増えているのは地方の大学。
専門性の高い大学。

総合大学はもはや増加しないし、
それぞれ厳しい経営環境にさらされている。
まるで小売業の「総合店」のようだ。

日本の総合スーパーは1997年にピークを迎えた。
しかし専門スーパーは伸び続け、
コンビニ、ドラッグストアは増え続ける。

大学もちょっと、
そんな傾向にある。

何ごとも、
「虫の目」「鳥の目」「魚の目」
「虫の目」とは、現場を見る力。
細部まで丁寧に「見極める能力」。

「Retail is Detail」
小売りの神は細部に宿る。

しかしこれだけでは絶対に、危ない。

「鳥の目」は、大局を見る力。
全体像を俯瞰しながら、「見渡す能力」。

そして「魚の目」は、流れを見る力。
時間の経過の中で、現在と未来を「見通す能力」。

「虫の目・鳥の目・魚の目」
そして、「四つ目の目」は、
謙虚で、真摯で、真っ正直な「心の目」
である。

何ごとも。

司馬遼太郎の『この国のかたち五』
吉田松陰が登場する。

松陰と高杉晋作のことは、
『世に棲む日日』に小説として書かれているが、
ここではその人柄を、司馬が語る。

松陰は、「底抜けに明るい人」。
「生涯が短くても、春夏秋冬がある。
悔やむに足りない」

松陰の楽観的過ぎるかとも感じられる言葉。

さらに松陰は「優しかった、ほめ上手だった」。
「魚屋の子にも、
萩城下から来ている高杉晋作のような歴とした藩士に対しても、
おなじ態度で接しました。
たれに対しても
恐ろしいばかりに優しいのです」

松陰は、裏表のない人である。

そして松陰は、
「鳥の目・魚の目」を、
「心の目」を持っていたと、
つくづくと思う。

昨日の夜。
いつもの帰り道。
雨の中の桜。
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そして、地面に散る桜。
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もう一度、今年の桜に。
最後に言っておこう。

ありがとう、
ご苦労様。

また来年、
よろしくお願いします。

<結城義晴>

[追伸]
今週もこのブログを読んでくださって、
ありがとう。

「facebookで友達になろう」にも、
応えてくださって、
これもありがとう。

みなさんにとって、
良い週末でありますように。
より良い来週が来ますように。

2012年4月3日(火曜日)


まさに春の嵐。
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今日4月3日は、
急速に発達した低気圧と前線の影響で、
西日本・東日本に最大風速25mの強風。

気象庁は外出を控えるよう呼びかけた。
企業は社員に帰宅を促し、
東京都は逆に「一斉帰宅の抑制」を要請。
一斉に帰宅が始まり、パニックが起こったり、
公共交通機関に混乱が生じるからだ。

商人舎も午後4時をもって、
帰宅指示を出した。

私自身は朝から千葉に出張中だが。

昨年の東日本大震災以後、
こういった異常事態に対して、
日本人全体、腰が据わってきた。

頼もしいかぎり。

自然の猛威に対しては、
もう、「畏れ入りました」という気分ではあるが、
「人事を尽くして天命を待つ」の心境。

しかしそれが、
人間が自然とともに生きていくということなのだと思う。

「自然に優しい」などと、
歯の浮くような言説が多いが、
私は自然に対して人間は、
いつも「畏れ入りました」なのだと思う。

東日本大震災のときも、
今日も。

さて昨日、
結城義晴のフェイスブック、
グランド・オープンを喧伝した。

「facebookで友達になろう!」

フェイスブックの本質は、
「リアルの人間関係を、
ソーシャルネットワークを活用して、
時空を超えて、補完するもの」

毎日のように、
結城義晴と交信し、
双方向でコミュニケーションしよう。

それが目的です。

1月にソフトオープンをして、
ごく親しい方々や立教大学大学院の人々と、
少しずつフェイスブック友達を増やしていました。

だから今でも、友達は100人弱。

一年生になったら
一年生になったら
ともだち100人できるかな

「一年生になったら」<詩 まど・みちお 曲 山本直純>

この気分です。

これまで名刺交換した方々、
講演会やセミナーなどで私の話を聞いてくださった方々、
私の本を読んでくださった方々、
㈱商業界の時代から雑誌をご愛読くださった方々、
そして毎日のブログを読んでくださる方々、
友達になりましょう。

ご連絡ください。

私は毎日更新宣言のブログは、
毎日、欠かさず書いています。

facebookにも、
ほぼ毎日、書きます。

それよりもfacebookでは、
みなさんが書いたものを読んで、
それに「いいね」を打ったり、
コメントをさしはさんだりします。

それもコミュニケーション。

結城義晴のフェイスブック、
グランドオープン。

友達になりましょう。

昨日は、もう一つ。
「商人舎ミドルマネジメント研修会」 を、
お知らせしました。
早速、今朝からも、お申し込みをいただきました。
お礼申し上げます。

5月29・30・31日、
2泊3日の合宿制セミナー。
小売業・サービス業のミドルマネジメントに、
原理原則・基礎基本を徹底的に叩き込み、
そのうえで新しいマネジメントを植え付ける。

私も35年前、伝説の「中堅育成セミナー」に参加しました。
ペガサスクラブの故渥美俊一先生が主催された2泊3日。

鬼気迫る講演。

渥美先生は、まさに「鬼」でした。
「チェーンストア産業」を創生しようという執念の鬼。

結城義晴はその伝説に挑み、
「商業現代化」の鬼となりましょう。。

さて、日経新聞に、
「大手百貨店5社、3月軒並み好調」の記事。

三越伊勢丹の前年対比伸び率は38.2%、
そごう・西武は16.9%、
高島屋が16.8%、
大丸松坂屋百貨店が10.3%。

阪急阪神百貨店も2.7%増。
こちらは西日本に出店していて、
東日本大震災の反動がないのに。

ただし、2年前の2010年同月比は、
三越伊勢丹の約4%プラスと大丸松坂屋の0.4%プラス。
高島屋はマイナス2.9%だった。

それでも、2年前と比べても伸びたというのは、
意外に感じられもする。

百貨店は消費の水先案内人。
全体の売上げや購買が活発になることを期待させる。

日経の経済コラムから二つ。

梶原誠編集委員が書く『一目均衡』。
このコラムの最後に出てくる言葉。
「米国で学ぶ前に、
日本の文化の繊細さを学ぶべきだ」。

これは1990年代の韓国サムスングループ李健熙(イ・ゴンヒ)さんの言葉。
イさんは後継候補の長男を慶応義塾大学に留学させて、
その言葉を裏付けた。

「日本文化の繊細さ」

ヤマダ電機は中国進出に際して、
「日本流の接客」を前面に押し出す。
もちろん日本製家電製品は大人気。
ヤマダ電機・山田昇会長は、
「日本式徹底」に自信満々。

ユニクロもニューヨーク・マンハッタン五番街の店で、
アメリカ人店員が法被を着て、
日本流ホスピタリティを提供した。

店頭には「ジャパン・テクノロジー」の大きな文字。

「日本文化の繊細さ」
「日本技術の高さ・確かさ」

その貴重さ、ありがたさを、
日本の顧客たちに思い出させたい。

もうひとつのコラム『大機小機』。
コラムニスト一直氏が問題提起。
消費税増税関連法案の国会提出を評価したうえで、
「民意」ということを俎上に挙げる。

「民意は国会論戦を経て、これから形成されていく性質のものだ。
増税という苦い薬を国民が納得して飲めるように、
国会審議を通じて国民の理解を促し、
民意を喚起してゆくことが野田政権の使命なのである」

しかし「政府は、この点を国民に理解してもらう努力が
まだ足りない」。
コラムニストは政府に説教。

「民意は与えられるのではない。
できる限りの判断材料を国民に与え、
考えてもらう。

そうして初めて民意は喚起するのだと思う」

私はこの政府と民意の関係は、
店と顧客に通ずると思う。

できる限りの判断材料を顧客に与え、考えてもらう。
そうして初めて顧客の意志が喚起される。

放射性物質の新基準が4月1日から適用された。
新しい商材も国外から国内から、
どんどん入ってくる。

その時の店の姿勢は、
顧客の判断力を信じることだ。

店や企業が賢ければ、
顧客は賢くなる。

賢い店に、
賢い客が来る。

店や企業が愚かならば、
顧客も愚かになる。

愚かな店には、
愚かな客が集まる。

私は賢い客と賢い店を増やしたい。

そして彼らは「日本文化の繊細さ・日本技術の高さ」を、
十二分に理解しているに違いない。

私は賢いブログと賢いfacebookのネットワークをつくりたい。
賢い商人の舎(とねり)を組織したい。

<結城義晴>

2012年3月29日(木曜日)


日経新聞最終面『私の履歴書』。
大和ハウス工業㈱会長の樋口武男さんが面白い。

もうあと連載は3回となってしまった。
今朝の稿は、故石橋信夫オーナーの言葉。
樋口さんは石橋オーナーの言葉を、
神の啓示のように信じきっている。

それが経営者として、
「ぶれない、逃げない、迷わない」に、
つながっている。

その石橋語録。
「運のいい人と付き合ってくれ」

野村明雄現大阪ガス相談役、
カネカの古田武相談役、
住友金属工業の下妻博会長、
ダイキン工業の井上礼之会長。
関西の財界人の名前が並ぶ。

「本当にすばらしい方々とお近づきになれた」
樋口さんが述懐し、
最後の落ちをつける。

「数々の貴重な縁を結ぶことができた私が
一番幸運な人間だ」

「運のいい人」
みなさんのまわりに、
いるだろうか。
みなさんは、そういった人と、
付き合っているだろうか。

もちろん世の中には、
運のいい人、悪い人、
様々だ。

宝くじに当たる人は、運がいい人か。
そうでもないだろう。

ホールインワンを何度もする人、
運がいいか。

石橋オーナーは、
「経営において運がいい人」と、
言いたかったに違いない。

自分が目指す分野で、
運がいい人。

アマゴルフ界の至宝と言われた故中部銀次郎は、
「平均の法則」を唱える。
運も、結局は、「平均している」と。
中部の場合、ゴルフにおいてだけれど。

平均化しているならば、
何かにおいて、すごく運がいい状況が生まれ、
何かにおいては、不運が続く。

そして自分の専門分野において、
ひたむきな人に、
きっと、女神がほほ笑み、
そこに運が集中するのだろう。

それを「運がいい」と表現するのだと思う。

中部が最も恐れる相手は、
「神の手を信じてプレーする者」だという。

神の手を信じてひたむきに突き進む。
そんな人間に運の女神がほほ笑む。

チェーンストア・エイジ編集長の千田直哉さん。
商人舎ホームページの「なんでもリンク集・知識商人の輪」でも、
上から3番目にリンクしてあるが、
“Paper Blog+”というブログを書いている。

3月27日から今日までの3日連載で、
「ファーストリテイリング柳井正会長兼社長インタビュー」を掲載。
この柳井さんの答えが、いい。

「何のために商売をしているのか?
それがない店舗やチェーン、ブランドを
お客さまは信用しないでしょう」
これは、経営理念の重要さを語っている。

「日本のチェーンストアの一番悪い点は、
ぶれることです。
あっち行ったり、こっち行ったり。
結局は、そういう大志とか、信念とか、
自分のビジネスモデルのイメージがないからでしょう」

Boys, be ambitious!
クラーク博士が、現在の北海道大学の前身・札幌農学校を去る際、
馬上から投げかけたとされる有名な言葉。

このAmbitionこそ、
柳井さんが言う「大志」

「僕は、商売、また経営者としての仕事が大好きなので、
『これでいいや』と考えることはありません。
ビジネスが趣味のようなものです」

「確かに起業家の中には、お金を儲けて、
引退して、ゆっくり暮らそうと考える方がいるかもしれない。
けれども、僕はもうこれを一生やろうと考えているから、
そこは大きく違うと思います」

「仕事をするのは経営者ではなく社員です。
だから言葉として伝えないかぎり、
社員はどう動いていいのかわからない」

ファーストリテイリングには、
「FAST RETAILING WAY」がある。
名刺大のプラスチックカードに印字して全社員に配布されている。

「僕は大規模事業に臨むに当たっては、
大志とか、経営の原理・原則や価値観や使命について、
全員が共有すべきだと考えているからです」

ファーストリテイリングの「服の定義」。
ユニクロの服とは、
服装における完成された部品である。
ユニクロの服とは、
人それぞれにとってのライフスタイルをつくるための道具である。
ユニクロの服とは、
つくり手ではなく着る人の価値観からつくられた服である。
ユニクロの服とは、
服そのものに進化をもたらす未来の服である。
ユニクロの服とは、
美意識のある超・合理性でできた服である。
ユニクロの服とは、
世界中あらゆる人のための服、という意味で究極の服である。

グローバル展開のために英訳版がつくられた。
日本文学者マイケル・エメリックさんと毎週協議をし、
1年間の歳月を費やして、英訳。

英語版のなんとシンプルなことか。

Uniqlo is the elements of style.
Uniqlo is a toolbox for living.
Uniqlo is clothes that suit your values.
Uniqlo is how the future dresses.
Uniqlo is beauty in hyperpracticality.
Uniqlo is clothing in the absolute.

柳井さんは述懐する。
「英文化することによって、また
日本語版も進化していくことを期待しています」

千田編集長の質問。
「将来的には『《ふだんの服》のSPA型専門店』は、
《ふだんの住生活》《ふだんの食生活》に再度、
広がっていく可能性はあるのですか?」

これに対しては、きっぱり。
「いや、もう服だけに徹したいと考えています。
われわれが期待されているのは服なのですから」

そして近い将来伸びそうなカテゴリーを語る。
「現在、世界中の服でもっとも新しくて、未来を感じる服は、
スポーツウェアです。
だから、できればスポーツウェアを超えるものをやりたい」

最後に、後継者問題。
「僕は創業者であり、会長兼社長であり、
オールマイティで、1人でやっていますが、
今、僕がやっている仕事は、
次の世代の人は1人ではできないと思います。
だからたぶんチーム経営に移行すると思います」
どんな会社も創業者やカリスマの後を継ぐのは、
集団である。

「もちろん代表者は必要なので指名します。
けれども、社長のあり方は今、
僕がやっているものとは異なる性質のものになっていくはずです。
その中でも社長を決めて、チーム経営に移っていって、
僕は会長職に専任するという格好のバトンタッチになると思います」

そのリーダーの条件。
「企業とか、店とか、ブランドとか、
社員に対する思いが強いような人なんじゃないですか」

そして結論。
「大志がないといけません」

そのambitionとは。
「絶対、世界一にはなりたいということを、
最後まであきらめない人じゃないといけませんね」

私は、この「大志を持つ人」こそ、
「運のいい人」だと思う。

だから石橋さんの言った「運のいい人」とは、
楽して運が転がり込むラッキーな人では、断じてない。

志を立てて、
最後まであきらめない人。

そんな人が結局、
「運のいい人」となる。

さて、「運のいい人」
みなさんのまわりに、
いるだろうか。
みなさんは、そういった人と、
付き合っているだろうか。

最後に昨日の報告。
つれづれ日記は名古屋へ。
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食品包装資材の専門商社㈱折兼の展示商談会で講演。
折兼は明治20年、駅弁用折箱の製造販売から始まり、
専門商社として今年、設立60周年を迎える。
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場所は名古屋駅前のウインクあいち。
展示商談会場はその7階。
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記念の展示テーマは、
「見て。聴いて。さわって。いいもの発見!」

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スーパーマーケット、外食産業など、
中京圏の取引先が集まり、
ごらんのとおり、大盛況。
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部門別、容器別、販促別の容器提案がなされていた。
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記念セミナーは5階の会場で15時からスタート。
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会場の外では、
私の写真入りの案内ボードをもった人たちが誘導。
ちょっと恥ずかしい。
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この日の講演は、
㈱プログレスデザインの西川隆社長をゲストスピーカーに迎えて、
「2012スーパーマーケットの業態&フォーマット戦略」がテーマ。
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会場はほぼ満席。
ありがたい。
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はじめに、難しいテーマであることを強調。
その難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く、

語る。
結城節。
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プロローグは東日本大震災で再認識された小売業の役割。
本論は、スーパーマーケットの歴史から入る。
1930年のマイケル・カレンの第1次革命、
1980年代初頭の「第2次革命」、
小売業のライフサイクル、業態のライフサイクルと、
業態の多様化、フォーマット開発の進捗。
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マルチ・フォーマットの事例を、
欧米の画像を見てもらいながら、解説。

シングル・フォーマットの幸せを享受できる企業群、
マルチ・フォーマットでドミナント戦略をとる企業群、
マルチ・バナーで多数の商勢圏を獲得する大企業、
結果として全体で、業態の多様化が進んでいく。

ポジショニング戦略とフォーマットの重要性、
ご理解いただけただろうか。

途中、ゲストスピーカーの西川さんが、
いかに店づくりに、企業戦略が投影されるのか。
その具体的な事例を紹介しながら、
簡潔に講義してくれた。
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独自性のある店舗づくりは、
企業を変え、店を変え、人の流れを変える。
元気になる店舗づくりの事例として、
大阪の佐竹食品の映像を見せてくれた。
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そして最後のまとめ。
フィリップ・コトラーの競争戦略論から、
脱落するマーケット・フォロワーではなく、
マーケット・リーダー、マーケット・チャレンジャーであるか、
もしくはマーケット・ニッチャーのポジショニングが大事である。
強調して、講演を終えた。
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ご清聴、こころから感謝。
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講演会終了後、
プログレスデザインの営業企画部長・柳本浩三郎さん、
ゼネラルマネージャーの福田真由美さんを交えて、
西川隆さんと懇談。

西川さんとは昨年の商人舎USA研修会Basicコースで、
アメリカにご一緒した。

コーネル大学のスーパーマーケットのポジショニングの第1に、
店づくり、レイアウト、内装、照明がある。

この面から西川さんは仕事していて、
アメリカでも熱心に勉強し、
講義もしてくれた。

昨日は2人のコラボレーション。
とてもよかった。

「運のいい人と付き合え」
西川さんと結城義晴の付き合いは、それだ。

互いに「ambition(大志)」を抱きつつ、
integrity(真摯さ)を大切にしたい。

<結城義晴>


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