Anti-Aging アンチ・エイジング

2012年4月5日(木曜日)

カテゴリー: ウェルネス(健康)情報  12時21分08秒

商人舎のホームページで、『アメリカ寄稿ブログ』
自伝『ジョージ君、アメリカに行く』を連載中の浅野秀二氏は、
昨年後半から「炭水化物抜きダイエット」を根気よく続けているそうです。

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おかげで最近、お腹周りがすっきりとし、顔の色艶もよくなりました。
最近では、大勢の前で腕立て伏せを軽く50回してみせたり、
キリマンジャロへの登頂を目指す、と言っています。
私はこの名称を聞くと、おいしい珈琲豆しか
頭に浮かんできませんが・・・。

傍目に見ていても、
着実にアンチエイジングを実践されている様子です。

かく言う私も、浅野氏に多少の刺激を受けまして、
以前から欲しかった究極のジュースマシン、
「バイタミックス」を手に入れました。

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このマシンは日本の『世界一受けたい授業』という番組でも
紹介されたことがあるそうで、定価は8万円近くします。

私が見つけたのは、PRO500という最新型で、
コストコで3日間限定価格、$499で購入することができました。
それでも、実は購入時に価格の高さに少し躊躇し、
スマホアプリでAmazonなどとの価格比較をしました。
結局、コストコが最安値だと知り、買い求めました。

3馬力という強力パワーで粉砕するので、
皮付きの果物をジュースにしても、
ざらざら感が全く無く、スムーズです。
おまけに熱いスープも、冷たいシャーベットも
果物や野菜で作れます。

私がこれは続けられるな、と思う理由があります。
使用後、水を入れてマシンを回すと、
ほとんどの汚れが高速度の回転で剥がれてくれるので
洗うのがとても簡単だからです。
野菜や果物のくずも少なくなりました。

このジュースを450ml飲むと、お腹がいっぱいになるので、
朝はパンやご飯を食べなくても、十分満足できます。
アメリカでは数年前から、セレブを中心に
Juice Fastingというプチ断食が行われるようになりました。
これは一定期間、固形の食品の変わりに
野菜や果物で作るジュースを空腹時に飲み続ける断食方法です。

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ジュース断食は、身体にたまった老廃物を解毒しながら、
ミネラルやビタミンなどの栄養素を維持するので、
短期間に理想的なダイエットが可能になります。

2年前、生人参をジュースにより多く取り入れることで、
人参に含まれているβカロチンが免疫力を強化するということが
米国の科学アカデミーで発表されました。
その後、町のジュースバーや食料品店などでは、
人参入りジュースのメニューが増えました。

これらのダイエットやアンチエイジング関連の情報発信元は
2009年度から放映されている健康情報番組、
“Dr. Oz Show”だと言われています。
メインキャストのDr. Ozはコロンビア大学の胸部外科医。
彼は元々、米国の長寿番組“The Oprah Winfrey Show” の中で、
(アメリカの人気司会者、オプラ・ウィンフィリー女史の番組)
医療と健康に関するアドバイスコーナーを担当していました。
現在は独立した番組となり、自らがメイン司会をしています。

“Dr. Oz Show”の視聴率はもの凄く高く、
「オメガ3」のヒットも、ジュース断食も、
そしてグルテンフリーも、彼の“鶴の一声”が発端でした。

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Dr.Ozは50歳を超えていますが、
そこそこのイケメンで、若々しいです。
彼は医師なので、医学的な裏づけを元に
健康食やサプリメントの話を掘り下げるので、
とても解り易く、信頼できます。
実際に、提唱したエクササイズを踊る時もあり、
凄いなと関心してしまいます。

先日、カリフォルニア州アナハイムで開催された
全米最大の自然食博覧会に行きました。

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日本では青汁でしかお見かけしない“ケール”を乾燥チップスにして
出展しているブースがやたらと目に付きました。

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よくよくインタビューしてみると、
これも“Dr. Oz Show”の影響だそうです。
最近、番組内で栄養価の高いケールが
“Super Food” や“The King of Vegetables(野菜の王様)”と紹介され、
アンチエイジングや癌の予防に理想的な野菜であると放送されたのです。

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そういえば今年の2月にWhole Foodsを視察した際も、
青果担当に「今、一番売れている青果は何ですか?」と聞いたら、
答えは「Kale(ケール)」でした。

惣菜売り場でもケールを取り入れたサラダの種類が
多かったのが印象的でした。

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そんなわけで、私も毎朝の野菜ジュースに、
人参とケールを入れています。

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そして出張の時以外は、朝2kmの山登りを続けています。
大好きなパスタとご飯は辞めれそうにはありませんが…!

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<By 五十嵐ゆう子>

Guilt Free to Gluten Free  罪悪感フリーからグルテンフリーへ

2012年3月13日(火曜日)

カテゴリー: ウェルネス(健康)情報  11時44分08秒

以前、このブログでGuilt Reduced Foods(罪悪感を軽減する食べ物)
について書いたことがあります。
Guilt Reduced Foodsというのは、
Conventional foods(一般食品)と比較すると、
低カロリーで、動物の肉を使用していない、
いわゆる、“ベジタリアン食品”などのことです。

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その究極の食品がGuilt Free Foodです。
No meat, No fat, No Carb, No sugar, No additive。
つまり、肉、脂肪、炭水化物,砂糖、添加物などを
使用していない食品です。

米国の健康志向者の間では既にトレンドになっていますが、
Gulten Free (グルテンフリー)商品の普及が最近、著しいのです。

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グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種。
グルテンを摂取すると、アレルギー症状がでたり、
セリアック病(グルテンに対する免疫反応が原因の免疫疾患)や
腸疾患などを引き起こす原因になる場合があります。

そのグルテンを取り除いた食品は、またたく間に、
ニッチなポジションから拡大し、
今では、Wal-Martをはじめとする、普通のスーパーマーケットでも
「グルテンフリーコーナー」が設けられるようになりました。

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スーパーマーケットにおける「グルテンフリー」商品の
2012年度の売上高は26億ドルにもなると予測されています。
興味深いことに、これらの商品を買い求める客の数は、
グルテンが摂取できないセリアック病患者より断然多いのです。

グルテン・イントレランス・グループの専務取締役、
シンシア・クーパー女史はこう述べています。
「このダイエットの支持者である大部分の人々は
セリアック病患者ではありません。
しかし、グルテン食品に対して過敏な人たちなのです。
自閉症患者集団や多発性硬化症、慢性関節リウマチ、
皮膚病などの、健康上の問題を抱える人々でも、
日常の食生活からグルテンを取り除くことで、
気分が良くなる傾向があります。
現在、グルテンフリー商品はプライベートブランドでの
セレクションまで揃うようになりました。
これこそ、私がグルテンフリー商品の傾向を見てきた中で分かった、
大きな変化のうちの1つです。
この流れは、ホールフーズ、ウォルマート、
セーフウェイ、クローガーなどの大御所で起こっています。
実際に、グルテンフリーは主流商品の一部なのです」

昨年、日本で、小麦成分を含む石鹸を使い続けたことにより、
食品アレルギーが起きたというケースが多発しました。
アメリカでも同様のケースが問題になっていました。
特にアダルトにきびの原因がグルテンであったと言われています。

私のブログでも以前に紹介した
養蜂から生まれたBurt Beesのスキンケア製品は
かなり前からラインアップの中に「グルテンフリー」の商品を持っていて、
皮膚疾患のある人々の間で買い求められてきました。

そして下記の写真のような「グルテンフリー」の
スキンケアラインを拡大するメーカーも増えてきています。

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現在、グルテンフリーの商品は、
自然食料品以外はオンライン上で販売されているのも
興味深いですね。
アメリカで今、若い女性にドーナツ以上に人気があるのは、
New Yorkが舞台の人気コメディドラマ、
“Sex and the City”シリーズでも度々登場する、カップケーキ。

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(C) 2000 Paramount Pictures All rights reserved.

Magnolia Bakeryのカップケーキは見た目がかわいく、
歩きながら食べてもお洒落で、
小腹を満足させるには丁度良いサイズなのです。
すべての商品がトランス脂肪酸フリーでつくられています。

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最近では、主に米粉を使用したグルテンフリーの
カップケーキを売る店も増えてきています。
ちなみに私の自宅近くで見つけたケーキ屋Eat at Cakeで
一番人気のシフォンケーキも全て米粉使用のグルテンフリーです。

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日本でも有名な市販薬、Vicks(ヴィックス)でも、
グルテンフリーの風邪薬が登場しています。
グルテンフリーのビールまで発売されています。

今後もグルテンフリーの商品は
米国食品小売業において、
ゆるぎない座を獲得しそうです。

<By 五十嵐ゆう子>

最新アンチエイジング情報 - WHERE YOUR HEALTHY LIFESTYLE STARTS

2010年9月8日(水曜日)

カテゴリー: ウェルネス(健康)情報  16時21分58秒

  交通網が充実しているニューヨークなど一部の都市を除き、全体の90%以上が車社会であるアメリカでは、やはり運動不足が問題となります。

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  しかし現在、米国では再びフィットネス・ブームが静かに起こりつつあるといわれています。それにはいくつかの事情が考えられます。
  ①長引く経済低迷の影響でレジャーに使うお金をセーブし、フィットネスセンターで時間を費やす人が増えた。
  ②法案が通ったものの未だに進まない医療健康保険プログラムの遅れと、4人に1人が健康保険を
    持っていないという現状により、“病気にならない、強い身体の維持”が重要だと感じる人が増えた。
  ③大手フィットネスクラブ、24Hour Fitnessがクラブメンバーのポリシー(長期契約)を辞め、
    $23~$25の格安月払い制度を始めたことにより、消費者の支払いに関する不安が解消され、
    気軽にフィットネスクラブへ通えるようになった。
    (全米17州に400ヶ所以上ある、フィットネスクラブ。クラブ会員数350万人強。365日24時間利用可能。
    エクササイズクラスは早朝から夜9時までずっと行われている)
  ④館内にある託児施設が充実された。(幼い子供を持つ母親層のストレス解消の場となっている)
  ⑤シニア向けのエクササイズクラスが充実された。

  さらに、最大の健康食料品店であるWHOLE FOODSは、本年度から創業当初の理念であった、“健康的な生活を提供できる店となる”というプロパガンダを再び顧客に提案し始めています。サプリメントショップも店舗の展開を始めています。

  ところが、「ファストフード天国」と言っても過言では無い程、アメリカ人にとって、早く手軽に食べられる加工食品は欠かせません。ファストフードを食べ続けてきた代償として、ヘルシーとは程遠い食生活をする人が増え続けました。だからと言って、今更ファストフードを食べ続けてきた習慣を変えるのは簡単ではありません。

  そこで登場したのが、カロリーを押さえ、しかも理想的な体をつくる栄養素を含んだ「ヘルシー・ファストフード」なのです。そのいくつかを紹介したいと思います。
① Nothing Over 500 Calories
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名前の通り、メニューは全て500カロリー以下に押さえられています。ハンバーガーなどはバンズの代わりにレタスを使用するなどして、カロリーの高い炭水化物を外したメニューもあります。

② Energy Kitchen
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「ローカロリー、ローファット、かつエネルギーを生み出す蛋白質や野菜・果物はしっかりと美味しくとりましょう」がコンセプト。ここのメニューも全て500カロリー未満です。

③ Swich Wholesome Sandwich
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2人のオーナーがファストフードランチを食べようと街を歩いたが、どこにも安心で、健康的で、おいしく食べられるファストフードを見つけられなかったことが理由でオープンしたチェーンだそうです。そのことが漫画形式になっています。是非以下のサイトをご覧下さい。
http://www.swichwholesome.com/story.html
(Nextをクリックし続けると漫画が続いて出てきます。)
使用しているナチュラル素材がほとんどローカルで生産されたものあり、生産者の顔写真が見れることも見逃せません。 

④ Muscle Maker Grill
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店の前には大きく“Good Food with Your Health in Mind”と書かれたサインには「提供している全てのメニューが顧客の健康を考えて作った美味しいメニューである」とうたっています。

  雑誌から抜け出たようなスタイル抜群の男女が街を闊歩し、ファストフードが美味しくて、身体にも良くて、低カロリーで、健康になるという夢のような話が、夢で無くなるのもそれほど遠い未来ではないのでしょうか?

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五十嵐ゆう子
JAC ENTERPRISES, INC.
ヘルス&ウエルネス、食品流通ビジネス専門通訳コーディネーター

クオリティー オブ ライフ

2009年4月4日(土曜日)

カテゴリー: ウェルネス(健康)情報  15時55分08秒

最近、日本の朝ドラ“だんだん”にはまっています。
うちは日本のNHKの番組が衛生でみられるサービスをとっているので、米国に住んでいても日本の話題には一応ついていくことが出来ます。
このドラマは双子で有名な三倉マナ・カナのダブル主演で、京都と島根県松江で繰り広げられるお話ですが、番組が始まった最初の頃は余り面白くなくて真剣に見ていませんでした。
しかし中盤から話の展開が良くなり、いよいよ残すところ数週間になって、主役の祖母が入院するあたりから、どんどんその内容に引き込まれています。

特に先日放送されたある場面の台詞に感動しました。
入院した祖母が第3期のすい臓癌であることが判明し、本人への告知無しに行われる抗がん治療の副作用に訳も分からず苦しみ、治療を拒む祖母にたいして、とうとう告知を行うシーンでした。告知を受けた祖母はそこにいた医師にこう問いました。

「先生、その抗がん治療とやらが、効かなんだら私はあとどれくらい生きられますか?」

「そんなことは誰にもわかりません。それは神様が決めることです。」と答える医師。

「そうですねえ。私の病気の事を教えてもろうて、本当にだんだん(ありがとう)」

私はこのやりとりを聞いていて、“ドラマの台詞とはいえ、この先生はなんと素晴らしい答えをするのだろうか”と感心しました。
私も7年前に同じような質問を医師に問うたことがあります。しかしその際に帰ってきた答えは“2年“という命の期限でした。もちろん医師はあくまでも様々なデータから得た予測のみを伝えており、必ずしも助からない訳ではないという補足の言葉をつけるのですが、患者にとっては、その命の期限のみが大きくのしかかります。
命の期限を伝えられる事は、ある意味で告知よりも残酷な事です。
ですから、この「そんなことは誰にもわからない。それは神様が決めること。」という言葉は患者の立場を考えた、希望のある言葉だなと思いました。

最近の、米国における癌医療でよく耳にするのが“QUALITY OF LIFE“という言葉です。
これは直訳すると“生き方の質”ですが、もっとつきつめると、闘病患者の生き方に対する尊厳という意味があります。
自らの経験と、今までここで知り合った患者達を見続けてきた私は、これまで何度もこの“QUALITY OF LIFE”について考える機会がありました。

米国でベストセラーとなった『癒す心、治る力』の著者であり、統合医療(西洋医学と東洋医学のコラボレーションで患者に心身相互に効果的治療を施す)の先駆者的存在である、医師のアンドルー・ワイル博士は、医師が患者に対する心のケアの重要性を訴え続け、アリゾナ州大学医学部に心理学クラスの受講を取り入れた方です。

私が博士の本と出合ったのは、自らの命の期限を聞かされた翌日でした。
著書の中にある博士の言葉は私を勇気づけ、まさしく、癒す心無くして、病が治る事はないのだと悟る事ができました。
私は5歳で母を亡くしています。
若い母の命を奪ったのは癌でした。
そして、6歳に幼子を持つ私が、同じ病の宣告を受けた時、死にたくないとか、助かりたいとか、そういう思いではなく
“生きなくてはいけない。この子には私と同じ思いをさせない。”と心からの強い思いでした。

私が今ここにいるのは現代医学の力のみならず、生きるという意志の力も大きな要因となっています。
そして、その両方を支えてくれたのは“QUALITY OF LIFE”に重点をおいた、米国の統合医療でした。専門の医師の元、私は3時間にも及びコンサルテーションを受け、不安や恐れを吐き出し、全てを納得して抗がん治療を受けることにしました。
そして同時に、漢方や針、食事指導、心理セラピーなどを受け、おかげで副作用もほとんど無く効果的な治療を終え、今日に至っています。

この経験は、その後の私の人生を大きく変化させました。

現在はオーガニックを主体としたホリスティックスキンケアを実践するエステシャンとして、それからオーガニックなどの健康な食生活や正しいサプリメント摂取等のヘルス&ウエルネスを、特に専門とする通訳とした仕事に就いています。日本の健康メディア誌で4年にも及ぶ記事の連載を続けていられるのも、この経験から得た知識が大きく影響しています。

今現在、私は幸いにも元気にしておりますが、この7年間、私は同じ病によって大事な戦友を数人失いました。彼女たちは皆、私の母と同様に若くして、子供や配偶者を残して、最後まで生きる希望を失わずに戦った人たちです。
今回“QUALITY OF LIFE”について語る上で、ある2人の戦友について話したいと思います。

Cさんは、私と20年以上家族ぐるみ付き合いをしてきた友人で、非常に進行の早い子宮癌にかかり、告知の3ヶ月後には骨盤などへも転移し、歩く事も出来ない状態になりました。
その状態の際に、医師から、余命2ヶ月という宣告を受けましたが、すさまじい闘病の末、一時退院まで回復し、実際なくなられたのはそれから1年後でした。

アイリーンという女性は、末期の再発性乳癌でした。再発後から亡くなるまで、僅か半年しか生きる事は出来ませんでしたが、彼女は自らを奮いたたせるべく、亡くなる数週間前までおシャレをしてサロンに通い、ネイルやフェイシャルを受け、きれいにお化粧をして、最後まで堂々と美しく命を全うされました。

私は先のCさんのお見舞いをするつもりでしたが、当日、彼女からキャンセルを受けました。後で彼女のご主人から、病気の副作用から容貌が変わってしまい、人と合うことを避けたいと本人が願ったのだと聞かされました。Cさんから受け取った丁寧なお詫びの手紙には、“元気になって、また一緒に食事に行きたいです。”とありました。
しかし、それが叶う事はありませんでした。

先日、日本のチャンネルで、ヨーロッパの癌病棟で行われているエステとメークアップのサービスについてのドキュメント番組を見る機会がありました。
抗がん治療や放射線治療による副作用が原因の、肌のくすみや荒れを、軽減し、それらを補うお化粧を施す事で、患者たちの“QUALITY OF LIFE”を高めるために行われているサービスを取り上げていました。
そこに出演していた患者達の中には末期の人も多くいましたが、美しく変身した彼女らは、皆はじけるばかりの笑顔で、生き生きとしていました。
そしてこのサービスを行うようになってから、患者の治癒率や存命率に上昇が見られるそうです。患者たちの思いを受け止め、そしてそれに向き合う専門エステシャンの方が、辛い事もあるが、自分は素晴らしい仕事をしていると答えられていたのが、印象的で感動しました。

人の命を救うのは最新医療ばかりではないのです。

生きる希望を与えることも、時には特効薬となるのです。

今年、カリフォルニア州、オレンジ市で開催された全米最大の自然食とサプリメントの展示会である『ナチュラルプロダクトエキスポ』のパーソナルケアセクションで、いくつかの社が、肌が超過敏になっている癌患者や糖尿患者のために、化粧品のラインを、多くの自然化粧品にまじっ、紹介・展示しているのを見かけました。それらは利益の追求よりも、必要性を感じて開発された商品たちです。

“QUALITY OF LIFE”の意識は美容の世界にも浸透しようとしています。

五十嵐ゆうこ