朝から東京・芝。
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久しぶりに芝大神宮。IMG_36844

㈱True Dataの取締役会。

いつもオンラインで参加するが、
今回はリアル参加。

会議の内容は充実している。
毎月のように新しいアイデアによる、
サービス商品が生まれてくる。

中小食品メーカーのための、
マーケティングツールが開発される。
「イーグル・アイ・ダッシュボード」

私も楽しみにしている。

12時過ぎに終わって、
玉生弘昌さんと二人でランチ。
玉生さんは㈱プラネット会長で、
True Dataの取締役。

今度、面白い単行本を出すそうだ。

楽しみだ。

そのあと東京駅で、
宮本洋一さんと待ち合わせ。
ブルーチップ㈱社長。

北陸新幹線に乗って、
上越妙高駅まで。

ほぼ2時間。

ここでブルーチップのお二人に迎えていただいて、
そのあとはずっとお世話になった。
常務取締役の中野茂さんと、
関東営業部部長の平野博宣さん。

車で上越市西城町のデュオ・セレッソへ。

第43回イチコ協力会総会。
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㈱イチコは上越市に本部を置く、
ユニークなスーパーマーケット企業だ。
私はマーケットニッチャーと位置付けて、
その経営の在り方を評価している。

コロナ前の2015年と2016年に、
同じようにこのイチコ協力会総会で講演した。

コロナで5年間開催されていなかったが、
今年再開した。

そしてみたび、講師として呼ばれた。

タイトルは、
「両利きトレードオンのススメ」
この2年ほどの私の持論。
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会場に250名以上の取引先幹部が参集。IMG_3705

1時間15分の講演。
内容を絞り込んで、
エッセンスをわかりやすく、
丁寧に語った。
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イチコとその取引先の皆さんに、
ふさわしい事例を選んで、
「膨張と成長」の違いや、
「トレードオフ」からの脱却を説明した。IMG_37034

会場が一体となって、
実に熱心に聴いてくれた。

だから講師の私も力が入る。

ご清聴、感謝したい。

講演会が終わると懇親会。
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これも250人が着席して、
オーソドックスな食事と懇親。IMG_3712

料理も堪能したし、
「岩の原ワイン 深雪花(みゆきばな)」の赤もよかった。
上越市の特産ワインだ。

会もお開きになる前に、
竹内寿会長と懇談。
隣は宮本さん。

竹内会長は86歳。
米づくりや農業、畜産業を指導し、応援している。
その結果、イチコにしかない商品が開発される。IMG_3706
農畜産業の再生と地方創生が、
竹内会長のライフワークになっている。

竹内一夫社長は、
懇親会の席も私と隣で、
ずっと話していた。IMG_3708

この会の会長は、
国分関信越㈱社長の前原康宏さん。

鳥山畜産食品㈱社長の鳥山真さんは、
竹内会長の愛弟子で高い問題意識を持っていた。
プロダクトアウトの畜産業ではなく、
マーケットインのミート産業をつくる。
そんな理想に燃えていた。

懇親会の二次会では、
㈱平八代表取締役の横山亘さんと、
膝詰めで話した。

私の横にはずっと宮本さんがいてくれて、
サポートしてくれた。

いい夜だった。

上越市は新潟県で、
新潟市、長岡市に次いで第3位の人口を有する。
内陸の城下町・高田市と沿岸の港町・直江津市が、
1971年に対等合併して発足した。

高田出身の児童文学者は小川未明。
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直江津生まれの作家は坂口安吾。
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私はどちらも好きだ。

「秘密のケンミンSHOW」という番組がある。
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タレントが都道府県の出身別に出演して、
その土地特有の行事や習慣、食べ物、
そして県民性を紹介する。

しかしよく見ていると、
県民性でひとくくりにできない場合が多い。
基本は江戸時代の藩の単位である。

もちろん鹿児島県の薩摩藩や、
高知県の土佐藩など、
大きな藩は県と一致している。

しかしたいていの県は、
いくつもの藩で構成されていた。

新潟県の越後には13の藩があった。
そのなかで上越市の高田藩は最大で15万石、
新発田藩が10万石、長岡藩が7万4000石。

この大きな藩ごとに、
食生活に違いがある。
食は保守的である。

だからスーパーマーケットの場合、
藩ごとにローカルチェーンが成立する。

イチコはそれを体現している。

範囲の経済理論で、
旧高田藩の上越市をとらえると、
イチコはマーケットチャレンジャーとなる。
原信ナルスのアクシアルがマーケットリーダーだ。

新潟県の範囲の経済ならば、
イチコはマーケットニッチャーである。

それが竹内寿会長、竹内一夫社長の経営に、
よく表現されている。

M&Aが頻発しているけれど、
こういう地方スーパーマーケットは、
日本の消費社会に必要であると思う。

リージョナルチェーンは、
ローカルチェーンを集めたチェーンストアだ。

ローカルチェーンが基礎単位である。
それを忘れてはならない。

〈結城義晴〉

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