OICグループのニューヨーク視察。
いよいよ第4団の最終日。
今日はマンハッタンを駆け巡る。
OICグループの理念。
それからロピアの理念。
最後に7大用語。

今日は朝ステーキを体験した人たちがいた。
ステーキハウスのベンジャミン。
だから講義時間は1時間と短い。
しかし一番大事な講義。
オーガニックの解説とコモディティ化現象。
そしてプライベートブランド。
現代の商品政策の解説。
それから業種・業態とフォーマット論。
さらにポジショニング戦略。
ロピアの成長はこの戦略をもとにした、
「帨変」によってもたらされた。
講義が終わると最後の視察。
5番街を南下する。
現地ガイドの冨澤由紀子さん。
マンハッタンの街を丁寧に説明してくれる。

最初の視察店はウェグマンズ。
旧ワナメーカーズ百貨店の跡の物件。
1階は花卉とフードサービス部門。
日本で言う即食とチェックアウト。
インストアベーカリーとデリ、寿司。

2基のエスカレーターで地下に誘導する。
エスカレーターにはカート用のレーンもある。

日本の豊洲市場から週2回、
新鮮な魚が空輸される。
氷を敷いてその上に丸物魚を並べる。

ミート部門。
吊り天井でコーナー化した対面販売の売場。
この釣り天井の技術は日本でも採用すべき技術だ。
チーズと加工肉のデリカテッセンゾーン。
対面販売のショップ形式を採用。

グロサリー売場は郊外型店舗より狭い。
しかし「ホットゾーンプライス」の島陳列が、
売場にインパクトを与える。
2001年からウォルマート対策として、
EDLPをスタートした。
当初はコンシスタントロープライスと呼んでいたが、
今、ホットゾーンプライスと名づける。

シーフード部門長のリチャードさん(左)、
SAKANAYA担当のデイビットさん(右)。

これまで担当だったエイドリアンさんは、
本社でSAKANAYAの啓もう活動を行っている。
そこでリチャードさんがあとを継いだ。
店のコンセプトもしっかり理解している。
質疑は盛り上がって、
ロピア屯田店の鮮魚チーフが、
日本流の調理の腕前を披露することになった。

包丁と手袋、エプロンを借りて、
大振りのハマチをカットする。

そして皮を引く。
水道のないまな板でのカッティングは滑る。
血を拭き取りながら大胆に、丁寧に腕を振るう。

慣れない環境でのカッティング。
皆に見られながら、見事に仕上げた。
お二人を囲んで全員で写真。
ウェグマンズとロピアが一体となった瞬間だ。

駆け足の訪問になったけれど、
マンハッタンでは訪れておきたい地だ。

次に向かったのが、
イータリー。
2010年に開設されたアメリカ進出1号店。

内食と外食を融合させた店舗として、
華々しくデビューし、人気店となった。
コンセプトはイタリアの食を、
「買う」「食べる」「学ぶ」。
創業者のオスカー・ファリネッティは、
「市場」であり「食堂」であり、
「学校」であるような店と称した。

ここではレスランなどで、
イータリーのランチを体験する。
講師・事務局もワインで料理を楽しんだ。
一気に北上してアッパーイーストへ向かう。
その車中で団員に講義。
スチュー・レオナードには、
「アワーポリシー」がある。
「ルール1、顧客はいつも正しい。
ルール2、もし間違えていると思ったら、
ルール1を読み直せ」
一方、イータリーにも「アワーポリシー」がある。
スチューへのオマージュも込めて、
開業以来、入口に大きなサインを掲げていた。
「顧客はいつも正しいわけではない。
イータリーもいつも正しいわけではない。
顧客と私たちのその差異が調和を生み出す」
両社ともに顧客満足を謳っている。
どちらが正しいか。
正解はない。
20世紀にはスチューだった。
21世紀にはスチューとイータリーがある。
それぞれでいいのだ。
ブロードウェイ沿いの4店を、
徒歩で自由に視察する。
まず、ゼイバース。

ユダヤ人のゼイバー兄弟が創業した、
たった1店舗の食料品店。
導入部は圧巻のチーズ売場。

対面のオリジナルデリ売場。
スーパーマーケット各社が、
それぞれ独特の味を提供する。
その味になじんだ顧客がやってきて、
ロイヤルカスタマーになる。

創業当時から人気のスモークフィッシュ売場。
事務局が注文して、カッティングをオーダー。
夜のコミュニケーションルームで試食する。

そして大人気のコーヒー豆。
私も大好きだ。

特徴的な部門を核に、
生鮮とグロサリーが揃って、
スーパーマーケットの品揃えとなる。
2階はこれも独特の品揃えのキッチン用品売場。
ゼイバーズにこのキッチン売場がないとすると、
不思議なもので魅力は半減する。
2層の小ぶりのスーパーマーケット。
ニューヨークデリが人気の店だ。

魚の尻尾がデザインされたシーフード売場。
氷が敷き詰められてマンハッタン第一の魚売場。
前面に野菜が並ぶ。

八百屋出身だけに、野菜は多品種の品揃え。
それでもカットフルーツやカット野菜など、
簡便商材が増えてきている。

地価の高いマンハッタンでは、
狭い店でも背の高いラック什器で、
商品を隙間なく並べる。
地下の1・2階の変則的な店舗だ。
エスカレーターを主動線にして、
顧客を誘導する。
地下1階に降りると、
花卉、ベーカリー、デアリー。
そして青果部門。

そして野菜とフルーツは地下1階で販売。
この左手に地下2階に降りるエスカレーターがある。

再び地下1階にエスカレーターで上がってくると、
左手奥に銀行方式のチェックアウトがある。

よく考えて設計されたゾーニングだ。
2層の店のつくり方のモデルである。
その考え方のポイントは、
エスカレーターをコンコースと想定すること。
すべての視察を終えてホテルへ。
車中では浅野秀二先生の誕生祝い。
今日が77歳のバースデー。
「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」の歌声。
そして団長からケーキをプレゼント。
ウェグマンズでオーダーしておいた。

喜寿を迎えた浅野先生。
ケーキを手に「7が3つ並ぶ年まで生きる!」と宣言。
あと700年を生きる?
爆笑。

こうして最終日の視察研修が終わった。
全員が自由研修で、
マンハッタンの街に散って行った。
私はホテルに帰って仕事をした。
そのあと髙木勇輔OICグループ社長と夕食。
盛り上がったが中座して、
ホテルの部屋に戻った。
そしてオンライン会議。
㈱True Dataの取締役会。
こちらの時間で23時まで、
歯を食い縛って頑張った。
(つづきます)
〈結城義晴〉






















































