商人舎

立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 結城ゼミ

立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 結城ゼミ

[9月10日・11日]第3回新座合宿とサプライズ誕生会

2011年10月18日(火曜日)
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3:25 PM

9月10日の土曜日と11日の日曜日、
2011年度結城ゼミの合宿でした。
毎年5回の合宿。

結城ゼミは合宿主義。

9月頭の合宿は、
夏の間の研究成果を発表し、
さらに1年間の研究の土台作りを目的にしています。

立教大学新座キャンパス。
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その北の端に位置する端正な建物。
太刀川記念交流会館。
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結城ゼミはこの会館の常連。
結城ゼミ第3期生7人が参集。

初日は、まず各自の発表。
それから各自の勉強。

夕方にはそれが終了し、
夕食は近くのフランス料理レストラン。

西洋膳・洵彩。
マスター&シェフの泉類さん。
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3期生のみんなと歩いて店に行き、
店に入ると、
クラッカーがなった。

そして第1期生、2期生が、
声をそろえた。
「先生、お誕生日、おめでとうございます」

結城ゼミの全員が、OBまでふくめて、
集合していた。

全くのサプライズ。
フランスのコメディアンのような渋木克久さんの司会で、
誕生夕食会は始まった。
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結城ゼミOB会長の第1期生・名古屋文彦さん。
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泉類シェフの料理は絶品。
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食事が進んでから、
余興?

3期生村上光正さんのものまね。
タイトルは「ジジ物語」
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3期生の岡本あゆ子さんは、
「先生のものまねします」
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あまりというか、全然似ていなかったけれど、
大いにに受けた。
岡本さん、つかみと演題がいい。
2期生の猪股信吾さんは、
むりやりAKB48をやらされそうになった。
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しかしそれは、
来年への宿題となって、
良いスピーチをしてくれた。

そして誕生ケーキ。
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そして1期生星山朋子さんから、
花束贈呈。
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ローソクを吹き消した。
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最後にお礼の挨拶。
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「このゼミを一生の誇りにします」最後の最後は、全員で「バンザイ」。

その予行演習。
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2期生の佐藤大輔さんの演技は、
阿波踊りではありません。

2期生・児玉桜代里の音頭で、
「バンザーイ」
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立教大学ビジネスデザイン研究科結城ゼミ。
いいゼミです。
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ありがとう。

夕食会のあと、
宿舎に戻って、
飲み直し?

コメディアンの渋木さんは、
とうとう予定外の宿泊。

しかし翌日は、
しっかり残って、
師範代格で、研究指導。

先行研究の探索など、
渋木さんはお手の物。

3期生がおおいに頼りにする先輩だ。
お蔭で、各自の研究も随分と進んだ。

今回はOB・OGの先輩たちに、
特に感謝しておきたい。

(by yuuki)

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[8月8日]亀田メディカルセンターでホスピタリティを学ぶ

2011年09月18日(日曜日)
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4:01 PM

2011結城ゼミ夏合宿の三日目。
8月8日、ぞろ目の日。

第1期生から3期生まで、
そのうちの16人が参集した合宿。
最終日は、午前中、各自、自習して、昼前にまとめ。

それから鴨川の亀田メディカルセンターを訪問、見学。
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ホスピタリティにあふれた総合医療サービス機関として超有名。
しかしアメリカで一般的なIHNの考えを採用した医療機関である。
Integrated Healthcare Network。
南房総地域の医療充実をめざし、
多様なネットワークサービスを展開する。

その根本にあるのが、
「患者さま」と呼ぶ姿勢。

2005年に誕生したカスタマー・リレーション部が、
この考え方を先導する。

亀田メディカルセンターは主に3つの機関で成り立つ。
急性期医療の亀田総合病院。
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外来診療の亀田クリニック。
そして亜急性期医療の亀田リハビリテーション病院。
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ここには全31科と100の診療室があり、
総ベッド数は1000床、医者400人、
看護師など職員を入れると総勢約3000人。

すべての機関が「患者さま」と呼び、
「カスタマー」ととらえる。

敷地内には、亀田医療技術専門学校もある。
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立体駐車場があり、
月曜日なのに満車状態。
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私たちは、カスタマー・リレーション部の山田剛士さんから、
40分ほどレクチャーを受け、質疑応答をしてもらい、
さらにメディカルセンター内のツアーをしてもらった。
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医学は一人でできるが、
医療サービスは患者や地域との協働によってしかできない。

商品が顧客との協働によって販売されるのと同じ。

「医療の最終成果物」は何かと考えると、
それは「死」である。

だから亀田メディカルセンターは、
プロセスを重視しようと考えた。
したがってISO9001をとっている。

例えば、亀田は「個室病棟」にこだわる。

現代社会において、個室でないのは、
病院と刑務所だけといってよい。

いまやビジネスホテルでも、相部屋はない。
ところがサラリーマンも、
病院に入院すると相部屋で、
カーテン一枚で仕切られた空間で我慢させられる。

亀田は考えた。
病院だからこそ安らげる環境づくりが必要だ。
一番安らげるのは、
会いたいときに会いたい人と会えること。
医療にはこれが必要だった。

「リゾートは非日常、しかし病院は日常」
だから「安価な個室ビジネスホテル」並みの環境を整え、
価格を提案する。

「まず当たり前のことを当たり前にやろう」という発想が、
亀田メディカルセンターにはある。

しかしこれは医療業界から見ると、
非常識そのものだった。

地域医療ネットワークの質を上げるには、
顧客は内部の先生、業者、
さらに製薬メーカーや医療機器メーカーと考える。
彼らと地域医療連携の構築をめざし、
患者を中心に連携する。

病院長直轄・3人の専従でスタートしたカスタマーリレーション部には、
3つの使命があるが、その第一が、
「患者様満足向上にサービス業務を通じ貢献する」

もう、ホスピタリティ産業そのもののコンセプト。

私は山田さんの話を聞いているだけで、
心から嬉しくなってしまった。

いつも商売の話をしていることと全く同じ。

そして医療サービスの世界だけに、
この領域特有の障害があったし、
イノベーションがあった。

それは細かな改善・改革の継続であった。
「イノベーションは、つまるところ、
経済や社会を変えなければならない」

ピーター・ドラッカーの言葉が、
私の胸をいっぱいにしていた。

千葉県房総半島の外房にある亀田メディカルセンター。
隣は有名な鴨川シーワールド。
しかしすごい人気で、東京駅および浜松町駅に、
入り口前から高速リムジンバスが直行している。
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外来診療の亀田クリニック。
ロビーはホテルのようだ。
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亀田クリニックは、独立型の外来専用施設。
外来専用専門スタッフや診療設備を用意する。

従来、入院を必要としていた医療を、
外来で行えるメリットを生み出した。

東京など県外からの患者は7%。
地域総合医療サービスを標榜しているから、
この外来診療は重要な機能。

6階建て、総床面積約2万2000㎡で、
31の全科、診察室約100室を有する総合病院。
2階が内科、4階が外科。
そしてその間の3階が、各種検査のフロア。
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こうすると、内科でも外科でも、
検査を伴うことが多いから、
一つだけフロアを移動すれば検査できる。

さらに1階に眼科が配置されているのは、
眼圧検査など瞳孔を開いたりした場合、
階段を上り下りする必要もないし、
エレベーターやエスカレーターを使う負担もない。
私も定期的に眼圧を検査しているから、
患者への配慮がよくわかる。

さらに薬局の渡し口が同じ建物内にある。
ロビーからも自分の番があと何分かがわかるように、
モニター掲示されている。
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これもとても便利。
多数の薬剤師が、分業システムで、
整然と仕事していて気持ちいい。

良くできた小売業や外食産業のバックヤードのようだ。

亀田クリニックの医療サービスをひとことで表現したのが、
「帰りは笑顔で」 という言葉。

次に急性期医療の亀田総合病院及び入院棟。

千葉県南部の基幹病院。
優れた人材、高精度機器を導入・ 駆使し、
集中治療部門(ICU、CCU、ECU、 NCU、NICU)を整備。
診療部門も含めた医療サービス全般にISO9001の認証を受け、
病院機能評価機構(一般病院種別B)の認定も受けている。

さらに1995年から、世界で初めて、
電子カルテシステムの本格運用 を開始し、
20年間、一切、紙は使われていない。

医療において徹底した情報活用を推進。

こちらはKタワーという13階建てのビルを中心に、
A棟、B棟、C棟、救命救急センター棟などで構成される。
こちらのロビーもホテルのよう。
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入院案内の受付もホテルフロント仕様。
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ロビーの横にコンシェルジュのコーナー。
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ここで亀田メディカルセンターのすべての相談を受け付ける。

コンシェルジュの首から下げられたスローガン。
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Always Say YES!

Kタワーのフロア構成。
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1階に様々な機能があり、
2階は手術センター。
年間に8000回の手術が行われる。

3階は総合周産期母子医療センター。

4階・5回は女性専用フロア、
6階から11階が一般病床、
そして12階がエグゼクティブフロア。
13階はレストランフロア。
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面会カードは2種類ある。
サポーター・タイプとビジター・タイプ。
カードはコンシェルジュやインフォメーションセンターでもらえる。

とりわけサポーター・カードには、
ICチップが搭載されていて、
24時間体制で入退室が可能となっている。

女性フロアはピンク色の基調で落ち着いている。
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3階の周産期センターの病室。
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この部屋で出産し、そのまま短期入院する。

様々な機器は扉のなかにしまわれていて、
外からは見えない。
できるだけ日常生活の感覚を保つため。
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扉を開けると機器が出てくる。
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シャワールームも、
ビジネスホテルの水準を維持している。
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もちろん洗面所、トイレも。
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部屋の入口に個人名はない。
個人情報とプライバシーの尊重。
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ベッドサイドには2002年から、
モニターがしつらえられた。
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患者への情報提供のためだ。
患者は自らカルテを見ることができる。
それ以外にもタッチパネル方式で、
買い物代行、食事確認、見舞客の食事注文メニューなど、
14種類の機能を持つ。

個室のソファーは、
伸ばすとベッドになる。
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いつでも介護者が泊まったり、休んだりできる。

3階の周産期母子医療センターの新生児集中治療室。
未熟児・新生児専用の集中治療室。
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治療中の自分の赤ちゃんを見ることができるモニターシステムもある。

1階にはタリーズが入っている。
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病院というと消毒液のにおいが強いが、
コーヒーショップが入っていると、
その香りがして、日常を感じさせる。

1階には「患者さま情報プラザ・プラタナス」がある。
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患者は自分の病気を自分で知り、学ぶことができる。
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プラタナスには看護師が常駐し、
パソコンに入った自分のカルテを一緒に見て、
相談に乗ってくれる。
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プラタナスの隣にショップ。
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特に女性入院者は買い物がしたいという。
そのニーズにこたえるために、充実した品ぞろえ。

1階にはフラワーショップも入店している。
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13階のレストランフロア。
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エレベーターをあがると中庭があって、
オーシャンビューを楽しめる。
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窓の外は太平洋。
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レストランは、入院患者が来客をもてなせるような快適なレベル。
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右側はオーシャンビューを楽しめるカウンター席。

奥に入ると、一流レストラン仕様。
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立教大学大学院結城ゼミは、
予約して個室をとってもらった。
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個室からも見事なオーシャンビュー。
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亀田メディカルセンター視察組で写真。
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亀楽亭と名付けられたレストランは直営。

メニューも豊富で、
すべての料理にカロリー表示がある。
しかし味に手は抜かれていない。

海鮮丼。
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器も凝りに凝っている。

スパゲティミートソース。
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このフロアにはケーキショップがある。
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そしてラウンジ。
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ラウンジの一角には、
ちょっと前までバーがあった。
ピアノの生演奏があり、
営業時間はなんと午前4時までだった。
しかし一部患者のたまり場になったり、
客数が少なかったりで、
現在は閉鎖。

しかし亀田病院の「患者さま」満足追求のエピソードとして、
面白い。

そしてこの話のハイライト。

レストランとは仕切られて、
別のエレベーターでしか上がれないが、
13階にはもう一つのスペースがある。
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シックな通路。
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そして霊安室。
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通常の病院は、
霊安室を地下に持ってくることが多い。
その代り最上階には院長室があったりする。

しかし亀田メディカルセンターの場合、
天国に一番近い最上13階に霊安室 が3室ある。

一番奥の広い部屋。
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オーシャンビューの前に櫃台。
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医療の成果物は「死」である。
だから亀田はプロセスを大切にする。
最後のプロセスがこの霊安室。
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この病院で亡くなったご遺体はみな、
このオーシャンビューの霊安室に安置される。
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医療機関として最新の機能を有する亀田メディカルセンター。
その医療サービス機関が、
ホスピタリティのマインドを、
隅々まで定着させようとしている。

看護スタッフご意見箱。
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隅々までいきわたらせるために、
マネジメント・システムの工夫に挑戦し続ける。

さらに将来投資も着々と進む。
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A棟の新設が進む。

ご案内くださった島原さんと写真。
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そして結城ゼミの面々の満足顔。
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医療機関としてのマーケティングとイノベーション。
亀田メディカルセンターの試みは、
すべてのビジネスを元気づけてくれる。

医療機関は儲けようと思えば、
いくらでも儲かる。

しかしそれよりも大切なことがある。

「イノベーションとは、
つまるところ、
社会の変革である」
ピーター・ドラッカー先生の言葉が響いてくる。
(by yuuki)

<この稿は、結城義晴の毎日更新宣言から一部転用しました>

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[8月7日]千葉館山・夏の合宿二日目、成果湧きあがる

2011年08月13日(土曜日)
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3:40 PM

千葉県館山の立教大学大学院結城ゼミの夏合宿。
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成果は大。朝、目が覚めると、海がみえる。
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ゆっくりと朝食をとってから、ゼミが始まる。

中庭は南国模様。
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セミナールームは、
ホテル棟から突き出た三角形の出島のようなスペース。
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二方がガラス張りで、海と空と芝生がみえる。
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快適な空間で、一日中、研修。
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午前中は、2期生の猪俣信吾さんが、
ワードを使った論文の書き方をレクチャー。
この知識は必須。

それから各自、自分の研究と執筆。
集中できる。
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ドラッカーの解き明かすイノベーションの成功条件。
第1が「集中」である。

研究も執筆も、集中力にかかっている。
ただし集中力は、たった一人で出るものではない。
切磋琢磨や競争意識も必要。
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合宿とはその環境が整えられた場。

卒業した1期生や2期生は船を借りて釣り三昧だったり、
ビーチバレーで戯れたり、
3期生の面倒を見たり。

午後、全員揃ったところで、写真。
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海を背にしてもう一枚。
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結城ゼミOB会が、すでに発足している。

3年間で、18人。
お二人がやむを得ない欠席で、
あとは参加。

うれしい限り。

毎年毎年、一人ひとりの研究は、
成果を上げる。

それが結城ゼミ全員の成果となる。
それが何よりうれしい。

エネルギーが湧いてくる。

<by yuuki>

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