月刊商人舎11月号。

その目次。
201811目次

[Cover Message]
10月10日、イオンは傘下のスーパーマーケットと総合スーパーの国内経営統合指針を明らかにした。翌11日にはユニー・ファミリーマートホールディングスがドンキホーテホールディングスとのM&Aを公表した。すると続いて12日にはイオンと中四国の雄フジとの資本業務提携が発表された。日本小売産業が平成最後の再編に向かう。「Retail同盟戦線」異常あり!! 産業レベル、業態レベルで、寡占から三占、複占へと至る。これが本誌の見解でもあるが、それが総合スーパーとスーパーマーケットの両業態を舞台にして、具体化してきた。その背景には「食」を中心にした総合スーパーの雪崩的業態変質現象がある。それは日本だけのことではない。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、そして中国。グローバルな視野で、21世紀小売産業の「M&Aの真実」を見極めよう。果たしてこの「変容」は進化なのか。

そして今月の[Message of November]。mokuji201811
よく読んで、考えてください。

さてニューヨークのジョンFケネディ空港。
万代ドライデイリー会米国勉強会。
最後の全員写真を撮って、解散。
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私はデルタ航空で、
サンフランシスコに向かった。IMG_8064.JPG8

6時間弱でベイエリアの上空。IMG_8085.JPG8
一晩ゆっくり寝て、朝、
今度はサンフランシスコ国際空港へ。
万代知識商人大学第3期生を迎えた。

しかし西部カリフォルニア州では、
大がかりな山火事。

サンフランシスコ北方のビュート郡では、
死者が42人に上った。

カリフォルニア州史上最悪の火事である。

これまでの最悪のものは、
ロサンゼルス・グリフィスパーク火事。
1933年のことだった。
今回はそれを超えた。

この大火事の影響で、
サンフランシスコ地区には、
全体に煙と粉塵が舞っている。

しかしそれでも全員そろって、
リムジンバスに乗り込み、
向かうはウォルマート。IMG_8137-1

スーパーセンターは総合スーパー。
世界最強のフォーマット。

この陳列を見よ。IMG_8095-1

ローコストオペレーションで、
この美しい陳列。
それが現在のウォルマートだ。IMG_8096-1

バナナは青果部門の最後に、
ボリューム陳列。IMG_8097-1

店舗入り口の左サイドには、
デリカテッセンの対面コーナー。
もともとはドイツ語のデリカテッセン。
アメリカでは略して「デリ」という。
そして対面販売で売る場合を、
「サービスデリ」と呼ぶ。IMG_8098-1

ミート部門に入ると、
通路真ん中の冷蔵平ケースのエンドに、
1ポンド(454グラム)98セントのターキー。
ロールバックで大展開。IMG_8099.JPG8
ウォルマートの基本戦略は、
エブリデーロープライス。
1年間、特売価格を固定する作戦。

しかしさらに基本的に13週90日間、
超特売を打つ場合がある。
それが「ロールバック」。

もちろん例外的に、
4週間、6週間の場合もある。

サンクスギビングデーには、
すべてのアメリカ人がターキーを食べる。

だからこのエンドがある。

ウォルマートはしつこい。
次の平ケースのエンドにも、
同じように98セントのターキー。IMG_8100-1

振り向くと反対側のエンドには、
1ポンド68セントのターキー。
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さらに1ドル68セント、1ドル98セントの商品も。
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ウォルマートのゴンドラエンドは、
1SKU、2SKUが定石。IMG_8102-1

このエンドからゴンドラ全部が、
クリスマス商材。IMG_8110.JPG8

主通路にはアクションアレーの島陳列。IMG_8106-1

班ごとに視察し、ディスカッションする。IMG_8107-1

非食品売場が全体の7割くらいのスペース。IMG_8114-1

玩具売場はホリデーシーズンに向けて、
派手なデコレーション。IMG_8118-1

そして広大なクリスマスショップ。IMG_8120-1

通常はホームセンター用品売場だが、
この時期はクリスマスショップに変わる。IMG_8125-1

屋外のガーデンセンターは、
子ども用自転車売場に変わる。IMG_8124-1

ファーマシーは調剤薬局。
スーパーセンターも、
ネイバーフッドマーケットも、
ウォルマートは調剤を常設している。IMG_8129-1

オンライン商品は、
屋外の「カーブサイド」で、
ピックアップすることができる。IMG_8130-1

チェックスタンドはレギュラーレジと、
このScan&Go。
セルフレジでありながら、
Scan&Goのアプリを、
スマホにダウンロードして、
自分でスキャンしながら買い物すると、
簡単にレジ通過することができる。
IMG_8133-1ウォルマートは進化し続けている。
それにしつこいくらい売り込む。

それが印象に残った。

続いて、
ホールフーズ。IMG_8225-1
毎年、この店を訪れるが、
改装してより便利になった。

青果部門は言葉がないほど美しい。IMG_8206.JPG8

Amazonロッカーが設置されている。DSCN9048-1

ホールフーズはバナナの売り方を、
さまざまに工夫する。IMG_8139-1

客数が減っても、美しさは変わらない。IMG_8143-1

バルク売り場も壁面の美しさが際立つ。IMG_8146-1

サラダパックは、
商品の顔が前を向くような陳列。
ホールフーズの専売特許だ。IMG_8142-1

チーズ売場は、
対面とセルフで展開する。IMG_8147-1

チーズ売場はスペシャルティ部門。IMG_8150-1

そして奥壁面中央に、
「ランド&シー」部門。
つまり精肉と鮮魚。IMG_8162-1

シーフード部門の対面コーナー。
縦陳列でカラーコントロールが行き届く。IMG_8170-1

ミート部門も同様に、
縦陳列で見やすく選びやすい。
オーガニックミートを中心に、
ホールフーズにしかない品揃えだ。IMG_8172-1

通路上には平冷凍ケースで、
冷凍魚などが並ぶ。IMG_8169-1

乳製品はリーチインケース。
壁面の大胆なデザインで、
売場は快適そのもの。IMG_8173-1

ワイン売場も品ぞろえ充実。
その中にこのエンドのセラーがある。DSCN9049-1

中央にはホールボディ。
ヘルス&ビューティケアは雑貨。IMG_8215-1

店舗右翼は惣菜部門。
中央にセルフデリ、壁面は対面売り場。
ベーカリーからピザ、寿司、ラーメン、
さらにサンドイッチなどまで。IMG_8175-1

オーダーメニューの対面コーナー。
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そして最後はイートインコーナー。
グロサラントには、
こんな雰囲気の空間が必要だ。IMG_8199-1

そしてラガービールバー。IMG_8224-1
昨年8月にアマゾンに買収されたが、
ホールフーズは相変わらず、
孤高の存在感を発揮している。

最後はトレーダー・ジョー。IMG_8227-1

こちらは全米のどの店も、
必ず繁盛している。IMG_8233-1

全商品がセンターから供給される。
青果、鮮魚、精肉、乳製品。
冷凍食品、グロサリー。IMG_8247-1

店内装飾やPOPは、
全店に配置された、
プロのアーティストが担当する。IMG_8235-1

そしてデモンストレーションコーナー。
これも必ず人が入って、
新製品を中心に試食させる。IMG_8238-1

第一エンドには感謝祭アイテム。IMG_8237-1

新製品のエンドもあって、
今週のNewアイテムが紹介されている。IMG_8242-1

レジはあくまでフレンドリー。
これがトレーダー・ジョーの特長だ。IMG_8243-1
初日の視察はこの3店。
いずれも模倣困難性を備えた店だ。

大満足して、サンフランシスコへ。
ベイブリッジもライトアップされている。IMG_8256.JPG9

フィッシャーマンズワーフへ。
ピア39のシーフードレストラン。
老舗のスイス・ルイス。
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万代知識商人大学第3期生の級長。
日下幸生さんが冒頭のあいさつ。
万代ドライグロサリー部チーフバイヤー。IMG_8261.JPG8

そして結城義晴の歓迎のあいさつ。IMG_8269-1

楽しむことも勉強だ。
お客様を楽しませることが、
我々の仕事だから。IMG_8263.JPG8

メニューはクラムチャウダーと、
ダンジネスクラブ。IMG_8271-1

サンフランシスコ特産のカニを、
一人一杯ずつ。IMG_8270-1

クリスマスイルミネーション。IMG_8274-1

フィッシャーマンズワーフの、
クリスマスツリーは今日、
セッティングされた。
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サンフランシスコの最悪の火事。
このクリスマスツリー。

最悪の時にも、
お目出たいことはやってくる。

そしてウォルマートスーパーセンター、
ホールフーズとトレーダー・ジョー。

模倣困難な店々が、
人々の心と生活を支えている。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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