関東甲信・東海・近畿・中四国地方で、
「梅雨明け宣言」

不思議な気がするが、
九州北部はまだ宣言がない。

北陸・東北南部・東北北部は、
1週間くらい後になる。

しかし、この梅雨の期間、
西日本の総雨量は、
例年を超えて被害をもたらしたが、
東京の雨量は半分以下、
千葉県は36%。

その梅雨明けの空の下、
今日はゴルフ名人会。
1989年から28年間続いている会。

現在のメンバーは、
土井弘さん、浅香健一さん、
鈴木國朗さんと結城義晴。

かつては故小森勝さんが、
リーダーだった。

このところの鍛錬の成果があって、
私自身はまずまず、
納得のいくラウンドができた。

その後、夕方、
横浜商人舎オフィスに戻る。

鈴木さんと来月号の打ち合わせなど。IMG_3536.JPG7

それから編集スタッフの鈴木綾子と写真。IMG_2190.JPG7

さて、関西の百貨店7社が、
価格カルテルを結んだ疑い。

公正取引委員会が、
独占禁止法違反の疑いで、
立ち入り検査した。

髙島屋は、木本茂社長名で、
ニュースリリースを出した。
「本日、近畿地区に店舗を有する百貨店らに対して配送料金に関し独占禁止法違反の疑いがあるとして、当社および当社の子会社である(株)髙島屋サービスが公正取引委員会による立ち入り検査を受けました。
当社といたしましては、この度の事態を厳粛かつ真摯に受け止め、検査に全面的に協力してまいります」

立ち入り検査されたのは、
高島屋と高島屋サービス、
大丸松坂屋百貨店、そごう・西武、
阪急阪神百貨店、京阪百貨店、
そして近鉄百貨店。

日経新聞によると、
「近畿地区の店舗から発送する
歳暮などの贈答ギフトや一般商品の
送料について連絡を取り合い、
2015年ごろから値上げ幅について
事前に話し合って決めていた疑い」

そのきっかけは、
「配送会社が法人顧客に対して、
一斉に運賃の引き上げを要請した」ため。

7社は、この際、
顧客が負担する送料に関して、
連絡を取り合って値上げ幅を調整した。

つまり価格カルテル。
その疑い。

「企業が製造品または取扱商品の
販売価格を協定すること」

それが今回は送料の協定となった。

「カルテル」はドイツ語のKartell。
企業や事業者が、独占目的で行う、
価格・生産計画・販売地域等の協定。

価格カルテルは、したがって、
価格に関する協定。

この価格以下の価格による販売を、
行わないことを、企業相互に取り決める。

企業相互の競争が排除、緩和される。
協定された価格は値下げ競争をなくす。
だから最低販売価格となる。

日本の独占禁止法は、
価格協定を禁止している。

「悪徳商人の談合」のイメージ。

百貨店にはそれが残っていたかと、
改めて納得し、悲しい気分になる。

チェーンストアには、
こういった価格カルテルは断じてない。

それはイオンをはじめ、
セブン&アイやユニーグループなどが、
自ら戒めているからだ。

故倉本長治先生の「商売十訓」の言葉、
「損得より先きに善悪を考えよう」

言わずもがなのことのように思えるが、
こんなところで、隙を突いて出てくる。

「商売十訓」は最後に説く。
「正しく生きる商人に誇りを持て」

価格カルテルなどは、
悪徳商人のイメージかもしれないが、
自分の成績を気にする、
悲しいサラリーマンの性が、
価格カルテルのドツボにはまらせる。

糸井重里の「ほぼ日」
その巻頭エッセイが、
「今日のダーリン」

その昨日のダーリン。

「蒸気機関車が発明されて、
現実にそこにあるものとして
お披露目されたとき、
『これはすごいものだ』と、
人びとは驚いただろう」

ジェームス・ワットの発明は1769年。
ここからイギリスの産業革命が始まった。

しかし、糸井は考える。
驚いている人のなかに、
こう考える人がいたに違いない。
「たしかにすごいのだけれど、
この線路というやつ。これをどこまでも、
延ばして行く方法がわからない」

「なにごとも、
はじまったばかりのときに、
『いずれこうなりたい』と語ると
冗談みたいに聞こえる」

「その工事に関わる人の数、
かかるお金の高、期間、
そもそもそんなことがやり通せるのか?」

「なまじ頭のいい人ばかりが
集まっていたら、
『やめたほうがいい』と
結論づけてしまうだろう」

糸井らしい表現。
「なまじじゃなく頭のいい人」だとか、
「ちょうどよくばかな人」だとかがいて、
「できるはずだし、やるです」と、
言えたのだろうなぁ。

「その根拠をどこに置いたのかは、
ぼくにはわからない。
ただ、いろんな例を見ていると、
たったひとつの、
『なぜできたか』の理由が見えてくる」

「人びとが望んでいたから」だと思う。

ドラッカーはこれを、
「顧客の創造」と呼んだ。

「鉄道も、道路も、
飛行機も、インターネットも、
口に出したか出さなかったかは
知らねども、『人びとが望んでいた』
ということは、いまわかる」

「人のこころ(望み)が、
それをさせたのである」

1998年2月の商業界ゼミナール。
箱根で行われた最終講座。

故中内功さん。
ダイエー創業者。
最後の公けの講演だった。

中内さんは語った。
「皆さん、赤ちゃんは、
どうして生まれてくると思いますか。
それは、若い男性と若い女性の、
赤ちゃんがほしいという
『思い』から生まれてくるのです。
事業も会社も『思い』から
生まれてくるのです」

談合やカルテルなどという、
小さくて悲しい行為よりも、
人の願いや思いを、
実現させる仕事に邁進したい。

〈結城義晴〉

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