6月4週/梅雨空が戻る 7月1週/太平洋高気圧の勢力が強い
●6月4週(6/23~6/29)の天候予測とMDポイント
梅雨空が戻る
<概況>
週後半にかけて、日本列島付近に梅雨前線が停滞する。その中23日に小笠原近海で発生した台風2号は、程なくして熱帯低気圧に変わるが、週半ばから後半、東日本方面に接近する。
週末は再び太平洋高気圧が勢力を強め、日本列島付近の梅雨前線が消滅する。
<天候解説>
27日(金)頃にかけて、梅雨前線の影響を受け、東北~九州の広い範囲で曇や雨のぐずついた天気となる。特に熱帯低気圧が接近する25日(水)~26日(木)は、東日本で大雨となるおそれがある。
週末は、太平洋高気圧に覆われ、全般に晴れる。気温は引き続き全般に高め。南からの暖気が継続的に入る。
<ウェザーMDのポイント>
今週は本格的な梅雨空。東日本中心に広い範囲で大雨のおそれがあるため、防災用品などを意識して展開したい。一方、週末以降夏空となる予想。その先1週間も雨がほとんど降らない週間予報になっているのであれば、週末の段階で梅雨明けが発表される可能性もあり、夏物需要がまたここで一気に高まることが考えられる。
涼味、アイス類、コールド飲料、スタミナ系食材、熱中症対策商品などの欠品に注意。
●7月1週(6/30~7/6)の天候予測とMDポイント
太平洋高気圧の勢力が強い
<概況>
日本列島付近から消滅した梅雨前線は、日本海から北海道の北の方に追いやられ、日本付近は太平洋高気圧に覆われる。
週後半は梅雨前線が多少南下する可能性があるが、どの範囲まで南下するかは、現段階では不透明だ。
<天候解説>
内陸部では大気の状態が不安定となりにわか雨に見舞われるところもあるが、基本的には全般に晴天が続く。その晴天がいつまで続くかの見極めが現時点では難しい。
西日本ではそのまま週末にかけても晴天が続く可能性がある。東日本は前線の影響を少し受ける範囲となる可能性があり、また北日本も週後半は前線の影響を受けてすっきりしない天気となる可能性が高い。
気温は引き続き平年より高め。1か月先くらいの陽気が続く。
<ウェザーMDのポイント>
もしこの段階で梅雨明けが発表されたとしても、7月中ずっと晴天が続くことは考えにくく、梅雨っぽい天気に戻ることはよくある。本格的な台風シーズンもまだまだこれからであり、防災用品の売り込みは継続したい。
一方、梅雨明け直後は熱中症患者が特に急増しやすいタイミングといわれている。熱中症対策商品の売り込みもさることながら、従業員の方々が熱中症にかからないために、こまめな水分補給を促すなどの配慮を。
<By 常盤勝美>