6月3週/梅雨明けを思わせる晴天と高温 6月4週/梅雨空が戻る所が多い?
●6月3週(6/16~6/22)の天候予測とMDポイント
梅雨明けを思わせる晴天と高温
<概況>
太平洋高気圧が勢力を強めて日本付近を覆い、強い暖気が流れ込む。その影響で梅雨前線が一時的に天気図上から消滅する。
週末になるとまた西から梅雨前線がのびてきて、日本海南部~東北方面に停滞する。
<天候解説>
全般にやや変わりやすい天気となる日はあるものの、週後半にかけておおむね晴れる天気が続く。週末は梅雨前線の影響で、西日本や日本海側の各地、北日本で曇や雨のすっきりしない天気が続くようになる。
気温は全般に高め。特に週半ば頃は強い暖気の影響で平年を大幅に上回り、この時期としては記録的な暑さとなる。
<ウェザーMDのポイント>
日中は、真夏のような暑さとなるため、からだを即座に冷やすような、飲料やアイス類、熱中症対策のスポーツドリンクや塩分チャージ系商品、殺虫剤などの需要が大きく伸びそう。
例年この時期、どちらかというと梅雨寒で夏物の売れ行きが一時的に伸び悩むはずであるため、例年と比べた売れ筋の大きな違いに注意。
●6月4週(6/23~6/29)の天候予測とMDポイント
週後半は梅雨空が戻る所が多い予想
<概況>
梅雨前線が日本海南部~東北付近に停滞するが、週後半にかけてゆっくり南下傾向。週後半~週末頃は日本付近あるいは日本の南に停滞する可能性が高い。
<天候解説>
九州北部~北陸の日本海側と北日本では曇や雨の日が多く、ところによっては大雨に発展するおそれがある。関東から西の太平洋側では、週初めは晴れ間の見られる日もあるが、週後半以降は梅雨前線の影響を受けやすく、曇や雨の天気が続くようになる。
南西諸島は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い予想だが、時折大気の状態が不安定となりにわか雨に見舞われる。
気温は週前半高め。週後半に向けて暑さは幾分落ち着くものの、それでも平年よりやや高めが続く。
<ウェザーMDのポイント>
南から湿った空気が流れ込みやすい状況が続くため、梅雨の中休みが終わって梅雨空が戻ればすぐ、梅雨本番の大雨となりやすい時期に入る。最新の3か月予報でも、今年はこの先しばらく、降水量が平年並かやや多めが続く予想で、例年と比べて大雨災害のリスクが高い。
このタイミングから、防災用品、非常食・保存食、清掃用品、家屋修繕用品など、大雨災害の発生前後に需要が大きく伸びやすい商品群の展開を一層強化したい。
<By 常盤勝美>