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地中海クルーズ(4) エジプト編【前半】| アメリカ流通 浅野秀二のアメリカ寄稿

浅野秀二のアメリカ寄稿

地中海クルーズ(4) エジプト編【前半】

2011年01月01日(土曜日)
カテゴリー:
  • 旅先からのつれづれ日記
  
1:03 PM

トルコからエジプトのアレキサンドリア港まで
一日半の航海であった。
やがて少しづつ、甲板を歩いていると汗が出るようになる。
エジプトは近い。

101229_pyramid-asano.jpg

港に降りるとバスは80台も待っていた。
もう行商人でごった返している。

101229_egypt-bus.jpg

この港はペルシャ帝国を滅ぼし、
エジプトを征服したアレキサンダー大王が、
紀元前330年ごろ造った街である。

街にはいると、喧騒、混沌、秩序を考えない車の動き、汚いビル

101229_egypt-city.jpg

どのアパートも、とても洗いたての洗濯物と見えない、
汚れたボロ着が干してあるような感じである(失礼)。

101229_cairoapartment.jpg

この無秩序はアラビヤン・ナイトの世界か?
アレキサンダー大王の時代とあまり変わらないような気がした。

101229_riding-donkey.jpg

「これだと思った。私が旅で求めた世界であった」

西洋世界と異なる世界、色々な旅の経験で、
私は出来上がった世界にも、遺跡には、興味を失っていた。
未開の地や、発展途上国が見たかった。

トルコのインテリのガイドが言っていた。
「2度は行く気はしないが、
一度は絶対に行くべき世界、それがエジプト」

まさにそこにいるという興奮を感じていた。

20110101-1.jpg

やがて人口700万のエジプト第二の都市から首都カイロに向かって走り始める。
観光バスはどれもヨーロッパの新車だ。
街を抜けると、そこはあの世界最大のサハラ砂漠が広がっていると言う。
楽しみだ。

95%完成した高速道路を、
やはりここでもエジプト学で博士号を持っている、女性ガイドが付いた。

約250キロほどの行程。
首都カイロは人口2000万人、CC都市、クレジー・カイロと言われ、
エジプトの人口8000万のうち4分の1が住んでいる。
あまりにもストレスが多い街で、カイロ市民は、
彼女いわく、「誰もが高血圧症である」と笑っていた。

101229_cairo.jpg

彼女の専門はエジプト学、考古学の話が始まった。
聞いていたのは30分ほど。
誰も詳しい考古学的世界(古代の記号や遺跡)には興味はない。
ほどんとの人が眠る。
それでも彼女は熱弁を奮っていた。

バスから見える景色や、人々の暮らし、収入、見える住宅の価格、
周辺に広がる広大な農場、エジプトの歴史など語ってくれれば良いのに残念だった。

広大なサハラ砂漠を期待していたのに、
いつまでたっても多少の砂土は見えるものの、
見渡す限りの大農場ばかりなのである。

101229_plantation.jpg

その光景はカルフォルニア農場地帯とほとんど変わらない。

101229_plantation2.jpg

大規模な移動式スプリンクラー・システム、
オレンジ、小麦、牧草、トマト、メロン、イチジク、ナツメヤシ、
バナナ(実には袋が被せられていた)、アーモンド、作物も
カリフォルニアとほとんど変わらない。
夏は米作が盛んな地帯がある。

これはすべて、アスワン・ダム、アスワンハイ・ダム
(ロシアの援助により、1970年完成)
建築以降、砂漠の数百万エクタールが、農地化したものだ。
豊かな、変化するエジプトを見た。

101229_plantation3.jpg

もちろん、この2つのダム完成で多くの問題も発生しているらしい。
十分な真水がデルタに流れなくなり、海の水位があがり、
多くの農地や住宅地を失っていた。
漁業にも悪影響が出ている。

農地には所有者と思われる大地主の豪邸が建ち並んでいた。
これはアメリカも敵わぬ、後進国特有の貧富の格差を象徴する城ばかりであった。

101229_egypt-house.jpg

やがて、カイロが近くなってきた。
新しい街の住宅開発、工業・IT団地には、マイクロソフト、オラクル、IBMが見える。

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101229_it-building-oracle.jpg

ショッピング・センターも続々と誕生している。

101229_construction.jpg

ケヤの店舗も見えた。
別なショッピング・センターには、フランスのカルフール、

101229_egypt-carrefour.jpg

イギリスのマーク&スペンサーなどが見えた。

101229_marks-spencer.jpg

病院、大学、開発は目白押し。

101229_construction2.jpg

これがアフリカか?
中国がアフリカに注目をする意味がよくわかった。

もう、昔の第三世界ではない。
超近代国家に驀進する大フロンティアを感じた。

都心に入る、見渡す限りのスラム街がみえてきた。

101229_cairo-slam2.jpg

建築基準法なし(無視?)土地がある人は、
自分の建物の上にどんどん部屋を建て増していく。
アパート、下宿屋が無尽層に必要だ。

101229_cairo-slam.jpg

1960年時代の東京、1980年時代の北京、上海と同じだ。

やがて、ピラミッドが目に入る。
ナイル河が見えた。
期待していたより、川幅が狭い。

101229_nile.jpg

フェアモント・ホテルにチェックインする。
もう一台はマリオット・ホテル、食事もすべてホテルか、
迎賓館のような高級レストラン。
ローカル・レストランは、衛生状態が悪すぎる。
食事だけは、私も街に出て食べる勇気はない。

カイロでは、今のエジプトを創った、
ムハンマド・アリ(モハメッド・アリ)のモスクを見学。
オスマントルコ調だ。

101229_mosque.jpg

昼食後はエジプト博物館に行く。
あれだけ世界中に遺跡の遺品が盗まれて、展示されているのに、
本国にはまだまだたくさんある。
さすが、5000年の繁栄の歴史だ。

夜はナイル河クルーズの夕食と、エジプトで一番大きなピラミッド、
ギザ(145メートルの高さ)と、2つのピラミッド、
そしてスフィンクスが、砂漠の夜空に、イルミネーションと共に浮かび出た。
ハリウッド的演出にどよめきが上がった。

101229_pyramid.jpg

(後半に続きます)

浅野秀二
12月29日

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