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アメリカ流通 浅野秀二のアメリカ寄稿

浅野秀二のアメリカ寄稿

ドイツから

2011年08月08日(月曜日)
カテゴリー:
  • 旅先からのつれづれ日記
  
3:20 PM

アメリカが建国して間もないころ、
国語を英語にするか?ドイツ語にするか?で投票が行われた。
一票の差で英語になったことは知られていない。
それほどアメリカにはドイツ系の人は多い(白人種では一番)。

いずれにせよ、英国のアングロ族もサクソン族も
ドイツの北から英国に移住している。
ドイツ語と英語は兄弟言語である。
世界を旅すると、いろいろなことが発見できて楽しい。

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ドイツは金髪、青い目の美人の宝庫だと思っていた。
しかし、ドイツに12日間もいたのに、美人にはほとんど出会わない。
それはどうしてか?と考えた。

まず色気がない、笑顔、愛嬌がないのである。
すべてが事務的で、まるで小売業のALDIのような考え方だ。
価格がすべて、余分な装飾は必要ない、電話にも出ない。

もちろん、笑顔どころか、
最後に「サンキュー」や「ダンケシェン」の挨拶もない。
きっとBEDの中も仕事のようにこなすのだろうと想像した。

この国で日本のようなカスタマーサービスを提供すれば、
一部の消費者には受けるはずだ。
自信をもってそう言える。

女性がセクシーでないのは、体格からくるものもある。
骨太で肩と尻が大きく、顎も張っている女性が多い。

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つくづく世界中の美人は人種ではなく、
どこの国にも一定の比率しかいない?と思った。
(次回スウェーデンで確認します)

つくづく美人は希少なのだ。
スーパーの商品もユニークな希少価値のあるPBに魅かれるはずだ。

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さて、チェコのプラハから最大の港町であるハンブルグまで、
エルベ川(全長1091km、ドイツ国内727km)のクルーズに乗った。

20110805_asano-onboard-castle.jpg

晴れたのはプラハとハンブルグで4日間と、
ドイツのドレスデンに着くまでの移動日だけだった。

ドレスデンは第二次世界大戦で英国に爆撃された美しい港町で、
昔のまま再建築されていた。
ドレスデンでは朝から豪雨で、
午後、なんとか曇りの中で写真だけは撮れた。

20110805_asano-church2.jpg

その後、7日間ずっと、雨ときどき曇りのお天気だった。
ガイドが、ドイツのことわざに、
「お天気には問題(悪い日)ないが、服装に問題があるだけだ」
と繰り返し言っていたが、さすがに7日間も雨ばかりだと落ち込む。
(ドイツでは自然現象は想定外にはならないのか?)

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その上、非常に寒く、冬仕度というか、
コートやジャンバー姿の人もいる。
もちろん、今年の7月は異常らしい。
気温が13度前後なのだ。

ドイツの景色は、グリム童話のようにメルへンチックで
絵画のように美しい。

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プラハ、ドレスデン、そして陶器で有名なマイセンまで、
川の左右には、アメリカで見る以上の豪邸が並び、
ドイツの第2次世界大戦前の豊かさを想像させた。

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20110805_mountain-mansion3.jpg

これらはすべて第2次世界大戦の前に建てたものだという。

エルベ川沿いは、小さな町と森林や農場ばかり。
麦畑、トウモロコシ、ジャガイモ、
牧場、羊、さらには、ひまわりくらいしか見えない。

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最終地点の港町・ハンブルグまでおよそ700kmの間、
山がまったくないのだ。

アメリカだったら中西部穀倉地帯の
シカゴからニューオリンズ間をピシシッピー川でくだる感じだが、
ドイツは、人影がまばらで、森林が多いという意味で、
アメリカとは全然違う。
アメリカより、開発されていないのだ。

エルベ川はゆったり流れ、
フロンティアの地のような平原が広がっていた。
この国は想像以上に広大だった。

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これでもドイツはヨーロッパで人口密度が最も高いらしい。
百聞は一見にしかず。勉強になった。

毎日、港からバスをチャーターして周辺の街に行くのだが、
観光は教会と広場ばかり。

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日本に来た外国人が寺まわりで苦情を言うのと、同じ思いだ。

庶民の生活を体験するということで、アパートを訪問したが、
まだまだ東ドイツの住宅水準だった。
これでも彼らは、東西ドイツが統一されたことで、
生活は格段によくなったと言っていた。

20110805_e-germany-house.jpg

バスでベルリン(人口350万人、ドイツ全体人口は8200万人)
にも行ったが、アメリカのような、
郊外の大型ショッピングセンターが、
まったく目につかない。
とにかく豊かな森林と農場ばかりだ。
探す時間もあまりなかったとはいえ、
ベルリンの都心でさえ、
洗練された店舗を見つけることができなかった。

ドイツで2番目に大きい都市、ハンブルグでは
晴れたので、時間をかけ、店回りをした。

20110805_department-store.jpg

やっと日本のデパ地下のような
洗練された惣菜、ワイン、高級チョコレート、寿司などを、
高級百貨店の最上階で見つけることができた。

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有機スーパーのBIO COMPANYもあったが、
20年前のWHOLE FOODSのイメージだった。

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ショッピングセンターやデパートの地下には、
「DM」と呼ばれる、食品を扱うドラッグストアや、
「REWE」という比較的高級なスーパー、
「ALDI」「LIDL」などの小型ディスカウント・ストアが入っていた。
20110805_dm-facade.jpg

ドイツの郊外はもちろん、都心部においても、
食品スーパーは、「ALDI」「LIDL」「PENNY MARKET」「NETTO」など、
小型ディスカウント・ストアが中心で、
多様な食文化をサポートするために
さまざまなフォーマットを展開する食品スーパーは、
米国と比較すると少ない。

アメリカの食生活は、ホールフーズやウェグマンズなどの
フード・サービス(惣菜文化)により、
最近、格段に進化したのだとつくづく感じた。

ALDIはドイツに2500店舗、
全世界で合計すると8500店舗を超える。

20110805_aldi-facade.jpg

LIDLはドイツ国内で3000店舗、
世界では9000店舗を超える。

20110805_lidl-facade.jpg

この店がALDIより客が多かった。

ちなみに、LIDLは米国進出を考えているらしい。
ますますアメリカが面白くなる。

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サッカーの日本人選手、チョン・テセ(北朝鮮系)の
ユニフォームにNETTOの広告がのっている。

20110805_chong-tese.jpg

これはドイツでの試合時のものか?
NETTOはオランダの会社で、
ドイツで293店舗の小型ディスカウント店を展開している。

船での食事で、いろいろな人たちと話したが、
アメリカの中産階級が疲弊していると感じた。
金持ちはますます金持ちになり、社会が不安定になってきた。
ウォルマートの客層である低所得者は、
それ以上に疲弊している、と聞かされた。
同感だ。

ホールフーズは強気の店舗展開を考えている。
最新のニュースでは、昨年16店舗、今年は18店舗、
2012年は24~27店舗、2013年は32店舗以上の新店を計画している。
第3四半期の業績は、利益が34.6%の伸び、
売上げは10.09%も伸びて、2400億(100円計算)となった。

日本は金持ちも、中産階級も、低所得者も
疲弊してきたように感じている。
経済成長最優先政策が必要だ。

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また脱線する。
ここで止めることにする。
ドイツの底力を感じた旅でもあった。

浅野秀二
8月5日

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プラハにて

2011年07月21日(木曜日)
カテゴリー:
  • 旅先からのつれづれ日記
  
10:15 AM

アメリカ対日本の女子ワールドカップサッカーの決勝を
アメリカ人は楽しみにしていた。

私の住む町、アラメダ市も市役所の前に大型テレビを設置して、
勝利の瞬間の興奮を市民と共有する予定であった。
私は残念ながら、その前日の土曜日にプラハに向かった。

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なでしこジャパンの試合がずっと気になった。
空港でもホテルのロビーにもテレビはなかった。

翌朝、インターネットを繋いだ。

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日本の勝利、意外な気がした。
じわじわと感動が襲い、涙が止まらない。

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目を腫らしたまま、市内観光のチャーターバスに乗り込んだ。
このバスにはアメリカ人43名が乗っている。

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一人の男が、叫んだ。
「日本女子がアメリカに勝った。
おい、信じれるか?
彼らはラッキーな2発を決めた。
あれは幸運以外の何物でもない。」
悔しさが溢れていた。
バスの中は驚きと興奮で一瞬ざわついた。

私は大きな声で「Yes, Japan did it!!」と叫んでしまった。
計算外の言葉だ。
周りは敵ばかり、バカなことを言う男だ。

「お前はどこから来た?」 「日本だ」 「良かったな」 と、
次々、握手を求めてきた。
なんとバスの中で拍手が起こったのだ。
一人のおばあちゃんがハグまでしてきた。
「おめでとう。この勝利は日本に必要だったのよ」
アメリカ人は、本当に素晴らしい人たちである。

やがて、夜にはテレビ・ニュースの報道も見た。
チェコ共和国のドイツ語の新聞とチェコ語の新聞にも、
写真入りで記事が載っていた。

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読めないので解らないが、
世界はなでしこジャパンの勝利を
感動と興奮、讃嘆の心を持って見ている。
震災に打ちひしがれた日本国民に
勇気と自信と信念を蘇らせた。
そう理解することにした。

この、なでしこジャパンの女子の勝利を思うにつれ、
日本の男たち、団塊世代の政治家のだらしないのが気なった。
彼らは国際社会に失望と軽蔑と諦めをもたらしている。
震災で頑張っている国民や、なでしこジャパンの女性たちと、
政治家たちの体たらく。
この落差はどこから来るのか?

最初は民主党に問題があると思っていた。
でも問題はもっと深刻のような気がする。
今は誰がなっても同じだと思える。
戦後の教育が間違っていたのかもしれない。
何がそうさせた?

理由はいくつもあるだろうが、彼ら全共闘世代は、
憲法9条は世界に稀な人類の理想を具現したものだと教わった。
戦後の日本が平和だったのは、
この平和憲法のお陰だと教わったのだ。
日本の平和と繁栄は
米軍の圧倒的な軍事力・覇権のお陰だとは教えなかった。

ドラッカー教授もしつこく言っている。
「事実を認めよ。現実からスタートせよ」

世界史を見れば、この憲法ほどの欺瞞は人類史上ない。
すべての交戦権を否定するのではなく、
日本は2度と侵略戦争しないと言うならわかる。
日本国を脅かす勢力には断固戦うと、明記すべきだ。

嘘からは何も始まらない。
ある経営塾では、「成功=考え方×努力×熱意」と言っている。

憲法9条のような世界観で近隣諸国と付き合ってきたが、
日本を取り巻く環境は、悪化する一方だ。
お互い核大国になったインドと中国、中国とロシアの
国境紛争は無くなった。

今回、韓国が
北朝鮮首都・ピョンヤンを直接完全破壊する能力を持ったことで、
北の韓国攻撃の可能性はなくなった。

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現実を認めない日本は危機だ。
原発の無い社会の実現など、
単なる個人の夢と理想で、政治がまた語られた。
3度も被ばくした日本だからこそ、
核技術を支配するノウハウをもつ責任と使命があると考えるが、
これも団塊世代の理想論ではないかと
非難される恐れがあることは承知している。

なでしこジャパンの成功のもう一つの要因は、
彼女らが体力、精神力のすべてをかけ、
命がけで戦ったからだ。

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政治家は政治生命をかけ、
相手と刺し違える気持ちでやらないと、
事はなせない。

経営者は自分の地位も財産も、
すべて掛けないと勝負に勝てない。
経済戦争で、オーナー経営者の多い中国に負けるのも、
これも道理だ。

もう後が無い。
現実感の優れている女性に期待するしかないか?

さて、人口1000万人のチェコ共和国の首都、
プラハは1000年の都、人口は120万人。

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中世ヨーロッパを支配したハプスブルグ王朝時代、
ウィーンに次ぐ都として繁栄した。

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ヴルタヴァ川(モルダウ川)の流れの美しい、豪壮な街だった。

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中世ヨーロッパは、キリスト教と、
このハプスブルグ王朝を抜きに語れない。

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ドイツ語使うオーストリア人の国、ハブスブルグ王朝は、
このスラブ系人種のCzech(チェコ)を400年支配したらしい。
あの有名なマーティン・ルター牧師も
ここからプロテスタント・新教運動を始めた。

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カトリックとプロテスタントは神の名のもとに、
宗教戦争で虐待・殺戮を繰り返した。

中世の残虐行為の博物館に入ってみた。
釜ゆで、人間の股をのこぎりで引きながら切る、
人間の両手両脚に綱を付け4方から馬で引き割く、
尻の穴から頭まで鉄で串ざし、
人間の口に煮えたぎった鉛を流し込む…
当時の人々はありとあらゆる知恵を絞って、
この残虐行為、宗教裁判を楽しんだ??

愛を説くキリスト教ですら、裏の世界の歴史がある。
政治の世界は裏も表も見ないと、国民は犠牲になる。

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旅行をする度にいつも思うことは同じだ。
日本の政治家よ、目を覚ませ、現実を直視せよ。

都心だけだったが、
スーパーマーケットを4、5軒見学してきた。

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チェコはEUのメンバーでありながらユーロではなく、
自国の通貨クラウンである。
この元・共産国の物価は、
日本やアメリカとほとんど変わらない。

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これは驚きだった。
単にドルが弱いだけかもしれない。
アメリカの政治家も夢から覚めないといけない。

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出来る限り写真を掲載したい。
いろいろとご想像ください。

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浅野秀二
7月21日

コメント (2)

サンフランシスコ市内と周辺の食品小売業

2011年07月12日(火曜日)
カテゴリー:
  • アメリカ小売業-最新トレンド
  
11:09 AM

2カ月ほど前、82年の歴史を持つ、
Andronico’sの資金繰りが苦しいという記事が
地元サンフランシスコの新聞に載っていた。
(創業1929年、最盛期12店舗、現在8店舗)

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イタリア系・スペシャルティ・ストアで、
創業1919年のA.G Ferrari Foods(9店舗)も、
2011年4月に破産している。

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(破産宣告中なので一部店舗はまだ営業しているが、
あとは何店舗残るかだ)

DeLano’s IGA Marketはサンフランシスコの店、
5店舗を2010年11月に閉めた。

2006年、クローガー傘下のRalphsから、
Cala FoodsやBell Marketsというバナーの店舗を譲りうけ、
2007年からIGAの店舗として経営をしていた。
しかし、労働組合のない店舗との激しい競争の中、
金融機関から投資を受けなければ競争ができず、
物件を所有していたクローガーに店舗を返還した。

サンフランシスコ郊外には、まだ3店舗あるが、
その行く末は不明だ。

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閉店した店は、50年もの間、Cala Foodsの名で親しまれていた。
サンフランシスコのバンネス通りから始まるケーブルカー線沿いの店舗だった。
この店は、2012年には388坪のTrader Joe’sとして開店することになっている。
大成功は間違いなしだ。

Walmartは、サンフランシスコの市内や周辺の
開店予定立地を公表してないが、
Targetはすでに、約2500坪の店舗を
2012年初頭に開店することが決まっている。
場所はブルーミングデールズとノードストローム百貨店の入っている
Westfield Shopping Centerの隣のSony Metreonビル。
このターゲットには当然食品もおかれるはずだ。

近くではドラッグ・ストアのWalgreensが、2カ月ほど前から
本格的に青果、サンドイッチ、グローサリー、飲み物などを含む、
食品の扱いを増やしている。

まずシスコ周辺の12店舗で開始し、
やがてWalgreens全体の7000店舗に波及させる。

2011年6月21日、カリフォルニア州で128店舗目の
Fresh & Easy Neighborhood Marketが、
ついにサンフランシスコのリッチモンド地区に開店した。

20110711_f-and-e-facade.jpg

周辺の住民には、郵便で5ドルのクーポンが配布された。
「我々は素晴らしいフーズを、
皆様の給与を奪うことのない低価格で提供します」
と書かれていた。

私は7月9日に見に行った。
天井が高く、今まで視察した店舗の中では、
一番洗練されていた。

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客の教育水準が高く、セルフレジなども問題なくこなす。
洗練された客層である。

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周辺には高級住宅街がある。

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このFresh & Easyは、新しくて珍しいせいか、
土曜日だったからなのか、
今までのF&E店舗では一番客が多かった。
これまでは郊外の店が中心であった。
人口の密集地、都心部こそ、Fresh & Easyの最適地であったのだ。

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この店には豊かな人々からも支持がある。
コンセプト、商品、価格には問題はなかった?
苦戦したのは、今までの立地に問題があった。
そう思えた。

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アルバートソンは2007年に、すでにこのリッチモンド地区から撤退し、
セーフウェイとホールフーズとの競争が激化している。
Fresh & Easyは、この店舗ほか、
Delano’s の跡地である店舗(Bell Markets)数カ所の
リース契約を終えている。
合計12店舗をサンフランシスコ周辺で開店する予定だ。

Mollie Stone’s MarketもDelano’s の跡地2店舗を
リース契約する予定だ。

Whole Foodsはすでにシスコ市内だけで5店舗、
今後市内にあと2店舗を新規開店予定だ。

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シスコ周辺には25店舗もある。
北カルフォルニアには35店舗。

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同じくTrader Joe`sは、
サンフランシスコ周辺地区には47店舗もある。

いずれも30年前はゼロだった。

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比較的、独立系のスーパーの存在が許されたサンフランシスコでも、
全国展開の食品スーパーのチェーンやディスカウント・ストア、
ドラッグ・ストアが攻勢をかけ始めた。
独立店舗は、もうなす術がなさそうな気がする。

ところがだ。
隣の街、バークレー市で2店舗経営している
バークレー・ボールは、異常な繁盛店である。

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成功の秘密は圧倒的な青果の種類と量、
そして惣菜、自然食を品ぞろえし、低価格で販売していることだ。

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2店舗で120億円(100円計算)売上げを誇る。

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この店を見ずして、
アメリカの独立店舗・スーパーのことは語れない。

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やがてWalmartの小型店、Walmart Expressが、
シスコ周辺や都心部に出てくるだろう。

一気に成功するとはとても思えないが、
カルフォルニアで金が発見されて150年。
ウォルマートが再び、サンフランシスコで金鉱を発見するかもしれない。

繰り返すが、北カルフォルニアは視察の宝庫だ。

20110711_sanfrancisco-cable-car2.jpg
浅野秀二
7月11日

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