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華麗なる外交?(国際結婚)| アメリカ流通 浅野秀二のアメリカ寄稿

浅野秀二のアメリカ寄稿

華麗なる外交?(国際結婚)

2010年11月02日(火曜日)
カテゴリー:
  • 日本と日本人への想い
  
7:14 PM

サンフランシスコは、夜半から激しい雨が降った。
雨音で目が覚めた。
10月に入って2度目、
雨は地中海性気候では冬の到来を意味する。

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例年より、早い気がする。
赤く色づいた柿の葉もそろそろ散る。

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さて、インターネットでニュースを見た。
菅総理は、中国の国家主席に首脳会談を拒否された。
まだこんなことをやっているのか。

孫子の兵法「敵を知り、己を知らば百戦、危うからず」
非情な共産主義者の歴史、儒教国家には平等、
互恵関係もなく、主従関係と朝貢貿易しかない。
右手で金を持ち、左手で衣の下に武器を持って
睨みあっている国際社会で、
日本はふんどし一枚で右手に札束を持ち、
左手での平和ナルシスト鏡に自らのニタ笑に見惚れながら、
忍者のように横に走っている。
やはり、2000年にわたって、
歴史的に孤立した島国のせいか?

101102_japanese-house.jpg

国際的に輝きをはなった明治維新と戦後は
日本史の中で異常な時代であった。
これが真相だ。
今の政治家のレベルが、むしろ普通のようである。

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別なニュースが目に入った。

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プーチンの末娘、エカテリーナさんが韓国のユン君と、
いよいよ結婚をするらしい。

101102_duck.jpg

躍進する韓国を象徴する話だ。

私はこの数年、バスの中で冗談まじりに
「韓国政府のスパイ、それもヨン様ばりの2枚目が、
アメリカ留学中のプーチンの娘に近づいた。

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やがて二人は相思相愛になる。
シベリアの天然ガスのパイプ・ラインが、
日本に付くか?中国に付くか?との関心を呼ぶなか、
誰も考えもしなかった韓国に先に付くことが決定された。
プーチンの娘が、“パパお願い、私の彼の国、
韓国に先にパイプ・ラインをつけて”
このひと言で決まった。それが真相だ。」とよく言った。

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事の真意はともかく、外交はこのようなものと思う。
もちろん、ビジネスも同じだ。
(戦後のスカルノ大統領と結婚したデヴィ夫人を、
もっと評価すべきだ、彼女一人の存在は、
何百人もの外交官に勝った。)

外交官や営業マンが、時間を掛けて、
地道に努力する世界もあるが、
それだけでは、事は動かないし、大きく展望は開けない。
人間は感情の動物でもある。
好き嫌いや、身内意識の方が、
理性より現実を支配している。

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比較的最近のことだと思うが、
アメリカ国籍を持つ、中国系、韓国系の
ジャーナリストが、北朝鮮に拘束されていた。
ゴア元副大統領が、北に行き、彼女達を連れ戻した。
その出迎えシーンを見た時の、ショックは今も忘れられない。
2人とも白人の御主人、空港ではその家族、仲間達。
政府、マスコミ関係者、出迎えの中心は
圧倒的に白人たちであった。

抱きかかえるアメリカ人の主人、ハーフの子供たち、
もう彼らは完全にアメリカの身内だ。
このような数百万人の韓国人系、中国系のワイフや、
その子供たちがアメリカにはいるのである。
日本人ワイフは、数が絶対的に少ない。
日米関係は本当に卑弱だ。
いざ、中国と事があれば、日米安保は機能するか?疑問だ。

101102_fishmarket2.jpg

中国や韓国に身内意識を持つアメリカ人の
強大な影響力を世論は無視できない。
外様は日本だ。

ドイツ・オーストリアのハプスブルグ王朝は、
「愚か者が戦争をする、
我々は婚姻によって世界を支配する」と豪語した。
実際に当時、世界帝国であったスペインですら
婚姻で彼らが支配をした。
イタリアも当時はスペインの支配、
フランスのルイ王朝にもマリー・アントワネットを
嫁に出した。

当時の世界帝国の支配は、ハプスブルグ王朝、
婚姻によって世界的影響をもった。
当時のドイツは世界帝国だと考えることもできる。

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あるスーパーの経営者と、その息子と話した。
「同じ町のスーパーに、29歳の独身女社長がいる。
あなたも彼女もロスの大学出、お似合いと思うよ。
競争で打ち負かしたり、合併や金で買収するより、
結婚が一番ですよ」と。

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敵対する国家が、国民の平和と繁栄のために、
政略結婚をすることは良いことだ。
トップになる人は、そのぐらいの気構えが必要だ。
2人の感情より、もっと大切なものもある。
まあ、今の時代は、それは、流行らないね。
反発されそうだ。

101102_russia-building.jpg

少なくとも、プーティンの娘と韓国青年は
政略結婚ではないだろう。
ただ、それによって両国が受ける利益は計り知れない。
日本人として、唯一救われた気のなったのは、
2人のデートの場所はいつも日本、
彼女は日本語を勉強している。

さあこれから、ロシアと韓国の政治・経済関係は、
急速に強化される。

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日本の入る込む隙はない。
解決のない北方領土問題、戦後70年、
日本は同じ過ちを繰り返してきた。
これは戦後の外交がまったく機能していないと、
認識を持つべきだ。

中国とも、韓国とも、最大の友好国、
アメリカともギクシャクしている。
この閉鎖感を打ち破るためには??
核武装化?外国人と婚姻の勧め?

男は心磨き、体を鍛え、

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女は肌を磨き、優しさと忍耐力に磨きをかける。

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自己主張、しっかりとした心のメッセージを持つことが必要だ。
同時に表現力も大切だ。

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温家宝首相に会った瞬間、
自らが歩み寄って手を握りしめ、
ハグするぐらいのパフォーマンスが必要だ。

武器より、色気だ。
個人としての魅力を高める。それしかない。
財力や国力ではない。
外国の要人の子女を落とすべく、
魅力的な日本の若者の出現を期待したい。

101102_bride2.jpg

「外人女と結婚したら、絵に描いたような不幸になります。」
この私の解説は、しばらく禁句にする。
心の狭いASANOさんの象徴みたいな冗談は、
この話と矛盾する、やはりまずい。

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浅野秀二
11月2日

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