商人舎

アメリカ流通 浅野秀二のアメリカ寄稿

浅野秀二のアメリカ寄稿

新店「Berkeley’s Bowl West」紹介

2009年06月19日(金曜日)
カテゴリー:
  • 写真でみる[最新注目店]
  
12:06 PM

■Berkeley’s Bowl West(新規店舗紹介)
920 Heinz Ave(at Eight St)
Berkely CA
Tel:510/898-955, Open 9am-8pm(Mon-Sat),10am-06pm(Sun)

サンフランシスコ周辺で、面積あたりの売り上げの多い超繁盛店、
スーパーマーケットと言えば、
1977年6月30日、ボーリング場の跡にオープンしたバークレー・ボールである。

その後、約10年前には、
セーフウェイの入っていた店舗を譲り受け、改装によって売場を約2倍に広げる。
天井を高くして、開放感を持たせた店内、
青果市場さながらの圧倒的種類の品揃え。
東洋食品で人気を得たこの店の繁盛・混雑振りは伝説となっている。

店の存在するバークレー市では、
店舗周辺の交通があまりにも混むので、
市当局が、市内に建物・土地を探すから新しい店を出して欲しいと要請したほどである。

オ-ナーのグレン・安田氏は日系2世、1934年生まれ。
大学卒業後、父親が営んでいたマッシュ・ルーム農園を手伝う。
その後、不動産業、ジュニア・カレッジで会計学の先生をしながら、
夏休みは市場で働いたという経歴を持つ。
日本人妻のため、日本にも2年ほど住んだこともある。

さて、バークレー・ボール2号店が、1号店から1マイルも離れていない、
バークレー市に2009年6月4日開店した。
全体の広さは140,000スクエアフィート(3888坪)。
店舗の広さは1号店と変わらず1111坪ほどである。

02

01

03

店内はウエア・ハウス・スタイルで開放感のある、
工場のような天井の高い建物になっている。
そこに別棟のカフェ、プリペイド・キチン、
廉価なワインに試飲バー、倉庫オフィスなどが連なり、
あわせて150名ほどが働いている。
04

07

青果売り場は、ナチョラル、有機農産物の売り場だけでなく、
コンベンショナルに育てた、
特徴のあるカリフォルニア・レッド・ベルベット・アプリカットなど、
桃類だけで25種類以上が、ビン・ハコに入れて売られていた。
その他、生のアーモンド、小さくて、サワーなぶどうなど、
非常に多品種が売られている。

05

06

09

青果売り場の4分の一が、有機農産物の売り場。
その多くはファミリー・個人経営の農場から仕入れている。

ナチョラル・有機生肉、
エア・チルドのMary’s Chickenや、
Becker Lane Organic Farm の放し飼いされたBerkshire Porkなども売られている。

バルク・フード売り場は、ナッツやパスタ、米、赤いキノアに実、グラノーラなどがある。
1号店と比較するとチーズと飲み物、フード・サービス売り場が拡大されている。

ワインも20~30%ほど増え、時には試飲をする機会を提供している。
ビールは60フートの冷蔵庫に世界中のビールが品揃えされ、
国内のマイクロ・ブルアリーの品種も数多く見受けられる。

今回の2号店で、最も重要視されたのは、
プリペア・フード(惣菜)を強化。

10

2階に、大きなFlashフリーザーとCryovac(低温電子工学)を駆使した
優れもののキッチンが出来たことが、戦力アップにつながっている。
最終的に、クッキーやタートなどのデザートの30%は、ここで調理されることになる。

カルナリー・製造部門には約60名が働く。
デリー商品とアジア料理、
そして一階フロアにあるアジア料理キッチンと併せて
ケータリング需要と、
カフェ(コミニティー・センターと呼んでいる。96席)の需要をまかなう予定である。

08

カフェは薪でオーブン料理を作り、ロテセリーのチキンを提供する。
その他サンドイッチ、マカロニ、チーズなどのReady-to-eatを、
その場で食べてもらう、
あるいは、夕食にワインとビールと共に楽しんでもらうテイクアウト用として販売する。

開店日はもちろん、週末もたいへんな賑わい。
念のため、車で10分の一号店に寄ってみた。
通常に賑わい、世の中、明るいニュースもある。

レイアウト

コメント (0)

JAC-USAに新メンバー加入

2009年06月08日(月曜日)
カテゴリー:
  • アメリカからのメッセージ
  
11:19 AM

JAC-USA新メンバーのご紹介です。このBLogでこれから登場していただきます。
皆さん、ご期待ください<事務局>

はじめまして、私はこの度JAC-USAの新メンバーとして加わりました
初絵・スミスと申します。
 
緑の自然豊かな岐阜県出身で、幼い頃から絵を描くことと、英語に関心を持ち、
日本で短大卒業後に英語を学ぶため、なぜか?常夏のグアム島へ移り住んでしまいました。
そして真っ黒に日焼けをした後、米国本土へ進出を決めて砂漠の地ラスベガスへやってきました。

ラスベガスではUNLV(州立ラスベガス大学)の資格プログラムにて、
ウェブ・グラフィック&デザインをただ今勉強中です。

とにかく私はモノ作りが大好きです。 
モノを創りあげる途中のプロセス、出来上がった時のワクワク感、
そしてそれを見てくれる人達を、幸せにな気分にさせることを大切にしたいと日々思っています。 
最近は特にコンピューター・グラフィックに興味を持ち、
日常で感じた事や思った事などをイラストに描いたりして、
自己ブログに載せてみたりしています。

縁あって浅野さんと知り合い、JAC-USAのウエブ・サイト立ち上げと製作のお仕事を任せていただくこととなりました。
どうぞJAC-USAのために心を込めて制作しましたこのサイトに、
どんどん遊びにきてくださいね。 

ウェブ・サイトは今や名刺代わりの一つです。
皆様が興味を持ち、いつでも立ち寄ってのぞいて見たくなるような
親近感の湧く、かつ楽しいウェブ・サイト創りを、今後も目指して行きたいと思っています。

日本企業の皆様のために、 英語・日本語でのウェブサイト作成や、
既存の日本語ウエブ・サイトを英語版へ翻訳する処理、
そして情報添削のサポート等を提供することによって、
アメリカ、そして世界へのビジネスを目指す事業展開のお役に立てることを願っています。
真摯な気持で、そして楽しみながら活動して行きたいと思います。

以下は作成サンプル例です。
http://ryutsu-usa.com/home  
約10万円より、その他、1-2ページの会社紹介程度ならもっと廉価で作成を致します。
ご希望の方はぜひ問い合わせください。

どうぞよろしくお願いします!

初絵 スミス
6月05日

コメント (0)

エンターテイメント スピーチ

2009年06月03日(水曜日)
カテゴリー:
  • アメリカからのメッセージ
  
12:14 PM

―私のアメリカ体験と今感じていること― スピーチ続編

それから寮を出てホームステイすることになりました。アングロサクソン系のお金持ちのニクソン大統領も挨拶に来たようなうちです。
奥さんが、私が来たら喜んで、ついにジャパニーズが現れた、ものすごく嬉しいと。
日本人は借りたものを返す。

日本人以外はホームステイをさせない。他の人種は誰も返さない。日本人だけが借りたものを返す。
日本人の借りたものを返すと行為がアメリカで高く評価されていたので、驚き、そのことについて考えてみました。
もしかしたら恩・義理かなと思いました。

辞書を引きましたらobligationと書いてありました。
でも、obligationでもない、dutyとも違う、と何度も繰り返して考えていたら、いい単語が見つかりました。
give & takeです。

恩とか義理はお世話になった人に返す。
でもgive & take のgiveは先にくるではないか。
give & takeでは、先にgiveして後でもらう。
キリスト教では、 求めるものには与えよ、という言葉があります。先に与えよ、と言っています
。

東洋にも先にgiveがくるような文化があるのかなと思って探していたら、お釈迦様の言葉にありました。
お釈迦様が、弟子に向かって、お布施をお願いしてきなさいと言いました。
弟子たちは街に出て、お布施を求めて歩こうとしました。一部の弟子たちが金持ちのコミュニティに行こうとしました。お金持ちのコミュニティでお布施を頼めば、たくさんのものが手に入るわけです。

お釈迦さまはそれよりも貧乏人のところに行ってお布施をもらってきなさいと言いました。
弟子たちにはお釈迦様の言っていることがわかりませんでした。
お釈迦様、どういうことですか? 
お金持ちのところにいけばお布施はたくさん集まるではないですか。

お布施の真髄はそういうことではない。
貧乏な人がどうして貧乏だか知っていますか?
貧乏な人は、何も与えて来なかった人なんです。だから、何も返ってこなかったから、今貧乏をしているので、貧乏な人に与えることを教えてきなさい。
これがお布施の真髄だというわけです。

貧乏な人が、与えることを知れば、やがて彼等にまた幸運がかえってくる。
わかりにくい話かもしれません。
お金もお米もない人が何を与えたらいいのでしょう、ということになるわけです。
豊かな人たちは、与えてきたんですよ。

皆さんは、今、繁栄したお店に働いています。それは皆さんの先代が与えてきたからなんです。
皆さんの先輩や先祖や先代の社長が、一生懸命働いて、与えてきたものが今返ってきているわけで、ここに働く皆さんはその恩恵を受けているわけです。
皆さんのお父さんや先祖がたくさん与え物をしてきたから、その子孫である皆さんがそのお返しを受けているということなんです。
先祖のお蔭、先輩のお蔭と言います。
会社だって、皆さんが作ったわけではないんです。たくさんの多くの先輩たちが、与え続けてきたというわけです。
与えるものがなければ、どうすればいいのでしょうか。

お釈迦様は良いことを言いました。
顔施って知っていますか? 
顔のお布施。与えるお金も米もなかったら、笑ってあげてください。
そう小売業では接客・カスタマー・サービスです。
にこっと笑ってあげてください。スマイルというんです。笑顔を与えてください。
顔のお布施・顔施、眼施で十分なんです。

人に与え続けることが、私たちの繁栄の源ということを感じています。
感謝を言葉に出して伝え、お互いに繁栄するメカニズムを、皆さんといっしょに分かち合い、与え続けることによって、素晴らしい豊かな人生になるのではないかと思います。

韓国の男が命をかけて日本人の女性を救ったことも、彼が命をかけて私たちに与えてくれた、そういうことだとこの歳になってわかりました。
皆さんもお互いに励まし、お互いに与えあって、ご成功されることを祈ります。

ありがとうございました。

コメント (2)
<次のページ
前のページ>

商人舎サイトマップ お問い合わせ
今月の標語
  • 目標主義者になろう。
カレンダー
2025年6月
月 火 水 木 金 土 日
« 8月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
指定月の記事を読む
カテゴリー
  • JACアメリカ流通リポート (5)
  • お知らせ (1)
  • はつえの発見! in USA (2)
  • アメリカからのメッセージ (51)
  • アメリカ小売業-最新トレンド (13)
  • 写真でみる[最新注目店] (4)
  • 旅先からのつれづれ日記 (50)
  • 日本と日本人への想い (20)
  • 視察&インタビュー日記 (20)
最新記事
  • 2015年08月20日(木曜日)
    残暑お見舞い申し上げます
  • 2015年07月01日(水曜日)
    立命館大学同窓会流通業OB、京都に集まる
  • 2015年05月01日(金曜日)
    スペイン旅行(2)
  • 2015年04月24日(金曜日)
    スペイン旅行・マドリード
  • 2015年04月21日(火曜日)
    立命館大学流通研究会(OB会)の皆さまへ
最新コメント
  • 2015年01月01日(木曜日)
    初絵スミス :カボサンルーカスからクリスマスのご挨拶にコメントしました
  • 2014年12月23日(火曜日)
    浅野秀二 :カボサンルーカスからクリスマスのご挨拶にコメントしました
  • 2014年12月22日(月曜日)
    m.asai :カボサンルーカスからクリスマスのご挨拶にコメントしました
  • 2014年12月22日(月曜日)
    浅野秀二 :カボサンルーカスからクリスマスのご挨拶にコメントしました
  • 2014年12月21日(日曜日)
    片岡 :カボサンルーカスからクリスマスのご挨拶にコメントしました
JACenterprises 浅野秀二の米国セミナー講義録 ジョージ君、アメリカに行く

USA視察研修会Specialコース

定番視察研修会報告

参加者の声は天の声!

  • ホームに戻る
  • トップに戻る
  • 友達・上司・部下に知らせる

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。
Copyright © 2008-2014 Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.