阪神タイガースのリーグ優勝と下村治の「経済成長論」

日本のプロ野球。
すでにパシフィックリーグでは9月17日に、
福岡ソフトバンクホークスが、
3年連続のリーグ優勝を決めた。

一方のセントラルリーグは、
阪神タイガースが優勝を決めた。
こちらも2年連続、球団初の快挙。
阪神のリーグ優勝は8度目で、
それほど多くはない。
なにしろ読売ジャイアンツが、
39回の優勝で断トツ。
次は9回のリーグ制覇のチーム。
東京ヤクルトスワローズ、
広島東洋カープ、
中日ドラゴンズ。
だからタイガースは、
人気はあるが優勝回数は5番目。
最下位は横浜DeNAベイスターズの2回。
今日の優勝も、
自分のデーゲームでは、
カープに惜敗。
他球場のナイトゲームで、
2位のジャイアンツが敗れて、
タイガースの優勝が決まった。
感動は薄いが、
このあとのクライマックスシリーズ、
そして日本シリーズに向けて、
大いに期待が持てる。
いい監督だ。
偏見かもしれないが、
現役を引退してから、
NHKのサンデースポーツで、
メインキャスターや解説を務めて、
そのあとで監督になると、
いい成績を残す。
そんな印象がある。
故人となった星野仙一監督がそうだった。
原辰徳もそして藤川球児も。
落合博満、小久保裕紀なども、
NHKの解説をやっていたと思う。
看板番組という舞台で解説をすると、
野球やそのマネジメントを、
客観的に見るようになるのだろう。
それから人前で話をする経験が、
野球の監督としても重要な条件なのだろう。
これらが絶対的な条件と言うわけではないが。
藤川球児監督は2024年秋に就任。
1年目の昨2025年には、
史上最速でリーグ優勝。
今年も投手陣を整備し、
新守護神の工藤泰成投手を発掘した。
打線も最後には不動。
1番/近本光司
2番/中野拓夢
3番/森下翔太
4番/佐藤輝明
5番/大山悠輔
とくに佐藤輝明は今の時点で三冠王。
打率3割1分4厘、本塁打39、打点105。

森下翔太はすべて2位。
打率2割9分4厘、本塁打31、打点84。
セリーグ三冠王を3番と4番が争っている。
私は1979年からタイガースファンだ。
それまではアンチ巨人。
もともとへそ曲がり。
福岡生まれなので、
永遠の西鉄ライオンズファン。
怪童中西太と鉄腕稲尾和久。
だから商業界の草野球でも、
私は背番号6でサードを守った。
これは何度もこのブログに書いてきた。
1978年のシーズンで、
タイガースは球団史上初の最下位に沈んだ。
そこで大胆なトレードをした。
ミスタータイガースの田淵幸一と、
エースの古沢憲司を、
ライオンズに放出。
見返りとしてタイガースに入ったのが、
ショートの真弓明信、
キャッチャーの若菜嘉晴、
代打の竹之内雅史。
私はこのときライオンズファンだけでなく、
タイガースファンになった。
この年に巨人からは、
小林繁がトレードされてきた。
江川卓の疑惑(?!)入団で、
ジャイアンツから押し出された格好だ。
若菜は強健捕手で打率3割3厘。
ダイヤモンドグラブ賞。
真弓は好守の遊撃手として、
1983年には首位打者となった。
田淵の次の「ミスター阪神」の掛布雅之がいて、
1979年には岡田彰布が入団し、
1983年にはランディ・バースが加わった。
その後、低迷したが、
2003年、星野仙一監督で優勝、
2年後の2005年に岡田が監督となって優勝、
そして2023年、再び岡田監督で優勝。
昨2025年、今年2026年、
藤川球児によって連覇。
「常勝タイガース」の時代が来るかもしれない。
日経新聞「大機小機」
コラムニストは一礫さん。
「創造的能力こそ成長の源泉」
「日本経済は、いまや
歴史的な勃興期にある。
国民の創造的能力の解放が、
このような歴史的高揚の原動力である」
もちろん、現在のことではない。
下村治著『日本経済成長論』の書き出しの文章。
池田勇人内閣の所得倍増計画のブレーン。

下村は続ける。
「日本経済のたくましさは、
民間企業家・経営者・技術者・労働者の
合理化・近代化・生産性向上への意欲と能力であり、
この力をさらに育成強化する努力を怠らない限り、
日本経済は成長を続けうるに違いない」

原動力は「国民の創造的能力」
「企業による創造的活動が経済発展の原点」
明快な認識だった。
「経済は経済学者の頭より複雑」
その通り。
高市早苗政権の「骨太の方針」は、
戦略17分野に官民で累計370兆円超を投資し、
「強い経済」を実現しようとする。
一礫さん。
「しかし、これで日本経済に
躍動感がよみがえるとは思えない」
同感だ。
「経済は、自ら変化し発展する」
「活力を取り戻すために
政府が優先的になすべきは
環境整備ではないか」
1979年の阪神タイガースは、
大型トレードで環境整備をした。
その後、選手たちが、
躍動感をもって野球をした。
会社も店も、
同じだと思う。
〈結城義晴〉























