ウォルマートのCEO交代と「立ち止まることは道をなくす」

Everybody! Good Monday!!
[2025vol㊻]
2025年第47週。
今週を入れてあと7週間で、
2025年が終わる。
今年もお世話になりました。
ご愛読、ありがとうございました。
正式には2007年の9月2日の誕生日に始めました。
結城義晴のblog[毎日更新宣言]と名乗りました。
それ以来、18年間、
このブログを毎日、書いています。
まだまだ終わりではありません。
毎日毎日、続いていきます。
立ち止まってはいけません。
生活のリズムがブログ中心になっています。
ブログの中で情報を整理し、
自分の考えを収斂させる
それが行動力の源泉となります。
そして私自身、それを「良し」としています。
よろしくお願いします。
商人舎流通スーパーニュース。
ウォルマートnews|
新CEOにジョン・ファーナー氏を選出
ウォルマートのCEOが変わる。
ダグ・マクミロンからジョン・ファーナーへ。
歴史的なことだ。
新CEOとなるジョン・ファーナーは51歳。
マクミロンは59歳。
ウォルマートはいつも新陳代謝を図っている。
2013年11月26日のこの「流通SuperNews」
「ウォルマート後任CEOは
47歳の若きリーダー」
現マクミロンCEOは47歳で就任した。
創業者サム・ウォルトンを除けば、
歴代CEOの中で最も若い年齢だった。
1984年、マクミロンは18歳。
夏期臨時労働者として、
ウォルマートの物流センターで働き始めた。
1990年、MBA(経営学修士)課程をとりながら、
再びウォルマートに入社。
ウォルマートUS、サムズ・クラブ、
ウォルマート・インターナショナルなどで、
マーチャンダイジングに関する、
あらゆるポジションを勤めた。
2006年~2009年までサムズの社長兼CEO。
その後は、ウォルマート国際部門のトップ。
そして2014年2月1日にCEO就任。
それから12年弱。
ファーナーにそのポジションを委ねる。
11月14日に開催された取締役会で決定した。
同日、ファーナーは取締役に選任された。
ファーナーは、
米国ウォルマート事業を6年間担当して、
DXを加速させた。
同時に従業員のエンゲージメントを高めた。
チームマネジメントの導入も、
多分、ファーナーが中心となって推進した。
そのファーナーもパートタイマーとして、
キャリアをスタートさせた。
マクミロンと同じだ。
そして30年以上にわたって、
事業セグメントすべてで、
リーダーシップを発揮してきた。
ウォルマートのCEOは例外なく、
このパターンで昇進し、トップになる。
マクミロンは2026年1月31日に退任する。
次回の年次株主総会までは取締役会に残って、
ファーナーCEOの顧問の役目を果たす。
創業者サム・ウォルトンは、
1962年に「Walmart」を開業してCEOに就任すると、
1988年に退任した。
そして1992年に逝去。
2代目のCEOは、
財務部門出身のデイビッド・グラスだった。
グラスは1988年~2000年まで、
12年間、最高責任者の役目を務めた。
3代目のリー・スコットは、
ウォルマート中興の祖といえる人物で、
2000年から2009年までの9年間の在任期間に、
現在の世界最大企業としての礎を築いた。
そして4代目のCEOのマイク・デュークは、
2009年1月に就任し、2014年に退任した。
第5代のマクミロンがまた、
鉄壁のウォルマートに仕立て上げた。
2018年に、
ウォルマート・ストアーズの社名を、
ウォルマートに変えた。
つまりオムニチャネル宣言である。
するとコロナパンデミックが起こった。
その機に乗じてeコマース事業を発展させ、
アマゾンを凌ぐ成長力をつくった。
新しいファーナーCEOには、
さらに期待がかかる。
商人舎の山本恭広編集長は、
マクミロンより一つ上だ。
そして食品商業編集長だった竹下浩一郎君は、
ファーナーより一つ上である。
山本君が退任し、竹下君が就任する。
ウォルマート首脳はそんな年齢構成だが、
年商102兆円の世界最大企業のトップが、
まだまだ50代初めで、
退任するのが還暦前の経営者。
どちらも高校を卒業したばかりで、
ウォルマートのアルバイトから仕事を始めた。
長いキャリアのうえに、
なおかつトップとして若さがある。
理想的な交代だ。
その意味でウォルマートに死角はない。
朝日新聞「折々のことば」
第3522回。
常に「途上にあること」……。
「立ちどまる」ことは
道の意味をなくしてしまう。
〈臨床心理学者の霜山徳爾(しもやま とくじ)〉
「『私』はいつしか人々の間で生まれ、
いつか人に看取(みと)られ、
あるいは人知れず消えてゆく」
「そこには始点も終点もない」
「人は遍歴のさなか、誰かと出会い立ちどまる。
が、それは『幸いにも常にかりそめ』であり、
やがて別れ、去りゆく」
編著者の鷲田誠一さん。
「『私』の存在は、
時間を通じて同一であるというより、
人と行き交う中でそのつど
形を得ているのか」
「人」を「法人」と見立てると、
行き交う中でそのつど、
形を得ることになる。
それがウォルマートのトップ人事だ。
では、みなさん、今週も、
立ち止まってはいけない。
Good Monday!
〈結城義晴〉
































