2026年5月26日の日経新聞は、
鈴木敏文さんの記事だらけ。
そんな印象すら受ける。
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一面記事。
鈴木敏文氏死去 93歳、
セブン&アイ元会長」

社説。
「コンビニで社会変えた鈴木氏」

ビジネス2欄。
「常に変革、コンビニの祖」と題して、
ほぼ全面を割いた。
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[評伝]は客員編集委員の田中陽さんが書いた。
(この記事は電子版に前日から掲載されていた。
私はそれを読んでブログに引用させてもらった)

「記者が今月7日、鈴木氏の執務室に入ると
パソコンで前日の営業成績を見て、
ため息をついているようだった」

「現場主義のカリスマ」
これは略歴の紹介記事。

「鈴木氏の発言」
⑴「大型店と中小小売店は共存できる」

⑵「米国のコンビニのまねは嫌いだ」

⑶「サンダル履きでいける『手軽さ』が
付加価値を生んだ」

⑷「限界はない。満足するのはありえない」

現在のセブン-イレブン経営陣に対するエール。

そして「産業界から悼む声」
柳井正ファーストリテイリング会長兼社長。
「顧客起点の発想で流通業の常識を変革し、
新たな価値を生み出し続けてきた
稀有(けう)な経営者だった。
同じ流通・小売に携わる者として、
多くの示唆をいただいた」

伊藤忠商事の岡藤正広会長CEO。
「偉大な人だった」

「セブンプレミアム」に関して、
「人口減社会でも良い商品を作って
1人当たりの単価を伸ばせば売り上げは増えると
まずは良い商品を開発することを
重視していた姿勢が印象に残っている」

キヤノンの御手洗冨士夫会長CEO。
「中央大学の同窓として、
政治・経済をはじめ多方面にわたり
意見を交わす機会があった」

「業種の違いを超え、
経営に対する基本的な考え方に
多くの共通点を見いだすことができたことは、
私にとってかけがえのない学びだった」

ローソン・竹増貞信社長。
「厳しくも優しくもあり、
業界のことをしっかり考えている方だった」

さらに電子版には編集委員の中村直文さん。
「セブン&アイ『カリスマ経営』光と影」
この記事は「カリスマ後の経営の難しさ」を指摘した。

朝日新聞も一面の逝去の記事と、
経済・総合面の[評伝]
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やはり日経が朝日を圧倒した。

「私の履歴書」を読んで、
私も印象的な言葉をメモした。

「社外取締役がボードの過半を占めるのが
米国型企業統治。(中略)
私は米国でセブン-イレブンの再建にかかわって
メリットとデメリットを肌で実感した。
必ずしも日本の実情に合ったものではないように思う」

社外取締役の問題を指摘していた。
私も同じことを感じる。

「社会環境や組織風土、国民性の違いを無視して
米国の手法を形だけ、一部分だけまねすると、
かえって経営をゆがめる危険性がある。
うのみ、ものまねの経営を
トップはすべきではない」

同感だ。

学ぶのはいい。
しかし鵜呑み、物真似の経営は、
よろしくない。

持株会社のセブン&アイをつくって、
そのあとでそごう・西武を買収した。
「気の短いトップを持つとスタッフは大変だが、
経営は決断したらすぐ実行することだ」

鈴木さんはとにかく気が短い。
それは柳井正さんにも通じる。

いや中内功さんも岡田卓也さんも、
実は伊藤雅俊さんも。
清水信次さんも横山清さんも、
北野祐次さんも荒井伸也さんも、
倉本長治も渥美俊一も、
例外なく気が短かった。

「ゴルフは気の合う仲間とよく出かける。
目的は運動不足解消でただただ速く回る」

「行きつけのゴルフ場は
小金井カントリー倶楽部。
そのキャディーさんから驚かれた。
『こんなに速く回るのは田中角栄さん以来だ』」

小金井は私も柳井さんとラウンドした。
柳井さんに対して私も思った。
「こんなに速く回る人」を知らない。

鈴木さんの言葉のなかで、
これは実行したい。
「成功する保証はなくても
7割方可能性が見えたら
挑戦してみることだ」

「運もある。私の場合、
組織にしがみつかなかったことが
逆に運に結びついたのかもしれない」

組織に縛られてはいけない。
組織にしがみついてもいけない。

最後の言葉。
「毎日が瀬戸際と思い、
1日1日を精一杯生きる」

「当たり前のことを当たり前に、
ただし徹底してやり通す。
これが私の生き方だと思っている」

ありがとうございました。
安らかにお眠りください。

合掌。

〈結城義晴〉

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