もう8月も終わる。

近所の長光山妙蓮寺。
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門前には住職の言葉。
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「心和し 氣平らかなる者は
百福自ら集る」

境内を囲む竹垣。
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京都の大徳寺大仙院で、
1965年に住職となった尾関宗園さん。
2007年、閑栖(かんせい)に就任。
閑栖は隠居した禅僧。
今年94歳。
きは

は長く、は丸く、立てず、
は大きく、小さく。

今年もあと3分の1。
尾関宗園の言葉のごとく生きよう。

日経新聞電子版。
柳井正さん、登場。
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柳井さん自身の言葉は少ない。
日経新聞の単独インタビューだが、
時間は短かったようだ。

ユニクロの国内出店戦略を見直す。

商業施設などへの通常店の出店を抑える。

都市部に集中的に出店して、
旗艦店を10年内をめどに、
現状の2倍の約20店まで増やす。

月刊商人舎5月号特集。
「50億円超」スーパーマーケット
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業態は違うけれど、
発想は同じだ。

旗艦店はブランドイメージを発信しやすい。
私の言葉で言えば「ポジショニング」を鮮明にしやすい。

日経はユニクロの従来のイメージを、
「割安な服を大量量産する」と表現する。

私はそれもあるだろうけれど、
もうすでに「それだけ」ではなくなっている。

ニューヨーク五番街の店。
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パリのオペラ座のそばの店。
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ミラノの店。
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実によくわかる。

上海の旗艦店はさらに巨大化し、洗練された。
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ユニクロは売場面積3000㎡規模の超大型店を、
「グローバル旗艦店」と位置づける。

日本では東京・銀座、大阪・梅田など。
現在、都市部一等地の旗艦店は、
国内で10店舗前後。
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記者がその何店かを、
正確に聞いているわけではないようだ。

旗艦店は当然ながら「ランドマーク」に出店する。

「ユニクロのロゴを配置したガラス張りの外観で、
通行人にブランドを発信できる路面店が中心だ」

「店内にはマネキンやデジタルサイネージを多用し、
ユニクロの世界観を強調した空間」で、
買物体験をしてもらう。重視する。

柳井さんの言葉。
「日本の主要都市の全てに(旗艦店が)必要です。
10年以内にやりたい」

これが今回、言いたかったことだろう。

ユニクロの国内店舗網は、
5月末時点で785店。

ピークの2013年8月期末には、
約850店だった。

スクラップ&ビルドを繰り返して、
約8%減った。

ここ数年はほぼ横ばい.

柳井さん。
今後の出店について、
「全て旗艦店戦略に変える」

「商品を売るだけの通常店は、
増やしても意味がない」

柳井流の言い回しだ。

米欧、アジアの消費者には、
ユニクロのイメージは、
「高品質」「ファッショナブル」である。

欧州と北米は新型コロナウイルス禍以降、
売上高で2桁成長が続く。

世界の売上高に占める割合も2割に高まり、
ファーストリテイリングの業績をけん引している。

世界1位はスペインのZARAのInditex。
売上高は7兆3300億円。

2位はスウェーデンのH&M。
3兆9300億円。

3位にファーストリテイリングがいて、
H&Mを射程に入れる3兆4000億円。
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4位のアメリカのGAPには差をつけた。
売上高だけでなく、商品開発力と、
そのポジショニングで。

しかも成長率は9.6%増、
ZARAが3.2%、GAPが1.9%、
H&Mはマイナス2.6%。

この成長性を旗艦店を中心にして、
スピードアップする。

スーパーマーケットが「50億円店舗」によって、
ポジショニングを確固たるものとし、
マインドシェアをあげていくのと同じだ。

アメリカのスーパーマーケットでも、
トレーダー・ジョーやウェグマンズが、
この戦略である。

売れなくても儲かる店の多店化は、
それを全面否定するつもりはないけれど、
今や一部のチェーンストアのやり方なのだ。

もちろんこの考え方は、
ローコスト経営を拒否するものではない。

ウォルマートに限らず、
トヨタもP&Gも味の素も、
経営のムダやムラを省いて、
それぞれにローコスト経営をする。

それは当たり前のことだ。

ローコストだけを売り物にする経営は、
逆にポジショニングが希薄になるリスクがある。

柳井正さんの「旗艦店論」が、
それを教えてくれる。

〈結城義晴〉

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