黒澤明とケストナーと丹野智文の「Next One」

このひとのこのひとこと


Everybody! Good Monday!!
〈2026vol㊹〉

2026年第45週。
11月第1週。

今週は火曜日が文化の日の祝日。

私は木曜日に日帰りで福岡に行く。
父の13回忌の法事。

そして土曜日は小学校の同窓会。

プライベートなイベントばかり入っている。

その前に今日は仕事。
月刊商人舎の責了の日だ。

工藤澄人商人舎編集長、
山本恭広流通スーパーニュース編集長。
亀谷しづえゼネラルマネジャー、
そして編集スタッフは、
鈴木綾子さん。
校正は磯村ゆきさん。

デザイナーの七海真理さん、
玉川昭子さん。

総力を挙げて、寄って集って、
いい雑誌をつくります。

毎月毎月、雑誌をつくって、
途中、わずかに中断もあったけれど、
49年と7カ月。

来年の4月で50年。

演歌歌手ならばリサイタルを開かねばならない。

信条はいつも「Next One」

黒澤明。
「ものを創る人間にとっては完全が目標です。
完全に満足のいく作品なんてないから、
次の作品こそは完全無欠な作品をと願うわけです。
だから、僕にとって一番の作品はネクスト・ワンです」

黒澤の言葉、この年になって、
よくわかる。

さらに黒沢。
「創造というのは記憶ですね。
自分の経験やいろいろなものを読んで
記憶に残っていたものが足がかりになって、
何かが創れるんで、無から創造できるはずがない」

同じことはエーリッヒ・ケストナーも言っていた。
少年のときの記憶が作家の価値をつくる、と。

昔々、大学生のころ、
少年文学会の友人と話していたとき、
彼がこのケストナーの言葉を放った。
それを新鮮に覚えている。

そのケストナーの言葉。
「賢さの伴わない勇気は不法です」

「勇気の伴わない賢さは、くだらんものです。
世界史には馬鹿な人々が勇ましかったり、
賢い人々が臆病だったりした時が、
いくらもあります」

「それは正しいことではありませんでした」

今の世界では、
馬鹿な人が勇ましく、
賢い人が臆病だ。

だから、賢さを伴った勇気が求められる。

今日は朝から夜まで、
自分の原稿書き。

特集のあとがきを執筆し、
Message of Novemberをつくり、
表紙のタイトルを考え、
CoverMessageを書いた。

私は今も㈱商人舎代表取締役社長だが、
まだ「主筆」のような役割を担っていて、
だからそんな仕事をさせてもらっている。

ありがたい。

1日書き続けて、
満足ができるものができたか。

しかしやはり一番いいのは、
「Next One」だと言っておこう。

さて、朝日新聞「折々のことば」

朝日新聞のレベルが落ちた。
一言で言えば、迎合している。
あらゆる者に。

読者に、社会に、政治に。

アカデミズムに、
エコノミズムに。

正しい意味での「ポピュリズム」を目指しているのだろうが、
それが人気取りになっている。

己を喪失している。

しかし朝日新聞の「折々のことば」は、
それがまったくない。
編著者の鷲田清一さんのおかげだ。

「私は答えを持っていないが、
問いを持って生きています」

〈丹野智文〉

「もの忘れではなく、
思い出そのものを失うことには、
過去の支えをなくし、
今という稜線(りょうせん)に爪先(つまさき)立つような怖さがある」

39歳で認知症と診断された丹野さん。
自身の輪郭すら不明にする、
この病への向き合い方を語り続けてきた。
「なんと笑顔で」

「問いに押し潰されるより先に、
それを人生への問いへと繋(つな)ぎ、
拓(ひら)いていくために」
〈朝日新聞9月29日朝刊オピニオン面インタビューから〉

黒澤明もケストナーも、
記憶が大事だと言ったが、
その記憶すらなくしたとしても、
自ら「問い」を生み出すことによって、
生きる力は湧いてくる。

その問いが「Next One」である。

〈結城義晴〉

【追伸】
ブログの下の段に「コメント」書き込み欄を設けました。
長らくの中断、申し訳ありませんでした。
ご意見、ご感想、ご投稿願います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました