2010年RMLC2月度例会報告

2010年4月26日(月曜日)
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 17時11分29秒

RMLC活動報告もすっかりご無沙汰で恐縮です。
この間、RMLCの事務局が商人舎に変わりました。

これまで、事務局を担ってくれていた
商業界の山本恭広さんがこの1月に、突然の人事異動で、
月刊「食品商業」編集長から販売部部長へ。
新たな仕事をこなしつつの事務局は荷が重いということと、
商業界では後任担当者が見つからないということもあり、
商人舎が事務局を担うことになりました。

その事務局による初の会合が、
2月18日(木)13:30~16:00に開催されました。

場所は、日本スーパーマーケット協会の会議室。
地下鉄日本橋駅から徒歩30秒に立つ建物の10階に位置する
協会会議室は眺めも良く、快適な空間。
今後、RMLC会合は、できるだけこの会場で行っていく予定です。

さて、2月例会の議題は、二つ。
ひとつは「2010年世話人会」のメンバーの選出。
もうひとつは、これから半年間の議論・研究活動のテーマについて。

世話人会は、滞りなく(有無を言わせず?)下記の皆さまに、お願いすることになりました。

■代表世話人
 高木和成さん リテイルマネジメントオフィス 代表
■世話人
 井口政昭さん 食品流通研究会 会長
 杉田幸夫さん ㈲リテック商業技術研究所 代表取締役)
 和田光誉さん ㈱SJ流通戦略研究所 代表

今後のテーマは
「百貨店、総合スーパーの今後(大型店の衰退と今後の展望)」
商店街、小型店の低迷による街づくりの今後」
と決まりました。
                                  

このテーマに沿って、具体的な意見、テーマ資源が多数出されました。
その内容を「世話人会」で調整し、各月の議題をきめていきます。

<事務局>
 

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RMLC2009年10月度報告-#3 山梨・静岡視察店報告

2009年11月26日(木曜日)
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 09時00分51秒

2009年10月27日RMLCでは、8月21日~22日の1泊2日で有志が行った
地方中核都市の競合状況視察の報告を、参加者の一人である山本恭広が行いました。

RMLC2009年夏「甲府エリア視察」報告 『食品商業』山本恭広編集長

■参加者 高木和成さん、山口紀生さん、品川昭さん、山本恭広。
■視察店舗
・ライフガーデン韮崎(オギノ)
・ラザウォーク甲斐双葉(アピタ)
・PAXアマノ
・ロックタウン山梨中央SC(MV東海)
・イトーヨーカドー甲府昭和店
・イオン南富士SC(マックスバリュ東海)ほか

■視察のポイント
・SC出店の主戦場となっている地方中核都市のGMS、SSM、地域SMがどのように戦っているか
・特に地域SM(アマノ、オギノ)がどのように高い支持を得ているのか(商品の見せ方・売り方など)
・これから地域SMがどのように変わっていくべきか

視察店報告  
■韮崎ライフガーデン(オギノ)
・韮崎市若宮2丁目
・4月開業
・核店舗(オギノ、ノジマ、ケーヨー、ダイソー)
・店舗面積1万8200㎡
・年商25億円(オギノ)
・ラザウォークと競合、休日と平日の棲み分け(商圏二分で苦戦)
・新人社員中心のシフト、トレーニングストアか?

■ラザウォーク甲斐双葉(アピタ)
・山梨県甲斐市
・4月開業
・核店舗(アピタ、無印良品、ABCマート他)
・店舗面積3万6773㎡
・年商220億円(アピタ40億円)
・週間で20本チラシ入る激戦エリア
・若者向けの専門店構成
・肝心のアピタの食品フロアは平日の集客難

■PAX(パークス)アマノ

■ロックタウン山梨中央SC(MV東海)・山梨県中央市
・2008年6月開業
・核店舗(MV、ユニクロ、書店他)
・店舗面積2万㎡(sc全体)
・年商非公開

■イオンモール開業予定地
なぜか、予定地で嬉しそうに記念撮影する左から、山口さん、高木さん、品川さん。
  

■イトーヨーカドー甲府昭和店

■オギノ

■イオン南富士SC(MV東海)

■西友沼津店

■視察店まとめ
・キーワードは「地域密着」、地域産業(食の生産から流通、販売)の核としてのSM⇒地元密着の生鮮・惣菜
・絞り込まれる(縮む)商圏の中で、すぐ来れる、買える(10分以内)⇒小商圏店を極める
・マネジメントは中央集権型から地方分権型へ

以上。

月刊『食品商業』編集長 山本恭広

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RMLC2009年10月度報告-#2 米国研修会報告

2009年11月25日(水曜日)
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 14時37分45秒

10月27日開催された10月度RMLCでは、9月~10月に3回の米国視察研修を行った
結城義晴座長より、ウォルマートの最新報告をしてもらいました。

米国研修会からの報告 結城座長  
ウォルマートの最新動向「イノベーションとプロジェクトインパクト」

■スーパーセンター「スーパーメルカド」
ハーフサイズ(コンパクト)スーパーセンター。
地域の人口の3割占めるメキシカンを対象とした店舗。
ターゲットマーケティングとポジショニングの考えに基づき「セグメント」した例。
研修会参加者より最も高評価の店であった。
まだニッチであるが、フェニックスのほかに、ヒューストンにも見られる店舗。

■キャッチコピーとロゴの変遷の意味するもの
1968年、ディスカウントストアを強調した骨太なロゴとコピー「WE SELL FOR LESS」
1992年、代名詞ともなったキャッチ「EVERYDAY LOW PRICE」
2000年に入っての「ALWAYS LOW PRICE」
2008~2009年の丸味を帯びた最新ロゴと「SAVE MONEY LIVE BETTER」

「プロジェクトインパクト」は10の単語で
ウォルマートのさらなるイノベーションを示すものであると
コーネル大学マクラフリン教授と結城座長の見解が一致している。

⇒fast(短時間買物)、friendly(接客向上)、clean(清潔感)
⇒win(売れ筋カテゴリー強化によるシェア獲得) 
⇒play(新商品展開による成長拡大。液晶テレビ)
⇒show(生産性向上の在庫圧縮。陳列高下げることで見通しと在庫改善)
*win、play、showは競馬の勝ち馬3頭に相当する言葉

上記をもとに売場で進められている改装と切り口
⇒アクションアレー(島陳列)の撤廃、価格戦略が進化。
⇒縦軸にカレントインポータンス、横軸にフューチャーポテンシャルをとった4つの象限とスーパーセンターへの凝縮。

今後の見方
⇒イオンが抱えているスーパーセンター改革も、現有の5000~7000坪店舗の改革が先決。
⇒(ウォルマート社の)ハーフスーパーセンターは同社の強さを失う危険はらむ?

結城座長より、ウォルマートの店舗画像をまじえながら最新の報告と分析がなされました。

『食品商業』編集長 山本恭広

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RMLC2009年10月度報告-#1 小林清泰氏の報告

2009年11月20日(金曜日)
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 11時51分43秒

10月のRMLC会合は、10月27日(火)に機械振興会館で開催されました。
参加者は、結城座長、小林さん(ケノス)、勢司さん(セイミヤ)、
西川さん、高木和成さん、高木實さん、井口さん、藤田さん、和田さん、村上さん、
加藤弘治さん(日本ケミファ)、ほか事務局14名。 
3か月ぶりに開催された10月のRMLCでは、
3つのプレゼンテーションが行われました。
一つは、ケノス小林社長による
「人(お客さま、従業員)を育てる店」をテーマにした店舗デザイン考察。

二つ目は、結城座長による
「米国研修会からの報告・ウォルマートの最新動向(イノベーションとプロジェクトインパクト)」。

そして三つ目は、8月に有志で行った甲府、静岡流通視察の報告。
盛りだくさんの内容となりました。
 

プレゼン(1)  

「人(お客さま、従業員)を育てる店」 ケノス小林清泰氏

ケノス小林さんより、「人(お客さま、従業員)にやさしい店づくり」というテーマで、
デザイナー視点での店の見方を提示していただきました。

「店舗」は、営業行為の起点であり、利益を生み出す拠点として見られるが、
デザイナーとしての視点から、
人を育てる場、店舗を通じて人が育つ場ということを示しておきたい。

■「店舗」とは

⇒経営者の理念と実践を通じて自己実現目指す事業ツール
⇒従業員、お客さまにインパクトを与える「環境」そのもの
⇒以上の事業行為のすべてを包括するツール

■「店舗」という概念の構成要素

⇒従業員、お客さま、商品の三位一体
⇒敷地、建築物、機器などのハードという概念からの脱却

かつてのGMSとの開発経験を述べると、
床材、機器、カラーリングなど、店舗がオープンするまで分からないのが当然に思われていた。
しかし、本来「店舗」は、あらゆるコミュニケーションのツールであるはず。
どういうお客さまに来て欲しいのか、そのための空間、
商品、売場づくりはどうあるべきなのかが、看過されてきたし、現在もそうだ。

■「環境」とは

⇒環境は、外界から人間の体と心にインパクトを与えるもの。
  例:住めば都
⇒人間の環境順応性を見ても、きれいな店、汚い店それぞれに適応してしまう。
 この考えを利用することで、意識的に環境を変えて、
 人間の意識を変えることもできるはずである。
  例:天才たちの転居といって、芭蕉、北斎、ベートーベンなど、
    かれらは頻繁に引越しをして、意識的に自己改革をプッシュした。
⇒改装、増床なども、「環境」が及ぼす効果を計算することで、
 お客さま、従業員の意識を変えることができる。

■「環境」が与える「インパクト」とコミュニケーション

⇒人と人とのコミュニケーション(今どきのケイタイ依存世代)
⇒人と人以外の間接的コミュニケーション(モノ対人、空間対人)
⇒商行為としての直接コミュニケーション
 (POP、プライスカードなどSPツール、商品、パッケージ、VMD)

では、「店舗」という「環境」はどのような間接的コミュニケーションをもつのか

⇒空間イメージ、床材、什器、照明、空調環境、音環境
 (にぎわいなど計算できないものもあるが)、施設内サインなど、
 以上の要素が、トータルに、しかも計算されつくして、お客さまに伝わるのが望ましい。

■エンバイラメント・アイデンティティ・システムの方向

⇒SCにおける外部環境。
 米国ではこの部分がよくできている。
(建物設計、レイアウトから緑地の形成、植栽の配置などレベル高い)
⇒店内環境
 (その店らしさ。日本もレベル上がってきた)

ビジュアルアイデンティティ+ネーミング(業態や企業色を示す)、
CI(マインド=理念形成、ビジュアル=企業表情、ビヘービア=行動規範)による手法。
これらはCIとしてトータルに管理する必要がある。

⇒既存店から取り組み、多店舗化、ローコスト展開を図る(VIは必須)

■人を育む「店舗」とその「環境」から発すべきメッセージとは
⇒買物をする場、情報を得られる場、商環境を作り出す思考と工夫の場。 

■お客さまが喜ぶ姿をともに喜ぶ場とするためには

⇒お客さまを育む
 (食文化の提案、安全・安心、利便性、値ごろ→レイアウト、商品構成、事業メッセージ、空間)
⇒従業員が育まれる
 (売上向上、他社と勝ち抜く創意工夫、本部の支援)

以上が、スパイラル上に伸びていくことで、店は、企業は発展していく。

今後の新しい店舗作りに必要な概念  

 ①標準化(多店舗展開のためのコストダウン)
 ②エコという新たなモノサシ
 (バリュー、プライスなどの基準以外に、お客さまの体に入り始めた。
  企業は仕方なく取り組んでいる)
  例:ウォルマートは、新店30%、既存店25%の省エネを実行。
    エコという言葉使っていない。
    高効率店舗としてとらえ、、地域の気象に応じた設定をしている。
 ③メディアユニバーサル
 (カラフルなサイン、カラーリングは視覚弱者に伝わらない。
  赤の入った茶色、赤とグリーンなどはグレーに見える。
  サインの重要性を認識し、わかりやすいデザイン、認識しやすい表示に取り組む必要がある)

ハートビル(バリアフリー、ノーマライゼーション、ユニバーサル)においても
日本は規格通りの設計にしてしまい、現実的でない。

☆写真による具体例紹介(カインズ神戸ひよどり店)  

 ①女性が来てくれるホームセンターとするために、
 グレー、グリーンを感じるような配色でコーポレートカラーを感じさせる
 ②内部の什器もグレー。ゲートの凸凹、わずかな段差、違いを出すことで立体感出すことができる。
 ③売場内の中分類(商品の)サイン、書体のデザインもピクトサイン。
  専門家の力を借りて、空間づくりをおこなった。
  価格カード以外、外部環境から建築までかかわった。
  その結果、統一感のとれたデザインを実現できている。
 ④ただし、店内にはユニフォーム以外、コーポレートカラーは出さない。
 (ユニフォームは、着用した人間が、「歩くアイデンティ」として見える)

☆コンビニにおける標準化例

 ①1988年のローソンの店舗開発マニュアルは、
  カラーコピーがなかったため、カラーチップで表現した。
  外壁、看板、ロゴ、什器、レンジなどの店舗内外で見えるものすべてデザインした。
  蛍光灯の標準配灯パターンも直列配置したため、店外側から暗く見えた。
  かつてセブン‐イレブンが採用して、他者も追随したが、
  セブンが配置パターンを変えたら、他社も一斉に替えた。

 ②90年代半ば、ファミリーマートの事例。
  店名サイン使い、店内で使う書体の約束事規定。
  店内各所のカラーリングを細かく規定。
  重視したのが、入り口、雰囲気づくり。
  注意書きサインはローソンより周到に行った。デザインには、2年近くかかった。
  進めていくうちにかなり細かいかいチェック、修正入った。

店舗の標準化はできるが、実際には標準化によるコストダウンは難しい。
車と違い、店舗はその形状、環境に応じて、資材はそのつどつくるものだからだ。
ただし、考え方などは工業製品のように管理する必要がある。

以上のように、事例を交えた詳細なプレゼンテーションに対し、
参加者から多くの質問、感想、意見が述べられました。

<西川さんからの意見>
カインズには女性客が多い。「HCは男ご用達」といったイメージ変えた。

<小林さんより補足説明>
最終段階で、寝具、家具売場や、夏場に黒いソファーを陳列しているなど、
場違いな配置も見られたため、修正をお願いしたこともある。
大きな店を大きく見せない、歩くのがいやになるような広さを感じさせないために
部門レイアウト、照明、核売場の配置など行っている。
動線長150メートルの2つの区割りは長く感じさせない。
入り口から少しずつゴンドラ高を高くして奥行きを見せるなどの工夫もある。

『食品商業』編集長 山本恭広

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RMLC2009年6月度報告―#4 品川氏の報告(続編)と質疑応答 

2009年7月28日(火曜日)
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 11時45分10秒

6月RMLCの最後は、先月に引き続き、
品川昭氏より「業態の盛衰」について報告していただいた。

前回は、業態を導入(赤字)⇒成長(高収益)⇒成熟(低下)⇒衰退(赤字)
のサイクルで見ながら、
「企業戦略」が、店舗網、価格・サービス政策などの「フロントシステム」、
SCM、ソーシングの仕組みなどの「バックシステム」の2つのシステムから
構成されること。
その上で、「価格」「バリュー」「サービス」の3つの部分に
イノベーションの余地があり、イノベータの存在があること。
特に良品計画やユニクロは「バリュー」の部分でイノベーションを発揮し、
カテゴリーにおける上位企業にランクされるまでの成長を
果たしたことが解説されました。
その続きです。

続・業態の盛衰を読む(品川昭氏)

■業態認知と専門店分析について
業界内ではなく、一般消費者がどのように認知しているかという視点でみると、
以下の企業(店舗)を「百貨店である」と認知した人の割合は、
三越、高島屋で93%以上、
伊勢丹、丸井は48%、
パルコは36%、と出ており、
専門店分析や業態型コンセプトを見るに当たっての
ユニークな視点と結果が明らかにされている。

また、専門店の優位性を見る角度として、
「店舗コンセプト」「郊外立地」「広く深い品揃え」「高度接客対応」
の4つの象限からみられる。

■総合スーパー(ジャスコ対イトーヨーカドー@古淵)にみる優位性比較
直営売場年商はイトーヨーカ堂が140億円、ジャスコは100億円。
駐車場および総売場面積で大差ないことから、
「レジ待ち時間」「顧客サービス」「野菜の鮮度」「野菜の価格」
から見た食品売場の「接客価値ベクトル」を測定することで、
同一業態内の比較を試みている。
その結果、双方とも、「違いを出す」ことよりも、
競合相手に合わせるという行動が起こっているとする。
例えば、「レジ待ち時間」といった顧客サービスの改善よりも、
価格、鮮度対策にその行動が見られる。
真似の繰り返しと同質化の競争ではあるが、
結果として、双方のレベルは上がっていることは事実。

以下、品川氏の報告を受けて参加者から質疑、意見が述べられた。

<高木和成さん>
調査や情報収集に膨大な労力を投じているが、
業態・フォーマット論の解釈に消費者視点を入れるのは疑問。
業態論とは、企業の経営戦略として、意思を持って出すものだ。

<結城座長>
総合スーパーは、非食品分野はベーシックに限定し、食品分野に特化している。
これは戦略性というよりも、非食品の効率低下により、必要に迫られた結果といえる。
「専門店」の領域はロングテールに位置する商品が多いだけに分析には苦労する。
従って、総合スーパーを整理することで、「業態の盛衰」の構造が見えると思う。

『食品商業』編集長 山本恭広

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RMLC2009年6月度報告―#3 ケノス小林氏の報告

2009年7月23日(木曜日)
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 11時11分39秒

杉山昭次郎氏に引き続き、ケノスの小林清泰氏より
環境省の「省エネ照明デザインモデル事業」優秀店舗を受賞した
セーブオン本庄蛭川店の取り組みについて語っていただきました。

『「平成20年 省エネ・照明モデル事業」にみるセーブオンのエコストア』
 ㈱ケノス代表取締役社長 小林清泰さん

セーブオンのストアデザインの刷新の例を紹介したい。
同社にとっては、3回目のデザイン刷新になる。
ストアデザインの基本的な部分は
トップランナーであるセブン‐イレブンが先導していて、
業界全体としては大きく変わっていない。

したがって、機能と社会性を提案すべく、
環境省主催の「省エネ・照明モデル事業」にエントリーした。

コンビニ業態は、環境省にとっても、24時間営業問題もあり、
敵視していた業態だけに、逆に注目してくれた。

紹介店舗はサービスエリアの店であるが、店外店内オールLED。
24ワット照明で、通常は40ワット。
LEDの消費電力は少ない。
照度も3分の2とし、補うために壁面にも照明を施した。
照射角90度。机上面よりも正面(立面)の明るさを感じる。
天井もライン照明で連続感を出した。
製品も国産。
40.3%の電力削減で4万時間の寿命(フル営業で5年間)。
リーチインには異なった防水仕様のLEDを設け、明暗をくっきり出した。

照明にはさまざまな見方があるが、
太陽光の100を指数として、その再現性にRAという指標がある。
この指標の程度がLEDの質を決める。

レジ上では顔色を良く見せる自然光に近い、高いRAのLEDを採用。
LED選定の重要な要素である。

オープンケースでは違ったLED。
初期コストは通常の3~5倍かかる。

社会性を持つという意味で、環境省は小売業の取り組みに注目している。
スーパーマーケットで8店舗、コンビニでは30店舗規模が
温対法、改正省エネ法の対象になるだろうし、その対策も注目されている。

パン売場。
炎色性がよくて暖かい色。
熱は出るが、光そのものには熱は出ないので、
商品の品質にも影響は出ない。
ただし、基部が熱を持つため、その放熱に課題がある。

モデル事業については、工場、オフィスのエントリーは多いが、
商業施設の意識はまだまだ高くない。

平成20年度実績では、小売り・サービス業では
イトーヨーカドー、ダイエー、その他、フードサービス、
ツタヤ、カーディーラー、モデルハウス、スポーツクラブがある。

上限400万円の助成金が出る。
デザイン、設計が助成金の対象。
取り組みの結果は、新聞全段広告で発表され、
雑誌、テレビなどの取材もなされるなど、パブリシティ効果は高い。
消費者に対するメッセージ効果は十分にある。

『食品商業』編集長 山本恭広

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RMLC2009年6月度報告―#2 質疑応答

2009年7月21日(火曜日)
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 15時17分33秒

杉山昭次郎氏の「競争力視点からみた企業文化」報告、その後の質疑応答

杉山昭次郎氏の報告を受けて、
その後、活発な質疑応答がなされました。

<品川昭さん>
ソシオ(人のシステム)とテクニカル(技術的な問題)でいえば、
90年代は、それぞれが日本型経営として噛み合っていたと思う。
90年代後半からバブル崩壊、市場原理主義の中で、
人に関わるシステムが崩壊していった。
トップの関心も市場主義(株価)に陥ったように思う。
今、良いといわれる会社は、人を大事にしている。
成長も持続的である。
われわれがよいスーパーマーケットと考える企業(例えばヤオコー)に、それは出ている。

<杉山仙人>
企業は、つまづくとすぐ前例否定か、考え方を変えてしまう。
しかし、これは多くが失敗する。
企業の長い歴史や文化の中で育った、培われた考えを否定すると、
組織は混乱する。
なかには良いものまでなくす、というやり方もとってしまうが、
これはもっとだめ。
古いもの、新しいもの、良し悪しを見極め、改革の仕方も考えなくてはならない。
経営ジャーナリズムも戒めなくてはならない。
誌上でサクセスストリーを安易につくりすぎる。

<杉田幸夫さん>
競争力の視点は、小売りに限らず、一般企業の競争力の面でもみられると思う。
スーパーマーケットに特定しても、
イノベーティブな仕事の中に張り合いは生まれるというが、
現状のスーパーマーケットの中で、
特に現場で、どこまでイノベーティブな仕事の環境をつくれるか。
アメリカの自動車産業も、そこに遅れをとって衰退してきた。
スーパーマーケットも、成熟産業となった今、
個店レベルでは、店長の張り切りだけでは、難しい。

その中で、今、西友の変貌ぶりには驚く。
米国での研修機会、「KY戦略」の明確化など
ウォルマート流が鮮明になっていることもあるが、
新しいビジネスモデルとしての自信がついたように、西友からは聞く。
OBとしては残念な面もあるが、
企業のイノベーションとモラルを高め、
挑戦し続けられる環境が整えられる、いいタイミングだろう。
しかし、これは西友・ウォルマートという特殊な組み合わせによると思う。
多くの日本スーパーマーケットの利益構造で実現できるのか?

<杉山仙人>
消費のパイが大きかった時代。
食生活も変わった。商売もしやすかった。
現在の環境では本格的な競争。これを続けることが大事。
これができる組織が、イノベーティブといえる。
大きなものでなくても、小さなイノベーティブを積み重ねること。
今までやってきたことを変えていく。
しかも、いわれるのではなく、自分から取り組む姿勢、そして環境が大事。

<井口征昭さん>
こだわり、とあるが、独自の企業文化のような側面だけでなく、
価格、簡便性といった生活の多様化に対応し続けることも
“こだわり”の対象になるのではないか。
価格訴求する場合、自社内での企業文化づくりにこだわらず、
アウトソーシングすることで、価格を実現しようとこだわる経営者もいるだろう。
これも一つの生き方。
また都市部の企業の中には、簡便性を打ち出す例もある。
こういった多様性もある。
杉山先生の考える“こだわり”だけでなく、
さまざまな経営者がいて、それぞれの考えに賛同した従業員が
イノベーティブの中心になっていくと思う。

<杉山仙人>
競争力の点では、価格が一番競争力を際立たせやすい。
安さは常に消費者からは支持される。
しかし、原価がある以上、限界もある。
だから、価格による競争力を主力にすると行き詰まる。

<井口さん>
総合スーパーでも売り切れないグレードの商品を、
売りこなすスーパーマーケットが見られる(あおきの例)。
売ろうとする経営者の生き様が見られる。

<杉田さん>
非上場の企業は、自分たちが食える分があればいい。
上場企業は投資家、アナリストはじめ
さまざまな目にさらされ、比較される。
本当に作りたい店、売りたい商品を扱う、
納得した商売をしたいのであれば、非上場しかないのでは。

<村上篤三郎さん>
その意味では継続性、その結果の面で、
ヨークベニマル、ヤオコーがそれに近い経営といえる。
オーナー経営でも利益が出なければ難しい。
投資も利益のあってこそ行われる。
ハローデイはその改革の過程にある。

自社(たいらや)でもそうだが、まず利益を残すことが前提。
利益を出しながら、成功事例を積み重ねていく。
しかも全員参加型でしかできない。
商品のレベルを、我慢しながら維持し続けてきた。
新店もこの3年間でやっとつくることができてきた。
というのも、自分がやとわれ社長で
利益に対してストイックにやってきたからこそだ。

<結城座長>
小売業にこそイノベーションの芽がある。
例えば、ハローデイの加治社長は「寝てもさめても新しい試み」を考えているという。
そして、その場と答えは、店頭(現場)に無数にある。
新しい試みが成功すると、よい企業風土の形成につながる。
ヤオコーが20期、ハローデイが17期連続で増収増益となっている要因も店頭に出ているはず。
あおきの場合、会長自身が食べることに対しての貪欲さがあり、
それが企業風土につながっている。
P.F.ドラッカーが1000のイノベーションの事例を集めて、
その要因を整理したところ、「予期せぬこと」が筆頭。
「発明・発見」は一番少ない。
「予期せぬこと」は店頭に無数にある。

<杉田さん>
企業規模によって、イノベーションの質も違う。
100~200億円が1000億円を目指すとなるとイノベーションが必要。
しかし、大手は別の課題を持っている。
成長のためのイノベーション。
営業面でのイノベーション。
分けて考える必要がある。
店舗の規模、企業の規模に応じて必要とされるイノベーションの中身は異なる。

以上、さまざまな意見が飛び交いました。

『食品商業』編集長 山本恭広

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