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地中海クルーズ(2) 出港、イタリア・ギリシャへ| アメリカ流通 浅野秀二のアメリカ寄稿

浅野秀二のアメリカ寄稿

地中海クルーズ(2) 出港、イタリア・ギリシャへ

2010年12月20日(月曜日)
カテゴリー:
  • 旅先からのつれづれ日記
  
12:14 PM

亭主元気で留守が良ければ、社長は給与さえ支払えば、
留守が良いに決まっている?

12月から2011年6月まで、毎月会社にいるのは1週間前後、
すべて社員を信頼して任せている。
しかし、犠牲者もいる、2匹の愛犬だ。
私もこれだけは、いつも本当につらい。

100601_chibi-moca.jpg

さて、港に着くと巨大な雄姿が待ち受けていた。

101220_cruiser-asano.jpg

2006年に建造したばかりの新造船は、
9万3000トン、全長290メートル、14層からなる。
レストランは14か所、ラスベガスのような劇場、
カジノ、ジム、サウナ、美室院など、あらゆる施設がある。

101220_casino.jpg

乗組員1121名、乗客2400名。

101220_audience.jpg

アメリカン人は70%、次に目立つのが中国人、
これにカナダ、イギリス、ドイツ、オランダと続く。

101220_basketball.jpg

日本人は他に誰もいなかった。

101220_asano.jpg

アメリカの最新鋭の原子力空母・カールビンソンと
ほとんど同じ大きさだ。

101220_cruiser.jpg

高速で走るが、バルセロナからローマ近くの港まで、
1日半以上かかるという。

101220_cruise-map.jpg

昔の船なら風任せ、何百人ものこぎ手で何十日の航路だろう??

飛行機の旅に慣れた現代人には、
昔の人が体験した距離や、時間は理解することはもう不可能だ。

狭いと思っていた地中海は、
どうも東シナ海と日本海の端あたりまでの距離があるらしい。

7階の甲板は3周で2キロある。
バルセロナ3日間、ブラブラ歩いたが、7万歩を越えていた。

船中で観光の無い日は、1日あたり3万歩を目標としたい。
1歩あたり70センチ前後とすると、21キロだ。4時間はかかる。
セルコの平社長いわく、1日3万歩で、糖尿病はなおる???

101220_walking.jpg

ローマ近くの港に着くが、夏に行ったばかりのローマ、
オプションには参加しなかった。
港からローカル線でローマのテルミニ駅まで行き、
夏に会った近藤朋子さんのレストランに行くが、定休日。
残念、近くで食事をして船に帰る。

101220_mediterranean-sea.jpg

夜はビートルズ・ナイト、4名の若者がビートルズを歌った。
何と可愛い若者たちだ。本当にかっこいいと素直に思った。
若さは何より、素晴らしい、誰にも一度しかない。
彼らの若さに合わせ、熟年者も、若い男女、子供達まで、
手を挙げ、体を左右に振り、熱狂した。
ビートルズは永遠の名曲だ。

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楽しみにしていた、アテネ観光がキャンセルになった。
アクロポリスには行けない。
ギリシャ神話、ソクラテスたちギリシャ哲学者が、
議論した街を見たかった。
残念、ジェネ・ストの影響を受けたのだ。
ギリシャの経済破綻の影響を直接受けるとは思いもよらなかった。

公務員、銀行員、弁護士、医者、あらゆる人が
ストライキを10日間もしているらしい。
歴代の政権は票欲しさに、国民の25%を公務員にした。

どこかの国も似たようなことをしている。
郵政職員5万名の正規雇用、子供手当、
平均年齢65歳の農民の補助金、
すべて準公務員化の始まりだ。

子持ち家庭の控除額のアップ、
農地への固定資産をゼロにするなど
他にも方法はいくらでもあるはずだ。

役人の手で税を集めて、役人が分配をする。
これが間違いだ。

沖縄基地問題は、防衛の90%を沖縄が荷なっているなら、
沖縄の消費税を90%カットする。
それなら基地容認を考慮するかもしれない。
税金の公平な負担と防衛の負担の取引だ。

生活保護は仕事をしない人の公務員化だ。
中国の非合法移民まで生活保護を支払う、
大阪の予算の半分はそれに消える?
せめて私のように一日3万歩歩いた人のみに支払うことするか?

ギリシャのことは笑えない。
国の興隆は理屈では簡単だ。
1)小さな政府、公務員を減らすことだ。
江戸時代の特権階級の武士は3%のみ(正確には記憶していない)、
だから260年ももった。

2)減税、税金を安くすることだ。
株式の売買益など今すぐにでもゼロにすべきだ。
世界中から資金が流れ込む。
国民の含み資産が増えれば、消費は増える。損する人はいない。
ジンギスカンの元は、税金は10%だった。

3)規制の撤廃だ。
スーパー業界の産地の明示、
鹿児島産の牛肉と1m隔てた県境の宮崎肉とどこが違う。
4兆円?にも及ぶ食品の破棄、業界の負担が多き過ぎる。
すべて公務員を食うための仕組みだ。

エーゲ海に来てまで、誰もが感じていることを書く。
自己嫌悪に落ちいるが、ストレスの解消にはなる。
解っていても出来ない。
それが政治や人生だとすると、それでは、若者が可哀そうだ。

101220_rabbit-towel.jpg

とにかく、ジェネ・ストは、
「アテネには再び来い」ということだと理解した。

101220_greece-harbor.jpg

船はクレタ島に進路を変えた。
小さな港町、可愛い小舟、人の良さそうな島民、
大都会ローマはいやだが、ここなら住めそうだ。
夏はリゾートの人たちで混むらしい。
冬の地中海、突然の大型船の寄港を住民は知らなかった?
多くの店は閉まっていた。

島のスーパーに行く、店は暗く、品物もあまりない。
店のオネーチャンは、英語がうまい。

101220_checkout.jpg

「英語の発音がいいね、どこから来たの?」
「アイルランド」
「どうして。ここにいるのさ?」
「夏にこの島に遊びに来て、島の男にだまされたのよ」
よくある話だ。
「騙されて良かったね。」日本語で言った。
「WHAT?」 彼女が叫んだ。
「グッド ラック」
お互い笑って別れた。

101220_rainbow.jpg

浅野秀二
12月20日

« 地中海クルーズ(1) バルセロナの巻 | 地中海クルーズ(3) トルコ編 »

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