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アメリカ流通 浅野秀二のアメリカ寄稿

浅野秀二のアメリカ寄稿

最新のホールフーズ業績

2010年11月08日(月曜日)
カテゴリー:
  • アメリカ小売業-最新トレンド
  
1:29 PM

11月4日、2010年、アメリカのダウは、
リーマン・ショック以来の高値になった。
しかし、失業問題も、住宅ローンの問題も解決はしていない。
中間選挙でのオバマ民主党が大苦戦したのも経済問題が原因だ。

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ウォルマートがいくら価格を下げても、
低所得者はこれ以上に消費をする力はない。
これがウォルマートの低迷の根本的原因である。

ホールフーズの業績が、株価に連動するという説もある。

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しかしそれだけでは、ホールフーズの業績の著しい回復は、
十分に説明はできない。

これは毎日買い物に来ている人の意見を聞いてみないとわからない。

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自然食品チェーンのホールフーズマーケットが
11月3日、2010年の第4四半期の業績を発表した。

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当期、純利益は57%増加し、$57.5ミリオン(100円計算で57億5千万円)、
売上対比+8.7%となった。

9月26日に終了した12週間の第四半期の総売上高は
15%増加し、$2.1ビリオン(100円計算で2100億円)。

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年間収益の純利益は67.5%増加した$245.8ミリオン、
売上増は12%で約$9ビリオン、前年比では7.1%アップしている。

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ホールフーズのCEOであるジョン・マッキー氏は
「我々は他のどの食品小売業者よりも早いペースで
市場シェアを拡大していることを誇りに思っている。
我々の成功の多くは売価適正化と健康増進を目的とした
健康的な食材、

101108_wf-organic.jpg

動物保護、そして持続可能な水産物に
取り組んでいることによってである。
」と述べた。

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同社は最近301店舗目になる店舗をオープンしたが、
それも今年の会計年度の見通しを引き上げた要因になっている。
ホールフーズは10%から12%の売上成長を見込んでおり、
既存店売上高成長率は5%から7%と見ている。

一株あたりの純利益は$1.66から$1.71、
または16%から20%に拡大すると期待されている。

第1四半期の最初の数週間の前年比は最大で約8.9%増加した。
株価は過去42週で$43.12~$29.84で推移している。

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最近海外進出のニュースもある。
スコットランドのグラスゴー市に616坪の店を2011年中に開店。

ロンドンにも2013年をめどに556坪の店を開店し、
300名の人を採用する予定である。
これでイギリスには5店舗を持つことになる。

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ドイツ進出の噂もある。

日本進出の噂もあった。

実際にホールフーズの幹部は、最近日本に視察に行った。
自然食品供給の目途が十分に立たなかったという噂を聞いた。

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浅野秀二
11月8日

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華麗なる外交?(国際結婚)

2010年11月02日(火曜日)
カテゴリー:
  • 日本と日本人への想い
  
7:14 PM

サンフランシスコは、夜半から激しい雨が降った。
雨音で目が覚めた。
10月に入って2度目、
雨は地中海性気候では冬の到来を意味する。

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例年より、早い気がする。
赤く色づいた柿の葉もそろそろ散る。

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さて、インターネットでニュースを見た。
菅総理は、中国の国家主席に首脳会談を拒否された。
まだこんなことをやっているのか。

孫子の兵法「敵を知り、己を知らば百戦、危うからず」
非情な共産主義者の歴史、儒教国家には平等、
互恵関係もなく、主従関係と朝貢貿易しかない。
右手で金を持ち、左手で衣の下に武器を持って
睨みあっている国際社会で、
日本はふんどし一枚で右手に札束を持ち、
左手での平和ナルシスト鏡に自らのニタ笑に見惚れながら、
忍者のように横に走っている。
やはり、2000年にわたって、
歴史的に孤立した島国のせいか?

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国際的に輝きをはなった明治維新と戦後は
日本史の中で異常な時代であった。
これが真相だ。
今の政治家のレベルが、むしろ普通のようである。

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別なニュースが目に入った。

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プーチンの末娘、エカテリーナさんが韓国のユン君と、
いよいよ結婚をするらしい。

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躍進する韓国を象徴する話だ。

私はこの数年、バスの中で冗談まじりに
「韓国政府のスパイ、それもヨン様ばりの2枚目が、
アメリカ留学中のプーチンの娘に近づいた。

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やがて二人は相思相愛になる。
シベリアの天然ガスのパイプ・ラインが、
日本に付くか?中国に付くか?との関心を呼ぶなか、
誰も考えもしなかった韓国に先に付くことが決定された。
プーチンの娘が、“パパお願い、私の彼の国、
韓国に先にパイプ・ラインをつけて”
このひと言で決まった。それが真相だ。」とよく言った。

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事の真意はともかく、外交はこのようなものと思う。
もちろん、ビジネスも同じだ。
(戦後のスカルノ大統領と結婚したデヴィ夫人を、
もっと評価すべきだ、彼女一人の存在は、
何百人もの外交官に勝った。)

外交官や営業マンが、時間を掛けて、
地道に努力する世界もあるが、
それだけでは、事は動かないし、大きく展望は開けない。
人間は感情の動物でもある。
好き嫌いや、身内意識の方が、
理性より現実を支配している。

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比較的最近のことだと思うが、
アメリカ国籍を持つ、中国系、韓国系の
ジャーナリストが、北朝鮮に拘束されていた。
ゴア元副大統領が、北に行き、彼女達を連れ戻した。
その出迎えシーンを見た時の、ショックは今も忘れられない。
2人とも白人の御主人、空港ではその家族、仲間達。
政府、マスコミ関係者、出迎えの中心は
圧倒的に白人たちであった。

抱きかかえるアメリカ人の主人、ハーフの子供たち、
もう彼らは完全にアメリカの身内だ。
このような数百万人の韓国人系、中国系のワイフや、
その子供たちがアメリカにはいるのである。
日本人ワイフは、数が絶対的に少ない。
日米関係は本当に卑弱だ。
いざ、中国と事があれば、日米安保は機能するか?疑問だ。

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中国や韓国に身内意識を持つアメリカ人の
強大な影響力を世論は無視できない。
外様は日本だ。

ドイツ・オーストリアのハプスブルグ王朝は、
「愚か者が戦争をする、
我々は婚姻によって世界を支配する」と豪語した。
実際に当時、世界帝国であったスペインですら
婚姻で彼らが支配をした。
イタリアも当時はスペインの支配、
フランスのルイ王朝にもマリー・アントワネットを
嫁に出した。

当時の世界帝国の支配は、ハプスブルグ王朝、
婚姻によって世界的影響をもった。
当時のドイツは世界帝国だと考えることもできる。

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あるスーパーの経営者と、その息子と話した。
「同じ町のスーパーに、29歳の独身女社長がいる。
あなたも彼女もロスの大学出、お似合いと思うよ。
競争で打ち負かしたり、合併や金で買収するより、
結婚が一番ですよ」と。

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敵対する国家が、国民の平和と繁栄のために、
政略結婚をすることは良いことだ。
トップになる人は、そのぐらいの気構えが必要だ。
2人の感情より、もっと大切なものもある。
まあ、今の時代は、それは、流行らないね。
反発されそうだ。

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少なくとも、プーティンの娘と韓国青年は
政略結婚ではないだろう。
ただ、それによって両国が受ける利益は計り知れない。
日本人として、唯一救われた気のなったのは、
2人のデートの場所はいつも日本、
彼女は日本語を勉強している。

さあこれから、ロシアと韓国の政治・経済関係は、
急速に強化される。

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日本の入る込む隙はない。
解決のない北方領土問題、戦後70年、
日本は同じ過ちを繰り返してきた。
これは戦後の外交がまったく機能していないと、
認識を持つべきだ。

中国とも、韓国とも、最大の友好国、
アメリカともギクシャクしている。
この閉鎖感を打ち破るためには??
核武装化?外国人と婚姻の勧め?

男は心磨き、体を鍛え、

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女は肌を磨き、優しさと忍耐力に磨きをかける。

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自己主張、しっかりとした心のメッセージを持つことが必要だ。
同時に表現力も大切だ。

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温家宝首相に会った瞬間、
自らが歩み寄って手を握りしめ、
ハグするぐらいのパフォーマンスが必要だ。

武器より、色気だ。
個人としての魅力を高める。それしかない。
財力や国力ではない。
外国の要人の子女を落とすべく、
魅力的な日本の若者の出現を期待したい。

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「外人女と結婚したら、絵に描いたような不幸になります。」
この私の解説は、しばらく禁句にする。
心の狭いASANOさんの象徴みたいな冗談は、
この話と矛盾する、やはりまずい。

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浅野秀二
11月2日

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第8回 USAスーパーマーケット視察、スペシャル編に同行して

2010年10月15日(金曜日)
カテゴリー:
  • アメリカからのメッセージ
  
2:31 PM

ニューヨークの最後の晩餐は個室で中華料理、
ひとりずつ旅の印象や視察内容に、一言コメントを戴いている。
和気あいあい、楽しい夕べとなった。

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5泊の視察であるが、寝食を共にすると、
本当に心が通い、仲良しになる。
大人になると、また仕事関係からは、
なかなか友人になれないと言われるが、必ずしもそうではない。
心構え一つでいくつになっても友人は出来る。
過去8回、この研修で素晴らしい友人達を得た。

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ツアーの性格はリーダーで決まる。
結城先生の誠実な姿、いかなる時も手抜きをしない情熱、
偏見の無い、分け隔てない性格。
この雰囲気があるからこそ、友人も出来る。

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今回はもうひとつの幸運があった。
団長が京都のスーパー、成長著しいマツモトの社長であった。

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大学の同級生で、柔道3段、体育会柔道部。
道場は私の部の隣だった。
40年前の大学在学中に世界一周をして、ニューヨ―クでは皿洗い。
40歳でキリンマンジャロに登頂した。
優しいが、豪快な挑戦者、結城先生と絶妙のコンビであった。

私はこの幸運な出会いに感謝している。
これで我々が親しくならないはずがない。
良きリーダーの下には、仲間の間に信頼が生まれる。
信頼構築こそ組織の目的、
仲間と働き、学び、生きる意味を知る。
ビジネスも家族も国家も同じだ。
信頼こそ、生きる意味であり、最高の喜びである。

フレミングさんのセミナーで、
ウォルマートのトラブルが報告された。

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我々も数字では知っていたが、
内部事情まで詳しくは知らなかった。

ダラスでアルディーの地区マネジャーと面会をした。

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今年の3月~5月の間に30店舗も開店したらしい。
彼から教育、マーケティング略、組織図などの話を聞く機会もあった。

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その後、プレノ市のウォルマートのマネジャーの案内、
インタビューや説明を聞いた時に、
フレミングさんのセミナーとアルディーのマネジャー、
ウォルマートのマネジャーの話が見事に結びついた。
見て、聞いて、完全に理解した。
(結城先生の報告をお楽しみに)

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ウォルマートは、確かに米国市場ではトラブルを抱え込んだ。
これから問題はより深刻化するかもしれない。

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他のスーパーの人々にとっては確実に、
面白い時代が来た事だけは私から予告したい。

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懇親会の中で、インタビューをしたマネジャーや担当者が
あまりにも自信満々で雄弁に会社のことや
仕事の内容を語るのに驚いたと言う話があった。
これは彼らが有能というより、文化の違い、考え方の違いだと思う。

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自信とは、私は正しい意味での
自己肯定・自己愛から来ていると考える。
自分がこんなに愛しいから、
貴方も自分が愛しいに違いない。
だから自己を慈しむように、
貴方のことも慈しみたいという感情である。

自分の否定は、他人の否定に繋がる。
自己否定は醜い。
強く正しい愛は、自信にも繋がる。
それは嘘が無いからである。

息子の武蔵が生まれた当時は、
金もなければ、社会的立場も、生活すら安定していなかった。
でもお父さんは自信満々であった。
「そこのけ、そこのけ、武蔵ベビーのお通りだい。」
怖いものはない。
強い愛を感じた時に、自信は漲るのである。

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自らの会社や、仕事、家族、国家を愛していたら、
もっと堂々と、自信に溢れる態度になれないだろうか?
昔の日本人、映画で見る昔の職人さんは、
自信に満ちていたような気がする。
当然、仕事に誇りもあっただろうが、
彼らは友人、家族、地域社会、そして国家にも、
強い愛情を感じていたと理解している。

現代サラリーマンが強く愛を感じる場面はいつだろうか?
金や地位より、友情や愛を語る社会が必要だ。
アメリカの地から見てきた多くの日本の政治家の
(最近では、福田(息子の方)、鳩山元首相、菅さん)
自信の無い姿が気になって仕方がない。

男の子のなら恥ずかしがらず、愛を言葉にしろ。
堂々と日本への愛国心を語って欲しい。

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ところで私は自分の仕事をエンターテイメント性豊かにしたい。
そこで、綾小路きみまろのようになりたいと思っているが、
なかなか徹底出来ない。
教育とエンターテイメントの融合の世界を切り開きたい。
しかし、まだ中途半端だ。
自我が出る、インテリな真似をしたい。

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また、5日間のツアー中どころか?ブログでも理屈を言ってしまった。
これも自信のない仕業か?

商人舎第8回USA研修ツアーの仲間たちの健康と、
ますます繁栄、一層の友情、信頼感に期待したい。
株式会社リウボウストアの茂木社長が、
このグループを命名してくれた。

沖縄言葉で「結まーる」
結城先生の漢字と同じ、偶然にしても出来すぎ!

「結まーる」精神で、今日からまた新しいスタートだ。

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浅野秀二
10月15日

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