10月22日/台北到着、台風30号接近中の店舗巡り

2026台湾視察

東京羽田国際空港は秋空。

4時間後には台北・松山空港上空。
こちらは曇り空。


松山空港到着。

台風30号が接近している。
あいにくの雨。

2014年以来、12年ぶりの台湾。

その間に台湾小売業は「複占」となった。

かつて外資系小売業の刈り取り場の印象があった。
フランスのカルフールやオーシャン、そしてアメリカのコストコなどが、
強みを見せていた。

だが地元大手企業2社が力を発揮している。

第1は全聯(ぜんれん)グループ。

スーパーマーケットの全聯福利中心(PXマート)を中心に、
オーシャンを傘下に入れた。
さらに潤泰(じゅんたい)グループから2022年に、
ハイパーマーケット「大潤発(だいじゅんはつ;RTマート)」を買収。

これらハイパーマーケット(総合スーパー業態)は2025年にブランド統合を完了。
「大全聯」(メガPXマート)として整理した。

つまり食品スーパーマーケットからハイパーマーケットまでを網羅する、
巨大コングロマーチャントへと成長した。

第2は統一グループ。

台湾セブン-イレブンを展開する統一企業(Uni-President)グループが、
台湾カルフール(家楽福)の株式を取得して完全子会社化した。

コンビニ首位の圧倒的な店舗網に加えて、
ハイパーマーケットをもつ。

さらに高級スーパーマーケット業態ももっていて、
こちらもコングロマーチャントである。

楽しみだ。

台風の雨風の中、店を回る。

最初に向かったのは、
三井ショッピングパークららぽーと台北南港。
2025年3月に開設された台北1号店。

1階には無印良品の旗艦店が出店している。

そして地下1階にフードコート。

真ん中にミスタードーナッツ。
統一グループが運営している。

フードコートに隣接するように、
ロピア南港ららぽーと店がある。

台湾6号店だ。

有名なアーティストによる入口の壁画。
直にペインティングされている。
「LOPIA JAPAN」の打ち出し。
この看板の文字が目立つ。

導入部は惣菜。

いつもの壁面のイラストと、
ハロウィンのデコレーション。
POPもふんだんに使用してにぎやか。

惣菜部門では揚げ物、焼き物、そして対面の寿司コーナー。
日本の食を代表するカテゴリーは、
台湾でも人気だ。

この店は150坪ほどの小型店。
天井をスケルトンにして、
快適な空間をつくった。

それから「万家福(PROSPERITY PLAZA)」南港店へ。

旧「家楽福(カルフール)」。
統一グループに買収され、さらに提携も終了して、
今年7月1日から名称が変更された。
看板差し替えが進まず、白く塗りつぶしてある。

フランス第1の小売業カルフールは、
ウォルマート以上に海外進出に積極的だ。

アジアにも日本にもウォルマートに先んじて出店した。
ハイパーマーケットとスーパーマーケットの二本立ての店舗展開。
この店は食品の比率が高いスーパーマーケットだ。

導入部の価格プロモーション。

ワンフロアで展開するが右側の入り口は青果。

その青果の品揃えも悪くはない。

「NICE TO MEAT」の精肉売場。
牛肉は品揃えが少ない。

乳製品などの日配品や冷凍食品はリーチインケースで陳列する。

ただし店としての完成度とパワーが不足しているから客数が少ない。
そこで人件費もかけずローコスト運営をする。


統一グループは台湾のセブン-イレブンを主体としている。
このカルフールのスーパーマーケットをどう改革するのか。

まだ手が付けられてはいない。

次に大型ショッピングモールの台北美麗華(Miramar)。
屋上観覧車や大型シネコン、グルメが揃った商業施設。

ショッピングセンターは日本と遜色がないレベルだ。

このショッピングセンターの地下1階に、
今年7月1日、ロピアが出店した。

300坪ほどだろうか。
台風が近づいていることもあって、
夕方の訪問時には、お客がよく入っていた。

入り口はおいしい果物。
ハロウィンプロモーションを積極展開。

この店も小型店ながら大繁盛。
店の熱気でそれがわかる。

夜は都心型の全聯PXマートを訪問。
100坪ほどの小型店。

町中の小さな公園のわきに入り口がある。
地下1階に降りるとごみごみした感じの店が現れる。

それでもスーパーマーケットとしての品揃えは十分。
繁盛もしている。

阪急デリカのパンが入荷している。

通路は狭いが都心型の店舗としては仕方がない。

レジはこの写真だけ。

全聯が台湾スーパーマーケットの王者。

コンビニの王者はセブン-イレブン。

街中、いたるところにある。
大通りには通りを隔てて、2店が向かい合っている。

統一がセブン-イレブン・インクのエリアフランチャイジーとなって、
店舗数7248店(2025年末時点)、単体売上高約2200億台湾ドル、
約1兆340億円。

入り口に即食の入った鍋などが並ぶ。

奥には飲食スペースもある。

全聯のスーパーマーケットと統一のコンビニ。

これが複占の原動力となっている。

私は台北から南の高雄に向かうつもりだった。
そして3日目に高雄国際空港からタイに行く計画だった。
しかし、台風30号が最接近していて、
結局、欠航が発表された。

そこで台北にとどまる。
ならば目いっぱい台北を見てやろう。

そんな気になってきた。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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