10月23日/台北2日目はハイパーマーケット視察

2026台湾視察

台北2日目。
いよいよ台風30号が接近してきて、
朝から風雨が激しくなってきた。

タイ行きは断念。
こうなったら、台湾小売りをじっくり見て回ろう。
そんな気持ちをもって、朝から視察。

町中にあるドンドンドンキ西門店。
台北MRT西門駅から徒歩圏にある。
ドンドンドンキフォーマットの台湾1号店。

3フロア構成の賑やかな店内で、
台湾限定のドンペンくんグッズなども販売する。

入口のドンペンとツーショット。
SNS映えを意識したつくりだ。

3階まで一気に、エスカレーターで顧客を誘導する。
3階はコスメや家庭用品、玩具、服飾などのフロア。

日本らしさをドンキ流の華やかなPOP等で演出する。

2階と1階の一部が食品売場。
生鮮食品も取り揃える。
とくに果物は充実している。

低い天井も苦にならない華やかな演出だ。

日本のナショナルブランド商品、
それにプライベートブランド商品を品揃えする。
若い男女や子ども連れのファミリー客でにぎわっている。

統一グループの万家福新店。
旧カルフールで、3層の大型ハイパーマーケット。
この頃には雨脚も強まってきた。

1階はフードコートで、20店舗ほどが出店している。
学校が台風休みのため、家族連れが多い。

専門店はすべて休業状態。
アディダスやナイキ、スケッチャーズなどのブランドショップもある。
今日は、すっかりシャッター通り。

2階は直営のハイパーマーケット。
いわゆる衣食住のフルラインの総合スーパーだ。
10年ぐらい前までよく見た業態だ。
懐かしい。


導入部は非食品。
いつものように特価品のプロモーションコーナー。

主通路はT字型で、両サイドにカテゴリー売場が配される。
主通路にもお買い得品を平台で並べる。

白物家電の売場。
日本の総合スーパーが放棄してしまったカテゴリーが、
丁寧に品揃えされている。
それがハイパーマーケットの価値となっている。
もちろんウォルマートスーパーセンターも、
ハイパーマーケット業態の改善版である。

広いスペースをとってハロウィン商材を展開。
ハイパーマーケットだからプロモーションを、
広々と豊富な品ぞろえで、積極的に展開できる。

そして2階の一番奥にスーパーマーケット部門を配する。
主通路沿いに、お買い得の商品が並ぶ。

段ボールカット陳列を多用する。
顧客は大型カートでショッピング。

青果売場は圧倒的に広い。

鮮魚と精肉の売場。
試食も積極的に行っている。

酒売場も充実の品揃え。

今日の金曜日は台風で学校は休校。
さらに週末をはさんだ月曜は祝日。
つまり、今週末は金曜から月曜までの4連休になった。
しかも雨だから顧客は家族で大型施設にやってきて、
買物して、食事を楽しむ。

万家福も台風特需に沸いている。

そしてコストコへ。


同社の中で、世界3位の売上げを誇る繁盛店だ。

都市型の2層の店舗で大賑わい。

台風来襲で食品をまとめ買いする顧客が多い。

冷蔵室となっているデアリー(乳製品)売場。

冷蔵の必要な青果も同じく冷蔵室で保管、販売する。

コストコは世界中どの都市でも圧倒的な人気だ。
台湾には14店舗を出店しているが、
アジアのトップ5が台湾の店と言われる。

レジもごらんの通りの行列。
台湾の人たちになくてはならない店になっている。

台北市で最後に訪問したのは、
コストコと隣接している大全聯。

2層の広大なハイパーマーケット。
1階の生活関連家電売場。

テナント無印良品は台風で休業。

T字型主通路の両サイドにカテゴリー別に売場が設けられる。
右サイドのアパレルゾーン。

左サイドはリカー売場。

シューズはサンプル陳列が徹底されている。
オペレーションも店づくりもレベルが高い。
日本の総合スーパーは真摯にこの店に勉強すべきだ。

主動線は緩やかに湾曲しながら顧客を誘導する。
直線型のコの字型動線を敷く万華福とは明らかに異なる。

スケルトンの天井を採用しているが、
白くペイントされていて間接照明もあって、
売場は明るくて清潔感が漂う。

エスカレーターで2階の食品フロアに誘導する。

上った先に広がるのは、即食ゾーン。

対面のベーカリー売場。

対面の惣菜売場やカフェが揃っていて、
奥の窓際にイートインコーナーがある。

そしてカラフルな青果部門。
円形の吊り下げ天井の造作が効いている。

「我的寿司職人」と書かれた対面の寿司コーナー。
「我的」とは「私の」という意味。

「我的肉品職人」。精肉の対面販売コーナー。

もちろん「我的水産達人」もある。

壁面はずらりと冷蔵のリーチインケース。

冷凍食品もリーチインケース。
売場にソファを置いて、休憩場所を設けている。

酒売場にもテーブルと椅子がある。
ここで試飲をしてもらう。

主通路沿いでは加工食品の単品量販。
ウォルマートのように、価格POPだけで訴求する。

売場奥に配置したペットコーナー。
黄緑のサインで目立たせる。

大全聯のハイパーマーケット。
欧米のハイパーマーケット研究が活きた、
完成度の高い店だった。

大全聯のRTマートは12年前には最強のハイパーマーケットだった。
中国の上海にも進出して、最強だった。

ウォルマートもカルフールもテスコも、
大潤発のRTマートにかなわなかった。

その大潤発が全聯傘下となって、
いまだに高いレベルの店舗を展開している。

つまり台湾の総合スーパーは顧客を集めている。
日本とどこが異なるのか。
店づくりの技術か、商品開発のレベルか、
競争対策が巧みなのか。

しかも全聯と言うスーパーマーケット傘下の大全聯、
セブン-イレブンの統一傘下のカルフール。

実に興味深い小売業の競争が展開されている。

イオンリテールのみなさん、イトーヨーカ堂のみなさん、
イズミや平和堂、オークワのみなさん。

来年は台湾でハイパーマーケットを研究しませんか?
私がその謎を解き明かします。

そう思った。

このあとはもう、台中に移動してみよう。
どうせ台風で中華民国から出ることはできないのだから。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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