昨夜から大阪。
台湾の5日間が終わって、すぐに大阪に入った。
そして今日は、
万代知識商人大学。
「万代ナレッジマーチャントカレッジ」
略称は「万代カレッジ」
スーパーマーケットで初の企業内大学として始まって、
11年目を迎える。
朝の万代会議棟。

2層で1階が大ホール、2階に会議室が並ぶ。

万代カレッジ11期生が揃って、9時から講義がスタート。
後列には今日の講師陣が陣取る。

司会はいつものように、石川慎也人事部マネジャー。

はじめに6人が課題レポートの発表をする。
前回は「ヒューマンリソースマネジメント」の講義だった。
それを受講して全員が課題レポートを書いた。
そのプレゼンテーションである。

学んだことを自分なりに理解して、
現場でどんなことを行うのか。
自分の現場をどのように変えていくのか。
それを一人ひとりが発表する。
それを全員が聴いている。
プレゼンテーションの体験学習だ。

そして今日の講義テーマは、
「オペレーションマネジメント&サプライチェーンマネジメント」
第1講義は結城義晴。

まず先ほどのプレゼンテーションについて、
注意点をコメントした。
最初のころと比べると、ずいぶんよくなった。
意図的に練習しなければ、上手にはならない。
人前で話すことは訓練で上達する。
それから本論。
まずシアーズ・ローバック中興の祖ローゼンワールドの信条。
第2項にある。
「販売経費を下げることにより、販売価格を下げること。
商品を生産者から消費者へ移動させる経費を
絶対的に実現しうる限りの最小限にまで節減させること。
しかし品質は、落としてはならない」
これがオペレーション&サプライチェーンマネジメントの真髄である。
オペレーションとは何か。
そしてそれは企業の中でどう位置づけられるのか。

歴史がそうだったように、
製造業の「プロダクトマネジメント」から学ぶ。

第2講義は御堂宏司執行役員、店舗運営責任者。
テーマは「『生産性向上』『コスト意識』の重要性」

店舗運営の視点から、万代の売上げと利益の構造を明らかにした。
そして2030年に会社が達成すべき数値を示した。
会社の会議でも出てくる内容だが、
万代大学で講義するとそれは、
オペレーションマネジメントの動機づけとなる。
ここが企業内大学の最大のメリットである。
抽象的な講義ではなく、具体的な行動提起になる。
さらに御堂さんは店舗で必要な実際の取り組みを教えた。
最後は現場の画像を見せて、生産性の上げ方や改善策を示した。

午前の最後の講義は石峰忠司エリアマネジャー。
万代カレッジ3期生。

テーマはもちろん「店舗としての取り組み」。
最低時給1500円時代に向けて、
今から行うべき店長のオペレーションについて、
Q&Aを交えながら詳細に講義してくれた。

実に具体的で、いい講義だった。
つまり受講生がすぐに行動に移せる。
店長になったら必ずやるべきことを示してくれた。

昼食時間に意外な人が会議棟を訪問してくれた。
山下和孝さん。
万代副社長、万代ホールディングス社長を務めて、
現在はグループ会社アドバンスの顧問。

「現場の鬼」と呼ばれて、現在の阿部秀行社長らを鍛えた。
久々にお会いして嬉しかった。
またゴルフをご一緒しましょう。
昼食をはさんで、午後は再び結城義晴の講義。

アンドルー・シューハートとエドワーズ・デミング。
そしてトヨタ生産方式の大野耐一。
さらにレイバースケジューリングの概論。
最後に実際の作業システム改革の要点。
1時間半でオペレーションマネジメントの中核となることを語った。

その後再び、社内講師。
日下幸生執行役員の講義。
ドライグロサリー部統括。

「サプライチェーンマネジメント」をテーマに、
現在の状況の解説から、商品開発の課題、コスト構造、
さらには、店舗・店長の役割とその重要性について、
丁寧に話してくれた。
サプライチェーンも現場経験の深い責任者が話すのがいい。
日下さんは適任者だ。

昨日、今日と、ほんとうにありがたかった。

講義を受けて、各班ごとにディスカッション。

討論の課題は「生産性向上とサービスレベル向上の両立」
短い時間ながら皆、自分の現場の課題を挙げて話し合う。

話し合いが終わると、それぞれにまとめをして、
最後に各班の発表。

発表の仕方もコミュニケーションスキルの訓練になる。

各班の発表を受けて、結城義晴の総括講義。

ディスカッションの際には、
「コンフリクト」がなければならない。
「対立」である。
これは商人舎ミドルマネジメント研修会で講義した。
「集団思考」に陥ってはならない。
そして全体の総括をした。
最後に私なりの「サプライチェーンマネジメント論」
キーワードは「全体最適」と「三方良し」。
その精神は「後工程はお客様」。
トヨタ生産方式の合言葉「なぜを5回繰り返せ」
すべての講義を終えると、阿部秀行社長の講話。
この講話が毎回、実によい。

阿部さんは顧客満足こそが最優先だと強調した。
生産性アップが最初にあってはならない。
顧客が求めるサービスを提供しようとすると、
非効率なことが増える。
それをいかに効率よく成し遂げるか。

いつものようにわかりやすい語り口で、
万代の本質と向かうべき方向性を示してくれた。
企業内大学の良さはこのトップの講話が、
講義内容と一体化している点にある。
つまり代表取締役が講義できなければ、
企業内大学の意味は半減するのだ。

今日、講師を務めてくれた御堂さんとツーショット。

御堂さんはカレッジ11期講義をすべて受講し、
講師となりながら運営をサポートしてくれている。
そして和久正樹常務取締役営業管掌。

和久さんは時間の許す限り講義に出席して、
受講生の成長と課題を見守ってくれている。
ありがたい。
万代知識商人大学第11期。
残すはマーケティングマネジメントと、
年明けの論文発表会。
私は今日、「もっと、とんがれ!」と激励した。
サラリーマン・マーチャントは必要ない。
脱グライダー商人でなければならない。
〈結城義晴〉

