台北2日目。
いよいよ台風30号が接近してきて、
朝から風雨が激しくなってきた。
タイ行きは断念。
こうなったら、台湾小売りをじっくり見て回ろう。
そんな気持ちをもって、朝から視察。
町中にあるドンドンドンキ西門店。
台北MRT西門駅から徒歩圏にある。
ドンドンドンキフォーマットの台湾1号店。

3フロア構成の賑やかな店内で、
台湾限定のドンペンくんグッズなども販売する。

入口のドンペンとツーショット。
SNS映えを意識したつくりだ。

3階まで一気に、エスカレーターで顧客を誘導する。
3階はコスメや家庭用品、玩具、服飾などのフロア。

日本らしさをドンキ流の華やかなPOP等で演出する。

2階と1階の一部が食品売場。
生鮮食品も取り揃える。
とくに果物は充実している。

低い天井も苦にならない華やかな演出だ。

日本のナショナルブランド商品、
それにプライベートブランド商品を品揃えする。
若い男女や子ども連れのファミリー客でにぎわっている。

統一グループの万家福新店。
旧カルフールで、3層の大型ハイパーマーケット。
この頃には雨脚も強まってきた。

1階はフードコートで、20店舗ほどが出店している。
学校が台風休みのため、家族連れが多い。

専門店はすべて休業状態。
アディダスやナイキ、スケッチャーズなどのブランドショップもある。
今日は、すっかりシャッター通り。

2階は直営のハイパーマーケット。
いわゆる衣食住のフルラインの総合スーパーだ。
10年ぐらい前までよく見た業態だ。
懐かしい。

導入部は非食品。
いつものように特価品のプロモーションコーナー。

主通路はT字型で、両サイドにカテゴリー売場が配される。
主通路にもお買い得品を平台で並べる。

白物家電の売場。
日本の総合スーパーが放棄してしまったカテゴリーが、
丁寧に品揃えされている。
それがハイパーマーケットの価値となっている。
もちろんウォルマートスーパーセンターも、
ハイパーマーケット業態の改善版である。

広いスペースをとってハロウィン商材を展開。
ハイパーマーケットだからプロモーションを、
広々と豊富な品ぞろえで、積極的に展開できる。

そして2階の一番奥にスーパーマーケット部門を配する。
主通路沿いに、お買い得の商品が並ぶ。

段ボールカット陳列を多用する。
顧客は大型カートでショッピング。

青果売場は圧倒的に広い。

鮮魚と精肉の売場。
試食も積極的に行っている。

酒売場も充実の品揃え。

今日の金曜日は台風で学校は休校。
さらに週末をはさんだ月曜は祝日。
つまり、今週末は金曜から月曜までの4連休になった。
しかも雨だから顧客は家族で大型施設にやってきて、
買物して、食事を楽しむ。

万家福も台風特需に沸いている。

そしてコストコへ。

同社の中で、世界3位の売上げを誇る繁盛店だ。
都市型の2層の店舗で大賑わい。


台風来襲で食品をまとめ買いする顧客が多い。

冷蔵室となっているデアリー(乳製品)売場。

冷蔵の必要な青果も同じく冷蔵室で保管、販売する。

コストコは世界中どの都市でも圧倒的な人気だ。
台湾には14店舗を出店しているが、
アジアのトップ5が台湾の店と言われる。

レジもごらんの通りの行列。
台湾の人たちになくてはならない店になっている。

台北市で最後に訪問したのは、
コストコと隣接している大全聯。

2層の広大なハイパーマーケット。
1階の生活関連家電売場。

テナント無印良品は台風で休業。

T字型主通路の両サイドにカテゴリー別に売場が設けられる。
右サイドのアパレルゾーン。

左サイドはリカー売場。

シューズはサンプル陳列が徹底されている。
オペレーションも店づくりもレベルが高い。
日本の総合スーパーは真摯にこの店に勉強すべきだ。

主動線は緩やかに湾曲しながら顧客を誘導する。
直線型のコの字型動線を敷く万華福とは明らかに異なる。

スケルトンの天井を採用しているが、
白くペイントされていて間接照明もあって、
売場は明るくて清潔感が漂う。

エスカレーターで2階の食品フロアに誘導する。

上った先に広がるのは、即食ゾーン。

対面のベーカリー売場。

対面の惣菜売場やカフェが揃っていて、
奥の窓際にイートインコーナーがある。

そしてカラフルな青果部門。
円形の吊り下げ天井の造作が効いている。

「我的寿司職人」と書かれた対面の寿司コーナー。
「我的」とは「私の」という意味。

「我的肉品職人」。精肉の対面販売コーナー。

もちろん「我的水産達人」もある。

壁面はずらりと冷蔵のリーチインケース。

冷凍食品もリーチインケース。
売場にソファを置いて、休憩場所を設けている。

酒売場にもテーブルと椅子がある。
ここで試飲をしてもらう。

主通路沿いでは加工食品の単品量販。
ウォルマートのように、価格POPだけで訴求する。

売場奥に配置したペットコーナー。
黄緑のサインで目立たせる。

大全聯のハイパーマーケット。
欧米のハイパーマーケット研究が活きた、
完成度の高い店だった。
大全聯のRTマートは12年前には最強のハイパーマーケットだった。
中国の上海にも進出して、最強だった。
ウォルマートもカルフールもテスコも、
大潤発のRTマートにかなわなかった。
その大潤発が全聯傘下となって、
いまだに高いレベルの店舗を展開している。
つまり台湾の総合スーパーは顧客を集めている。
日本とどこが異なるのか。
店づくりの技術か、商品開発のレベルか、
競争対策が巧みなのか。
しかも全聯と言うスーパーマーケット傘下の大全聯、
セブン-イレブンの統一傘下のカルフール。
実に興味深い小売業の競争が展開されている。
イオンリテールのみなさん、イトーヨーカ堂のみなさん、
イズミや平和堂、オークワのみなさん。
来年は台湾でハイパーマーケットを研究しませんか?
私がその謎を解き明かします。
そう思った。
このあとはもう、台中に移動してみよう。
どうせ台風で中華民国から出ることはできないのだから。
(つづきます)
〈結城義晴〉
