結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年10月15日(木曜日)

ミドルマネジメント研修「S級獲得者」とワールド&TSI合併の隘路

第27回ミドルマネジメント研修会。
9月8日(火)~10日(木)に開催された。
会場はニューウェルシティ湯河原。
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9社61名が参加してくれた。
2日目と3日目の朝に理解度判定テストを行い、
研修終了後に課題レポートを提出してもらった。
IMG_8560

それらを厳正に審査して、
S・A・B・C・Dの成績を付ける。

あくまでも本人に研修の成果を、
自覚してもらうためだ。
そして派遣してくれた会社や経営者、
人事担当者に報告するためでもある。

S級を獲得したのは10名。
このS級には価値がある。

あいうえお順で紹介しよう。

浅利祥宏さん
㈱マツモト 店舗運営部日配担当
matsumoto-asari

今中俊彦さん
日本流通産業㈱ 住居関連部
住居関連チーム エキスパート
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岡崎亜祐さん
㈱万代 グロサリー部バイヤー
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小林慎治さん
㈱平和堂 生鮮食品事業部精肉課課長
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鈴木智大さん
㈱万代 農産部SV
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谷岡俊彦さん
㈱万代 松原田井城店畜産チーフ
mandai-tanioka

道味高志さん
㈱平和堂 滋賀第一営業部
第二グループ グループマネージャー
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中嶋大介さん
㈱平和堂 フレンドマート甲南店店長
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中山翔平さん
㈱万代 畜産部SV
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水川尚斗さん
㈱万代 管財室チーフ
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平和堂は研修参加者全員がSを獲得した。
万代は5名が獲得。
マツモトも組織学習の会社だ。
そしてニチリウからも優秀者が出た。

みんな、おめでとう。

いつも言うけれど、
これをバネにして飛躍してほしい。
もっともっと勉強してもらいたい。
そして何より仕事で成果を上げたい。

大いに期待しています。

A級の人たちも、もう少しでSだった。
Bの人、Cの人も、
どんなことを理解していなかったか、
自分の苦手なことは何か。
それを知ってほしい。

この研修を「自ら、変わる」ための糧にして、
一人ひとり、仕事の成果を上げてほしい。

ヘンリー・ミンツバーグの言葉は力強い。
「ミドルマネジャーこそが、
組織を変えていく力を持っている」

さて、
メジャーリーグベースボール。
ナ・リーグ優勝決定シリーズ。

ドジャース対ブルワーズ。
ロサンゼルスvsミルウォーキー。

1・2戦をミルウォーキースタジアムで戦って、
ドジャースは2連敗。

第2戦は山本由伸が先発。
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しかし山本は3回に2アウトを取って降板。
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ゲームは7対4で負けた。

1日挟んで今日は、
ロサンゼルスのユニクロ・フィールド。

ブレイク・スネル投手が先発。
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先頭打者に初球をホームランされた。

しかしスネルの球は走っていた。
フォーシームは速かった。
変化球は鋭く曲がった。

大谷翔平は6番DHで先発出場。
2打数1安打2四死球と実績は上向きだった。
最後の打席では打球速度182キロを超えた。

しかしチームは2対6で敗戦。

ナ・リーグ優勝決定シリーズ3連敗を喫した。

今年はどうもチームがチグハグだ。

さて商人舎流通SuperNews。

ワールドnews|
TSIと経営統合、アパレル業界3位に/来年3月に新会社

アパレル企業の大型経営統合。

㈱ワールドと㈱TSIホールディングス。
経営統合契約を締結し、株式移転計画を共同作成。

2027年3月1日に共同持株会社が発足する。

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新会社の会長にはTSIHDの下地毅社長が、
社長にはワールドの鈴木信輝社長が就任予定。

2026年2月期の売上高は、
ワールドが2840億円、
TSIHDが1671億円。
単純合算で4511億円。

営業利益はワールド160億円、TSIHD43億円。
合わせると203億円。

営業利益率4.5%。

アパレル業界という枠で見ると、
1位がファーストリテイリング、
年商3兆9634億円。

2位がしまむら、7000億円。

それに次ぐ3位となる。

現在の3位はアンドエスティ(旧アダストリア)の3044億円。

しかしファーストリテイリングもしまむらも、
衣料品小売業の出身である。

それが製造小売業となって飛躍した。

一方、ワールドもTSIHDも、
アパレルメーカーである。

それが自ら小売りも始めた。

両者は今、似通ったことをやっている。
しかし本質は全く違う。
別の業態と考えたほうがいい。

したがって、新しいインフィニティは、
アパレルメーカーとしてトップ企業となる。

ワールドは伝説の企業だ。

神戸市に小規模のニット問屋があった。
光商会。

1959年、その専務の木口衛と新入社員の畑崎廣敏が、
会社を辞めて独立、ワールドを創業。

畑崎が欧州でトータルコーディネートを発見して、
そのブランドを開発し始めた。

1990年代から百貨店を中心に、
「アンタイトル」などのブランドを展開。
現在、「インディヴィ」や「タケオキクチ」など、
67のブランドをもつ。

一方、TSIHDは2011年、
東京スタイルとサンエー・インターナショナルが合併。

東京スタイルは1949年、東京縫製㈱として創立。
1950年に㈱東京スタイルとなって、
アパレルメーカーを目指した。

一方、大阪・船場では、
1949年に三宅敏彦が生地の卸売業として始業。
1981年に20代女性向けブランドをつくって、
レディスアパレルに進出。
そのブランドは「Pinky&Dianne」。
1987年、㈱サンエー・インターナショナルに商号変更。

「ナノ・ユニバース」を中心に、
「パーリーゲイツ」や「マーガレット・ハウエル」など、
約60のブランドを有する。

ワールドももちろんだが、
東京スタイルもサンエー・インターナショナルも、
多数のブランドを携えて、
百貨店や高級ショッピングセンター出店で大きくなった。

しかしマーケティングの観点で見れば、
オーバーポジショニングだ。
つまりターゲティングの対象が狭すぎる。
そのうえ日本の人口は減り続けている。

だから適正利益に届く適度なマスにならない。

国外に出るしかない。

ファーストリテイリングやしまむらは、
絶対にオーバーポジショニングにならない。

利益が爆発する的確なポジショニングを展開する。

オーバーポジショニングのブランドを多数展開して、
それを継続しようとすれば、
経営統合して利益を担保するしかない。

その意味で2011年のTSIHDの合併も、
今回のワールドとの統合も、
自然な成り行きだと思う。

その背景に百貨店の凋落があった。

ワールドの発言。
「国内市場はオーバーストア・ブランド過多、
それが10年以上続き、
店舗・EC・物流・システムなどの重複が
産業コストを押し上げている」

自らのオーバーポジショニングに気づいていない。
いや、これが我々のマーケティングだと、
信じ切っている。

万一、それを止めようと考えても、
すでにユニクロとGU、しまむらがいる。

アパレルの論理的隘路に陥っている。

TSIHDの下地社長。
「両社の強みを掛け合わせ、
価値創造力と競争力を備えた企業グループとなり、
日本のファッション産業を再び
魅力ある産業に変革する」

両社は2027年2月25日に上場廃止し、
共同持株会社は3月1日に、
東証プライムへ新規上場する予定だ。

〈結城義晴〉


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