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林廣美の今週のお惣菜

林廣美の今週のお惣菜

【祝900回!!】春の「切干大根」

2026年02月20日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

20260219_hayashi

春の「切干大根」
 ~インフレの今こそ「煮物」復権!~

煮物の定番の一つに
切干大根があります

昨年12月にできた「新切干」を
濃い目のダシで煮込みます

なぜ?大根なの?
冬は新しい切干大根が出回り
この新鮮な味が冬の旬です
安く売れるのでインフレに
強い煮物です

煮物は地域の味・おふくろの味
それは濃い味だったり
薄味だったり
ダシが煮干しだったり
鶏ガラだったり
ダシのおいしさが重要です

今はダシが既製品に変わり
液体や粉末に変わり
惣菜の煮物も全国的に変わりました
これが煮物が不人気の原因です

これを昔に戻すのです
ダシ入り調味料ではなく
煮干し、鰹節、昆布等で
地域の味を蘇えらせます

食べてみた時に客が
「オヤ?この味が欲しかった」
と感じてくれれば大成功です

隣の店とはひと味違う!
これが惣菜こそ
今必要です
既製味ではなく自然味を使う
これが差別化の基本

料理上手なパートさんの活用で
差別化の新しい煮物商品です


★林廣美のワンポイント★

本来は煮干しや鰹節、昆布を一晩水に付けておき、ダシを引き出した水を煮物に使います。ひと煮たちさせてから煮干し、鰹節等を取り出して、ダシとしてこの水を使います。粉末を使えばこの面倒な作業が無くなります。

煮物が炊き上がったら、火から降ろして30分以上、常温で味を浸みこませて室温まで冷却します。これが昔ながらの煮物の技術。

煮物商品は地味ですが、インフレ時代の差別化新商品なので見直してください。砂糖の代わりに隠し味として「本味醂」を使うと煮物がおいしくなり、よく売れます。


●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

今回は私の野菜の煮物の作り方を紹介します。市販の本鰹節の粉末、煮干し粉末、昆布の粉末を使います。これは煮物をつくる時の水に加えてダシとします。使う量は目分量です。

野菜は大根、ニンジン、ジャガイモなどをカットした後、野菜の種類別にポリ袋に入れて、材料に80%ほど火が通るように電子レンジで時間調節をして加熱します。加熱後は袋のまま常温で置いておき、煮物の最終調理の時にまとめて仕上げます。

鍋に分量の水、鶏肉や豚肉、ダシの鰹か煮干しの粉、昆布の粉(ダシを取った後、材料を取り出さなくて済みます)を入れ、塩、醤油、本味醂でダシをつくり、味を確かめてから電子レンジで加熱をした野菜を全部加えて煮込みます。生の野菜から煮るよりも早く、スピード煮つけができます。5~10分の短時間で煮上げて火を止めて、食べるまで室温でそのまま冷まします。これで煮込む時間が少なくても、味の染みた煮物が出来ます。

ブロッコリーや絹さやのような緑の野菜もポリ袋に入れてチン加熱し、袋の口を広げて放熱冷却しておき、盛り付けの時に乗せて仕上げます。

電子レンジでの加熱後、気が変わって煮物をやめる時は、加熱した材料を袋のまま冷まし、冷蔵庫で保管。次の日などに使います。つくり置き保存をしておけば煮物も苦になりません。ダシ材料の粉末は、ダシ材料を取り出して捨てなくても良いので便利に活用しています。


◆お惣菜コラム◆

春の「切干大根」の売れるコツ

ひじき、きんぴら、卯の花、切干大根など昔からのロスの少ない定番と言われています。地域の煮物をおいしくして売り込むことです。

<By 林廣美>

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【#899】ヤンニョムチキン

2026年02月13日(金曜日)
カテゴリー:
  • 中華・韓国惣菜
  
10:00 AM

20260212_hayashi

ヤンニョムチキン
 ~人気の韓国惣菜を売り込め~

韓国料理が惣菜で人気
ピリッと辛味が新鮮味

韓国のフライドチキンです
店によって味が微妙に
違っている
自慢の味を競います

鶏ムネ肉を使って惣菜向きに
安くておいしくて量が多い
パサつきも気にならずに
食べられます

ヤンニョムとは
韓国語で「味付けされた」
という意味だそうです

赤い色のおいしそうなタレ
本命というタレは無いので
店それぞれの味を競います

鶏ムネ肉は皮を剥いで
棒状にカットして下味を
付けます

調味料のガラ味の粉末を
水で溶かした調味液を
カット後の鶏肉の量に対して
5%ほど加えて
肉をタンブリングするのが㊙の下拵え
このひと手間が売れるのです

チキンを揚げる時の衣づくり
片栗粉50%と小麦粉50%と
隠し味の“ガラ味”の粉末を少量加え
水で唐揚げ衣くらいの濃さで
ドロリと溶きます
この“ガラ味”が二つ目の㊙です

この濃い衣にカットした
鶏ムネ肉を入れて衣を付け
揚げ油でカリッと揚げてから
ヤンニョムのタレをたっぷり付けて
でき上がり

陳列した後の時間経過で
見た目の変化が少ないことが大事です
味もですが見た目も重要です
さらに時間が経ってもタレがおいしい
メーカーを選ぶこと

手づくりのタレもつくれますが
時間が経つと見栄えが悪くなり
売れません
メーカーのものをよく選んで
試食して使います


★林廣美のワンポイント★

安くて、おいしくて、蛋白質の栄養のある商品。これがインフレ時の売れる惣菜のキーワードなのです。惣菜で鶏肉素材の商品がよく売れる理由です。またつくり方が難しくないこと、これも大切です。

残念ながらタレはメーカー品を使いますが、これは味もさることながら、陳列後の商品が長時間おいしそうに見え、さらに味も持続するからです。メーカーのタレの方がよく売れます。揚げたてを販売する店の場合には手づくりのタレが良いかもしれません。手づくりのタレはネットを参考につくってOK。なぜならヤンニョムには「これが定番!」という味が無いからです。


 

●林先生の家庭料理教室●

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家でのご馳走には、鶏ムネ肉ではなく、モモ肉を一口大にカットしてヤンニョムチキンをつくります。

鶏モモ肉200gを一口大にカットしてボウルに入れ、砂糖、塩、ガラ味(粉)、水少々を加えて手でもみ込み味を付けます。調味料に旨味のガラ味を加えるのが、鶏肉をさらにおいしくします。(料理はあなたの塩梅が決め手、この一つまみの量で美味しさが決まるので頑張りましょう)

この揉んで味付けした鶏肉に、適量の小麦粉と片栗粉を合わせて入れ、水を少しずつ入れてさらに揉んで、鶏肉と濃い衣を合わせてベトベトの衣の付いた鶏肉をつくります。

フライパンに油を多めに熱してベトベトの衣を付けた鶏肉を一つずつ揚げ焼きにします。表裏の両面を焼き上げて取り出します。フライパンは洗わず、残った油をペーパーで拭き取り、タレづくりをします。コチュジャン大さじ1、ケチャップ大さじ4、本味醂大さじ3、醤油大さじ1、砂糖大さじ2、水大さじ1を入れてから、鶏肉を焼いたフライパンで加熱をしてタレをつくり、揚げ焼きした鶏モモ肉と合わせて混ぜて盛り付けます。タレは、お好みで分量を変えても構いません。すべて大さじなのでつくりやすいタレです。鶏肉が多ければタレも2~3倍と多くつくります。


<By 林廣美>

 

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【#898】骨まで柔らかワカサギの南蛮漬け

2026年01月30日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

20260129_hayashi

骨まで柔らかワカサギの南蛮漬け
 ~魚の唐揚げをおいしくする調理術~

原料のワカサギは
輸入の「スメルト」という魚
ワカサギにそっくりなので
ワカサギ南蛮漬けとして
販売されています

少々骨が堅いのが難点
骨まで食べられる調理が基本
カリッと揚げて甘酢で味付け
昔から人気メニューとして
冬の食卓を飾ります

冷凍の原料を解凍して
唐揚げの粉をベースにした
揚げ衣を付けて160℃の油で
骨まで火が入るように5~6分
ゆっくりと揚げます

次に揚げた魚をザルなどに入れて
5分ほど置いてから
再び揚げます
少々時間をかけて二度揚げです

時間をかけてきつね色に
しっかりと揚げて
骨まで火を通して食べやすく
カリッと仕上げます

必ず試食をします
揚げた魚を1尾食べてみて
骨まで柔らかく揚がっているか
確認します

通常の揚げ物は180℃
短時間できつね色になるので
早々と取り出してしまいます
しかしこれでは
骨まで火がよく入らず
骨は固いままなのです

骨まで柔らかくするために
油の温度を下げ
時間をかけてじっくり揚げるのです
これが売れる基本調理です

面倒ですが
このひと手間が大事
160℃の低温の油で
時間をかけて揚げるのが
売れる“術”です

揚げた魚に甘酢を合わせて
トレーに盛り
玉ネギなどの野菜と
甘酢を合わせたものを
トッピングをします

合わせる甘酢は手づくりではなく
メーカーのおいしい業務用“甘酢タレ”
を選んで使います

オカズになる野菜を多めに
盛るのも売れるコツです


★林廣美のワンポイント★

酢と砂糖と醤油を合わせただけの手づくり“甘酢”では売れません。残念ですがメーカーの“甘酢タレ”を選んで使うことをおすすめします。まろやかな酸味の一体感が必要なので、手づくりよりもメーカーのタレを、色々と試してみて決めることが大事です。原料のワカサギにも気を配ります。できるだけ小さめのワカサギを選ぶことです。どうしても大きいワカサギの場合には、温度を下げた中温の油でじっくりと時間をかけて揚げるなど工夫が必要です。必ず試食をして確認します。骨の柔らかな食べやすい、まろやかな南蛮漬けを売り込んでください。


 

●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

「手軽な南蛮漬け」です。惣菜売場で人気の鯵フライやエビフライなどフライ類を利用します。鶏のから揚げや白身魚のフライなどでもOKです。揚げる手間が無いので時短にもなります。

野菜はスライス玉ネギ、ニンジン薄切りをベースに、ブロッコリー、アスパラガスなど、好みの緑の野菜をたっぷり加えてつくります。野菜はカットした後、必ずレンジで軽く火を通して使います。野菜のおいしさをアップさせるためです。手間がかからず、時短にもなります。

問題は合わせる甘酢です。市販の醤油入り甘酢を鍋に100㏄ほど入れて本味醂を大さじ1~2杯(好み)ほど入れてひと煮たちさせて冷まします。ひと煮たちさせることで酸味が和らぎます。これにいつも食べているミカンの皮を千切りにして加えます。千切りミカンの皮、野菜、甘酢と合わせて揚げ物にかけます。

ミカンの皮?と驚くでしょうが、とてもおいしく食べられてビックリするでしょう。柚子の皮を使うのと同じです。ミカンの皮は好みの量に加減します。私は多めに加えてよく食べています。天ぷらのかき揚げなどにもよく合います。忙しい時に助かるオカズになります。ミカンの皮は食べられる香味野菜なのですよ。


<By 林廣美>

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プロフィール

<林 廣美>

日本フードサービス専門学院 学院長

週刊誌編集長、料理雑誌「魚菜」編集長を経て74年料理研究家として独立。 同年、(株)シェフを設立、代表取締役となる。一流メーカーの販促企画メニュー開発など食材および調味料マニュアルの指導にあたる。 食品総合コンサルタントとして活躍の傍ら、日本フードサービス専門学院を設立、デリカの調理理論、実技指導を担当。惣菜業界の第一人者として講演依頼も多数。

【執筆活動】
『惣菜の教科書』(商業界)、『ミートデリカ入門』(食肉通信社)など。月刊誌『食品商業』(商業界)の常連執筆者。

<山中 典子>

フードプランナー・日本フードサービス専門学院 講師

東京家政大学短期大学部栄養科卒業後、辻クッキングにて副校長を務めた後、退社。キッコーマン(株)商品開発室に入社し、「タレ・メニュー開発」を担当。 その後、キッコーマンデリカ(株)にて全店のメニュー開発・商品開発・企画にたずさわる。現在は、フードプランナーとして、フリーで活動中。

【現在の活動】
日本フードサービス専門学院講師、コーディネータースクール講師、レストランのテイクアウト商品のアドバイザー、食品メーカーのメニュー開発・撮影、展示会のメニュー開発・デモンストレーション・展示品作成、食品関係の撮影、料理教室主宰

【免許・資格】
衛生管理者、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食品衛生責任者、食生活アドバイザー、雑穀エキスパート、フードアナリスト、食の検定(食農検定)、食育指導士、介護食アドバイザー、中級食品表示診断士、普通自動車運転免許など多数。

<大塚 長務>

株式会社明治屋 代表取締役

1975年12月19日大分県竹田市生まれ
高校卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。その後、京都の料亭、福岡、現ミシェラン三ツ星獲得料亭を経て、和食では、ほとんどなかった真空料理・新調理法を10年以上前から自社で取り入れ指導者とし全国を中心に活動。調理人としての感覚と工業的調理知識を取り入れた調理技術の伝道師として、経済誌などに掲載され実力を認められている。

【資格】
国家技能調理師・調理師免許・河豚調理師免許・利き酒師

【趣味】
食べ歩き

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