中山政男のPOP語り

愛知県を中心に、岐阜県、三重県に67店舗を展開する、
株式会社ヤマナカを訪問した。
今回レポートするのは極楽フランテとヤマナカ常滑青海店。

まず、昨年10月に改装した、名古屋市内の極楽フランテ。

フランテは、ヤマナカの高級スーパー。
バイヤーが国内外から、品質や味に自信の商品を取り揃えている。

今回は、こだわりの商品のコーナーづくりを中心にご紹介。
まず、ジュースの陳列から。

トマトジュースも選びぬいた品々。
ショーカードも分かりやすく説明してある。

ワインやクラッカー、フランス産ジャムなどを取りそろえたコーナー。

酒類の中でも際立つ、ワインの種類の豊富さ。
改装してから、ワインの売上げが伸びたとのこと。

チーズを選ぶのも楽しそうだ。

ドライフルーツはこの品ぞろえ。

とにかく、雑貨売場から、各食材まで
コーナーづくりが楽しい店だった。

そして昨年10月に開店した、ヤマナカ常滑青海店。

明るく見通しの良い店内。

地元の産品をそろえた青果コーナー。

鮮魚も地元の漁港からの品が目立つ。
鮮度がよく、丸物、切り身、焼き魚もおいしそうだ。

デリカでの少量パックもきめ細やか。

通路の案内表示。
平面のものが多いが、最近見かけるようになった、
このような三方から見える表示は、とても親切。

レジからも振り返るとよく見える。
買い忘れなどに気付き、もうひと品、と手が伸びることがあるそうだ。

プライスカードも各商品のフェイスに合わせて、
きちんと掲示され、乱れがない。
フランテとヤマナカの品ぞろえと陳列は、
とにかく地域のお客を考えてきた老舗ならではの
心配りが感じられた。

＜By　中山政男＞

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年が明け、最初のブログは昨年同様、三徳のPOPのご紹介。
今回は新宿本店。

昨年6月に改装後、売上げはアップしているそうだ。

床が木目になり、より落ち着きのある店内になって、以前より広く感じる。

井内本店店長とは、もう長い長いおつきあい。

常に忙しく、POPや商品を整えているため、
正面写真がなかなか取れなかったのでこの写真。

撮影してきたなかでも、今回は特に手作りのPOPをご紹介。
店内の手描きのPOPは、井内店長が描いている。
文字も絵もうまいのはもちろん、
お客目線で見ても読みやすく、伝わりやすい。

PC作成のプライスカードと手描き、共に生かしている。

商品の使い方の提案も、分かりやすい。

イラストを見ていて、自然に笑顔を誘うショーカード。
お客の目線を向けさせるようなPOPを添えたことで、
店側のこだわりの商品に変わっている。

上部のショーカードはもちろんだが、新鮮な商品を生かすべく、
手板風POPもていねいに作っている。

文字だけの場合も、すっきりと余白を残したレイアウトで、
読むお客のことを想像しながら描いているので、
無理なく内容が伝わってくる。

本部の鈴木次長、今回もありがとうございました。
変わった本店を見られてよかった。

最後は2階のエスカレーター部分の写真。
色づかいもいい。

全体を見て感じるのは、上品だということかなぁ。
商品陳列とPOPと、店内装飾から感じるイメージがしっくりと合っている。

井内店長が常に店内に気を配っていると書いたが、
店内の社員もそれぞれ気付いた商品の乱れやPOPの向きを、
直しているのに気付いた。
三徳のこだわりを、全員で大切に守っている印象だった。

＜By　中山政男＞

今回は、静岡県浜松市を中心に30店舗展開している、
株式会社遠鉄ストアをご紹介。

訪問したのは、フードワン佐鳴台店。

店内入って生花コーナーが目につく。
ディスプレイにこだわり、種類も多く、とても楽しく選びやすそうだ。

地場野菜コーナー。
新鮮野菜がとてもよく売れていた。

青果売場のショーカードは、レイアウトもよく、読みやすい。
価格訴求型のプライスカードは主に縦型で揃えてある。
他は電子POPが中心だが、
随所に取り付けてあるショーカードがしっかりと商品説明をしてくれている。

とても落ち着いた雰囲気の店内。

キッチンスタジオでは、
これからワインによく合う、「焼きチーズフォンデュ」の提案。

魚の時短調理用商品と、魚惣菜コーナー。

ボジョレー・ヌーヴォーとチーズのコーナーをつくり、しっかりと訴求している。

今年遠鉄ストアは、創立40周年。

エンドのパネルにも、スタンドPOPにも「40周年」のロゴ。

各売場で関連企画が見られた。

そして、今回ご案内いただいた、鈴木裕販売促進部部長。
お世話になりました。

話しながら店内を歩いていると、
部長が急に足早にひとりのお客の傍へ歩いていった。
私も後から近づいていくと、
「三ケ日みかん」について丁寧に説明していた。
迷っているお客に気付き、素早い行動に感心した。
店内スタッフも生き生きと行動していて、
とても感じがよく気持ちがよかった。

それから驚いたことに、
およそ30年前、鈴木部長が入社して間もないころ、
私のPOP講習を受けていたことをうかがった。
よい印象だったようなので、ほっとした。

帰りの新幹線の車内では、
何十年も前の様々な企業での講義の記憶が次々と思い出され、
あっという間に東京駅に着いたよう気分だった。

＜By 中山政男＞