中山政男のPOP語り

今回は、千葉県柏市を中心に8店舗を展開する、
株式会社京北スーパーのご紹介。
京北スーパーは商品に特にこだわりを持っている、
高質スーパーである。

この日は、江戸川台店と新柏店を見学させていただいた。

こちらは昨年、テレビ東京「ガイアの夜明け」で紹介された、
新柏店の店頭。

入口からの写真。
店内は明るくてきれい。

まず、作り手の顔が見える野菜が並ぶ。
この小松菜は鮮度・品質ともに本当に良い商品だと感じた。
POPも分かりやすくてよい。

レモンのショーカード。

京北スーパーでは黒地のカードを中心に使用している。
それが良い商品のイメージを崩すことなく、
上品に引き立てている。

精肉コーナーでのPOP。

「セール価格」としての販売だが、
品質を重視している安心感をお客様へしっかりと伝えたい、
という意図が見えるレイアウトとデザイン。

そしてチラシ掲載品も、お客様が見つけやすいように陳列。
買い物誘導においても親切である。

私は通常、まずPOPを見ながら店内を歩くのだが、
京北スーパーでは、各コーナーにあるPB商品はもちろん、
めずらしいパッケージにも目がとまり、とても楽しかった。

エンドにも目を引く商品が集められているが、
ゴチャゴチャした感じはなく、見やすい。

酒コーナーも、売り場のスペースをうまく生かし、
商品を引立たたせる陳列法だ。

この日の鮮魚の目玉商品は「タラの白子」。

鍋が美味しくなりそう。
黄色地のカードも基本のレイアウトを崩さず、
タイトルごとに使い分けている。

季節の魚も鮮度がよかった。

京北スーパーは、確かに高価格帯の商品が目立つ。
ただ、それだけではなく、手頃な価格の惣菜や弁当などにも、
「良いものを」という姿勢がはっきりと見えた。

高質スーパーだからとの気取った感はなく、
お客様を喜ばせることへの思いが
「こだわりのスーパー」と呼ばれる所以なのだと、
強く印象に残った。

＜By　中山政男＞

1月27日、友人の誘いで、
中目黒駅前のナカメアルカスで開催されている
「中目黒村マルシェ」に行ってみた。

2月1日付の日経MJにも
このマルシェの取り組みが掲載されている。

気仙沼応援のポスター。

気仙沼産の商品を販売し、食べて、
東北を応援しようということで盛り上がっていた。

左はマルシェ実行委員会の三浦さん。
右は今回の開催を知らせてくれた友人の小野寺さん。

小野寺さんご夫妻。
奥様が気仙沼出身ということで出店している。
寒い中、笑顔いっぱいで販売していた。

気仙沼の海苔やわかめ、さんまや鰹などの
水産加工品中心に商品がずらり。
二日目なので結構売れてしまっている。

私も、食べて応援の気持ちで、
わずかながらではあるが、買い求めた。
さんまもわかめも鰹も、みんなおいしかった。

東北産品以外にも、茨城県の産直野菜の店も出店している。

こちらは、手前が静岡県のお茶、
左奥は群馬県のピクルスとジャムの店などが並ぶ。

ラトビア産の輸入雑貨を売る店などもあって、楽しい。

そしてベーコンやソーセージ専門店。
「徳川乾塩ベーコン」とある。
葵の御紋あり。

こちらのPOPは、レイアウトがとてもきれい。
写真と商品名、価格、それぞれメリハリがあって見やすい。

そして、各県よりの新鮮産直野菜の店のPOP。
とてもていねいに描かれていた。

熊本県産のくまモンおすすめ「はちべえトマト」、
長野県産の「フルーツ人参」は、
甘みがあり、おいしかった。

おいしい東北応援、国内産直応援には、また参加したい。

＜By　中山政男＞

本年も、POPと共に歩む一年、どうぞよろしくお願いいたします。

一年の最初は、三徳「茗荷谷駅前店」のPOP例をご紹介。
㈱三徳は、東京、神奈川、千葉で31店舗を展開する高質スーパーマーケット。

店内の雰囲気、品揃え、商品陳列、POPに至るまで、
以前から私がとても好きな店のひとつ。
POP視察、店舗視察で参考になる店を教えてくれと聞かれれば、
必ず薦める店名リストの中に入れている。

ショーカードは、お客様目線を第一に作られている。
種類ごとに統一され、取り付け位置がとてもよい。

柿のやさしい印象の水彩のイラストと、
あたたかみのある、ていねいな文字に誘われ、
なんとなく立ち止まって読んでしまう。

この「安納芋」のパッケージは、三徳の社員がデザインしたもの。

「安納芋」を持った、三徳本部の鈴木次長。

当日は大変お世話になりました。

棚ごとのPOPの取り付けは、
大きさがきちんと決められていて、乱れがない。
もちろん商品の乱れもない。

品揃えが豊富。

納豆のプライスカードの絶妙なレイアウト。
メリハリもあり、見やすい。

そして、店頭の商品陳列もこのきれいさ。
POPのレイアウトから取り付けまで、
いつも変わらない姿勢は、
参考になるところがたくさんあると思う。

やっぱり三徳のPOPはいいなぁ。
私も初心に戻らせてもらった。

＜By　中山政男＞