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林廣美の今週のお惣菜

林廣美の今週のお惣菜

【#709】ダシを効かせた茄子の揚げびたし

2022年06月03日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

20220603_hayashi

ダシを効かせた茄子の揚げびたし

コロナとウクライナで
世の中は値上げ値上げのラッシュ
安くておいしい惣菜にも影響が出て
売上げが悪いようです

こんな時の惣菜は
特別メニューではなく
普通のメニューで
確実に売り込める
おいしいものを売ることです

そこで冷凍ナスを使った
簡単メニューです
少し奥の手を加えてつくる
季節先取りの
茄子の「揚げびたし」です

新鮮なナスはまだ高価
そんな時こそ冷凍の出番です
冷凍の茄子を油で素揚げして
白ダシで味付けする

人気のメニューにさらに
ひとひねりの知恵をプラスします
おろしショウガに目を付けて
業務用の瓶のものではなく
生の新鮮なショウガを
すりおろして添えます

たったこれだけで
一味も二味も違います
削り節も少し奮発して
刻みネギを散らして
料理に仕上げたおいしい季節の味
夏季節の先取り商品です

 


★林廣美のワンポイント★
冷凍の野菜の中で茄子の冷凍はよくできていますが、コストも高いので、もし青果の茄子が安くなってきたら、生を使ってさらにおいしくすると良いでしょう。冷凍の茄子は、茄子の皮の色(茄子色)の良いものを選んで使います。

hayashi-hiromi


 

<By 林廣美>

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【#708】ダシの効いた国産竹の子ご飯

2022年05月27日(金曜日)
カテゴリー:
  • 弁当・おにぎり・丼
  
10:00 AM

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ダシの効いた国産竹の子ご飯

日本の代表的な炊き込みご飯
それは「竹の子ご飯」と
「松茸ご飯」の二大ご飯です
これは日々のご飯ではなく
年に一度は食べたい季節のご飯

不思議なデータがあります
この二つのご飯
季節中に一回は必ず買って
食べる人が多いのです
食べておいしければ
2~3回と続きます
大事な定番商品なのです

だから粗末にできない商品
今では中国産のボイル竹の子が
惣菜の主流になっていますが
味も無ければ香りもしない
それでは「竹の子ご飯」も
可哀想というものです

思いきって今年は国産竹の子で
香りも味も本物の季節の味に
ちょうど国産のボイル竹の子が
出回っている時期です

かつお節で多めのダシ汁を取り
出し入り醤油で味を付け
国産茹で竹の子のスライスと
刻んだ油揚げの具を入れて
煮含めて煮汁と具とに分け
煮汁で炊き込みご飯を炊き
冷ましてから
別に冷ました竹の子の具を
ご飯に混ぜ合わせるのが
おいしいつくり方です

きれいな竹の子を選んで
トッピングします
季節感を出すために
木の芽を飾ります


★林廣美のワンポイント★

炊いたご飯と具を混ぜる時は、両方の材料を同じ温度に合わせて、混ぜるのが惣菜の原則。熱い物と冷たい物、温度の違う物を合わせると、雑菌が増えて腐る原因になります。熱ければ両方熱く、冷たければ両方とも冷たくして混ぜ合わせます。これが基本です。

全部一緒に炊けば良いのですが、竹の子のおいしさを強調できないので、分けてみました。ご飯より、竹の子がおいしいように味を少し濃くしてみます。人気のご飯なのでひと手間掛けてください。

hayashi-hiromi


<By 林廣美>

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【#707】柔らかくておいしいレバニラ炒め

2022年05月20日(金曜日)
カテゴリー:
  • 中華惣菜
  
10:00 AM

20220520_hayashi

柔らかくておいしいレバニラ炒め

惣菜が値上げでピンチです
材料のほとんどが値上がり
特に肉関係の値上がりが大変です

こんな時に力を出すのが
レバーのパワーです
レバーは男好みのメニューと
思われがちですが
いざという時の蛋白質なのです
中華風の人気商品
だから今売れています

おいしくつくって売り込みます
レバーが臭いというのは
鮮度が悪いのです
仕入れる時にチェックする
そしてにんにくやショウガを使います

商品化のために
炒めたり焼いたり
揚げたりしますが
注意事項はレバーを固くしないこと
これが条件です

レバーは火が通り過ぎると
固くなってまずくなり
売れなくなるのです

そうです
火加減が売れるポイントです
火加減の腕前で売上げが
決まってしまうのです

面倒な商品ですが
惣菜では定番中の定番商品
10年以上売れています
特に今のような値上がり時には
人気になる商品なのです
見直してください


★林廣美のワンポイント★
レバーを中華鍋などで炒めるのは、練習を重ねないと上手にできません。そこでレバーをフライヤーの油で短時間揚げて、炒めの代わりをします。ニラもさっと揚げてから、別に中華鍋などに入れて調味料を入れて軽く炒めて、味付けして仕上げます。

レバーの肉の厚みによって揚げる時間を決めて、揚げ過ぎないようにおいしい状態に決めることが大事です。

hayashi-hiromi


 

<By 林廣美>

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プロフィール

<林 廣美>

日本フードサービス専門学院 学院長

週刊誌編集長、料理雑誌「魚菜」編集長を経て74年料理研究家として独立。 同年、(株)シェフを設立、代表取締役となる。一流メーカーの販促企画メニュー開発など食材および調味料マニュアルの指導にあたる。 食品総合コンサルタントとして活躍の傍ら、日本フードサービス専門学院を設立、デリカの調理理論、実技指導を担当。惣菜業界の第一人者として講演依頼も多数。

【執筆活動】
『惣菜の教科書』(商業界)、『ミートデリカ入門』(食肉通信社)など。月刊誌『食品商業』(商業界)の常連執筆者。

<山中 典子>

フードプランナー・日本フードサービス専門学院 講師

東京家政大学短期大学部栄養科卒業後、辻クッキングにて副校長を務めた後、退社。キッコーマン(株)商品開発室に入社し、「タレ・メニュー開発」を担当。 その後、キッコーマンデリカ(株)にて全店のメニュー開発・商品開発・企画にたずさわる。現在は、フードプランナーとして、フリーで活動中。

【現在の活動】
日本フードサービス専門学院講師、コーディネータースクール講師、レストランのテイクアウト商品のアドバイザー、食品メーカーのメニュー開発・撮影、展示会のメニュー開発・デモンストレーション・展示品作成、食品関係の撮影、料理教室主宰

【免許・資格】
衛生管理者、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食品衛生責任者、食生活アドバイザー、雑穀エキスパート、フードアナリスト、食の検定(食農検定)、食育指導士、介護食アドバイザー、中級食品表示診断士、普通自動車運転免許など多数。

<大塚 長務>

株式会社明治屋 代表取締役

1975年12月19日大分県竹田市生まれ
高校卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。その後、京都の料亭、福岡、現ミシェラン三ツ星獲得料亭を経て、和食では、ほとんどなかった真空料理・新調理法を10年以上前から自社で取り入れ指導者とし全国を中心に活動。調理人としての感覚と工業的調理知識を取り入れた調理技術の伝道師として、経済誌などに掲載され実力を認められている。

【資格】
国家技能調理師・調理師免許・河豚調理師免許・利き酒師

【趣味】
食べ歩き

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