【#883】ふんわり柔らか「高野豆腐」
ふんわり柔らか「高野豆腐」
~秋の味覚は煮物のおいしさ~
季節が涼しくなると
煮物惣菜が注目され
売れるようになります
売場には色々な「煮物」が登場します
ただ最近の惣菜売場は
揚物オンパレードの広場
秋らしさはありませんね
そこで秋らしさを出すのが煮物商品
おいしいダシを使った煮物を
揚物と同じようにつくり立てを
常温販売をしたらどうなる?
スーパーマーケットの惣菜売場で
この難問題を試してみると
冷ケースの数倍、売れました!
とくに柔らかい「高野豆腐」は
料亭の味のようです! と
人気が高く
よく売れました
昔の高野豆腐は
スポンジのような食感
人によっては好き嫌いがあり
パサつきが苦手という人も
しかし新開発された
凝固剤を重曹で使ったものは
誰が調理しても柔らかく
つくれます
高野豆腐のメーカーが
惣菜用に原料商品を開発して
いるのでこれを使います
この商品の優れている点は
高野豆腐を水で戻さず
硬いままダシ汁に入れて
煮れることです
塩分の効いた「うどんダシ」などの
おいしいダシを利用して
面倒なダシをつくらずに
手軽に商品化もできます
ダシを鍋に入れて沸騰させ
開発された高野豆腐を
そのまま入れて煮るだけ
飛ぶように売れる商品では
ありませんが
「秋」を売るような味だと
人気です
気温に気を付けて
涼しい日に
売り込みましょう
★林廣美のワンポイント★
秋の時期は、惣菜商品が売りにくい時期。頑張っても売上げが伸びず、惣菜売場が揚げ物で広がり、とくに値段の安い商品が多くなりがちです。秋の季節商品の動きも鈍く、無理をして高額商品を売り込むと、ロスが出やすい時期でもあるので、売場は安く売れる煮物などが最適で人気になります。こんな時期は売上げよりも、おいしい商品で人気を取る作戦を立てます。
柔らか高野豆腐のつくり方は、高野豆腐のメーカーに相談して聞くのが一番です。コツを教えてくれます。
●林先生の家庭料理教室●
豆腐は植物性のたんぱく質。簡単に柔らかく煮える、新しく開発されたサイコロ型の柔らかい高野豆腐商品が一般食品の売場にあります。これを使ってつくる「卵とじ」が時短おかずになります。おいしいダシさえあれば、サイコロ型の「高野豆腐」を入れてさっと煮込んで、溶き卵でとじるだけで立派な一品になります。
くれぐれも気を付けるのは、材料を買い求める時に水戻し不要の「柔らかく炊ける高野豆腐」かどうかを確かめること。パッケージに印刷されているのでよく見て買うことです。ダシの粉末付きで手間いらずのものもありますが、ダシはおいしい手づくりを勧めます。少し塩味を効かせた味で炊き上げるとおいしくつくれます。
「うどんダシ」や「白ダシ」などを使って秋野菜の煮物をつくり、そこにサイコロ型の柔らかい「高野豆腐」を入れて煮てください。野菜を食べる煮物です。健康にも役立ちます。
<By 林廣美>