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林廣美の今週のお惣菜

林廣美の今週のお惣菜

【#898】骨まで柔らかワカサギの南蛮漬け

2026年01月30日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

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骨まで柔らかワカサギの南蛮漬け
 ~魚の唐揚げをおいしくする調理術~

原料のワカサギは
輸入の「スメルト」という魚
ワカサギにそっくりなので
ワカサギ南蛮漬けとして
販売されています

少々骨が堅いのが難点
骨まで食べられる調理が基本
カリッと揚げて甘酢で味付け
昔から人気メニューとして
冬の食卓を飾ります

冷凍の原料を解凍して
唐揚げの粉をベースにした
揚げ衣を付けて160℃の油で
骨まで火が入るように5~6分
ゆっくりと揚げます

次に揚げた魚をザルなどに入れて
5分ほど置いてから
再び揚げます
少々時間をかけて二度揚げです

時間をかけてきつね色に
しっかりと揚げて
骨まで火を通して食べやすく
カリッと仕上げます

必ず試食をします
揚げた魚を1尾食べてみて
骨まで柔らかく揚がっているか
確認します

通常の揚げ物は180℃
短時間できつね色になるので
早々と取り出してしまいます
しかしこれでは
骨まで火がよく入らず
骨は固いままなのです

骨まで柔らかくするために
油の温度を下げ
時間をかけてじっくり揚げるのです
これが売れる基本調理です

面倒ですが
このひと手間が大事
160℃の低温の油で
時間をかけて揚げるのが
売れる“術”です

揚げた魚に甘酢を合わせて
トレーに盛り
玉ネギなどの野菜と
甘酢を合わせたものを
トッピングをします

合わせる甘酢は手づくりではなく
メーカーのおいしい業務用“甘酢タレ”
を選んで使います

オカズになる野菜を多めに
盛るのも売れるコツです


★林廣美のワンポイント★

酢と砂糖と醤油を合わせただけの手づくり“甘酢”では売れません。残念ですがメーカーの“甘酢タレ”を選んで使うことをおすすめします。まろやかな酸味の一体感が必要なので、手づくりよりもメーカーのタレを、色々と試してみて決めることが大事です。原料のワカサギにも気を配ります。できるだけ小さめのワカサギを選ぶことです。どうしても大きいワカサギの場合には、温度を下げた中温の油でじっくりと時間をかけて揚げるなど工夫が必要です。必ず試食をして確認します。骨の柔らかな食べやすい、まろやかな南蛮漬けを売り込んでください。


 

●林先生の家庭料理教室●

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「手軽な南蛮漬け」です。惣菜売場で人気の鯵フライやエビフライなどフライ類を利用します。鶏のから揚げや白身魚のフライなどでもOKです。揚げる手間が無いので時短にもなります。

野菜はスライス玉ネギ、ニンジン薄切りをベースに、ブロッコリー、アスパラガスなど、好みの緑の野菜をたっぷり加えてつくります。野菜はカットした後、必ずレンジで軽く火を通して使います。野菜のおいしさをアップさせるためです。手間がかからず、時短にもなります。

問題は合わせる甘酢です。市販の醤油入り甘酢を鍋に100㏄ほど入れて本味醂を大さじ1~2杯(好み)ほど入れてひと煮たちさせて冷まします。ひと煮たちさせることで酸味が和らぎます。これにいつも食べているミカンの皮を千切りにして加えます。千切りミカンの皮、野菜、甘酢と合わせて揚げ物にかけます。

ミカンの皮?と驚くでしょうが、とてもおいしく食べられてビックリするでしょう。柚子の皮を使うのと同じです。ミカンの皮は好みの量に加減します。私は多めに加えてよく食べています。天ぷらのかき揚げなどにもよく合います。忙しい時に助かるオカズになります。ミカンの皮は食べられる香味野菜なのですよ。


<By 林廣美>

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【#897】味付けおつまみ枝豆

2026年01月23日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

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味付けおつまみ枝豆
 ~冬に枝豆を売り込む裏技~

世の中はインフレの嵐です
安くておいしい惣菜を
開発することが急務です

まずは冷凍枝豆で挑戦します!

冬に枝豆はおかしい?
と思う人がいるかもしれませんが
冷凍枝豆は冬でも売れるのです!
なぜでしょうか?

まず安いおつまみでおいしい
冬でも枝豆はお酒に合う
手軽で時短で楽しい料理
不思議な食品です

だから冬でも売れるのです
その証拠に居酒屋に行くと
メニューには一年中枝豆が
載っています
安くて手軽でおいしいからです

そこで惣菜でも
冬に売り込みます
そしてこれが不思議と売れるのです

惣菜枝豆の㊙テクニックです

冷凍枝豆に砂糖を振りかけて
ポリ袋に入れます
冷蔵庫で一晩かけて解凍味付け

甘くなりすぎないように注意
枝豆に薄く甘味が付けばOK

試食して砂糖を加減します
食べてみて「なんとなく甘い!?」
これが売れる決め手です

 


★林廣美のワンポイント★

旬の枝豆には甘さがあるので、それを再現します。砂糖はかけすぎないようにします。金ザルに砂糖を入れてザルをたたくように冷凍枝豆に振りかけると上手にできます。

冷凍枝豆にはこのほかに、おいしくする方法があります。冷凍枝豆を高温のスチコンで追加加熱調理をすることです。外国の現地で栽培された枝豆は、加工の時に冷凍枝豆の緑色を活かすため、加熱が不足している場合が多いのです。食べられるぎりぎりの加熱をして、冷凍して日本に来ます。当然加熱不足です。だからスチコンで短時間の蒸し加熱をします。

ただし加熱をすると、味は良くなるのですが、枝豆の緑の色が悪くなるので、加熱後に氷水で急冷する手間が発生します。したがって、原料の冷凍枝豆は仕入れ値段の安さではなく、茹で加減と色の良いものを選んで仕入れることが最大の売れるコツです。

さらに冷凍枝豆の緑は光に弱いので、解凍した枝豆はパックして冷蔵庫などの暗所に保管しておき、売れたら補充するなど、緑色の鮮度を保つ売り方の工夫が必要です。陳列後、緑色をチェックして早めに値引き販売をするなど、売り方にも気を使います。


●林先生の家庭料理教室●

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今回は春のメニューです。春は菜の花の辛し和え、ほうれん草の胡麻和えなど、和え物が旬のメニューとして登場します。そんな時には冷凍野菜を上手に使いましょう。

おいしくする秘訣は、ブロッコリー、ホウレンソウ、グリーンアスパラなどの冷凍野菜をレンジで加熱した後にバットなどに広げ、軽く塩を振って味を含ませてから冷ますようにします。冷凍枝豆と同様に、冷凍野菜は緑色が悪くならないように加熱が不足していて、いわば半生です。したがって、加熱してから冷まし、和え衣と合わせるようにすると格段においしくつくれます。

和え衣は、おいしいメーカーの胡麻ドレッシングがおすすめです。さらに味をアップさせるなら、器に盛り付けた後に、煎りゴマをガリガリと振りかけるといいでしょう。時短調理で私も時たまやっていますよ。


<By 林廣美>

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【#896】ゴマが薫る「インゲンの胡麻和え」

2026年01月16日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

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ゴマが薫る「インゲンの胡麻和え」
 ~冷凍野菜をおいしくする術です~
冬に胡麻和えとは?

春は「和え物」の旬
ほうれん草の胡麻和え
菜の花の辛し和え
ヒジキの白和え
などなど

年始や恵方巻は売れても
1月~2月の惣菜は低調な季節
和え物は春を先取りする
季節メニューです

便利な冷凍野菜を解凍して
「胡麻和えの素」を混ぜれば
簡単に「胡麻和え」ができると
メーカーに言われ
商品化して販売したものの
売れなかったと
よく相談を受けます

なぜ売れないのかを考えて
商品開発をすることです

生の野菜と冷凍野菜では
味が大きく変わります
食べる触感も変わります

冷凍インゲンは収穫後
軽くブランチング(加熱)
してから冷凍されています
その時に野菜の味が大変化
甘味が減ってしまうのです

そこで冷凍野菜を復活させる方法
野菜を解凍する時に
砂糖を振りかけるのです

大きめのポリ袋に冷凍野菜と
砂糖を入れて良く混ぜ合わせ
袋の空気を抜くように口を閉じ
袋に入れたまま解凍します

解凍しながら野菜に薄く甘味を
付けるために
冷蔵庫で「ゆっくり」と解凍するのです
入れる砂糖は冷凍野菜の7%くらい

これで野菜は驚くほど
おいしく変化します

あとは和え物の調味料を
入れて混ぜればでき上がり
売上げもぐんとアップします


★林廣美のワンポイント★

冷凍野菜を解凍した後に、試食をして薄い甘味が付いていればOKです。これに和え衣の調味料を混ぜ合わせます。たったこれだけの処理でおいしさが大きく変わります。和え物の冷凍野菜は必ず解凍するだけで食べられる野菜を使ってください。この方法は、ほうれん草の「胡麻和え」にも応用できます。

ちなみに冷凍食品を煮物に使う時には、そのまま下処理をしないで使います。


●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

冷凍野菜でよくつくる料理があります。「栗かぼちゃ」と呼ばれる北海道産の冷凍カボチャを使います。凍っているカボチャをレンジで軽くチンして、半解凍にして砂糖を全体に振りかけ、さらにレンジで加熱します。カボチャ1袋分で10~15分くらいの時間がかかりますが、完全に熱くなるまで加熱したら取り出します。ダシ入り醤油を大さじ1杯半ほど上から振りかけて味を絡ませたら、丼を振ってカボチャをひっくり返し、全体に味をなじませてしばらく置けば完成です。味がまだらに付きますが、これが意外においしく食べられます。鍋も使わず、中々便利で大人気です。


<By 林廣美>

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プロフィール

<林 廣美>

日本フードサービス専門学院 学院長

週刊誌編集長、料理雑誌「魚菜」編集長を経て74年料理研究家として独立。 同年、(株)シェフを設立、代表取締役となる。一流メーカーの販促企画メニュー開発など食材および調味料マニュアルの指導にあたる。 食品総合コンサルタントとして活躍の傍ら、日本フードサービス専門学院を設立、デリカの調理理論、実技指導を担当。惣菜業界の第一人者として講演依頼も多数。

【執筆活動】
『惣菜の教科書』(商業界)、『ミートデリカ入門』(食肉通信社)など。月刊誌『食品商業』(商業界)の常連執筆者。

<山中 典子>

フードプランナー・日本フードサービス専門学院 講師

東京家政大学短期大学部栄養科卒業後、辻クッキングにて副校長を務めた後、退社。キッコーマン(株)商品開発室に入社し、「タレ・メニュー開発」を担当。 その後、キッコーマンデリカ(株)にて全店のメニュー開発・商品開発・企画にたずさわる。現在は、フードプランナーとして、フリーで活動中。

【現在の活動】
日本フードサービス専門学院講師、コーディネータースクール講師、レストランのテイクアウト商品のアドバイザー、食品メーカーのメニュー開発・撮影、展示会のメニュー開発・デモンストレーション・展示品作成、食品関係の撮影、料理教室主宰

【免許・資格】
衛生管理者、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食品衛生責任者、食生活アドバイザー、雑穀エキスパート、フードアナリスト、食の検定(食農検定)、食育指導士、介護食アドバイザー、中級食品表示診断士、普通自動車運転免許など多数。

<大塚 長務>

株式会社明治屋 代表取締役

1975年12月19日大分県竹田市生まれ
高校卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。その後、京都の料亭、福岡、現ミシェラン三ツ星獲得料亭を経て、和食では、ほとんどなかった真空料理・新調理法を10年以上前から自社で取り入れ指導者とし全国を中心に活動。調理人としての感覚と工業的調理知識を取り入れた調理技術の伝道師として、経済誌などに掲載され実力を認められている。

【資格】
国家技能調理師・調理師免許・河豚調理師免許・利き酒師

【趣味】
食べ歩き

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