結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年06月02日(金曜日)

商人舎6月号の「責了」とリオン・ドール&ヤオハンの「経営統合」

月刊商人舎6月号の最終責了の日。
最後はいつも私の原稿。

今月も書き続けた。
ぜんぶ書き上げたが、
責了まではいかなかった。

すみません。
IMG_42453

シンプルな「台割」です。IMG_E42473

今月号のMessage of June。
ちょっと面白い。

楽しみにしてください。

七海真理さんのデザイン。
素晴らしい。

大いに気に入った。

こういった雑誌の中で、
わが『商人舎』のデザインは、
最高です。

読者の皆さんも、
このブログでそれを見る皆さんも、
楽しんでください。

さて商人舎流通スーパーニュース。

リオン・ドールnews|
6/2付でヤオハン(栃木)完全子会社化/北関東の店舗網強化

㈱リオン・ドール コーポレーションは、
福島県会津若松市に本部を置くスーパーマーケット。
福島県を中心に新潟県、栃木県、茨城県に、
86店舗を展開するリージョナルチェーンだ。
グループ売上高は720億円。

一方の㈱ヤオハンは、
売上高70億円のスーパーマーケット。
栃木県南部の栃木市を中心に9店舗を展開する。

リオン・ドールがヤオハンを完全子会社化する。
同社は現在、栃木県北部に8店舗をもつ。

その店舗群も今年2月に、
㈱ダイユーから譲り受けたものだ。

今回、ヤオハンの9店舗を加えて17店になる。

栃木県内のローカルチェーンとして、
一定規模を確保することになる。

ともにCGCジャパンの加盟企業で、
リオン・ドールはもちろん、
ヤオハンの従業員の雇用を継続する。

栃木県内にはもう1社、
㈱八百半フードセンター(片柳伸一社長)がある。
鹿沼市に本社があり、
こちらも「ヤオハン」の店名で、
鹿沼市、日光市に8店舗を展開する。
両社に直接の関係はないが、
八百半フードセンターも、
CGCジャパン加盟企業だ。

こういった経営統合の例は、
どんどん増えていくに違いない。

私はずっと言い続けている。
悪いことではない。

「和を以って尊しと為す」
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商人の本籍地と現住所。

この考え方を貫いて、
互いにハッピーな関係をもち続けてほしい。

リオン・ドールにはまた、
9店分の責任が生じる。
それは忘れてはならない。

さてさて糸井重里。
毎日書くエッセイ「今日のダーリン」
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「からだのどこかが
痛いとか硬いとかいうのは、
使いすぎているか、
使わなすぎているかなんです」

トレーナーに何度か言われていた。

「身体のことじゃなくても、思い当たる」
これが糸井の真骨頂。

「じぶんは数学が苦手だ、と思っている人は、
なるべく数字をあつかうようなことは
考えたくない」

「いやだなぁと思いながら、
読み飛ばしてしまったり、
数字の関係の仕事は
他の人にまかせっぱなしにしたりする」

「こういうことが習慣になってくると、
だんだんと数学的な思考を
“使わなすぎる”ようになる」

「おそらく、そういう脳の回路を
休ませ続けているのだろう。
これはこれで、
脳内の滞りをつくってしまって、
思考に不都合なことが
起こっているのではないか」

その通り。

「いまの社会というのは
分業で成立しているから、
不得意なことをやるほうが”効率がわるい”と
されているものだから、
しないでいることも自然になる」

「逆に、得意なことは
“効率がいい”からやりすぎてしまう」

もちろん会社や組織の中で分業して、
それぞれが得意なことをやるのは、
とてもいい。

自分の能力を伸ばしていくときも、
何かに集中するのが、
一番いい。

ドラッカーの言う「強み」である。

しかしひとりの人間として、
どこかを使いすぎるのも、
使わなすぎるのも、
よろしくない。

人間として、
まっとうであること。

それが「リベラルアーツ」の思想だ。

米国カレッジ・大学協会の定義。
「個人の能力を開花させ、
困難や多様性、変化へ
対応する力を身につけさせ、
科学や文化、社会などの
幅広い知識とともに、
より深い専門知識を習得させるための
学習方法」

使いすぎているか、
使わなすぎているか。

自分のこととして、
考えておきたい。

〈結城義晴〉

2023年06月01日(木曜日)

イオン「低価格衣料専門店」と将棋名人戦の「歴史に残る名手」

6月に入った。

今日から衣替え。
しかし最近はスーツを着る機会も少ない。
衣替えの大わらわなどない。

中学や高校は制服だった。

夏服への衣替えの日に、
冬服を着ていって、
全体朝礼などあると、
目立ってしまって嫌だった。

今日は一日中、
横浜商人舎オフィスで必死の執筆。
そしてゲラの校正も。
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日本ボランタリーチェーン協会は、
東京ドームホテルで、
全国大会が開催された。

松井康彦さんに出席してもらった。
商人舎Executive Producer。

泉田幸雄会長がご退任。
井原實新会長が決まった。

よろしくお願いします。

そのあとはホテルニューオータニ東京で、
国民生活産業消費者団体連合会の定時総会。
略して生団連。

経団連に対抗する組織。

故清水信次さんが創設したが、
素晴らしい発想とネーミングだった。

ここにも松井さんに行ってもらった。

小川賢太郎会長、
よろしくお願いします。

さて、日経新聞の記事。

「イオンが低価格衣料店、
30年に240店」

スクープなのだろう、
イオンからのリリースは出ていない。

すでにイオン船橋店で実験が始まっている。

低価格のプライベートブランドの衣料専門店。
つまり「トップバリュ」のアパレルの店だ。

記事には、
「シニアや若者向けなど6種類の店舗」とある。

2023年から30年までに240店を出店する。

ターゲットにするのはユニクロか。
ユニクロより割安な価格帯で挑む。

GUより安いのかどうかは、
書かれていない。

一部メーカー品が含まれるが、
約1万種類の衣料品を、
客層別に6種類に分けて、
それぞれブランド名を付けて店舗にする。

つまりマルチバナー戦略である。

タレントや著名作家を起用して、
流行を取り込む。

来24年2月までに、
首都圏のイオンリテールの3店舗でスタート。
2030年にはイオン九州やイオン北海道、
さらにフジなどの店舗の8割にインショップで出す。

240店になる。

ショッピングセンターにも単独出店して、
専門店チェーンを構築する。

たとえば機能性肌着。
PEACE FIT COOL(ピースフィットクール)。
ユニクロの「AIRism(エアリズム)」への対抗商品。
ユニクロより2割安い。
しまむらの製品より1%程度だが安くする。

この作戦。

大いにやるべし。
遅かったくらいだ。

ずいぶん前に松井博史さんが、
つくづくと言っていた。
「アパレル専門店、やりたかった!!」

マイカルやイオン九州の社長を歴任した、
イオンの元幹部だ。

松井さんは1947年6月21日生まれ。
東京大学文学部を卒業して東レ㈱に入り、
79年にジャスコ㈱に転身している。

だからアパレルに対しては、
思い入れが強かった。

あの頃やっていれば、
ユニクロに追いついていたかもしれない。

しかし、今からでも遅くはない。

イトーヨーカ堂は、
アパレルから撤退する。

それへの皮肉も入っているだろうし、
その撤退分のマーケットチャンスは、
確実に取ろうという意図もあるだろう。

ちょっと気になるのが、
客層別に6つのバナーをつくること。
マルチ・フォーマット戦略だ。

しかしこれはマーケットが狭くなり過ぎて、
オーバーポジショニングになりかねない。

そこはこの戦略の最も注意すべき点だ。

しかし、大いにやるべし。
ベンダーとの関係づくりがカギを握る。

さて、
第81期将棋名人戦。
その第五局。

渡辺明名人に、
藤井聡太六冠が挑戦していて、
ここまで渡辺の1勝3敗。

カド番に追い込まれている。

持ち時間9時間の2日制。
最長の時間が与えられて、
将棋界で最も歴史のある棋戦だ。

会場は長野県高山村「緑霞山宿 藤井荘」
奇しくも藤井の名前がついた高級旅館。

渡辺名人の先手で始まった。
初手は7六歩。
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藤井聡太は必ず、
「初手、お茶」
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二日目の一番の難所。meijinnsen3

AIの判定では渡辺が一時、
60%対40%で優勢だった。

しかし藤井の72手目「6六角」が、
怪しい手で、
渡辺は長考に次ぐ長考1時間16分。

長考したあとは悪手を指すことが多い。
渡辺ほどの達人がそれをした。

渡辺は正直に感想を述べた。
「6六角の対応を間違えてしまった。
違う手を指さなければいけなかった」

「長考した結果、間違えてしまった」

一気に形成は逆転して、
藤井聡太が見事に勝ち切った。

渡辺が投了すると、
藤井もすっと頭を下げた。
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終わってみれば藤井の完勝。

シリーズ成績を4勝1敗として、
20歳10カ月での名人位獲得。
史上最年少名人。
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これまでは谷川浩司十七世名人が、
21歳2カ月で奪取したのが記録だった。

さらに七冠を達成。
これは羽生善治九段以来、
史上2人目の快挙だ。

渡辺は持っていたタイトルを、
すべて藤井に奪われて無冠となった。

ちょっと可哀そうな気もするが、
渡辺は必ず再起する。

私は確信している。

この五局を振り返ると、
三局目に渡辺が快勝した。

このときには歴史に残る名手を指した。
5九歩。

結局、藤井に勝つには、
歴史に残る手を考え出さねばならない。

それがとても印象に残った。

さてイオンの「アパレル低価格専門店」

歴史に残る一手となるか。

そんな名手でなくとも、
手堅い一手であればいい。

〈結城義晴〉

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