中山政男のPOP語り

株式会社MongTeng（モンテン）が運営する
Una casita（おなかすいた）。
スペイン語で「小さな家」を意味する、
面白い店舗バナーである。

関東・中部地方に計13店舗を運営。

青果を中心に、国内各地のこだわりの
グロサリーなどを揃えている。

今回は、Una casita(おなかすいた)笹塚店を紹介します。

店頭では、独自の木製棚で青果を陳列。

リンゴ、ミニトマトなどを袋に入れ、吊るして陳列する。
手に取りやすく、楽しい。

店内は青果を中心に、壁面にはグロサリーが
びっしりと陳列されている。

そしてこちらも吊るす陳列。

みかん。

柿もそうだが、これらのオレンジ色が
店内を明るくしている印象。

青果の価格の安さも目を引いている。

この什器も独自のものだ。

店内のスペースをうまく活かしており、
棚の形も手づくりの良さが現れている。

プライスカードを上部に掲示し、
各商品を手に取りやすくしている。

プライスカードも個性的なレイアウト。

商品説明も、それぞれ商品名の下に
記載されている。

壁面のグロサリー。

上部のコーナー表示がとても分かりやすくて良い。

めずらしい商品も数多く揃えられている。

売り切れの商品には、「人気沸騰中！」の
オレンジ色のカードが取り付けられている。

種類が豊富なので、つい見入ってしまう。

パソコン作成のPOPの中に、
手書きのカードも掲示されていた。

細かい説明文まで読みやすい文字で、
とてもていねいに書かれている。

店内をぐるりと撮影していると、
レジ待ちの行列ができていた。

お客はどんどん入ってきていた。

Una casita(おなかすいた)については、
カンブリア宮殿を観た方も多いだろうが、
朝夕の各情報番組で
数多く紹介されているようだ。

店長の坂上さん、撮影の協力ありがとうございました。
やはり他にはないアイデアがどんどん湧いてくる店には、
とても惹かれる。
「最近は、陳列など真似されているようなんです」
などと言っていたが、売場に魅力がある証拠だ。

そして、特に青果はできるだけ
その日のうちに売り切る方針のようなので、
明日はどんな品があるのだろう、
なんて思うと毎日通いたくなるではないか。

＜By　中山政男＞

東京都八王子市に本部を置く、
株式会社スーパーアルプス。
多摩地域を中心に、
神奈川県、埼玉県にも店舗を展開している。

今回は八王子駅南口店をご紹介します。

改札を出ると直結の、
サザンスカイタワー八王子、２階。

青果コーナー。

売場は広くとられ、商品がとても豊富。

ケース上には、創業５５周年の
「５５」のポスターを掲示。

「５５周年　今月の厳選品」の
タイトルのプライスカード。

ぶなしめじに添えられている
黒板調のショーカード。

さつまいもなどにも取り付けられた
黒板アート調のカードが効果的に目を引く。

かぼちゃなどはさまざまな大きさのカットの
パックを並べている。

鮮魚コーナー。

迫力あるまぐろが目に付く刺身コーナー。

つられて近づくと、鮮度抜群の
まぐろの刺身が並んでいた。

天然紅鮭もスーパーアルプス自信の品。

精肉コーナーでも、アルプス限定商品が多い。
「７２０牧場（ナニワ牧場）」の牛肉。

豚肉は黒豚。パネルの右上のマークは
「スーパーアルプス自信の品」。
また「米国産石田豚」なども並ぶ。

希少部位「シャトーブリアン」も揃えている。
そして売れている。

挽肉のアピールパネル。

こちらも限定品「牛刺し」のPOP。
スーパーではめったに販売されていないようだ。
店員に直接注文する方法で販売する。

２０１０年１１月オープンだが、店内は
開店当時そのままのようなきれいさだ。

広い店内なので、エンドもボリュームがある。
パスタ関連商品。

こちらはインスタントラーメンのエンド。

地元商品「八王子ラーメン」。

ペットボトル入りの
「今摺米（いまずりまい）ななつぼし」。
今摺米とは、籾のまま低温貯蔵し、
注文を受けてから籾摺り、精米をするので、
新米のおいしさが保てる製法だと
表示されている。
北海道当麻農協よりの直送品。
新品種の「きたくりん」もアルプスの
自信の品として揃えている。

惣菜コーナー。

店内調理の、鉄板焼きコーナー。

素材にこだわり、できたてを提供する。

人気の惣菜、ひじき煮も健康志向をふまえ、
減塩しリニューアル。

ベーカリーでは、西八王子のパン屋
「ドゥエトゥレ」の商品が人気だ。

商品説明入りプライスカードは、手描き。
ドゥエトゥレの実店舗と同じPOPのようだ。

立地も良く、買い物客で店内が常に賑わう。
とくに青果コーナーが充実しており、
種類ごとの陳列数もとても豊富だ。
地元八王子の商品が各所で見られるのも
常連客には安心感と親しみをもたらしているようだ。

当日は、取締役営業企画部長、永井修さんに
情報をいただきながら、ご案内いただいた。
ご配慮感謝します。

＜By　中山政男＞

2017年３月２９日にオープンした
東京都北区王子の
「サミットストア王子桜田通り店」を訪問しました。

東京メトロ南北線「王子神谷駅」下車、
５～６分に立地している。

歩きやすく、明るい店内。

まず、柱の前に配した
「フラワーマーケット」が目立つ。

柱の反対側は、「農家さんから直送」コーナー。

千葉、神奈川、茨城、埼玉、
群馬、栃木、静岡などの生産者から、
新鮮で手頃な価格の野菜が届く。

「フルーツ＆サラダ」コーナー。

カットフルーツは、フルーツミックスパックで
大、小パックを揃えている。

各売場のこだわり商品を使用し、
店内製造のフレッシュサラダも人気商品。

鮮魚コーナー。

POPで鮮魚担当者のすすめるレシピを紹介。

デジタルサイネージではその日のおすすめ、
この日は「あじ」をアピール。

鮮度が伝わる、おすすめの刺身用あじ。

精肉コーナー。
牛肉は、「北海道産北のうまみ牛」や
「長崎県産島原和牛」などのブランド牛を展開。

豚肉も「スペイン産イベリコ豚」や
「鹿児島県産六白黒豚」などを揃えている。

そして力を入れている、
ニュージーランドラムの「オーガニックラム」。
健康志向で訴求力の高い商品。

話題の試食で注目されている「おためし下さい」
コーナー。

月刊商人舎8月号で特集され、紹介されている。

こちらは「店内手作り・お魚屋さんの煮魚・焼魚」
コーナー。

種類も豊富で、「まぐろのハラミステーキ」や
「からすがれいの照焼き」などがうまそうだった。

鮮魚や精肉など各チーフの「本日のいち推し」
の商品をプライスカードとともに、
顔写真入りのPOPで訴求。

「バイヤーこだわりの逸品」は
スポッターを使用している。

店内販売商品を調理販売する
「グリルキッチン」コーナー。

揚げ物のオイルには、コレステロールゼロの
「ヘルシーベジオイル」を使用している。

その他、ハンバーグなどの調理油は
「ヘルシーリセッタ」を使用しており、
安心して購入するお客が多いようだ。
試食時のアレルギーに関することも
しっかりとPOPで注意喚起をしている。

手描きのPOPも読みやすい文字で
ていねいに描かれている。

カレーのセルフ販売コーナー。
米飯は、十六穀米と白米を用意し、
購入後イートインスペース「サミCafé」で食べられる。

インストアベーカリー。

ケース内の商品は、袋に入れてレジへ。

レトロ風の什器が楽しいお菓子コーナー。
大人にも人気がありそうだ。

「おためし下さい」や「グリルキッチン」コーナーなど、
さまざまな工夫でお客を引き付ける工夫が目に止まる。
隣地のマンションができれば、もっとにぎわうことだろう。

また、惣菜の種類も多いが、炒めるだけや焼くだけ、
お皿にのせるだけの商品も多く、お客にはうれしい
品揃えではないだろうか。
それらに「スグうま！」というタイトル表示も効いている。

当日は、取締役執行役員営業企画部マネジャーの
中島均さんに大変お世話になりました。
とても気持ちよく店内を回れました。

＜By　中山政男＞