結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年02月07日(土曜日)

商人舎ホームページと「毎日更新宣言ブログ」四度目のRenewal!

商人舎公式ホームページ。
2007年の8月23日に初めて、
[毎日更新宣言]を発して、
このブログをスタートさせました。

そしてその2007年9月9日9時9分9秒、
最初の大幅リニューアルをしました。

8月23日はまだ私が、
㈱商業界の代表取締役社長で、
いわば私的な決意表明でした。
商業界ホームページの中に、
結城義晴の「message」という名のページをつくって、
そこで宣言をしたわけです。

もちろん8月末日をもって、
その役職を辞することは決まっていましたから、
[毎日更新宣言]は私の、
将来へ向かったビジョンでもあったわけです。

そして2007年9月9日9時9分9秒、
yuukiyoshiharu.comのアドレスを取って、
リニューアル。

ただしこの時は、
私自身、「無印」でした。

2008年2月1日、㈱商人舎を設立、
代表取締役社長に就任して、
ますます[毎日更新宣言]の決意を固めたのでした。

その2008年4月17日には、
[商人舎発足の会]が開催され、
私は多くに人たちに約束しました。
商業の現代化にお役立ちし、
そのために知識商人の養成に貢献すること。

私自身はそのことに、
一生を捧げる決意でした。

さらに翌2008年9月9日には、
商人舎としての二度目のリニューアルで、
ポータルサイトを目指すことにしました。

ここでアドレスもshoninsha.co.jpとなり、
現在の形が出来上がります。

さらに2009年1月9日。
三度目のリニューアル。
他のブログの充実を図りました。

2011年3月11日。
東日本大震災。

私はこのブログをベースキャンプに、
激励のメッセージを発信し続けました。

その後、2013年4月10日。
「おかげさまで」と言いつつ、
商人舎magazineサイトが発足。

紙の月刊『商人舎』と、
網の『商人舎magazine』サイト、
そして商人舎公式ホームページ。

この三つのメディアをもとに、
商業現代化と知識商人養成に、
勤しみつつ今日を迎えています。

そして今日2015年2月7日
商人舎ホームページと毎日更新宣言は、
四度目のリニューアルを果たしました。

この1週間ほど、
随分ご迷惑をおかけしましたが。

今回はバックシステムの大改革です。

従来の商人舎ホームページは、
WordPress4.0という仕組みを使っていました。
それをWordPress4.1に変えたのですが、
この作業は大変でした。
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これまでのコンテンツを全て、ひとつひとつ、
新しいシステムに移し替えねばならないからです。

8年に渡る毎日更新宣言ブログを始め、
様々な記事をすべて継承しなければ、
この商人舎公式サイトの意味がありません。

それを成し遂げて、
なんとかリニューアルを果たしました。

ご迷惑をおかけしました。
まだまだ不具合が生じるかもしれません。

しかしこの商人舎公式ホームページと、
毎日更新宣言ブログの過去の記事やコンテンツは、
いつでも検索して読み返すことができます。

ぜひぜひ、ご活用ください。

私にとっては今後、
苦労して書いた記事が、突然、
消えてしまうことがなくなりました。

文章をひとつずつ書くごとに、
下書きとして保存される仕組みが搭載されたからです。

これは何よりも、
私にとって心強い味方です。

しかし入稿の方法は、
全く違う手順を踏みます。

もちろん書くこと自体は、
全く変わりません。

商人舎ホームページと、
毎日更新宣言ブログ、
今後とも、ご愛読のほど、
よろしくお願いします。

最後に突然ですが、
道具について。

難しい道具を使うこと。
これは重要なことです。

世の中、易しい道具ばかり、
氾濫しています。

もちろん大衆化のために、
易しく使える道具の開発は、
とても意義のあることです。

店舗現場などでは、
パートタイマーやアルバイトの人たちに、
仕事を早く覚えてもらうために、
易しい道具を改善改革して行くことは、
必須の仕事と言えます。

しかし全員が易しい道具ばかり使っていては、
絶対に進歩はありません。

難しい、レベルの高い道具は、
それを使いこなそうとする人間を、
かならず進化、成長させます。

難しい道具。

あなたは何か、
そんなものを使っていますか?

商人舎magazineも、
毎日更新宣言ブログも、
「難しい道具」であるという側面を、
失わずに続けていきたいと考えています。

難しい道具を持ちましょう。
それがあなたが、
プロフェッショナルであることを証明してくれます。

〈結城義晴〉

 

2015年02月06日(金曜日)

日本上場企業とマクドナルドの決算の明暗

日経新聞の一面トップ記事。
「上場企業、今期最高益に」

2015年3月期決算の株式公開企業の調査集計。
社数で半分、株式時価総額ベースで7割強が、
速報値を発表している。
日経らしい極めて早い推計値集計。

過去最高は2008年3月期。
リーマンショックによる金融危機直前の数字。
それをも上回る過去最高。

これらの企業の集計は、
前期比3.8%増の22兆2600億円。
今年度の上期(4~9月期)の伸び率を、
0.5ポイント上回る。

つまり下期にも伸び続けたということだ。

そこから日経新聞が全体像を推定。

2015年3月期決算企業の
経常利益は、
30兆5900億円程度。

伸び率は3%程度。

特に好調なのは自動車。

特にトヨタ自動車は、
連結営業利益が過去最高の2兆7000億円。
前年比18%のプラス。

何よりも円安が輸出産業に追い風となった。

2015年3月期の売上高は27兆円、
純利益は2兆1300億円。

円安やインフレターゲットは、
このように輸出産業を潤す。
逆に国民の国内消費はインフレで苦しくなり、
海外旅行をすると高くつく。

国民の生活は円高のほうがいい。
それを我慢させて円安にして、
輸出産業にメリットを与えるのだから、
そういった産業はしっかり税金を払い、
さらに従業員の賃金を上げて、
国内消費にも貢献してもらわねばならない。

一方、日本マクドナルドホールディングス。
サラ・カサノバ社長兼CEOが、
2014年12月期の連結決算を発表し、
異物混入問題について謝罪した。

連結売上高は2223億円、前年比14.6%マイナス。
フランチャイズ加盟店を含む全店売上高は4463億円。
7年ぶりに5000億円を下回った。

この5000億円はどんな企業にも重要な分岐点で、
いち早い回復が望まれる。

営業損益は67億円の赤字。

前の期は115億円の黒字だったから、
差し引き182億円の目減り。

最終損益は218億円の赤字。
これは2003年12月期以来11年ぶり。

原田泳幸前社長時代から、
やや陰りが見えていたマクドナルドだが、
昨年7月に中国の仕入先食肉加工会社が、
使用期限切れ鶏肉を使用していた事実が判明し、
顧客の不信感が吹き出した。

鶏肉問題に関連した減益要因は、
合計で約180億円となる。
これは営業損失目減り分にほぼ一致する。

中国使用期限切れ鶏肉問題の後、
客離れ、客数減、売上げ減、
そのうえ相次ぐ異物混入問題。

サラ・カサノバCEOは、
日本式に深々と頭を下げて謝罪。
「結果を重く受け止めている」

しかし、
「業容を回復するまで満足しない」

こんな時にこそ、
リーダーシップが発揮されるし、
実はリーダーシップを発揮しやすい。

「私は日本のCEOとして指揮を執る」

私はカサノバCEO、
密かに応援している。

そんな夕方、
横浜商人舎オフィスに来訪者。

武藤麻代さんと衣笠真佐美さん。
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武藤さんは立教大学院結城ゼミ4期生。
現在、日本マクドナルドのコーポレートコミュニケーション部。
カサノバと一緒に対処している。

苦労は金を出してもせよ。
いい経験です。

衣笠さんは、㈱いいねいいねドットコム社長。
大阪府枚方市を中心にサイトを主催し、
スーパーマーケットを応援している。
こちらも苦労を買って出て、
主婦の組織化と地域貢献を果たしている。

実に楽しい夜だった。
詳細はまた。

いい週末を迎えてください。

〈結城義晴〉

***********************************
昨夜より商人舎サイトへ接続しづらい状況が
続いております。
ただ今、早急に原因を調査中です。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
<事務局より>

2015年02月05日(木曜日)

「コーポレートガバナンス・コード」の「尖った経営者、出てこい」

立春の翌日だというのに、
今朝から霙交じり。

東京・原宿の㈱クレオへ。

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クレオは、小売り流通業のマーケティングサポートを、
総合的に展開するエージェンシー企業。

設立は昭和43年。
現在500名のスタッフで、
年商119億円。

関智美さん(真ん中)、倉林武也さんと、
月刊『商人舎』3月号の打ち合わせ。
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関さんはクレオ生活行動研究部部長。
関さんには2013年5月から1年間、
『商人舎magazine』サイト上で、
小売りの『暮らしカレンダー』を
連載してもらった。

倉林さんは、教育研修部部長、
マーケティングプランナー。

今回は、月刊『商人舎』で、
プロモーションに関して、
大事な視点で提案してくれる。

関さんの長年の研究、
倉林さんの提案など聞いて、
私も意見を言った。

実にいい議論だった。
次号に、乞う! ご期待。
クレオは原宿通りのはずれにある。
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SMAPの大型看板。
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カラフルな観光案内所、
「もしもしにっぽん」。
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H&Mとフォーエバー21。
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専門店のファサードは、
どんどん洗練されてきた。

一方、ラフォーレ原宿。
こちらは古い感じが否定できない。
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一番楽しかったのは、
LINEショップ。
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結構、お客が入っている。
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人気キャラクターたちが、
入口で出迎えてくれる。
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そのキャラクターグッズを販売している。
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海外からの観光客が多くて、
割高な商品もどんどん売れていく。

キャラクターたちと記念撮影。
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最後はブラウンに、強烈なアッパーカット。
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久しぶりの原宿を楽しんだ。

さて日経新聞の経済コラム『大機小機』。
タイトルは「尖った経営者、出てこい」

コラムニスト癸亥さんが、
日本版コーポレートガバナンス・コードに対して、
辛口で提言。

昨年、金融庁が有識者会議を開催した。
「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する会議」

座長は池尾和人慶應義塾大学経済学部教授。
流通業界からも、委員が出た。
松井忠三㈱良品計画会長、
中村美華㈱セブン&アイ・ホールディングス、
法務部法務シニアオフィサー。

昨年8月から12月まで8回、開催されて、
12月12日にコードの基本形がまとめられた。
そのうえで今年6月1日からの適用が決定。

コラムニストはこのコードに一言。
「コードが示すのはあくまでも原則、
すなわち平均像でしかない」

「企業として、唯々諾々と
平均像を模倣するだけなら、
最悪の事態に陥る」

そこでコラムニストは、
「2人以上の独立社外取締役選任原則」に関して、
その有効性を考える。

「独立社外取締役が複数いれば、
互いに連携することで
取締役会での議論が活発化し、
経営への監督機能が強化される」

しかし、それだけでは、
企業価値の向上と成長に
ほとんど役立たない。

「独立社外取締役は主に
助言という方法で経営に関与する」

「経営への直接的な関与は、
独立社外取締役に期待される
本来の役割ではない」

実はそのとおり。

私も社外取締役を務めている。
今年3月からは、
2社引き受けることになったから、
そのことは強く意識している。
「企業経営を直接担うのは経営陣である」
そのとおり。

この失われた20年の、
日本企業の経営がさえなかった要因を、
コラムニストは言い切る。
「企業統治が不十分だったこと」より、
「経営陣の資質の低さである」

一般の上場日本企業の特徴は、
「サラリーマン経営者の多さ」

そして生え抜きのサラリーマン経営者は、
何十年も同じ企業文化の中で育ち、
経営危機にでも遭遇しないかぎり、
「尖った意思決定が失われる」

結果として、
「既存事業が古びてもそれを転換できず、
創意ある経営を怠る」

小売サービス業で言えば、
既存店が老朽化してきても、
フォーマット転換や再投資ができない。

「とんがり★こだわり」になりにくい。
小売サービス業は逆に、
オーナー企業が多い。

コラムニストも指摘する。
「オーナー系で経営陣が尖っている場合は、
その企業が大成功するかもしれない一方で、
暴走もありうる」

「このとき、助言し、暴走を阻止できるのは
独立社外取締役である」

結論は、
「尖った経営陣があってこそ、
独立社外取締役をはじめ、
企業統治が生きる」

そしてコーポレートガバナンス・コードは生きる。

経営者自身が尖らずに、
コンサルタントや経営顧問が目立つ。
それは全くの邪道。

絶対にうまくいかないし、
必ず破綻が来る。

残念なことに、小売業では、
そんなケースも散見される。

オーナー経営者も、
サラリーマン経営者も、
とんがれ、こだわれ。

もちろん経営幹部も、
店長もバイヤーも、
そして部門チーフも、
みんな、脱グライダー商人として、
とんがれ、こだわれ。

私はそれを応援する。

〈結城義晴〉

2015年02月04日(水曜日)

「タフでなければ生きられない。 優しくなれなければ生きる資格がない」

立春にして、満月。
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月を愛でつつ。
春を待つ。
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横浜駅の横を流れる新田間川。
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ここにも、満月。
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横浜高島屋の上に。
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満月を愛でつつ、
春を待つ。

今日は朝一番で、
人間ドック。

横浜鶴ヶ峰病院。

脳、肺、胃・大腸、
CTスキャン、MRI・MRA、
大腸内視鏡検査。

フルコース。

昨年11月に亡くなった父や、
まだ90歳で生きている叔父も、
同じ病気を患った。

ならば、それは私にとって、
すでに起こった未来。
徹底的に検査する。

Toughであることは、
ビジネスマンにとって必須。

もちろん商人も、
Toughでなければならないし、
経営者は何よりも、
Toughでなければいけない。

農民も軍人も政治家も、
そしてジャーナリストも、
Toughであることが最低条件だ。

そしてそれを、
ひけらかしてはいけない。

当たり前のように、
何でもないかのように、
Toughに生きていきたい。

レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのように、
ロバート・P・パーカーのスペンサーのように、
そしてユッシ・A・オールソンのカール・マークのように。

セルゲイ・ブブカや室伏広治のように、
かつての長州力や天龍源一郎のように。
イチローや長友佑都も、
ある意味でToughなアスリートだ。


「タフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きる資格がない」

If I wasn’t hard,
I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle,
I wouldn’t deserve to be alive.

マーロウの決め台詞。

「タフであるというのは、
困難なものを正面から見すえて、
“これは困難だ。
対処法を考えなければならない”と言い、
現実に対処することよ」
スペンサーの恋人スーザンの言葉。

Toughとはとても言えない私だけれど、
それに向かって、自分らしく生きていく。

さて、商人舎magazineのdaily商人舎。
ユニクロ初売り絶好調で1月112.0%
2月は「バレンタイン始めました!」

Toughな商人だなあ。
Toughな会社だなあ。

「冷やし中華はじめました~♪」ではないけれど。

日経電子版にコスモス薬品の記事。
「イオンに勝つ秘訣は『金太郎アメ』型の経営」
企業報道部・鈴木哲也記者。
流通には詳しくはないようだ。

「苦戦するイオンやイトーヨーカ堂は、
地域ごとに売り場や商品を変えるなど、
一斉にチェーンストア運営の修正に動き出した」

しかしコスモス薬品は、
「金太郎アメのように、
ほとんど形を変えない店舗を
西日本の広域で大量出店して躍進する」

福岡空港そばの激戦区。
大型のイオンモール、
買収したマイカルのサティ、
ディスカウント型のザ・ビッグ。
イオンは「多彩な店舗をそろえる」。

コスモスの出店戦略。
「福岡空港東店から半径約2キロ圏内に、
同じような店を3店出している。
この出店戦略が他社との違いだ」
コスモスの出店こそ、
これまでのセオリーで、
ローカルチェーンはみんなやっている。

総店舗数は610を超えた。
年間70店以上の出店ペース。
売場面積は約2000㎡。
60~80台程度の駐車場、
ロードサイドの独立店舗。

売上高は過去5年間で2倍以上に急増。
そして売上高4000億円規模。

M&Aには乗らない。
「業界に多い500㎡規模の店舗は、
強みとする食品を十分に陳列できず、
効率的な運営の支障になるとの判断だ」

「できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する」

これはすべての商売に当てはまる。

トヨタもホンダも、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

味の素も日本ハムも、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

ユニクロも無印良品も、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

それはイオンもイトーヨーカ堂も、
同じ。

できるだけコストを抑えない企業は残らない。
1円でも安く提供する意思を失った店は滅びる。

しかし鈴木記者。
「コスモスの安さは、
多くの『しない』ことで支えられている」

①店の形を変えない
②M&Aをしない
③ポイントカードをしない
④電子マネーやクレジットカードの支払いもない

かつてのパソコンのディスカウンター、
ステップの「5つのノー」を思い出す。

「現金正札販売」を謳い、
「毎日低価格」を貫く。

これはウォルマートの専売特許。

「低コスト経営を土台に、
大半の商品で増税分を吸収し
税込み価格を据え置いた努力が実り、
昨年12月まで8カ月連続で
既存店売上高が前年を上回った」

標準化されたシングル・フォーマットで、
エブリデーロープライスの
コモディティ・ディスカウント。

いわば古典的なチェーンストアの強みに、
鈴木記者はあらためて感心する。

この鈴木記者に、
アルディやリドルを見せたら、
どれほど驚くだろう。

トレーダー・ジョーに連れて行ったら、
どれほど感動するだろう。

昨年3月に、日経新聞は、
大幅な組織変更をした。
産業部と消費産業部を、
「企業報道部」として統合。

第1次・第2次産業と、
第3次産業の垣根を払って、
ひとつにまとめた。

その結果、こんな記事も出てくる。

ただしコスモス薬品もやはり、
Toughな商人の一つの典型。

コンテスト型競争時代とは、
コスモスもあるけれど、
ハローデイもある。

イオンもイズミも、
トライアルもある。

もちろんセブン-イレブンも、
ユニクロもある。

このレベルのポジショニング競争である。

いずれもタフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きる資格がない。

〈結城義晴〉

2015年02月03日(火曜日)

「数字で表せ、数字で考えよ」と「数字は好きですか?」

今日は、節分。
季節を分ける日。

つまり暦の上で今日が、
冬と春を分ける日。

横浜商人舎オフィスのそばの浅間神社。
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手水舎。
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境内の鳥居。
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幟がはためく。
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子供たちを中心に、
ずいぶん、ひとが集まっている。
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ここから入ってはいけません。
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年男・年女。
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鬼が出てきたら、
次に福。
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そして「鬼は外!」
「福は内!」
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最近は恵方巻き全盛だが、
地域コミュニティでは、
こういった豆まきの風習が残る。

いいことだ。

日本人らしい。

イスラムの人たちも、
こんな風習には、
笑顔で応えてくれるだろう。

我が家は今年、
セブン-イレブン。
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福豆94円を買うと、
お面がついてくる。

そしていつもの店員さんから頼まれて、
予約した。
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8品目の恵方巻きが276円、
サラダ巻きが256円。

予約なのに532円也。
すみません。

それでも、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

ちなみに私は、
炭水化物ダイエットしているし、
明日は人間ドックなので、
見るだけ。

ジジと一緒。

そうして節分は終わった。

今日は午後一で、東京品川へ。
豊田通商㈱東京本社。
常務取締役の三浦芳樹さんと面談。
食料本部長。

写真は撮らなかったけれど、
ざっくばらんな人柄で、
一回で意気投合。

長い付き合いになりそうです。

さてもう3日になってしまったが、
遅ればせながら、
2月の商人舎標語。

月刊『商人舎』2月号の巻頭言[Message of February]と、
同期している。

数字で表せ、数字で考えよ。

なんでもありそうだが、
ほしいものはなにもない。

曖昧総合のよろずや、
駅前の大衆百貨店。

画一的な量販店、
同質のビッグストア。

1972年にダイエーが三越を追い抜いた。
この時には、大絶賛された。

そして1997年にピークを迎えた。
その後は揶揄され、そして貶められた。

イオンスタイルは、この業態改革に、
イノベーションをもたらそうとする。

スーパーマーケットも、
コンビニエンスストアも。

どんな業態も、
フォーマット改革は同じ。

考え方、方法は、
きわめてシンプル。

揶揄され、貶められたことの、
逆をやればいい。

あんまり豊富ではなさそうにみえて、
絶対にほしいものがある。

個性的で差異性に満ちた専門店、
ライフスタイルを提案する質販店。

アウトスタンディングなポジショニング。
とんがり★こだわり。

衰退業態は立地が限定される。
フォーマットへと分化していく。

この理屈の上に立てば、
これほど面白い実験仕事はない。

仮説、検証。仮説、検証。
Plan! Do! Check! Act!

そしてPractice Comes First!
実践躬行。

この時、現場主義を忘れてはならない。
そのために数字で表せ、数字で考えよ。

経験価値を重視せよ。
しかしそれを数字に置き換えよ。

数字で表現せよ、
数字で考察せよ。

これは、2月から3月にかけて、
とりわけ重要なことです。

何度も引用するけれど、
結城義晴著『Message』にある。

数字は好きですか

あなたは数字が好きですか。
実は私は大好きなのです。

数字の向う側の世界を、
数字を通して垣間見る。
そして前向きに、肯定的に、
モノを考える。

数字に媒介してもらうことによって、
雑念やしがらみや怨念が消える。
ゲーム感覚で、むしろ純粋な気分で、
状況が見えてくる。

数字はそういった
浄化の機能を持っているのです。
想像力を刺激する
要素をそなえているのです。

ただし、数字で人を
縛ってはいけません。
せっかくの浄化作用や想像の力が、
いっぺんにかき消されてしまいます。

いちじく
にんじん
さんしょに
しいたけ
ごぼうに
むくろじゅ
ななくさ
はつたけ
きゅうりに
とうがん

数字と商品を素直に結びつけて、
商業ビジネスにかかわる私たちは、
毎日、毎日、
夢を追いつづけています。

数字は清くて、正しくて、美しくて、
しかしも現実的です。
数字と商品を愛でることこそ、
私たちの仕事なのです。

さあ、あなたは数字が好きになりましたか。
私と同じように大好きになりましたか

2月・3月。
数字を大好きになろう。

豆まきの豆の数を、
ひとつずつ丁寧に数えるときのように。

〈結城義晴〉

2015年02月02日(月曜日)

後藤健二さんの「眼差しと歩み」そしてイオン銀行「業界の非常識」

Everybody! Good Monday!
[2015vol5]

2015年も2月に入り、
第6週。

明日は2月3日、節分。
そして明後日は、立春。

もう一度か二度か、あるいは三度くらいか、
極寒と呼ばれるような寒さが訪れるのだろうが、
明日、明後日で、気分は、
ずっと春らしくなる。

梅開く切なき声の洩るゝかに
〈朝日俳壇より 福岡県鞍手町・松野賢珠〉

梅の季節です。

それにしてもイスラム国人質事件。
後藤健二さんが殺害されてしまった。

朝日新聞『天声人語』。
イラン映画のマフマルバフ監督の言葉を引いた。
「タリバーンは遠くから見れば
危険なイスラム原理主義だが、
近くで個々を見れば飢えた孤児である」

その上で後藤さんの「眼差し」を指摘する。
「貧困や無知といった暴力の温床を絶ちたいと、
弱い人々の姿を伝え続けた」

そしてコラムニスト。
「無念のいかばかりかを汲み、
今は祈りを捧げたい」

晧晧と寒満月の孤高かな
〈朝日俳壇より 大阪市・山田天〉

毎日新聞『余録』は、
ジャーナリスト後藤健二のスタンス。
「地球上の困難の中で暮らす人々に寄り添いたい」

「テロリストがどんな毒をふりまこうと、
たじろがずに引き継ぎたい強靱な善意である」

日経新聞『春秋』。
「こみ上げる怒りに身を委ね、
憎しみの連鎖に陥りたくない。
命の尊さと平和を忘れぬ誓いを胸に、
ひたすら手を合わせる」

日本国政府も日本人も、
ひどく難しい局面に足を踏み入れた。

安倍晋三首相は初めから、
悲観も楽観もせず、
実にクールだった。
怒りを口に出したが、
心底、怒っているようには見えなかった。

一方では、トマ・ピケティが来日し、
「不平等」を解析し、「格差」を問い質す。
フランスの経済学者で、
大ベストセラー『21世紀の資本』の著者。

イスラム問題の根底にも、
宗教戦争、民族問題とともに、
南北問題や社会的不平等が横たわっている。

われわれ一般の日本人の想像を、
はるかに超えたところに、
問題の根がある。

後藤さんはそれを、
現場を歩くことで見ていた。


口笛や雪寄せつけぬ寒の月

〈日経俳壇 今治市・松本京子〉
心より、ご冥福を祈りたい。

さて「第11回日経金融機関ランキング」。
日経新聞の調査。

総合得点1位はソニー銀行。

2位にイオン銀行が、
5位にセブン銀行が入って、
小売業系が健闘した。

セブン銀行は昨年、同率1位、
イオン銀行は6位からの躍進。

3位は住信SBIネット銀行、
4位は大垣共立銀行。

総合得点は新興銀行が上位を占めたが、
顧客満足度項目の中の「信頼性」では、
やはり三菱東京UFJ銀行が4位、
三井住友銀行が5位。
トップテンのうち6行が大手銀行だった。

ちなみに1位は、
ソニー銀行と大垣共立銀行。

「品ぞろえ・提案力」でもソニー銀行が1位。
本業が芳しくないのに、
こういった新興事業はいい。

つまり進取の精神が大事だということ。

日経新聞では、
「インターネット専業銀行が
前回に続いて上位を占める」と評価。

その中で、有店舗銀行2社を取材。

2位はその名のとおり、
イオンが2007年に設立した銀行。

森山高光社長が語る特徴は、
「小売業の視点から考える」
つまり、小売業の顧客を、
ターゲティングするというマーケティング。

だからイオンモールなどの約130の店舗は、
基本的に午前9時から午後9時までの営業。

小売業では当たり前。

平日営業で、午後3時まで。
これが、銀行界の基本。

しかしイオン銀行幕張新都心店は、
年末年始・土日祭日を含めて365日営業。

店内には無料のドリンクコーナーを設置。
待合スペースも非常に広い。

「買い物に来たついでに立ち寄れる気軽さ」
これは小売業の強みだ。

さらに住宅ローンを借りた顧客には、
イオングループ小売店舗での買い物が、
5年間5%引きのサービス。

だから口座保有者の7割が女性。
今回も女性のみの調査では第1位。

女性を制するもの、
商売を制する。

銀行に限らず、
購買の意思決定者を
ターゲティングするビジネスモデル。

いけます。

もうひとつの事例は、
4位の大垣共立銀行。

岐阜県大垣市に本拠を置く地方銀行。
小売業で言えばローカルチェーン。

さまざまなアイデアで、
サービス強化型営業を展開する。

エブリデープラザ、OKプラザ、
コンビニプラザにドライブスルー店舗。

記事にあるのは、
「手のひらの静脈を読み取って取引ができるATM」

生体情報の登録者数は、
25万人を超えたが、
入出金にカードは不要で、
災害時などに強みを発揮する。

さらに顔認証システムを導入した貸金庫まである。

業界の常識を破る。

つまりその業界の非常識は、
他の業界の常識であったりする。

だから業界と業界の間の現場を見て歩く。
それがイノベーションにつながる。

亡くなった後藤健二さんは、
イスラム教国と日本との間を歩いた。

その後藤さんの遺志はいつか、
宗教問題解決のためのイノベーションに、
つながらないものかと思う。

明日は節分。
今年の恵方は、
西南西。

シリアの方向は、
果たして恵方なのだろうか。

では、みなさん。
それぞれにGood Monday!

合掌。

〈結城義晴〉

2015年02月01日(日曜日)

ジジと千客万来[日曜版2015vol5]

ジジです。
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ずっと、
ねむっていました。
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
きのうからずっと、
ねむっていました。
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だから、ボクも、
ずっと、ねむりました。
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おとうさんは、
つかれたから。

ボクは、おとうさんが、
ねむっていたから。
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もうすぐ、春です。
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「春眠暁を覚えず」
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あ~あ。
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でも、おきました。
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おとうさんも、おきた。
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そして、でかけるみたい。
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センター南へ。
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トーキューSC。
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ネオンがきれい。
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ショッピングセンター。
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おとうさんは、お店にいった。
20150201200826.jpg

ロピア。
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千客万来。
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商売繁盛。
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行列のできるお店。
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レジの行列。
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ロピアのひとたちと、
また今月もニューヨークへ。
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よく学ぶカンパニー、
よく食べるピープル。
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そこに千客万来。
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おとうさんは、
それがうれしい。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

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