結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年02月07日(月曜日)

「3連休の商売」と高木美帆・高梨沙羅に「ほな」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑥]

2022年第6週。
2月の第2週に入って、
北京冬季五輪真っ盛り。

一月、往(い)ぬる。
二月、逃げる。

時間の経つのは早い。

今週末金曜日の11日は、
建国記念の日。
そのあと土日にかけて、
3連休。

前々から書いているが、
ハッピーマンデー制度による3連休や、
今回のような金曜日に祝日が来る3連休。

商勢圏ごとに、店ごとに、
顧客の動向を把握して、
戦略パターンを考慮しておくべきだろう。

たとえば、
3連休の初日に売りをつくって、
真ん中はひと段落。
最後にまた頑張る。

あるいは3日間を、
だんだん盛り上げて、
ホップ・ステップ・ジャンプで成果を上げる。

またはハッピーマンデーならば、
土日でガンガン飛ばして、
月曜は通常と似たような展開にする。
顧客の休暇は「おまけ」と言う考え方。

物語をつくって、
それを演出し、
みんなで演技する。

芝居やオペラの三幕物は、
そうして出来上がっている。

クラシック音楽の「ソナタ」も、
基本は三部形式だ。

ハッピーマンデーならば、
金曜日から入って、
土・日・月曜を考えて、
起承転結の四部構成にするのもいい。

要は考えて考えて、考え抜く。
仕事はそれが楽しい。

さて、北京冬季五輪。
1日中、オフィスで原稿を書いていて、
リアルでは見ることができない。

土日曜にもこの原稿に取り組んで、
ずいぶん時間をかけた。
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今回は、この本をもう一度、
ざっと読んで、ちょっとだけ使った。
少し拡大解釈し過ぎたか。

それでも9000字くらいの原稿に仕上げた。

ほっと一息、コーヒーを飲む。IMG_0849 (002)2

冬季五輪は、
女子スピードスケート1500mで、
高木美帆選手が銀メダル。
1100m付近で並走者と交錯して、
バランスを崩した。
高木美帆

世界記録保持者で、
ガチガチの本命だったのに、
本人こそ残念だろう。

「金メダルを逃したことへの悔しさが強い。
金を獲ったブスト選手が強いと思った」

勝者への謙虚なコメントは、
素晴らしい。

スケートの神様が高木美帆に、
別のご褒美をくれるに違いない。

フィギュアスケートの団体は銅メダル。
この種目で初の表彰台。

男子ショートプログラムは宇野昌磨、
男子フリーは鍵山優真、
女子ショートプログラムは樋口新葉、
女子フリーは坂本花織。
ペアは三浦璃来・木原龍一組、
アイスダンスは小松原美里・小松原尊組。

小松原美さんのコメント。
「みんながノーミスって、
こんなすごいことはない」

チームワークは日本のお家芸だ。
おめでとう。

スキージャンプ混合団体は残念だった。
高梨沙羅選手がスーツ規定違反の失格。
本人がかわいそうだ。

しかし高梨沙羅にも、
今後、ジャンプスキーの神様が、
ご褒美をくれるはずだ。
高梨沙羅

それ以外の種目でも、
オリンピアンたちは躍動した。

アルペン男子滑降。
そのスピード感はすごい。

女子大回転。
これがスキーだと思わせてくれる。

スキーもスケートボードも、
いずれの選手もゴールした後がいい。
ブレーキをかけて止まるところが、
何ともかっこいい。

習氏の習氏による習氏のための五輪。
けれどウィンタースポーツをやる人たち、
それを見る人たちのための五輪となってきた。

いいことだ。

そうなるだろうとは、思っていたけれど。

最後に「折々のことば」
2月4日の第2283回。

ほな
(田辺聖子『人生は、だまし だまし』から)
人生はだましだまし田辺聖子

「それなら」の大阪弁「ほんなら」の縮約形。

「別れは運命ゆえ抗(あらが)いもできず、
良き思い出を胸に
こののち幸多き人生を歩まれよ、
“たのしい時間(とき)を仰山(ぎょうさん)もろうて
ありがとさん”との万感込めて、
あっさりと”ほな“。
これぞ人生最上の逝き方」

田辺聖子さんはそう書いた。

ほなは、逝くときだけではない。

失意にある人にも、
幸多かれと明るくかけられる一言だ。

「拗(こじ)れに拗れたあとの恋人との別れなら
“また電話するワ”が
脂っこくなくていいそうな」
と編著者の鷲田清一さん。

高木美帆さんにも、
高梨沙羅さんにも、
声をかけよう。

ほな

では、みなさん、今週も、
ほな  Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年02月06日(日曜日)

小林陵侑の「選手の選手による選手のための五輪」

北京の冬季オリンピック。

小林陵侑(りょうゆう)。
25歳。
小林
凄い。

ジャンプ男子ノーマルヒル。

予選は4位で通過。

決勝では1本目でトップに立った。
2本目は1本目の成績順で、
最終のジャンプとなる。

一番最後のプレッシャーのかかる場面。
2位のマヌエル・フェットナーを、
まったく寄せ付けず、
王者のジャンプで優勝。

日本最初の金メダルを獲得。

無駄のない滑走。
小林じゃんんぷ

鋭くて高い飛び出し。
小林5

美しい飛形。
小林ジャンプ3

長いながい空中姿勢。
小林ジャンプ2

そしてテレマークの着地。
小林ジャンプ6

文句のつけようがない。
小林ジャンプ4

スキージャンプのお手本のようなフォーム。尾林7
飛び終わると点数が発表される前に、
肩車されて日の丸を掲げた。

誰にもわかる金メダルだった。

スキージャンプの金メダルは、
1998年の長野五輪ラージヒル以来だ。
24年ぶり。

このときは船木和喜が優勝。

そのまえは1972年の札幌五輪。
50年前。

70m級の笠谷幸生が金メダル。

四半世紀に一度の快挙と言うことになる。

小林は岩手県出身。
5歳でスキーを始めた。
スポーツ万能だったが、
全日本中学大会で、
ジャンプとノルディック複合の2冠を達成。
史上2人目だった。

そして盛岡中央高校時代に、
葛西紀明にスカウトされた。
葛西は土屋ホームスキー部選手兼任監督。

葛西紀明は冬季五輪に8度出場した、
スキージャンプのレジェンド。
葛西1 - コピー

この1月にも49歳にして、
雪印メグミルク杯で優勝している。
葛西2

そのフォームは小林陵侑そっくり。
いや小林が葛西そっくり。
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小林の五輪初出場は、
2018年の平昌大会。

五輪前のワールドカップでは、
個人総合ランキング34位だったが、
大番狂わせで7位に入賞。

その後、世界のトップジャンパーの映像を研究。
滑走スピードを殺さず、
踏み出しで上方へ高く飛び出す、
見事なフォームをつくりあげた。

その結果、平昌五輪の翌年は、
ワールドカップ個人総合覇者となった。

舟木にも葛西にも、
できなかった日本選手初の偉業。

今季もジャンプ週間の4戦で3勝。
そして2度目の総合優勝。

ワールドカップ通算26勝。
日本男子歴代最多記録更新中。

当然と言えば当然の勝利。
しかし「師匠」と呼ぶ葛西紀明の存在は大きい。

まだまだラージヒルや団体でも、
活躍してくれるだろう。

習の、習による、習のための五輪。

しかし小林陵侑の躍動は、
それを忘れさせてくれる。

今、世界の人々の前で行われているのは、
選手の選手による選手のための五輪だ。

〈結城義晴〉

2022年02月05日(土曜日)

北京冬季五輪の「異形」と羽生善治の「その姿のままの誇らしさ」

冬季オリンピック。
男子モーグルで堀島行真選手が銅メダル。
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おめでとう。

それにしても北京大会は、
どう位置づけられるのか。

日経新聞が朝刊一面で訴える。
「異形の五輪、教訓残せるか」

第1に、だれのため何のための五輪か。
「北京の回答は明確だ」

「習氏の習氏による習氏のための五輪だ」

同感。よく書いた。

第2の問題は、
巨大な経済力・軍事力を備えた
専制国家への国際社会の無力さだ。

ナチスドイツ下で行われたベルリン五輪。
1936年の教訓はどこへ行ったのか。

「中国には今も
人権侵害に苦しむ人々が存在する」

「そのような国を権威付けする
五輪のままでよいのか」

ただし結論は情けない。
「まずは忘却しないこと。
異形の五輪が提起した教訓は
ここから始まる」

バッハ会長の銅像が、
北京の公園に建てられたと聞くが、
まずはその銅像の顔に、
へのへのもへじでも描くか。

堀島行真の銅メダルの価値は、
それでも消えることはない。
モールぐ

今日も1日、横浜商人舎オフィス。
原稿書きに勤しむ。

今月は特集1本と特別企画1本。
書く分量はいつものように多い。

執筆は遅れている。

ところで昨晩、私にとっては、
残念なことがあった。
将棋の羽生善治九段(51歳)が負けた。
羽生善治

将棋界は「順位戦」と呼ばれる闘いに、
すべてのプロ棋士が参加し、
それによって順位が決められている。

最高峰が「A級」と言われるクラスで、
10人のトップ棋士が名を連ねる。

その10人が1カ月1戦ずつ1年間、
総当たりで対局して、
下位の2人がB級1組へ降級する。

羽生は29期連続でこのA級に君臨していた。
しかし昨夜、永瀬拓矢王座に敗北して、
来期はB級1組に陥落することが決まった。

A級連続在位1位は、
故大山康晴十五世名人の44期連続。
44年間A級で、在位のまま逝去した。
大山康晴
羽生の29期連続は歴代4位の記録だ。
多分、大山名人を目指していたはずだが、
残念ながらそれはできなかった。

B級1組に降級する。

そのB級1組には、
藤井聡太が属していて、
現在、トップを走っている。

一昨日の晩、藤井は勝利を決めて、
A級への昇級の可能性がさらに高まった。
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そうするとA級順位戦の檜舞台での、
羽生と藤井の対局は見られない。

羽生は史上3人目の中学生プロ棋士で、
2017年には全七冠を独占した。
2018年2月に将棋界初の国民栄誉賞を受賞。
タイトル獲得数は史上最多の99期。

藤井聡太竜王も、
史上5人目の中学生プロ棋士だが、
14歳2カ月で最年少棋士記録を、
62年ぶりに更新した。

つまり羽生から藤井へと、
超天才の系譜がつながれることになるが、
皮肉なことにA級の降級と昇級で、
二人は入れ替わる。

時代が変わる瞬間が、
昨日の対局だった。

羽生善治も50歳を超えると、
途端に衰えた。

それでももちろん羽生の将棋は、
他の棋士にない独特の鋭さをもつ。

A級での二人の対局が見たかった。

本当に残念だ。

朝日新聞「折々のことば」
一昨日の第2282回。

人間はその数だけ、
それぞれ、その姿のまま
誇らしくなければ
ならないんだ。

(岡本太郎)

「順位に関係なく
“独り、誇り高くそびえ立っている人間”こそ
頼もしい」

「そう、人間など無視し、
孤高の運命を両翼に漲(みなぎ)らせて
翔(と)ぶ鷹のように」

「そしてこの喜びを
“開発し、自覚させる”のが
教育の目的だ」

「成績は悪くても
人間的には誰にも負けていない
と言う人がいたら、
それもまだ順位に囚(とら)われている」

独り、誇り高くある人間。
衰えたりと言えど羽生は、
そういった人生を歩むのだろう。

それもまた良し。

その姿のまま誇らしくあればいい。

最後にひとつ。
ライフセントラルスクエア西宮原店。
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新大阪の駅のそばの大繁盛店だ。
西側施設はライフコーポレーションの大阪本社。

この店に強盗が入った。

午後10時40分、
刃物のようなものを持った男が、
アルバイト店員を脅して、
サービスカウンターから、
74万円を奪って逃走。

コンビニエンスストアは現在、
ほとんどがセミセルフレジとなった。
スーパーマーケットでも増えている。

これらは現金が取り出せない金庫レジである。
万一、強盗に脅された場合にも、
最大3万円しか出金はできない。

コンビニが金庫レジになって、
そこでスーパーマーケットの、
サービスカウンターが狙われた。

今後、予防措置が取られるだろうが、
これでまたキャッシュレス決済が加速する。

キャッシュレスは強盗を防ぐことにもなる。

こちらも金庫レジへの交換や、
キャッシュレスへの転換という、
時代の節目を迎えることになる。

〈結城義晴〉

2022年02月04日(金曜日)

アマゾン本決算の47兆円とイトーヨーカ堂の「神は現場に宿る」

立春。

旧暦では正月。
だから昔は、
今日から1年が始まった。

現在でも中華圏では、
「春節」と称して、
世界の正月と同じ位置づけだ。

北京の冬季五輪では、
今日が開会式だが、
かの地の人々にとっては、
「正月の開幕」といった気分か。

ちなみに今年の春節は2月1日。
その休暇後の冬季五輪となる。

もうすでに一昨日の2月2日から、
予選競技が始まっていて、
2月20日までの19日間、
冬季では初めて、
109の種目が展開される。

政治的で感情的な問題はわきに置いて、
アスリートたちの全力投球に、
大いに期待しよう。

さて商人舎流通スーパーニュース。
アマゾンnews|
第4Q営業収益1374億ドル9%増/通期4698億ドル22%増

アマゾン・コムが、
2021年12月期の通期決算を発表した。
20211220_AmazonFresh-LaHabra
商品売上高が2418億ドルで12.0%増、
サービス売上高が2280億ドルで34.0%増。

営業収益は4698億ドルの21.7%増。
1ドル100円換算ならば47兆円。

純利益は333億6400万ドルで56.4%増、
こちらは3兆3364億円だ。

一方、ウォルマートは、
昨2020年度総収入5592億ドルで、
今2021年度は第3四半期まで4%の増加。

アマゾンがこのまま2割伸ばすとすれば、
ウォルマートと肩を並べることになる。

そして来年度終了時点では、
確実に追い抜いてしまう。

チャネル別に見ると、
オンラインストア売上高は、
2220億7500万ドル。
全体の47.4%を占めているが、
前年比では1%の減少だ。

リアルストア売上高は、
170億7500万ドルで17%増加。
ただしまだ3.6%に過ぎない。

サードパーティ(第三者販売)向けサービスは、
売上高1033億6600万ドルで11%増。
これが22.0%を占めている。

サブスクリプションサービスは、
売上高317億6800万ドルで15%増。
6.8%の構成比だ。

広告サービスの売上高は、
311億6000万ドルで32%増。
6.6%とサブスクと同じくらい。

そして13.2%を占めるAWSが、
売上高622億ドルで40%増。

こう見るとアマゾンは、
小売業からサービス業にシフトしていく。

しかも米国のプライム会員費を、
2018年以来、4年ぶりに17%値上げする。

ウォルマートを急追するアマゾンにも、
大きな変革が求められている。

一方、
セブン&アイnews|
山本哲也常務が3/1日付でイトーヨーカ堂社長昇格

傘下の(株)イトーヨーカ堂で、
社長が交代する。

山本哲也取締役常務執行役員が昇格する。
イトーヨーカ堂山本哲也

初代社長は創業者の伊藤雅俊さん。
伊藤雅俊

二代目は鈴木敏文さん。
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伊藤さんは33年間、
鈴木さんは11年間、
代表取締役社長を務めた。

並ぶ者なし。

三代目は井坂榮さん。
精肉部門出身の実務派だったが、
早世してしまった。

四代目が亀井淳さん。
8年間社長を務め、
3年後に1年間だけ復帰した。

五代目が戸井和久さん。
2年間で亀井さんに交代。

そして六代目の三枝富博さんが、
5年間重責を担った後、
山本哲也さんは七代目イトーヨーカ堂社長だ。

【結城義晴の述懐】を書いた。
「栄えあるイトーヨーカ堂社長に
52歳の山本哲也常務が昇格する。
まずは頑張って、
建て直しに挑んでほしいものだ」

「山本新社長は広島県出身で、
入社11年目に人事部マネジャー、
それから9年後に、
改革推進部総括マネジャーを担って、
管理・企画畑を歩いた」

「全体として管理本部主導の会社経営
という印象が強まったが、
イトーヨーカ堂の”売りの力”こそ、
建て直しには必須の要件であると思う」

「余計なお世話かもしれないが、
そのためには店をこまめに回ること。
伊藤雅俊創業者の行動力を真似ることだ」

神は現場にあり。
そして同時に、
Retail is Detail.

本気で全員で、
伊藤雅俊イズムを取り戻すことが、
イトーヨーカ堂に求められている。

〈結城義晴〉

2022年02月03日(木曜日)

節分恵方巻のサミット・ベニマル・ベルクと「享楽円消費」

今日は節分。
明日は立春。
朝日新聞の「天声人語」

「暦の上では、
冬という長い坂をのぼりきり、
眼下に春の野が広がる」

文学的描写。

さて、節分には恵方巻。
1日中、商人舎オフィスで原稿を書いて、
気がついたらもう夜の9時。

慌ててセブン-イレブンに駆け込んで、
最後に残ったたった一つの恵方巻を購入。
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今年の恵方は北北西。IMG_E08321

そちらの方向を向いて、
願いを込めて一気に頬張る。IMG_E08312

ガブリといただきました。IMG_E08381
願いはかなうのだろうか。

いつも様々な情報を送ってくださる友人。
今日は小売業各社の恵方巻作戦。

予約販売と当日のチラシ情報。
いずれもくっきりとした写真で、
いかにもおいしそうだ。
その商品化と売価が面白い。

恵方巻商戦は全体に好調だった。
食品ロスを考慮して、
早仕掛けで予約に力を入れたことは、
本当に良かった。

ライフは、
極太巻き1980円と1780円。
それぞれにハーフがあって、
980円と880円。
マグロたっぷり太巻きが1380円、
贅沢海鮮巻が980円が2種類。
798円が3アイテム。
そしてセット物がハーフ3本が、
1980円と1280円。

ヨークベニマルは、
海鮮巻が2580円(本体価格、以下同じ)
黒毛和牛の牛好き巻が1780円。
売れ筋は奥村彪生氏監修の880円。
最低価格も奥村彪生氏の398円。

ヤオコーは、
極み海鮮巻が2980円。
そのハッピーサイズが1490円。
ご馳走鮪巻、上海鮮巻が、
それぞれ980円。
698円、598円、498円の恵方巻。
セット物は太巻き三本が1880円、
中巻三本が1280円。

サミットは、
開運極太巻2980円、
本鮪三昧1980円、
贅沢海鮮1780円。
たっぷり肉巻き1580円、
穴子三昧1580円。

ベルクは、
大間のマグロ2280円、
特上海鮮太巻き1580円、
太巻き798円とひれかつ巻798円。
そしてレギュラー恵方巻398円。
ハーフ3本セットは1190円。

そして関西ロピアは、
極太海鮮巻2000円、
本鮪づくし巻1290円、
丸かぶり巻890円。

ちなみに関西のサンディは199円。

資料を送ってくれた方は、
ライフ、ヨークベニマル、
そしてベルクを評価した。

もちろん地域差もあるだろうし、
首都圏と関西、地方都市では、
価格帯も違ってくるだろう。

月刊商人舎1月号特集は、
2020確信的予言
202201_contents
予言1は、
「消費とMerchandisingの変質」

この中で提案したのは、
「禁欲円」と「享楽円」。
生活を切り詰める支出は「禁欲円」、
生活をエンジョイする支出は「享楽円」。

恵方巻は享楽円そのものだ。

だからサミットの2980円をはじめ、
1980円、1780円、1580円は、
享楽円購買に照準を当てた。

同じくヤオコーもよくできているが、
価格帯が多かったか?

地方ではベニマルが、
2580円、1780円、880円、
そして398円。

享楽円と禁欲円をうまく使い分けた。

ベルクも出店ロケーションは、
サミットとベニマルの中間地帯だから、
アイテムを絞りつつ、
上手に商品設計したと思う。

関西ロピアは、
3000円ラインを出すかと思ったが、
私の予想が外れた。

サンディの199円は、
禁欲円だけを狙って、
的が外れたか。

日経新聞の「ニュース一言」
日本百貨店協会の村田善郎会長。
㈱髙島屋取締役社長。
村田善郎高島屋
「新型コロナウイルス下で
プチぜいたくをしようと、
デパ地下の食料品に注目が集まっている」

このプチ贅沢が「享楽円」消費だ。

「肉や魚でちょっと良い食品は
百貨店で買うという消費行動が定着した」

それは百貨店の独占領域ではない。

2021年の全国百貨店売上高。
「3割を食料品が占め、
2年連続で衣料品を上回った」

「コロナ禍前まで主力だった衣料品は
経済が正常化すれば
売れ行きが回復するとみる」

これは疑問。

村田会長は、
「食品中心の傾向は変わらないだろう」

それには賛成。

コロナ禍で食品の享楽円消費が、
浮かび上がった。

関西ロピアの京都ヨドバシ店は、
京都駅の伊勢丹を完全に食ってしまって、
「享楽円」にジャストミートした。
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禁欲円と享楽円。

次はバレンタインデーだ。

義理チョコは禁欲円?
本命チョコや自分チョコは享楽円?

地域や商圏特性によって、
塩梅も売り方も変わる。

K字型消費であることは間違いない。

〈結城義晴〉

2022年02月02日(水曜日)

農林水産省のガイドラインと「価格凍結」の真実

2月2日。

明日は節分。
寒中も明日まで。
そして明後日は立春。

春は、
もうすこし、
もうちょっと、
あとわずか。

新型コロナオミクロン株。
今日の新規陽性判明者は、
全国で9万4930人。

1日10万人を超えるだろう。
たとえインフルエンザに近いものだとしても、
10万人ずつ新規陽性者が増えると、
10日で都合100万人の増加になる。

東京都は2万1576人。
新規陽性者が2万人を超えた。

大阪が1万1171人で1万人超え。
神奈川が7610人、愛知が6191人。

デルタ株などと比べることは、
さして意味はないかもしれないが、
疾患をもった人たちは感染したくないだろう。

マスク、手洗い、ディスタンス。

もうすこし、
もうちょっと、
あとわずか。

さて「値上げの季節」真っ最中。

日経新聞が連載を組んでいる。
「進む食品値上げ」

はじめに言っておくと、
便乗値上げだけは許されない。

イオンは「価格凍結宣言」をしている。
かつては中内功さんのダイエーが、
いつも先陣を切って断行した。
中内功
現在は、イオン。

昨2021年秋から食品約3000品目を、
価格凍結宣言した。
当初は年末までとしていたが、
年を越して今年3月末まで延長した。
イオン価格凍結宣言

21年9~11月の第3四半期、
食品トップバリュの売上高は、
主要品目で前年同期比14%増と好調だった。

日経の記事は、
好調だから価格凍結を継続すると書くが、
そうではない。

顧客がそれを求めているから、
好調なのだ。

だから商品担当の西峠泰男執行役は語る。
「消費者のニーズに
可能な限り寄り添いたい」

日経の記事は、
好調だから続けるとなっているが、
もちろんそれもあろうが、
顧客の要望に応えるのが、
小売業の使命だから、
価格凍結を継続しているのだ。

岡田卓也さんも伊藤雅俊さんも、
その順番が逆になったことはない。

それが逆になってしまうと、
会社はだんだん駄目になっていく。

記事は続ける。
「西友もPBの価格は
可能な限り現状を維持する考えだ」

そして大久保恒夫社長登場。
「”安くて品質も良い”というイメージは
絶対に崩せない」

PBをつくるのはメーカーだ。
小売業は「工場を持たないメーカー」だ。
これも中内さんの言葉である。

そのメーカーの見方も、
少しずつ変わってきた。

昨秋に自社製品の値上げを表明した、
ある大手食品メーカーの社長が明かす。
こういった時は匿名を希望する。
「PBの納入価格についても
小売りと交渉したが、
聞く耳を持ってもらえなかった」

「PBは安定的な販売量が見込めるだけに、
小売りの意向を尊重せざるを得ない」

メーカーはデュアルブランド戦略を採る。
つまり自社のナショナルブランドと、
小売業のプライベートレーベル。
両方つくる。

ナショナルブランドは、
売れるかどうかわからない。

しかし小売業のプライベートレーベルは、
小売業の意志で販売量を確保してくれる。
だから製造量も安定して、
工場の生産体制にも波がない。

それがメリットである。

その代わり安く提供する。

利幅は少ないが、量が出る。
それが製造業の経営を、
ある部分、安定させる。

それをしなくてもいいメーカーは、
ナショナルブランド一本で、
胸を張って事業をすればいい。

しかしコモディティ化現象が進むと、
そうもいかなくなる。

だからデュアルブランド戦略となる。

ところが記事は指摘する。
「メーカーと小売りの取引の
風向きは変わりつつある」

「政府の姿勢が背景にある」

今年1月中旬の全日本菓子協会の会合。
農林水産省の水野政義総括審議官の挨拶。
「ガイドラインを策定したので
活用してほしい」

そのガイドラインのイラスト。
nousui gaidorain1 ガイドラインⅱ

日経の記事。
「昨年末に策定したガイドラインは
独占禁止法などで問題視される取引事例を示し、
小売業者の無理な発注や
一方的な価格据え置き要請などの
是正を図る内容」

同省の吉松亨新事業・食品産業部企画グループ長。
「国際的な需給で原材料価格があがる中、
適正に価格転嫁が進まなければ
食品産業そのものが成り立たなくなる」

下請け取引に目を光らせる、
下請けGメンの体制も強化される。

そこで中堅の水産会社幹部。
「最近、値上げに関して
前向きに動いてもらえるようになってきた」

「メーカーが値上げした品目については、
納入価格引き上げを
受け入れる雰囲気が出始めた」

ただしガイドラインに強制力はない。
行政が競争にまで口出ししては、
経済活動のダイナミズムを奪ってしまう。

小売業サイドとしては、
「好調だから価格凍結」ではなくて、
あくまでも顧客の要望に応える考え方が、
底辺に流れていないと、
ガイドラインに沿うことにもならない。

同時に取引先にだけ、
値下げや価格凍結の負担を、
押し付けてはならない。

正当であるとともに、
合意がなければならない。

中内功のスピリットも、
失ってはならない。

そして最初に書いたように、
便乗値上げは断じて許されない。

〈結城義晴〉

2022年02月01日(火曜日)

テレビ東京「SURVIVE2030」出演とそごう・西武の売却

一月、往ぬる、
二月、逃げる。

その2月に入った。

私たちの㈱商人舎は、
今日から15年目に入った。

15周年だ。

「無私と利他」を掲げてスタートしたが、
それは貫くことができたと思う。

すべての皆さんに、
感謝したい。

石原慎太郎さんが、
亡くなった。

89歳。

作家でありながら、
政治家となった。

一橋大学の学生のころ、
『太陽の季節』で芥川賞を受賞。
人気作家となって、
以後、華々しい活躍をした。

先日、島田陽介先生と話したら、
あの頃の文学青年はみんな、
石原ができたのならば自分も、と、
小説を書くことに励んだという。

島田陽介も早稲田の文学青年だった。

石原にとって作家は、
世に出るための手段だった。
挙句、政治家になった。

ただし石原は両者のあり方に、
どう整合性をつけたのだろう。

それは上手くはいきにくいはずで、
実際、作家としては、
最高の域には達しなかったと思う。

政治家がモノを書いて、
優れた作品になることはある。
ユリウス・カエサルがそれだ。

経営者が作家を兼ねて、
これも秀作を残すことがある。
辻井喬こと堤清二だ。

しかし作家として世に出て、
政治家として世に尽くすことができるのか。
作家は自己完結させることができるが、
政治家は自分だけでは完結しないからだ。

注目される点では、
ひどく似ているようで、
全然似ていないのが、
作家と政治家だと思う。

若くして作家としての脚光を浴びた者は、
政治家としても脚光を浴びることに、
快感を覚えてしまう場面が多くて、
それは国民や都民への貢献とは、
必ずしも直結しない。

それでも必死に生き抜いた89年。
自分に忠実であったことは確かだろう。

ご冥福を祈ろう。

今日は東京・六本木。IMG_08562

テレビ東京。
IMG_08042

「SURVIVE2030」
テレビ東京のYouTubeチャンネルで、
隔週火曜日に配信されるトーク番組。
IMG_08442

司会は入山章栄さん。
早稲田大学大学院経営管理研究科教授。
ワールドビジネスサテライトの、
コメンテーターなどで活躍中。

昨日、このブログで紹介した本。
『両利きの経営』の翻訳者の一人で、
著書は『世界標準の経営理論』が、
ベストセラーになっている。
世界標準の経営理論
パネラーは山本慎一郎さんと、
齋藤宏さん、結城義晴。

山本さんは㈱カスミ代表取締役社長。
齊藤さんはコニカミノルタマーケティングサービス㈱執行役員。
ショッパーデータプラットフォーム担当。

午後2時から簡単なリハーサルをして、
それからスタジオ入り。

緑色の幕の前に椅子が4脚。
一人ずつマイクをつけてもらう。
IMG_08422

私も背広の襟にマイクをつける。IMG_08472

4台のカメラが一人ずつを捉える。 IMG_08482

ディレクターが司会と打ち合わせ。IMG_08522

テーマは「最前線から考える小売りのDX推進」IMG_08512

45分ほどのセッションで、
山本さんは滔々と持論を語った。

私は存分に楽しんだ。

コロナによって時間が早まること。
DXは「技術の問題ではなく、
経営イシューの問題」であること。
オンラインvsオフラインにしてはならず、
ネットとリアルが融合すべきこと。
アマゾンとウォルマートのこと。
DXはそれに貢献すること。
最後には「禁欲円と享楽円」の話をした。

終わってから記念写真。IMG_08052
3月21日に配信されるらしい。
楽しみにしてください。

さて最後に 日経新聞一面トップ。
「セブン、そごう・西武売却へ」

商人舎流通スーパーニュース。
セブン&アイnews|
百貨店「そごう・西武」売却を検討/コンビニ事業に集中か

セブン&アイ・ホールディングスは、
未発表だから日経のスクープだろう。
だから一面トップに持ってきた。

つまり誰かが喋ったということだ。

売却先は最終的には決まっていないが、
2月中に価格などの条件交渉に入る。
2000億円以上の売値を想定している。

2006年にミレニアムリテイリングから、
現金と株式交換で2000億円超で子会社化した。

だから2000億円超では売りたいだろう。

そごうと西武百貨店が統合して、
最盛期の2007年には28店舗となった。

私はそのずっと前から、
百貨店は全国で120店まで、
半減していくと書いていた。

もっと減るだろう。

そごう・西武は現在10店舗。

セブン&アイは、
コンビニと銀行事業の会社になり始めている。

もちろんヨークベニマルは、
スーパーマーケットとして、
依然、エクセレントカンパニーだ。

しかしそれ以外は、
失礼ながらイトーヨーカ堂も苦戦が続く。

とりわけ百貨店事業は赤字の垂れ流し。
売却も、さもありなん。
驚くことではない。

一つだけはっきりさせておかねばならないのは、
これはマネジメントの問題に起因するということだ。

「そごう・西武」と中黒のついた社名は、
いまだ融合がなされていないことを示す。

三越伊勢丹ですら、
中黒はついていない。

それが16年を経ていまだにできていない。
百貨店業態そのものが低調で、
業態地殻変動の波に揉まれている。
世界的な傾向だ。

しかし百貨店のすべてが、
社会の中で機能しなくなるのではない。

店舗数が過多な業態なのだ。

イギリスのハロッズは、
たった1店だが、
世界に冠たる百貨店だ。

そごうも西武百貨店も、
それを目指すべきだ。

ネットの社会へと変貌するなかで、
新たにつくることのできないブランドは、
これからさらに輝き始める。
西武には堤清二以来のファンもいる。

そごうと西武百貨店。
もったいない。

私は業態を否定しない。

業態のなかでポジショニングを確立し、
他にないフォーマットを構築すれば、
十分に社会貢献できる。
収益も戻ってくる。

西武百貨店のない池袋は考えられない。
高島屋だけでそごうのない横浜は、
横浜ではない。

百貨店事業を丹念に改革する経営力と胆力が、
セブン&アイから喪失された。

それがこの問題の根本にある。

もちろん世界企業の軌道を進むには、
売却したほうが手っ取り早い。
それも間違いではない。

〈結城義晴〉

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