結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年02月14日(月曜日)

バレンタインデーの「新店ドラ」サインと「地方産業宣言」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑦]

2022年第7週。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。

その早い2月はすでに第3週。

そして今日は聖バレンタインデー。

赤いリボンで結ばれた
贈り物が待ってる♫
贈り物が待ってる♫

山﨑眞幹作詞・作曲の「聖バレンタインデー」

今日の午前中は、
オンライン会議が二つ。

10時から㈱True Dataの臨時取締役会、
11時から第一屋製パン㈱の役員会。

午後、出社して、
スケジュールを確認したり、
編集企画を考えたり、
レジメの構想を練ったり。

ちょっと余裕のある一日。

夕方には、本にサインした。
いつものように左手の筆文字。IMG_0886 (002)1
「新店ドラ」
『新装版店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』

大量に購入いただいた場合、
ご要望があれば、
特別に一言書いてお送りする。

すべての本にサインする時間はない。
けれどはできるだけ要望に応える。IMG_0889 (002)2

もちろん落款を押す。
ご愛読をお願いします。

さて今週の予定。

明日15日の火曜日は大手町。
いつものプレイス内科で検査と検診。

明後日16日水曜日は、
午前中、オンライン会議。

この日、カスミの新店がプレオープン。
カスミnews|
食に特化した新フォーマット「BLANDE研究学園店」2/17開設

㈱カスミが研究に研究を重ねて、
新フォーマットを開発した。
売場面積は607坪。

朝の取材は亀谷しづえGMが行く。

1号店は1月28日オープン。
カスミnews|
Food&Dragの新バナー「BLANDEつくば並木店」1/28開設

楽しみな新フォーマットだ。

午後は、
スーパーマーケットトレードショーへ。

昨年から幕張メッセで開催。IMG_19331

あくまでも予定だが、
多分、2時ごろに会場に着く。
IMG_19351
3日間の開催なので、
もしかしたら幕張には、
17日の木曜日に行くことになるかもしれない。

横山清実行委員長にも会いたいし。
??????????

18日の金曜日は朝から2時間の講演。

ところで、
おもしろいM&A案件が進んでいる。
まだ固有名詞は書けないが、
少しずつ情報が公然化してきた。

基本的に、
「コロナは経営統合を早める!!」202109_ryutsu-jihyou-e1631086991195
商人舎2021年9月号の「流通時評」に書いた。

この記事の中で、
岡田元也イオン会長のコメントを引用した。
main
「コロナ禍は、
デジタライゼーションをはじめ、
すでに進行しつつあった大変化を
加速させています」

「相当遅れていると言われる日本の小売業も
いよいよ大変革を余儀なくされています」

私の考え方と全く同じだ。
〈この本にもサインしますよ〉
1tannkoubonnhyousi

岡田さんが強調すること。
「力不足を露呈したのは、
中央政治であり、官僚であり、
東京であり、大都会です」

「したがって、鍵は企業と地方にあります。
その双方のもつ変革力にあると思います」

「東京を変えるよりも先に、
地方が変わる必要があります。
そのことで、地方に重心が移動して、
日本全体が変われると考えます」

日本全体を変えるために、地方を変える。

「地方の変革と発展は、
その地方の中にすでにある、
あるいはこれから生まれてくる
企業のもつ変革と発展によるところが
最も大きいと考えられます」

「企業が変われば、地方は変わります。
地方が変わることによって、
日本全体が変わるのだと思います。
したがって地方の企業こそ、
真っ先に変わるべきだと思います」

岡田元也の「地方産業宣言」である。

同感だ。

地方の企業こそ、
真っ先に変わるべきだ。

では、みなさん、今週も、
変わろう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年02月13日(日曜日)

明日から「まん延防止等重点措置」延期の「トレード・オン」

小さき雪大きな雪のあとに雨
〈朝日俳壇より玉野市・北村和枝〉

高山れおな選評。
「”小さき””大きな”と素朴な語を重ねて
空模様の変化を的確に描き出す」

今週の関東の雪はまさにこれだった。

一方で、春も近づいている。

かはるがはる臘梅(ろうばい)へ顔近づけぬ
〈同じく朝日俳壇より本巣市・清水宏晏〉

蠟梅はロウバイ科の落葉低木。
高さ2〜4mくらいはある。
「唐梅(からうめ)」ともいう。
1月、2月のいまごろ、
葉より先に、香りのある花を咲かせる。
花被は外層が黄色で光沢があり、
内層が紫褐色。

かわるがわる顔を近づけて、
その蠟梅の香りを味わう。
〈長瀞町観光協会〉
蠟梅 

さて、まん延防止等重点措置。
13都県に明日から3月6日まで3週間延長。

日経新聞は一昨昨日の2月10日の社説。
「対策の効果検証し
説得力ある重点措置に」

毎日新聞は一昨日の11日の社説。
「まん延防止措置の延長 
高齢者守る体制の強化を」

読売新聞は昨日12日の社説。
「まん延防止継続 
接種加速への具体策を示せ」

輪唱のように岸田文雄首相に訴える。

聞く力を強調する内閣総理大臣。
だから新聞も雑誌も、
妙に総理に対する提言が多くなった。
〈首相官邸ホームページより〉
岸田総理

北京冬季五輪も開催されていて、
国民の関心はそちらに向いている。

だからあまり熱心には見られない。

明日から「まん防」延期の都県があるが、
一方で、先行した広島、沖縄などは、
徐々に感染拡大が減っている。

いったいどうなるのか。

読売の社説。
「新型コロナウイルスの感染”第6波”は、
行動制限だけでは乗り越えられない」

「ワクチン接種を加速させる
具体的な方策を示すことが重要だ」

問題は死者と重症患者だ。

その「重症患者が増え、
最近の1日あたりの死者数は、
昨夏の”第5波”のピーク時を超えた」

「救急患者の搬送先が
見つからないケースも最多を更新し、
コロナ感染以外の救急医療に及ぼす
影響も深刻になっている」

油断は禁物。

「今後、全体として
感染者数が減少に転じたとしても、
高齢者を中心に重症患者や死者は
しばらく増え続けるとみられている」

そしてどの社説も主張するのは、
「第6波への対策で肝心なのは、
入院や発症の予防効果が期待される
ワクチンの追加接種だ」

私のところへは、
ブースター接種の通知も来ない。
横浜は遅れているらしい。

「岸田首相は、今月中に
1日100万回の接種を目指すと表明した。
遅すぎる感は否めないが、
着実に実施してもらいたい」

掛け声だけで、実行は遅い。

「号令をかけるだけでなく、実態を把握し、
目詰まりの解消に努めることが大切だ」

「これまで司令塔の機能が弱く、
実務は厚生労働省に任せてきた」

この2年あまり、言われ続けてきたことだ。

「今後は堀内ワクチン相を支えるチームを増員し、
各省庁が情報を共有するという」

自民党のホームページ。
「河野大臣の後任に
堀内大臣が任命された際に、
ワクチンチームの部屋が
大臣室に隣接する場所から、
隣の建物の地下に移動したことで、
堀内大臣にワクチンに関する情報が
入りにくくなっていました」

「河野太郎前大臣時代に
大臣を支えたメンバーが
再びワクチンチームに異動するとともに、
ワクチンチームの部屋も
堀内大臣室の近くに移動します」

それじゃ、だめじゃん。
河野太郎を呼び戻せ。

合点して居ても寒いぞ貧しいぞ
〈小林一茶〉

一方、フィナンシャルタイムズ。
2月4日のレオ・ルイスの署名記事。
「日本は水際対策見直しを」

通称「FT」の英国経済紙。
2015年11月30日から、
日経新聞傘下にある。
フィナンシャルタイムズ
「日本政府は2020年3月以降、
観光や就労、研究、留学など目的に関係なく
外国人の新規入国を厳しく制限している」

在留資格の事前認定を受けながら、
来日できていない外国人は、
約37万人に上る。

「日本政府がこの厳しい水際規制を
一向に緩和しようとしないことについては、
ここへきて異例とも思えるほど
様々な分野から
強烈な批判の声が上がっている」

これをルイス記者は、
「新たな鎖国政策」と呼ぶ。

「日本には以前も似たことがあった。
17世紀中ごろから19世紀にかけて
日本は世界との接触をほとんど断った。
後に”鎖国”と呼ばれた時代だ」

「海外からの観光客を相手にする産業が
苦境に直面しようが、
外国人労働者への依存度が高い業界が
深刻な事態に陥ると予想できても、
厳しい水際対策は現在、
日本の有権者の圧倒的な支持を得ている」

「現状では、間違った政策だと
誰をも説得できるような
深刻な目に見える代償は生じていない」

結論。
「新型コロナによる今の鎖国政策は、
日本の強靱(きょうじん)さの証しなのか、
それとも脆弱さの証しなのかという問いだ」

国内では早急な感染対策が求められ、
国外からは鎖国政策だと批判される。

それでも国のトップは、
この問題に明確な指針を呈さねばならない。

トレード・オンの政策である。

政治だけではない。
経済も文化も、
企業も商売も。
そしてあなたも私も、
あちらを立てて、
こちらも立てる。
????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????
対局にある難しい問題を、
両方とも解決に導く。
それがトレード・オンだ。

〈結城義晴〉

2022年02月12日(土曜日)

藤井聡太「五冠獲得」と平和堂の「LSPと労災防止策」

2月の3連休。
その連休明けの月曜日は、
2月14日、バレンタインデー。

雪がつもれば
クリスマス♫

想いがつのれば
バレンタイン♫

山﨑眞幹作詞作曲。
「セント・バレンタイン」

いつもその旋律と歌詞が、
口をついて出てくる。

若いころ商業界会館の2階の集まりで、
この歌を弾き語りしたら、
結構、年を取った人たちが、
いくつものペア―をつくって、
くるくると回りながら踊ってくれた。

今日は将棋王将戦第四局。
その2日目。

私の趣味の話で恐縮。

他のタイトル戦はAbemaTVで見ているが、
毎日新聞主催の王将戦は、
同チャンネルでは放映しない。

そこで囲碁将棋プレミアムに加入して、
ずっとパソコンで仕事しながら観戦した。

渡辺明名人(37歳)が現在の王将で、
藤井聡太竜王(19歳)の挑戦を受けた。
王将戦

これまでの三局は藤井の辛勝。
いずれも名局だったが、
藤井の3連勝。

両者の差はない。

それでも結果は3連勝。

今日は封じ手を開いた後、
後手藤井の4四銀という妙手が出て、
徐々に渡辺を追い詰めた。

そして122手で勝利。
hujiigokan

ご存知、藤井聡太は、
14歳2カ月で史上最年少のプロ棋士となった。
史上5人目の中学生棋士である。

デビューから29連勝の新記録を達成し、
2020年に棋聖、王位、
2021年に叡王と竜王を奪取。
棋聖と王位もタイトルを防衛し、
現在、タイトルを4つ保有する。
「四冠」というが、
今日の王将獲得で五冠となった。

19歳7カ月の五冠は最年少。
そして五冠を達成した3人の名人に次いで、
4人目となった。

故大山康晴第十五世名人、
中原誠第十六世名人(74歳)、
そして羽生善治九段(51歳)。
ちなみに羽生は1996年、
25歳のときに全七冠を奪取して、
初めての国民栄誉賞を受賞した。

私は対局後の渡辺明の言葉が印象に残った。
渡辺は名人位と棋王をもつ。
3つ目の王将を藤井に獲られた。

渡辺も中学生プロ棋士で、
羽生の次の世代では無敵なのだが、
「残念というのもなんか違うし……
なんというか、そういう感じですね」
watana b

さて話は変わって昨日の日経新聞。
「小売り労災、建設超え」
サブタイトルが、
「平和堂、作業手順を作成」
平和堂労災

記事の冒頭。
「小売業で労働災害の増加が深刻だ」

小売業の年間の死傷事故件数は、
過去20年で4割増えた。
そして建設業を上回った。

建設業や製造業と比べると、
死亡や重いケガが少ない。

だから安全への意識が不十分な面もある。

そんな中で平和堂は、
全社的な労災対策で成果をあげる。

「社長の平松です。
新年が幕を開けました。
くどいようですが
今年も転倒には注意しましょう」

「1月初旬、初売りの準備が進む平和堂の
各店舗で経営トップのメッセージが響いた」

「開店45分前の店舗に
一斉に流す朝礼放送で、
従業員に安全な作業を訴える」

「マンネリ化を防ぐため、
平松正嗣社長が毎月、
録音をし直す力の入れようだ」

平和堂はLSPに取り組んで、
一つ一つの作業を分析し、
安全対策を盛り込んだ手順に落とし込んだ。
レイバースケジューリングプログラム。

LSPは防災対策にもなる。

鮮魚や青果を調理する際は
切り傷を防ぐ手袋着用を義務化した。
転倒防止のため、
脚立の天板に乗ることを禁止した。

対策は本部の発案だけではなく
現場も知恵を絞る。

きっかけは2018年に遡る。

「事故の発生件数が
高止まっていることに対し、
各店で起きた負傷事例の情報共有が
不十分だったことを問題視した」

全社の安全衛生委員会は、
人事部や総務部が中心だった。
そこに営業幹部を加え、
組織横断型で対策を始めた。

平和堂の良さはここにある。

作業内容の見直しとルール化を進めた。

その結果、21年の業務上災害の件数は、
250件と3年で3割減った。

21年秋に全店に配置したのが、
無事故連続日数を書き込むホワイトボード。

平松さんはソニー出身だが、
製造業の工場には、
必ずと言っていいほど、
それがある。

全店の意識が高まる。

人事課の松嶌環さんは語る。
「まだ減らせるはずだ」

記事は痛いことを言う。
「平和堂の取り組みは
製造業では当たり前にみえるが、
小売りでは先進的だ」

製造業の取締役会では必ず、
今月の労災件数が報告される。

厚生労働省のデータを基にした、
日本経済新聞の推計。

21年に小売業で起きた死傷事故は、
1万7000人弱。
過去20年で39%増えた。

この間に小売業の就業者人口は7%減。
だから従業員1人当たりの事故件数は増加。

製造業では、
21年の死傷事故件数2万7000人弱。
過去20年で37%減。

建設業は約1万5000人と46%減。

20年に初めて、
小売業は建設業を逆転してしまった。

小売業の労災が増え続ける理由を、
記事は3つ挙げる。

第1は就業者の高齢化。

総務省の労働力調査によると、
65歳以上で小売業で働く人数は
21年に96万人。
01年から5割以上増えている。

身体機能が低下した高齢者ほどケガしやすく、
事故件数の高止まりを招いている。

第2は省人化の遅れ。
従業員1人当たり労働生産性は、
製造業が約1100万円。
小売業は500万円弱。

労働集約型の働き方を変えなければ、
ケガのリスクを減らせない。

第3は経営者の安全意識の低さ。
小売り現場で起きる事故の多くは、
転倒や切り傷など軽微なものが多い。

だから労災の意識が低い。

平和堂と平松さんの着眼点は、
本当にお手本になる。

LSPと労災が結びつくことは、
優れた教訓である。

〈結城義晴〉

2022年02月11日(金曜日)

23歳の司馬遼太郎「おろかな国」と平野歩夢「小さいころの夢」

建国記念の日。

古事記や日本書紀に記されているが、
初代天皇の神武天皇が即位した日。

神話の世界のことだ。

その日が明治政府によって、
「紀元節」と定められた。

さらに太平洋戦争の敗戦から21年を経て、
1966年に「建国記念の日」として、
国民の祝日となった。

私が生まれた1952年には、
建国記念の日はなかった。

司馬遼太郎の『この国のかたち』
その四のなかに「81 別国」なる章がある。
この国のかたち

「昭和五、六年ごろから敗戦までの
十数年間の”日本”は別国の観があり、
自国を滅ぼしたばかりか、
他国にも迷惑をかけた」

司馬遼太郎はそう考えていた。

「わたしは、二十歳のとき、
凄惨な戦況の中で敗戦を迎えた」

司馬は1943年、学徒出陣で従軍。
44年には満州の戦車第1連隊に配属され、
翌45年には本土防衛のため、
第12方面軍の戦車隊付小隊長として、
栃木県佐野市にいた。

そこで敗戦を迎えた。

「おろかな国に生まれたものだ、
とおもった」
司馬は述懐している。

このとき実は、
23歳だった。

「昭和初年から十数年、
みずからを虎のように思い、
愛国を咆哮(ほうこう)し、
足元を掘り崩して亡国の結果をみた」

建国記念の日には、
なぜか『この国のかたち』に手が行く。

そしてぱらぱらと頁をめくって、
目についたところを読んだりする。

しかし新聞もテレビも、
北京の冬季五輪一色。

それも悪いとは言えないが、
「おろかな国」の青年だった世代から、
77年を経て3世代ほど移り変わって、
平野歩夢が出てきた。

いま、23歳。

スノーボード男子ハーフパイプ決勝。
1本目のランは転倒。

続く2本目は「トリプルコーク1440」を決めた。
平野歩夢3

フィギアスケートで羽生結弦が挑戦した、
「クワッドアクセル」のようなレベルの技で、
それを完璧に成功させて滑り切った。
hiranoayumu1.jpg2

「圧巻のラン」
平野

しかしこの得点は審査員に評価されず、
91.75点の暫定2位。

アメリカの審査員は89点、
スイスの審査員は90点。

米国人レポーターはSNSでつぶやいた。
「これは完全に茶番だ」
審査員は恥を知れ。バカバカしい」

しかし平野歩夢は、
3本目のランで96.00点をマーク。

いざというときに、
自分の力をすべて発揮する。

人間の真価。

それを平野歩夢は見せてくれた。

これまでソチ五輪、平昌五輪では、
銀メダルに甘んじていた。

金メダルはどちらも、
この種目の開拓者ショーン・ホワイトが奪取。

歩夢は子どものころから、
ホワイトに憧れていた。

そのホワイトはこの大会で引退する。
そして今回は4位に終わった。

平野歩夢のコメント。
「ようやく小さいころの夢がひとつ叶った」

少年のような素朴な思い。
しかし達人のクールさをもつ。

「今日はずっとやってきたことが
すべて出し切れた」

尊敬するホワイトにもメッセージ。
「相変わらずチャレンジし続けていて、
この出ているなかでも最年長」

「僕にはまだ経験できないことを
いつも見せてくれているなと
刺激的になったし、
彼にとってもかなり大きいチャレンジ
だったんじゃないかなと思う」

最後は周りの人たちへ。
「家族だったり、身近にいる人たち、
そして応援してくれる人たちが
あっての自分だと思う」

謙虚だ。

「自分の納得いく滑りというのが
みんなに少しでも
届いたんじゃないかと思う。
なにか刺激になってもらえれば、
それ以上はない」

司馬遼太郎が、
23歳の小隊長のときに思った、
「おろかな国」。

しかし平野歩夢は、
その国の建国記念の日に、
「小さいころの夢」を叶えた。

私たちの国はいい国だ。

〈結城義晴〉

2022年02月10日(木曜日)

関東2月の雪と商人舎2月号「ネットスーパー・エイジ」

関東の2月の雪。

横浜は午前中の霙が、
午後になって雪に変わった。
IMG_08732
それでも積もる気配はない。

今日は一日中、家にいて、
部屋に籠ってテレワーク。

それにしても月刊誌の執筆と入稿、
校正と責了の業務。

体力を使う。

昔はへっちゃらだったが、
今は、そのあと疲れが残る。

今日も昼食を摂ったら、
ソファにゴロンとして、
昼寝した。

北京冬季オリンピック男子フィギア。
一昨日のショートプログラムでは、
2連覇している羽生結弦が、
不運なアクシデントで8位に沈んでいた。

今日のフリー演技では、
一発逆転を狙って4回転半に挑戦。
「クワッドアクセル」

着氷後に尻もちをついたが、
技は世界で初めて認定された。

誰も成功したことのない難度の高い技。

果敢に挑戦したその試技は、
人々の記憶に残った。

五輪史上に輝く記録を2度残し、
3度目は記憶に残った。

それでいい。

鍵山優真のシルバーメダル、
宇野昌磨のブロンズメダル。

いずれも素晴らしい。

さて本日、
月刊商人舎2月号発刊!!202202_coverpage
特集は、
ネットスーパー・エイジ

紙の商人舎は週明けにお送りする。
商人舎15年目に入って、
雑誌の仕様を少し変えた。

楽しみにしてください。

今日はIDとパスワードでWeb画面を開いて、
「デジタルブックリーダーで読む」
是非、ご覧いただきたい。
(右下の部分)

商人舎2月号
パソコンならば、
デジタルページがめくれていく。
スマホやタブレットならば、
ページはスライドしていく。

このとき、売場などの写真は、
拡大して詳しく見ることができる。

今月の表紙の[Cover Message]
100年前のスペイン風邪がセルフサービスの普及を早めたように、COVID-19パンデミックはeコマースを進捗させ、「ネットスーパー」の成長を早めた。その「ネットスーパー」は「インターネット+スーパーマーケット」の造語である。
折しも、アマゾン・コムが2021年度決算で21.7%もの伸びを見せて年商47兆円を達成した。この勢いで、1990年から王者として君臨してきたウォルマートの56兆円を来年度中に抜き去ることになる。そのウォルマートもネットスーパー事業に対して、並々ならぬ覚悟をもって挑む。
かくて、ネットスーパーの爆発的拡大はポストコロナ時代にも不可逆性をもって、新しいチェーンストアの地平を切り拓く。ネットスーパー・エイジの到来である。かと言ってリアル店舗の価値が下がるわけではない。さて、あなたは、あなたの会社は、この時代の転機に何を目指すか。

そして[目次]
202202_contents
今月号も、
島田陽介+結城義晴揃い踏み。

片山隆さんには欧米の動静を書いていただいた。

ネットスーパーの時代が来る。
ただしそれは当面、
米国では全体の2割か、
日本では10%か。

すべてがネットスーパーなるわけではない。
しかしこの分野は初期の段階で、
勝者総取りとなる可能性が高い。

ただし完全に社会のインフラとなったら、
スーパーマーケットとしての、
本来の実力がモノを言ってくる。
商品力と販売力だ。

それから特別企画は、
オーケー&ロピア最新意欲店舗を斬る!!

オーケー川崎小倉店と、
ロピア神戸岩岡店。

オーケー㈱
経営目標は、
「借入無しで年率 20%成長を達成する」こと。
2021年3月期決算で営業収益5090億円、
経常利益314億円。
売上高伸び率116.8%、
経常利益率6.17%、
経常総経費率15.7%。

1986年、経営の抜本的な改革に着手し、
基本方針「高品質・お買徳」に、
「Everyday Low Price」を加える。

現在、店舗数144店。
オーケークラブ会員数約593万人。
202202_tobira-ok

㈱ロピア
2021年3月期売上高2068 億円、
売上高伸び率129.7%。

そのモットーは、
「同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良いものを、
楽しく感動できる、
愛に満ち、愛されるお店です」

肉の宝屋藤沢店からユータカラヤへ、
そしてロピアへと、
「業種、業態、フォーマット」の転換を
絵に描いたように成し遂げ、
2020年から㈱関西ロピアを設立して、
関西に進出。

現在、63店舗。
202202_tobira-lopia

日本のスーパーマーケット業界の話題をさらう2社。
驚くなかれ、神奈川県に本社を置く、
スーパーマーケットで、
ナンバー1がオーケー。
ナンバー2がロピアである。

オーケー川崎小倉店は、
エイビイ新鶴見店、サミットストア新川崎店と、
激しい競合の中で進化した。

ロピア神戸岩岡店は、
初めての田舎立地出店で、
非食品の雑貨に挑戦した。
その理由やその出来栄えを評価した。

今月の巻頭言。
[Message of February]
AがWを超えるごとく!

確かに時代は変わる。
コロナが時代を変える。
WからX、Y、Zと進んで、
再びAへと戻る。

AはZまでをも包含すると、
嘯(うそぶ)く。

アマゾン・コムは22%伸びて年商47兆円。
ウォルマートは56兆円から4%伸びるか。
このまま何もなければ来年度中に、
アマゾンがウォルマートを抜き去る。

その原動力は、
インターネットにある。
だからAは店舗をもたない。
商圏の制限もない。

品揃えも在庫も、
店舗への搬送も、
店舗での人員も、
必要としない。

だからAは、
Zまでも包含すると嘯く。

ネットスーパー・エイジが始まる。
コロナ禍の閉塞された生活が、
時代の歯車をギシリと回した。
そしてここに不可逆性の原理が横たわる。

しかし新しい地平においても、
店舗の優位性が減じることはないだろう。
店舗の存在価値がさらに問われるだけである。
そのポジショニングが練磨されるだけである。

そして磨かれた店々はますます輝く。
だからこそ店と売場を変えよう。
人を育てよう。
組織をつくりかえよう。

AがWを超えるときに、
AにもWにもできない店をつくろう。

〈結城義晴〉

2022年02月09日(水曜日)

スティーブ・ジョブズと中内功の「夢想と思い」

「明日は関東地方に大雪」
「警報レベルになるかもしれない」

朝から盛んに報道された。

まだ夕方の空には雲があった。
IMG_0867 (3)2

雲は動いていなかった。
IMG_0869 (5)2

しかし大雪報道によって、
スーパーマーケットは、
年末並みの混雑を極めた。

オーケー、ロピアは行列ができた。
私のところにも、
ウォッチャーから報告が来た。

顧客は天候の異変に敏感になった。
気象庁もマスコミも、
過剰にアナウンスし報道する。

消費者はその予報や報道に動かされる。

実際の天候よりも、
天気予報に影響力がある。

月刊商人舎2020年1月号で、
「極端気象」を特集した。
極端気象2020年1月号
新型コロナウイルス感染拡大の直前だった。

その特集の中で、
顧客は天気予報に従って行動することを、
強く指摘した。

実際に起こった天候の変化よりも、
天気予報によって動く。

それは商売にとって、
極めて大事なことだ。

2月7日((月)の「ほぼ日」
糸井重里さんが書く、
「今日のダーリン」
p_itoi-448x484

「昔、商売をやっている人に
相談されたことがありました」

「イトイさんだったら、
どういう店が理想ですか?」

「そういうときに、ぼくは
“どういう店があったら、
その商売はうまくいくか、
稼ぎにつながるか”を考えてしまって、
親切めかしてそれを言ったわけですよ」

「そしたら、その人が、
静かに言ったんです。
“どういう店が儲かるかとかは、
わたしの専門なんです。
イトイさんには、
そんな利益とかに関係なく、
どんな店があったらいいだろうなぁ
を聞きたいんです”と」

うわあーっ。
衝撃的なご発言。

「夢のような、
理想だなぁと思えるようなことが、
いまビジネスをしているじぶんたちには
考えられない。
“ほんとうは、どういうものがいい”
という夢が、
みんなが思いつく
ありきたりのものになってしまう」

「ホラのようでも、冗談みたいでも、
夢想でも、
“そんなのあったら、
だれだってうれしいさ!”
という想像さえできれば、
ビジネスは後で考えられる、と」

糸井重里の告白。
「それを言われたときは
ショックだったなぁ」

「ちょいと利口ぶって
“どうやったら利益があがる”とかを、
考えられるつもりでいたのかよ、
という思い上がりと、
じぶんなりの、笑って語りたい
“夢のようななにか”を、
考えられなくなっているという現状に、
落ちこんだのです」

わかる。

スティーブ・ジョブズは、
そんな夢想をする若者だった。
IMG_08722
年をとっても夢想した。

だからマッキントッシュが生まれ、
iPhoneが登場した。
IMG_08712

1998年2月、
最後の商業界箱根ゼミナールの、
その最終講座。

私は舞台の袖で聴いていた。

前にも書いたけれど、
故中内功さんが特別講演をしてくれた。
中内功

「皆さん、赤ちゃんはどうして
生まれてくると思いますか。
それは、若い男性と若い女性の、
赤ちゃんがほしいという『思い』から
生まれてくるのです」

「事業も会社も『思い』から
生まれてくるのです」

夢のような何か。

それをいつも考えている。
それにいつも挑んでいる。
そして失敗し打ちのめされても、
さらに考える。
さらに挑む。

それが商人だ。
それが起業家だ。

極端気象と感染症パンデミックの中でも、
夢のようなことを考えていたい。

雪が降ってくる前だからだろうか。
そんなことを思った。

〈結城義晴〉

2022年02月08日(火曜日)

井原實セルコ理事長来社と羽生結弦「氷に嫌われちゃった」

立春が過ぎて、
ちょっとだけ暖かくなってきた。
IMG_0857 (002)2

午前中に来客。
全国セルコグループ運営本部、
協同組合セルコチェーン幹部のみなさん。

理事長の井原實さんと、
専務理事の稲田雄司さん。
管理部部長の向川裕之さん。

並んで写真。
IMG_0865 (002)2

私の隣から井原さん、稲田さん、
そして向川さん。
IMG_0870 (002)2

セルコチェーンは60周年を迎えた。
昭和37年、1962年の発足。

この年には、
林周二『流通革命』が世に出た。
流通革命
同じ年に倉本長治は、
『チェーンストアへの道』を上梓した。

もうそれから60年。

このタイミングで昨年6月に、
井原さんがセルコチェーン理事長に就任。
稲田さんが専務理事に就任した。

大役を担うことになる。

井原さんは、
㈱与野フードセンターの社長・会長を歴任し、
現在は名誉会長。

全国セルコの活動に熱心で、
ずっと副理事長を務め、
このたび佐伯行彦理事長のあとを継いで、
トップに就任した。

井原さんはセルコグループホームページに、
毎月、理事長コラムを書いている。
1500字くらいの文章だが、
セルコチェーンの方針や、
スーパーマーケット、
ボランタリーチェーンのことが、
丁寧に記されている。

稲田さんは、
三井食品㈱常務執行役員だったが、
セルコ専務理事へ転身。
コーネル大学RMPジャパンでは、
2010年度の「奇跡の第二期生」。

同期には成城石井社長の原昭彦さん、
ベルジョイス社長の澤田司さん、
道南ラルズ社長の土手光三さん、
シジシージャパン専務の藤井淑生さん、
平和堂常務の夏原陽平さん、
関西スーパー常務の柄谷康夫さんなどなど、
凄い連中が揃っている。

セルコチェーンの歴史から、
平富郎さん、佐伯行彦さんのこと、
正野三郎さんのこと、
さらにセルコの研修施設のことや、
モンゴルからの研修生のことなど、
1時間ほど話し合った。

これは一度、何か、
記録に残しておかねばならないと思った。

私は5月から、
機関誌の「セルコレポート」に、
連載を書くことになった。

よろしくお願いしたい。

私はそのあと、
夜中まで原稿執筆と校正、責了。
月刊商人舎2月号、
遅れに遅れた。

それでも書きたいこと、
書かねばならないことを、
手を抜かず、書く。

それが私のやり方。
お許しください。

さて、北京冬季オリンピック。
男子フィギアスケート。
羽生結弦。
ショートプログラムでアクシデント。
羽生結弦選手
リンクにできた氷の穴にエッジがはまって、
冒頭の4回転サルコーが1回転になってしまった。

結局、得点は95.15で8位。

羽生のコメント。
「なんか氷に嫌われちゃったな」

不運はある。

「一日一善だけじゃなくて
もう本当に
一日十善ぐらいしないと
いけないのかな」

この切り替えは良い。

フリー演技では、
決死の覚悟でクワッドアクセルに挑むだろう。
五輪では誰も成功させたことのない4回転半だ。

メダルに届かないかもしれないが、
羽生結弦は「記憶に残る試技」に挑む。

それがむしろ、
ワクワクさせてくれる。

さて商人舎流通スーパーニュース。
ワークマンnews|
第3Q売上高1260億円・経常利益231億円・総店舗935店

㈱ワークマンの2022年3月期第3四半期決算。
売上高1259億6300万円、
営業利益225億8500万円、
経常利益230億5300万円。

営業利益率はなんと17.9%、
同経常利益率は18.3%。

12月31日時点の営業店舗数は、
47都道府県下に合計935店舗。
フランチャイズは33店増の894店舗、
直営店は4店減の41店舗。

ワークマンプラス363店舗、
#ワークマン女子11店舗、
ワークマンプロ1店舗。
それ以外がレギュラーのワークマン。

利益率の高さは、
第1にフランチャイズチェーンであること。
第2に秀逸のプライベートブランドがあること。
そして第3にフォーマット開発。

それにしても営業利益18%。
すごい。

ただし、
1人の顧客が1000円買ってくれたら、
ワークマンでも利益は180円である。

1万円ならば1800円。

スーパーマーケットで、
たとえば営業利益3%の店ならば、
1000円のお買い上げで利益30円。
客単価3000円でも利益は90円。

それが商売だ。

1人当たり90円の利益をいただいて、
1日2000人の客数ならば18万円の営業利益。

それが商売だ。
この積み重ねが経営である。

Retail is Detail.
201609010_sam-walton
サム・ウォルトンは、
小売業は「利益も細かいし小さい」と、
言いたかったに違いない。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
ミドルマネジメント研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2022年2月
« 1月 3月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.