結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年10月17日(金曜日)

Message「卵が先でしょ」と商人舎USスペシャル[夜の部/ダラス]

帰国して出社したら、
雑誌が刷り上がっていた。
IMG_7669 (002)
特集は、
自前のRetail-DX
両輪の「技術と人」をインソーシングする道筋

手に取ってみると、なかなかいい出来栄え。
ありがとうございます。

そして[Message of October]
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卵が先でしょ。

卵が先か、鶏が先か。
互いに循環する原因と結果。
その端緒を同定することの無益さ。
文字通りの解答は意味不明である。

XがY無しに生じ得ず、
YがX無しに生じ得ない場合、
最初に生じたのはどちらか。
形而上学的ジレンマ。

遺伝学のブルックフィールド教授。
鶏ゲノムを持つ最初の鶏は、
最初の鶏の卵から発生した。
だから卵が先だと考えた。

ダーウィンの進化論。
互いに異なる種の遺伝子の交配によって、
新種の遺伝子が生じるのだから、
極めて明快に卵が鶏より先にあった。

統計学は鶏の飼育数と卵の数とが、
予測可能かを調査した。
卵の情報からは鶏の数が予測できたが、
その反対はなかったから卵が先だと結論づけた。

イギリスの科学者チーム。
OC-17というたんぱく質を解析した。
成熟した鶏の雌が卵の殻をつくる。
だから母鶏がいてこそ卵ができる。

ユダヤ教とキリスト教。
創世記の神は鳥を創造し、
それらに産み殖やすよう命じた。
だから鶏が卵より先だ。

ニーチェは読み解いた。
何者も「最初」たりえない。
循環する時間において、
「最初」は存在しない。

DXの内製化もイノベーションも、
小さく始めて大きく育てる。
人の育成こそ最も重要な課題である。
ならば、卵が先でしょ。
〈結城義晴〉
2025-10Message

卵が先か、鶏が先か。
これはオクシモロンではないし、
トレードオフでもトレードオンでもない。

哲学的な問題も含む。

それを考えてMessageにしてみました。
味わってください。

さて2025商人舎US研修スペシャルコース。
テキサス州ダラスに3泊。
ニューヨーク州マンハッタンに3泊。

夜の食事は初日だけ全員参加のパーティだったが、
あとはそれぞれ自由に食べたり、楽しんだりした。

レストランを探したり、
スーパーマーケットの商品を買って来て、
ホテルで食べたり。

私の行動を中心にちょっとだけ紹介しよう。

[夜の部/ダラス編]

ダラス初日の晩は全員で、
「Texas de Brazil(テキサス・デ・ブラジル)」
IMG_6665 (002)

ブラジル料理のシュラスコ。
大きな串に刺した肉の部位を、
店員が次々に持って回ってくる。
自分が好きな肉を頼むと、
スライスしたりカットしたりしてくれる。
ここの肉は実に美味かった。IMG_9640

みんな、堪能した。IMG_9635

2日目の夕方、私たちは、
プレーノ市のトランジットビレッジへ。

街の中心の舞台で、
芝居をやっていた。IMG_6827 (002).jpg2

2日目からちょっと軟弱だったが、
Robata & Sushi EBESUへ。
日本人経営の日本料理屋。IMG_6831 (002)

プレーノ市はダラス市の北側の高級住宅地。
アメリカ人の顧客がほとんどだ。
バーで酒を飲む人もいる。IMG_6830 (002)

フロアは広くはない。IMG_6829 (002).jpg2

IPAのビールで大久保恒夫さんと乾杯。 IMG_9823 (002).jpg2

刺身盛り合わせ。
IMG_9825 (002)

寿司各種も美味だった。IMG_9826 (002)

食べ終わっても芝居は続いていた。IMG_6833 (002)

地方都市の中心街は高層ビルがない。
アイルランドの首都ダブリンのようだ。
ちょっと落ち着く。
IMG_6832 (002).jpg2

ホテルに帰って、
ロビー脇の朝食スペースに、
三々五々、集まってきた。IMG_3867 (002).jpg2

OICグループの福島さんが、
自ら調理して振る舞ってくれた。IMG_9831 (002)

オーパスワンのセカンドブランド「オバチャー」なども飲んだ。

トマトとモッツァレラチーズ。
これはうまかった。IMG_9832 (002)
自由参加で話しながら食べて飲んだ。

ダラス3日目の夜は、
ダラスのダウンタウンへ。
Y.O.ランチ・ステーキハウス。IMG_7051 (002)

シックな造りのステーキレストラン。IMG_0274 (002)

地元の顧客がやって来て食事を楽しむ。IMG_7053 (002)

骨付きテンダーロインステーキ(手前)、
ポーターハウスステーキ(右)など。
シェアしていろいろな味を楽しむ。 IMG_0278 (002)

ポーターハウスステーキを、
切り分けてくれる。IMG_0275 (002)

骨付きのトマホーク。IMG_0280 (002)

そして特別に注文したのが、
指さしているワニのソーセージ。
この店の名物。IMG_0281 (002)
意外にあっさりとしたソーセージだった。

このあともホテルに帰って、
昨日の続きの自由試食会。

レストランは地元のうまい店を探して食べる。
ホテルでは昼間の小売り店舗視察の際に、
惣菜や生鮮、乳製品、グロサリーを購入して、
もちろんワインやビールを買ってきて、
それを食べ比べる。

食品小売業は見るだけではわからない。
食べてみなければ理解はできない。

食べるが先か、見るが先か。

それは卵が先でしょ。

これこそスペシャルなコースなのだ。
みんな、それぞれに楽しんだ。
ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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