結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年02月15日(日曜日)

マンハッタンのとんがり店舗巡りと「一代目商人の一冊の本」

朝日新聞「折々のことば」
2月13日の第3577回。

一代目の商人ならだれでも
一冊の本が書ける。
(津野海太郎)

これには全面的に同感だ。

しかしここでいう「商人」とは、
就職もせずに、
大量宣伝・消費とは異なる売買の仕組みを
成立させようと苦心してきた人々のこと。

例えば花を「商品」にしたくなくて、
値札を外した花屋。

評論家・元編集者の海野は、
その「最良のあそび」のような空気に惹(ひ)かれ、
思わず買い求めた。

「こんな店が増えれば社会も
少しは生きやすくなろう」と。
〈津野の文集『編集の明暗』(宮田文久編)から〉
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商売の極意は、
「値札を見ずに買える店」
そんな一代目の商人は例外なく、
一つの感動的な物語をもっている。

OICグループ2026NY研修第3団。
いよいよ佳境。

滞在3日目の今日は、
マンハッタンの飛び切りの店舗を巡る。

今朝は朝6時40分に集合して、
有志たちが2店の老舗ステーキハウスで
「朝ステーキ」を体験した。

講義は1時間遅れて、8時からスタート。
はじめにOICグループ理念の斉唱。
田中さんがリードして、団員たちがそれに続く。
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続いてロピアの経営理念と7大用語。
団長の荒田さんがリードする。
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結城義晴の座学講義は今日が最後になる。
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体調はだいぶ戻ったが、
まだまだ咳が出ないかと心配しながら、
声を張り上げずに語った。
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全員が集中して聞いてくれた。
ありがたい。
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最後にポジショニング戦略。
ロピアの成長はこの戦略のお手本だ。
業種から業態へ、そしてフォーマットへ。
そのフォーマットは、
基本業態+ポジショニングによって、
それぞれの企業がつくることができる。IMG_4589
最後の講義もよく聞いてくれた。
感謝したい。

今日最初の視察店は、
ウェグマンズ。
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2024年10月に、
マンハッタン1号店として開業。
アスタープレース店。
地上1階・地下1階の2フロア。
1階は道路面から少し下がっていて、
店に入ると、売場が見渡せるつくりだ。
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ストアマネジャーのジェアードさんと、
SAKANAYA担当のエイドリアンさん。
いつも丁寧にインタビュー対応してくれる。

1階にある和食レストラン。
通訳は浅野秀二先生。IMG_4613

自身のキャリアから、
店長としてこの店をどう運営しているかなど、
前回に増して丁寧に話してくれた。
ベーカリーの担当からマネジメントに転じて、
店長となって10年。
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450人のアソシエーツがいるこの店で、
凄いリーダーシップと細かい配慮を見せる。

アスタープレイス店での実験的な試みは、
エイドリアンさんが担当する「SAKANAYA」だ。
彼は、日本の魚文化を、
このマンハッタンに根付かせようとしている。
そのあとはウェグマンズ全体、
そしてアメリカ中へ。
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引率する牧野佑騎さんと4人でポーズ。IMG_4638

さらに全員で写真。IMG_4643

地下1階のSAKANAYAの売場では、
改めてエイドリアンさんが
最近の取り組みを話してくれた。
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第3団の鮮魚チーフたちの質問にも、
一つひとつ具体的に答えてくれる。IMG_4648

鮮魚チーフたちとエイドリアンさん。
大きな刀のような包丁を持ちだしてきた。
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SAKANAYAの売場の前でも記念写真。IMG_4654
ウェグマンズは一代目だけでなく、
二代目、三代目も物語が書ける。
イノベーションが何度も起こったからだ。

ウェグマンズを後に、
9.11メモリアルパークへ。
ワン・ワールドトレードセンターを望む、
IMG_4663

この場所の意味を富澤由紀子さんが解説。
富澤さんはニューヨーク在住35年目、
ベテランガイド。
このツアーでは欠かせない人だ。IMG_4657

オキュラスは駅舎を兼ねる商業施設。
その前で静かに記念写真。IMG_4662

崩壊したツインタワー跡のプール。
亡くなった人は3000人にも及ぶ。
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パークにはいたるところに彫刻が展示されている。IMG_1107 (002)

次にイータリー。
今日は14日のバレンタインデー。
IMG_1109 (002)

イータリーにも多くの恋人たちが食事に来る。IMG_4673

もちろん当日でもブーケを販売する。IMG_4674

団員たちもレストランでランチ。
イタリアワイン1杯は、
研修中でも飲んでほしい。IMG_1112 (002)

食べ、買い、学ぶ店。
だから料理人のまな板の上にカメラがセットされて、
料理の手順を学ぶことができる。IMG_1110 (002)

イタリアの魚売場のそばには、
肴のイタリア料理店がある。IMG_1113 (002)

イータリー創業者はオスカー・ファリネッティ。
すでに一冊の本になっていて、
店舗には飾られ、販売されている。

最後はいつものように、
アッパーウエストサイドの4店舗を巡る。

ゼイバース。
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ウクライナ系ユダヤ人のゼイバーズさんが創業。
こちらも本になる。IMG_4676

入り口のチーズ売場。IMG_4680

値札を見ずに買う顧客ばかり。IMG_4682

惣菜はこの店独自の味だ。IMG_1116 (002)

最大の売り物はスモークフィッシュ。
他の店にはない商品ばかりだ。IMG_4684

ゼイバーズベーカリーも大人気。
この店だけのパンを販売する。IMG_4687

5分くらい歩くと、
シタレラ。
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魚売場はウェグマンズの、
日本流の本場の「SAKANAYA」とは違う。
ニューヨークのシーフードの売り方だ。IMG_1119 (002)

隣りにフェアウェイマーケット。IMG_1120 (002)

1940年、ネイサン・グリックバーグが、
青果店をオープン。

ここにも物語がある。
それが今も強みとなり、
ポジショニングとなっている。

店頭でバレンタインの花を販売。IMG_1123 (002)

午後3時ごろだが、レジには長い行列。IMG_1122 (002)

そして終点は、
トレーダー・ジョー。IMG_1124 (002)
トレーダー・ジョーには、
ジョー・コロームの物語がある。

フィアレス・フライヤーを配っている。IMG_1127 (002)

そしていつものように行列ができている。IMG_1128 (002)

バナナ売場は、
エンパイヤステートビルとキングコング。IMG_1129 (002)

2層の店だがグロサリーのエンドは、
レギュラー店と変わらない。IMG_1130 (002)

地下2階から地下1階へ、
カートと一緒にエスカレーターで上がる。IMG_1135 (002)

アメリカ人はチキンが大好きだ。
そのプライベートブランドは多岐にわたる。
そして例外なくうまい。
われわれ日本人にも食べられる。IMG_1133 (002)

最後は銀行方式のチェックスタンド。
素早く顧客の清算をさばく。 IMG_1136 (002)

この店で視察は終了。
終章はやはりトレーダー・ジョーだ。

みんな自由研修に飛び回った。

そして 最後の夜も、
3208号室のスイートルーム。

コミュニケーション部屋。
手巻き寿司をいただいて、
ウェグマンズやトレーダー・ジョー、
スチュー・レオナード、ゼイバーズなどで、
買い込んだ食材をこれでもかと試食する。IMG_1141 (002)
Manhattanのとんがり店舗には、
いずれも物語がある。

一冊の本がある。

それが今、店に現れている。
物語を忘れた店は、
生き残ることができない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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