夏至。
冬至から数えて半年。
そう考えると一つの折り返し点だ。
北半球の話だが、
太陽が真東よりも北寄りから昇る。
そして真西よりも北寄りに沈む。
日の出と日の入りの位置は、
北側に偏る。
そして昼の時間が1年で一番長くなる。
夜の時間がもっとも短くなる。
一番暑い日ではない。
逆に南半球の夏至は、
12月21日または22日で、
このときに昼が最も長くなる。
今日はその夏至であるうえに、
父の日。
もう息子も娘も独立している。
それほど大げさに父の日を、
祝ったりしない。
東京新聞の巻頭コラム「筆洗」
痩蛙(やせがえる)まけるな一茶是(これ)に有(あり)
文化13年、1816年に詠んだ。
句の前書きにある。
「蛙たたかひ見にまかる、四月廿日也けり」
メスをめぐってオス同士が争う。
繁殖期の「蛙(かわず)合戦」
コラム。
「やせっぽちのカエルに、
おれが味方に付いているぞと、
応援する心がやさしい」
この句の解釈の一つ。
句を詠んだ日が亡き父親の命日に近い。
そこで父親を思っての句なのではないか、と。
「痩蛙」を自分に重ねて、
苦労はしているけれども、
自分もこうして生きています。
「父親を安心させようとしている句なのではないか」
そうかもしれない。
もうひとつ別の解釈もある。
この句の少し前に、
一茶の長男千太郎が生まれた。
晩婚だった一茶の54歳の初めての子。
その健やかな成長を願って、
「まけるな」と詠んだのではないか。
千太郎はこの句からまもなくして、
亡くなっている。
父親を安心させたい、
自分も父親として大切な子を守りたい、
励ましたい。
コラムにスト。
「2組の『父と子』が、
この句の中にいるような気がしてくる」
「重い役目を背負ったパパさんたちへ。
『父の日』、おめでとう。
そして『まけるな』」
コラムニストは女性なのかもしれない。
日本代表の1次リーグ第2戦。
チュニジアとの戦い。
メキシコのモンテレイスタジアム。

日本時間で日曜日の午後1時。
NHKがBSと地上波で放映。
今日のこの時間の視聴率は、
どれくらいになったのだろう。
森安一監督(57歳)は、
ガラリと先発メンバーを入れ替えた。
久保建英は怪我で欠場、
代わりに伊東純也が先発した。
日本は4分、MF中村敬斗が、
ゴール左サイドのペナルティエリアから、
折り返しのゴロのセンタリング。
それをMF鎌田大地が、
相手DFと競り合いながら、
左足のヒールキックで、
ゴールに流し込んだ。
第1戦オランダ戦と同じように、
偶然のシュートだったのかもしれない。
鎌田はこれで毎試合得点。
しかし完全に相手守備自陣を崩して、
見事な先取点を取った。
31分にはFW上田綺世(あやせ)が、
右サイドのペナルティエリア線上から、
超ド級のミドルシュートを決めた。
リオネル・メッシかキリアン・エムバペか。
相手DFの股を抜いた凄いシュート。
ゴール左サイドに突き刺さった。
後半69分にはMF田中碧から、
上田綺世への中央突破のパスを、
上田はフリックをかけて、
MF伊東純也に繋ぎ、
伊東がGKとの1対1の状況で、
冷静に足元を抜いて3点目。
83分には、伊東からMFの佐野海舟へ、
佐野がきれいにセンタリングを上げて、
再び上田が頭で絶妙のループシュート。
GKと2人のDFの頭の上をふわりと越えて、
ゴール右隅に技ありの4点目。
1試合4得点はこれまでの歴代最多得点。
コーナーキックやフリーキックからしか、
点が取れなかった日本代表が、
多彩なゴールを次々に決めた。
日本中が大興奮。
大満足。
私も声を上げて歓喜した。
日本と同じF組ではオランダが、
スウェーデンに5-1と大勝。
これで日本とオランダが、
1勝1分けで勝ち点4の首位。
次の第3戦は日本時間26日午前8時。
スウェーデンとの対戦。
勝つか引き分けで、
決勝トーナメントに進出できる。
大いに楽しみだ。
父の日のプレゼントとして、
申し分ない。
ジャパンはもう、
痩蛙ではない。
けれど「まけるなわれら是に有」と、
応援しよう。
〈結城義晴〉

























