商人舎流通SuperNews。
チェーンストア統計|
2025年度/総販売額12兆8528億円・既存店2.1%増
日本チェーンストア協会の調査。
会員企業数45社、9531店(対前年比52店増)。
2025年度 (2025年4月~2026年3月期)、
総販売額は12兆8528億円で、
対前年比100.7%。
既存店(店舗調整後)は、
102.1%だった。
総額にあまり意味はない。
ただし既存店の前年比は問題だ。
1年で2.1ポイント伸びた。
2022年からインフレが始まった。
2025年の全国消費者物価指数は、
年初の1月にプラス4.0%でスタートし、
年末の12月にはプラス2.1%で終わった。
年平均では約3%前後の上昇。
だからチェーンストア協会加盟企業の伸びは、
全体で見ればインフレ率以下だった。
そのことは認識しておかねばならない。
さて今日は午後2時から、
オンラインミーティング。
横浜の商人舎オフィスから参加した。
OICグループのニューヨーク研修。
2月8日から16日までの第2団と第3団。
第3団のときには寒さは少し緩んだ。
バレンタインデーの真っただ中だった。

その2団と3団の成果報告会。
段取りから司会進行まで、
㈱商人ねっとのスタッフが担当してくれた。
研修ではそれぞれ7班に分かれて、
学んだ。
あれから4カ月が経過して、
いろいろな挑戦が行われた。
7グループの発表のあと、
自分の班には投票できないルールで、
全員がもっともいいと思った班に、
1票ずつ票を投じた。
すぐに成果が出た。
投票が終わると、
すぐに集計され、
表彰される。
講評はまず亀谷しづえ商人舎GM。
亀谷さんらしいコメントだった。

それからサンフランシスコの浅野秀二先生。
こちらも浅野先生独自の世界からの評価。
最後に引率責任者の牧野佑騎さん。
会社からの評価がよかった。
報告の中身は書けないが、
いい視点、いい取り組み、
いい考察があった。
2団が終わると5分休憩をして、
3団の7班の成果報告。
こちらもロピアらしいユニークな視点が多かった。
それぞれ3位、2位、1位が決まった。
おめでとう。
午後2時からはじめて5時ごろまで、
私にとっては楽しい時間だった。
全員に拍手を贈ろう。
さて、日経新聞夕刊の「プロムナード」
5人の書き手がエッセイを発表する。
詩人の文月悠光(ふづき ゆみ)さん。
「健やかに書くために」

文章や詩を書く人の述懐。
率直で、いい。
この連載が始まった1月頃、
文月さんは焦燥感に駆られていた。
「自分の書き方を変えなくては」と。
信頼する作家の友人に、
今抱えている仕事の話をしたところ、
友人はこんな言葉を口にした。
「文月さんに書くことを楽しんでほしい」
文月さんは戸惑った。
しばらく言葉が出てこなかった。
「書くこと」につきまとうのは、
まず作品に対する評価や期待だ。
「楽しんでほしい」と願われたこと自体、
初めての経験だった。
プロの執筆に要求されるのは、
「いい原稿を書くこと」であって、
書き手自身が楽しむことではない。
私も物書きの端くれとして、
この気分はよくわかる。
文月さん。
「同時に、今まで自分自身に
『書くことを楽しんでいい』と
許可を出していなかったことに気づき、
そんな価値観もあるのか、
と少しショックを覚えた」
「もちろん書く仕事は好きだし、楽しい。
でも、その『楽しい』という感情を
紐解(ひもと)いてみると、
書くことを通じて相手の期待に応えることを
楽しんでいたのだと思う」
それまで考えていたこと。
「依頼をくれた編集者に満足してもらうこと」
「媒体に馴染(なじ)むこと」
「次の仕事に呼ばれること」
いわば生存戦略を優先してきた。
そこで述懐。
「自分のそれは過剰適応だったのではないか」
「読者に納得感を与えなければ、
というこだわりが、
逆に自分を作家として後退させ、
作品の可能性を閉じてしまってはいないか」
そこで考える。
「ときには、『これを書けば大丈夫』という
安心感や納得感なんて捨ててしまうこと」
「読者を信じて委ねるような書き方を目指せたら、
もう少し成長できるのではないか」
そこで、
「敢(あ)えて自分の苦手な
『空気が読めない奴』になろう、
と思ったのだ」
「少しでも自分の内側に踏み込んだものを
届けようと努めた」
そして徐々に気づいていった。
「自分のそのような気質は、
書き方だけの問題ではなく、
もっと根深いものと
結びついているのだと」
「過去の経験を振り返れば、
私は他者の『期待』と『支配』、
『愛情』と『干渉』の区別がつかず、
しばしば混乱していたようだ」
こういった混乱はよくある。
商人舎の編集部にもあると思う。
「健全な自己愛や、
干渉ではない適切な関心や愛情というものが、
頭では理解できても、
反射的に恐れを感じて、
実感に辿り着けない」
そして率直に言う。
「書き手として自分に『ここが足りない』と
感じるポイントは多々あるが、
最も足りないのは、
私自身を信じて愛する力だった」
「自分を愛せないと、
自分の作品(作風や作家性)も
守れないのではないか」
そう、自分を愛して、
書くことを楽しむ。
読者を信じて委ねるように書く。
私たちは流通について書いているが、
まったく同じだ。
文月さんは、
1991年7月23日、札幌市生まれの34歳。
中原中也賞、現代詩手帖賞などを、
最年少で受賞。
武蔵野大学客員准教授。
「書くことは実験であり、
自己探究の術(すべ)でもある」
同感だ。
商人舎のみんなも、
読者を信じて、
楽しんで書こうよ。
〈結城義晴〉



























