時代が変わろうとしている。
日本のスーパーマーケット産業のM&Aである。
商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
北陸のアルビス(年商1010億円、68店)にTOB実施
㈱ライフコーポレーションが、
㈱アルビスを株式公開買い付けで傘下に入れる。
アルビス側もこのTOBに賛同している。
今年2月の決算で、
ライフは営業収益8813億円、店舗数317店。
アルビスは3月決算で1010億円で68店舗。
アルビスはもともと、
北陸スパー本部㈱と㈱チューリップが、
1992年に合併して生まれた会社だ。
五箇献一さんがその難事業を成し遂げて、
会長、社長を務めた。
親しくさせていただいたが、
2022年に亡くなられた。
そのローカルのアルビスが、
首都圏と関西圏の都心型のライフと統合する。
単純合算すれば、9823億円、385店。
スーパーマーケット第1位は、
ユナイテッド・スーパーマーケットHDで、
9638億円、665店。
これまでライフは一度も、
こういった経営統合をやってこなかった。
すでにアルビスの筆頭株主は、
三菱商事で15.00%を保有する。
池田和男社長に次ぐ実質的なナンバー2は、
三菱商事出身の吉原絹彦常務だ。
一方、ライフの株主構成も、
三菱商事が23.34%で筆頭にある。
すんなりと経営統合は進みそうだ。
業界の他者に対する影響は大きい。
年商1000億円規模の会社が、
意思決定を迫られるだろう。
㈱ブルーゾーン・ホールディングスは、
中核の㈱ヤオコーの強みを売りにして、
さらに経営統合を進めるだろう。
U.S.M.Hも次を狙うだろうし、
㈱アークスも合併吸収を進める。
1兆円を一つのスケールとして、
アメリカと同じように、
上位寡占が生まれる。
ライフのM&Aはその呼び水になると思う。
今日はもう一つニュースがある。
セブンーイレブンnews|
アンドエスティとの共同開発アパレル全店展開
㈱セブン‐イレブン・ジャパンが、
アパレルを開発して販売する。
セブン-イレブン・ジャパンは、
アパレル大手の㈱アンドエスティと組む。
アダストリアから社名変更した会社。
アンドエスティは55ブランドを持つ。
その中から「niko and…(ニコアンド)」と、
「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」
ここから全17アイテムで28種を販売。
通年販売のレギュラーアイテムでは、
ソックス、Tシャツ、タオルハンカチなど。
つまりアパレルの中で購買頻度の高い商品。
現在、セブン-イレブンのアパレルは、
70アイテムの品揃えだ。
コンビニ業態とアパレルの親和性は、
低くはない。
しかしファミマの「コンビニウェア」の、
後追いの感はどうしても免れない。
さて私は新横浜から新幹線。
27分で熱海駅に着いた。
駅前には熱海軽便鉄道の蒸気機関車。

熱海駅前の仲見世通り商店街。

いい天気。

ニューウェルシティ湯河原。
13時開始予定だが、
全員が集まったらすぐに始める。
時間がもったいない。
2008年4月17日に、
商人舎発足の会が開催された。
このとき私は3時間の記念講演を行った。
そして多くのトップのみなさんと、
商業の現代化と知識商人の養成を誓い合った。
ミドルマネジメント研修会の冒頭講義は、
この発足の会の再現である。
倉本長治とピーター・ドラッカー。
その主張は驚くほど一致している。
「損得より先に善悪を考えよう」と、
Integrity(真摯さ)。
「創意を尊びつつ良いことは真似よ」と、
Innovation。
「お客に有利な商いを毎日続けよ」と、
Marketing。
ここに商売とビジネスの真髄がある。
それから商業近代化の歴史。
賢者は歴史に学ぶ。
三井高利の「店前現金掛値無」は、
現代に通じる商売の大原則だ。
そしてチェーンストア1.0から4.0まで。
米国のチェーンストア3.0のときには、
コンビネーションストアが登場した。
歴史を遡るだけで現代化が見えてくる。
16時からは鈴木哲男講師。
ご存知、「52週MD」の創始者。
講義テーマは、52週MDとプロモーション、
そしてストアコンパリゾン。
鈴木講師のテキストは、
実務に即した資料が豊富だ。
そのうえホワイドボードに書き込んで、
丁寧に説明してくれる。

講義は身近で具体的な事例ばかり。

4時間の講義は、あっという間に終わる。
初日の講義が終わると夕食。
2日目の講師の高野保男先生も合流。

夕食後、受講生たちは研修会場で自習。
明日の朝、理解度判定テストが行われる。

次々に受講生がやってきて、
会場閉鎖の夜11時まで復習していた。
そのあとも自室で勉強する。

健闘を祈ろう。
時代は大きく、急激に変わる。
その変化に対応するには、
知識商人でなければならない。
ヘンリー・ミンツバーグは言う。
「ミドルマネジャーこそが、
組織を変えていく力を持っている」
私はこの言葉を信じている。
〈結城義晴〉


































