10月26日/高雄からの帰国と台湾小売業の進化

2026台湾視察

Everybody! Good Monday!!
〈2026vol㊸〉

2026年第44週。
10月最終週。

台風30号が台湾を襲った。
だから足止めされた。

しかしやっと航空券が確保できた。
そこで帰国することになった。

朝4時にホテルを出発。
寒軒國際大飯店。
5つ星ホテル。

いいホテルだった。
ありがとうございました。

20分ほどで高雄国際空港。

足止めされた人が多かったのだろう。
空港の国際線は混んでいる。

オンラインチェックインをしていたし、
預ける荷物がないので、
すぐに手荷物検査を受けることができる。

ゲートに向かう通路はガラガラ。
免税店やブランドショップも開店していない。

それにしても台湾第3の都市の空港は、実に現代化されている。

私は航空会社のラウンジで休憩した。
そして乗り込む。

飛び上がると高雄の街が見下ろせる。
台湾第一の港がある。

工業の街でもある。

空港の滑走路が見える。

それから沖縄列島、奄美諸島を超えて、
日本列島へ。

最初は海が見えていた。

日本に近づくほどに雲がせり出してきた。
台風は温帯低気圧になったが、
列島は全体的に雨模様だった。

機内食をいただいて、映画を観て、リラックスした。

4時間半後には千葉県の海岸線が見えた。
台湾と日本は1時間の時差がある。

日本の大地は緑色。

12年前に台湾に来た。
立教大学大学院の結城ゼミの修了旅行だった。
その時にも流通視察をした。

当時はコストコは台北の1店だけだったと思う。
いまや台北に3店、台中に2店、台南に1店、そして高雄に2店。
コストコは8店に増えて、どの店も大人気だ。

一方、フランスのカルフールは統一企業グループに買収された。

同じくフランスのオーシャンは全聯傘下になった。
どちらもハイパーマーケット業態を中心にして、
台湾市場に進出してきた。

そのうえハイパーマーケットとして最強だった、
台湾企業の大潤発RTマートも全聯にM&Aされていた。
こちらは「大全聯」として店は洗練され、強化されていた。

資本活動として総合スーパー業態企業は、
脆弱な体質をもっているのか。

日本のGMSと言われた企業はほぼ総崩れである。

しかしアメリカのウォルマート・スーパーセンターは、
業態としてはハイパーマーケットであって、これは絶好調だ。

ターゲットのスーパーターゲットもハイパーマーケット業態で、
業績は悪くない。

フランス本国のカルフールは、
最近の国内の暴動で店が襲われ、業績の下方修正を発表したが、
店舗そのものが悪いわけではない。

台湾の小売業を見ていて、
「総合業態」は長続きしないのかとも思う。
それは日本と同じなのか。

一方、スーパーマーケット業態は、
王者全聯のPXマートが1250店の業容を構えて、
フォーマットの革新も進みつつある。
2025年度売上高は2200億元(1兆692億円)。

人口2350万人の台湾で、この年商だ。

コンビニは統一企業グループのセブン-イレブンが7248店で、
加盟店売上高は3507億台湾元、1兆7044億円。

そのグループの中核を担う統一企業股份有限公司は、
食品製造・食品加工・流通・小売業などのグループ企業で、
台湾の食品関連企業では最大手。
2025年連結売上高は6729億台湾ドル(3兆2703億円)で、
過去最高を更新している。

台湾カルフールはこの3兆円企業に売却されたのだ。

コンビニ二番手はファミリーマートだが、こちらは4513店舗。
現地の国産汽車股份有限公司との合弁によって、
1988年に「全家便利商店股份有限公司」が設立されて、
それが続いている。

セブン-イレブンとファミリーマートは、
両者合わせて「超商雙雄」と呼ばれる。
コンビニ業界の二大巨頭である。

スーパーマーケット出身の全聯と、
小売業ではコンビニを中核とする統一企業。

つまり2大業態のトップ企業が1兆円を超えて突出していて、
そのうえでハイパーマーケット業態を傘下に入れた。

このコングロマーチャントの「複占」の構図は、
しばらく続くのだろう。

12年前、台湾小売業は日本より遅れていた。
それは確かだ。

しかし今、日本を超えるスピードをもって、
資本の統合と変革を成し遂げつつある。

日本小売業は台湾より進んでいると考えていいものか。

では、みなさん、今週も、
変革のスピードをあげよう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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