’25令和名人会「絶好のゴルフ日和」と萩原朔太郎の「泥酔と悔恨」

12月もあと4日。
千葉県木更津のゴルフクラブの迎賓館に宿泊。
昨夜は飲みすぎ、喋りすぎ。
失礼しました。
それでもそれが面白いらしい。
一度、したたかに酔っ払って話すところを、
ビデオにでも取っておいたらどうかなとも思う。
しかし全然面白くなかったりしたら、
ひどくガッカリするに違いない。
やっぱりやめよう。
成績が悪いと、
人間は饒舌になる。
政治家も失言をすると、
言葉が多くなる。
部屋に帰ると、
バタンキュー。
寝間着をひっかけたまま寝ていた。
朝、4時過ぎに喉が渇いて、
目覚めた。
そうしてブログを書き始めた。
7時に集合して、
ザ・カントリークラブ・ジャパンへ。
2025令和拡大名人会本戦。

宿酔いながら、なんとかラウンドして、
お疲れ様。

1年の締めくくりに2日間もゴルフができる。
そんな健康と環境に感謝。
冒頭で「名人会」の略史を語った。
右が鈴木國朗さん、左が新谷千里さん。
現在のメンバー。

九州と関西からの参加にお礼を言った。
来年はもっとゴルフをしよう。
そしてザ・カントリークラブ・ジャパンの開催において、
主催者となってくれたのが、
ブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
右は松井康彦商人舎エグゼクティブプロデューサー。
続いて表彰式。
ドラコン、ニアピン、
さらにブービー賞など。
第3位は白石純一郎さん。
㈱白石社長。
副賞は「タイニーストーブ」
おめでとう。
準優勝はブルーチップの平野一郎さん。
今年は新規開発した「乾燥野菜」が大ヒットした。

コストコとロピアの売場でブレイクしている。
それからそれから、
優勝はこの人。
宮本洋一プロ。
グロスもネットも1位で完勝。
グロスは元のラウンドスコア、
ネットはハンディキャップを考慮した後のスコア。
ちなみに会計では、
グロスは税金などを控除する前の数値を指し、
ネットは控除後の金額を示す。
トロフィーをもって笑顔。
懇親会が終わって解散。
今年は月刊商人舎にも、
常連執筆者として大量に原稿を書いてもらった。
来年もよろしくお願いします。
帰りはアクアライン。
ちょっと渋滞したが、
太陽が沈んでいくのを拝んだ。
1989年に始まった名人会。
今、令和名人会と名前も新たにして、
ますます盛んになる。
ご期待ください。
さて中日新聞の巻頭コラム「中日春秋」
東京新聞の「筆洗」と同じ文章の日が多い。
「詩人萩原朔太郎は酒が好きだった」
『宿酔の朝に』で二日酔いをのろった。

「泥酔の翌朝に於けるしらじらしい悔恨は、
病んで舌をたれた犬のようで、
魂の最も傷々しいところに嚙みついてくる」
昔は私もそんなことが多かった。
今は、いくら酔っても饒舌になるくらいだ。
「夜に於ての恥かしいこと、
醜態を極めたこと、
みさげはてたること、
野卑と愚劣との外の何物でもないような
記憶の再現は、砒毒のような激烈さで
骨の髄まで紫色に変色する…」
朔太郎『宿酔の朝に』は続く。
「ああ泥酔と悔恨と、悔恨と泥酔と。
いかに悩ましき人生の雨景を蹌踉(よろけ)することよ」
泥酔と悔恨。
私も昔、何度も悔やんだ。
朔太郎は代表詩集『月に吠える』の序文で、
最後に書いている。
「過去は私にとつて苦しい思ひ出である。
過去は焦躁と無為と悩める心肉との
不吉な悪夢であつた」
過去とはそういうものだ。
「月に吠える犬は、
自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。
疾患する犬の心に、
月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。
犬は遠吠えをする」
「私は私自身の陰鬱な影を、
月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。
影が、永久に私のあとを追つて来ないやうに」
明治19年に生まれ昭和17年に55歳で没した。
日本近代詩の父と言われる。
月に吠える犬が自分である。
犬は自分の影を恐れて吠える。
その陰鬱な影を月夜の地上に釘づけにすると、
影は追ってこないし、
月に吠えることもない。
31歳の朔太郎はそう考えた。
歳をとればきっとわかったはずだ。
泥酔と饒舌。
それも悪くはない。
〈結城義晴〉









































