万代カレッジ「ヒューマンリソースマネジメント」の「人の本質」

今週日曜日は、
第27回参議院通常選挙。
選挙に行きたい、
投票したい。
期日前投票が10日間で988万5000人強、
前回より約27%の増加。
いい傾向だ。
その分、当日投票が減るだろうが。
小売業、サービス業の従事者は、
日曜日にも仕事がある。
期日前投票をしたいものだ。
朝日新聞「折々のことば」
第3442回。
国籍、性別、地位、素性、
年齢など問わないの。
人の本質に関係ないことは
まず気にしない。
〈ホキ徳田〉
ほぼ40年間米国で活動し、
帰国後も弾き語りを続ける、
91歳の歌手・ピアニスト。
「ケセラセラ(なるようになるさ)を信条に、
何を択(えら)ぶにも楽しそうかどうか、
バイブレーションが合うかどうかを
基準にしてきた」
「波瀾(はらん)万丈、
体を張って生きてきたともいえるが、
それが他人には贅沢と映るらしい」
(『思い出は旋律とともに』から)
選挙も同じだ。
人の本質に関係ないことは、
気にしない。
私も同じだ。
今日は東大阪市の㈱万代会議棟。
万代知識商人大学、
略称「万代カレッジ」。
その第10期。
今日1日のカリキュラムは、
「ヒューマンリソースマネジメント」
万代カレッジでは、
受講後に毎回、レポートが課される。
学んだことを自身の仕事にどう活かすか。
それを次の講義の冒頭で、
5人ずつ簡潔に発表してもらう。
これはプレゼンテーションの訓練にもなる。
前回の講義でプレゼンの鉄則をレクチャーしたので、
みんな、聞き手に対してしっかりと目を据えて話す。
上達してきた。
まずマネジメントの6つの体系。
これは受講生に質問しながら、
図に書き込んでいく。
そして結城義晴の「人間力による経営」
ヒューマンリソースマネジメント理論の変遷。
何事も歴史に学ぶ。
それが一番、理解が進む。
アダムスミスの分業から、
フレドリック・テイラーの科学的管理法、
アンリ・ファヨールの過程管理論まで。
さらに、人間関係論と科学的行動学に基づく、
ヒューマンリソースマネジメントの登場。
1960年代まで続く。
そしてピーター・ドラッカーと、
ヘンリー・ミンツバーグが登場して、
現代化に至る。
問題は、こうした歴史の中で、
日本の大企業や公官庁、
そしてチェーンストア企業が陥った、
マネジメントの隘路の問題。
そこでピーター・ドラッカーの考え方、
マネジメントの本質を丁寧に講義する。
マネジャーの役割から組織づくり、
そして責任の組織化まで、
事例を挙げながら説明する。
とくに「責任の組織化」は、
ドラッカーの教えのなかでも重要だ。
午前の2時間30分の講義はここまで。
管理職にとって大事なのが労務管理だ。
法律の絡む問題だけに、
細かい注意点を交えて、説明していく。
人事部マネジャーの小倉貴行さんは、
「ロジカルシンキング」の講義。
万代カレッジ2期生。
商人舎ミドルマネジメント研修会でも、
Sを獲得した、実務に強い勉強家だ。
論理的思考の理論、MECEの手法を、
万代社員の身近な事例を加えて、
実に丁寧に講義してくれた。
そのうえで、論理的に考えるだけでなく、
「直観とひらめきも大事」と、まとめてくれた。
いい講義だった。ありがとう。
最後の講義は結城義晴。
ドラッカーの自己管理の目標管理、
そしてデール・カーネギーや、
ジョン・マックスウェル、
もちろんドラッカー。
それぞれのリーダーシップの基本。
リーダーシップは誤解されていることが多い。
それらを一つ一つ正しながら講義した。
最後は人間力経営。
心の力、頭の力、技の力。
その掛け算の力。
そしてドラッカーの時間管理、
フィードバック分析。
ケン・ブランチャードは、
次の講義に譲った。
次は9月の商人舎ミドルマネジメント研修会。
全員が参加して他社の精鋭たちと競争する。
カレッジで学んでことを、
商売人として実務にどう活かすのか。
万代の今期の数字をもとに、語っていく。
和久さんは、
万代カレッジの全講義を聴講してくれる。
そのなかで、大事なことを指摘してくれる。
それが企業内大学の良いところだ。
今回は商売のプロフェッショナルであることを、
とりわけ強調して話してくれた。
ありがとう。
ピーター・ドラッカーは、
ユダヤ系オーストラリア人だった。
そして国籍、性別、地位、素性、年齢など、
一切、問わなかった。
そしてマネジメントを通じて人間の本質に迫った。
〈結城義晴〉