【#879】美味トマトのサラダ
美味トマトのサラダ
~甘いトマトに調理するのが売れる決め手~
トマトがおいしい季節
フルーツトマトを
サラダにしたいけれど
高価なので普通のトマトを
おいしく調理します
トマトをカットして
甘いグラニュー糖を
全体に薄く振りかけ
冷蔵庫で1~2時間冷却保存
たくさん振りかけると
甘い水が出て、逆効果です
薄い甘味を感じる程度です
味を確かめて量を決めます
キュウリは薄切りにして
薄く塩を振って同じように
冷蔵庫で冷却をします
トレーにリーフレタスの
千切りを盛って
その上にトマトとキュウリを
形よく盛り付けます
ドレッシングは甘くしません
業務用のドレッシングを選び
小さなカップに入れて
中央に盛り付けます
おすすめはフレンチドレッシングです
もちろん高級フルーツトマトを
安く仕入れることができたら
それを使ってサラダをつくります
その時はトマトに砂糖は不要です
その時には商品名を
「フルーツトマトの特別サラダ」と
名付けて高級感で売り込みます
売れそうで売れないのが
普通のトマトのサラダですが
上手にトマトを甘くできれば
売れます
少し甘くなるだけで十分です
砂糖の使い過ぎには気を付けましょう
★林廣美のワンポイント★
フルーツトマトでつくれば最高ですが、トマト自体が高価でコストが合わず、安く売れません。普通の固くて赤い中型トマトに砂糖を振りかけて甘くします。くれぐれも甘くしすぎないようにします。甘味が強すぎると不自然になるので、ほのかに甘みを感じる程度に加工します。
ドレッシングは塩味が決め手。まろみのある塩味でトマトの甘味を引き立てるものを選びます。簡単なサラダでもおいしくつくればよく売れます。しかも手ごろな価格で「おや?」と思わせる商品が求められています。これからの惣菜商品は飲食店に並ぶ調理技術をマスターしなければ勝てないでしょう。もう家庭の味では客はお金を払ってくれないのです。おふくろの味では通用しません。新しい惣菜技術をマスターしましょう。
●林先生の家庭料理教室●
普通のトマトをおいしく食べたい! トマトも値上がりのインフレの今、普通のトマトをおいしく食べる調理の仕掛けを覚えます。買う時にチェック。ヘタの葉は緑でしっかりとしていて、赤くて身が固めのものを選びます。半分にカットして、ヘタの下の固い所を取り除いてくし形にカット。お皿に並べてフレンチドレッシングを振りかけて1~3時間ほど冷蔵庫で保存。朝に作っておくと、ドレッシングとトマトが馴染んで、夕食時には飛びぬけて味がよくなります。急ぐ時には、塩を振って1時間ほど冷蔵庫で寝かせてもおいしくなります。時間がおいしさを作るのです。
イタリア料理の「トマトとモッツァレラのサラダ」をおいしくつくるのなら、スライスしたトマトに塩を振って冷蔵庫で保存してからブラックペッパーを振って、モッツァレラチーズのスライスを合わせてつくります。トマトに塩を効かせておけば、ドレッシングなし・オリーブオイルだけでおいしくいただけますよ。これぞイタリアの味。塩、恐るべし、です。
<By 林廣美>