【#915】ボリューム丸ごとチキン弁当
ボリューム丸ごとチキン弁当
~インフレの値上げには弁当が狙い目です~
なんでも値上げの今なのに
高額商品の弁当とは何事?と
思うのは大きな筋違いです
インフレの今は値上げができるタイミング
世の中の景気が上向いている時
インフレでも景気は上向きです
そんな時は惣菜も思い切って
「ドン!」と大きな弁当を
それなりの価格で売り込みます
販促のキーワードは
「2人分弱をぎっしり詰め込みました!」
お客さんは価格を2で割り
頭で暗算して決めます
大きなトレーのご飯は1.5人前
上のオカズは左から
鶏ひき肉のそぼろ炒め
真ん中はカットしたチキンカツ
右端には卵そぼろと煮物
どっしりと盛り付けます
同じメニューで1人前の弁当を
隣にしっかりと陳列します
一人前の弁当も同じものを乗せ
きれいに盛り付けて
ボリューム感を出します
値段は仮に1人前が500円なら
大きい方は約2人前で750円と
お値打ち価格に設定
実際に食べてみて価格と安さを
実感して売価を決めます
メニューはつくり慣れたものばかり
きちんとつくって味を確かめます
★林廣美のワンポイント★
弁当は惣菜用品の中でも高額商品。数個売れるだけで、目立って売上げが上がります。インフレ時は働く女性も大事な人的資源。女性の家事を減らすのが惣菜です。安くておいしい弁当商品が大人気になります。
売れる弁当のコツはそぼろやチキンカツなど肉系のオカズを、どんと増やすのがコツです。野菜を増やしてボリュームを出すのは失敗します。客は安くておいしいたんぱく質が欲しいのです。
チキンカツは大きめのムネ肉を使用。横から包丁を入れて2枚にカットして使います。麺つゆを使って生のムネ肉を薄味に漬け込みます。ポリ袋にムネ肉を入れ、麺つゆを水で2倍に薄めて30%ほど加え、軽く揉んで一晩漬け込みます。漬け込むことで鶏ムネ肉がパサつかずおいしく揚がります。このムネ肉をカットしてバッター、パン粉を付けて油で揚げます。鶏ムネ肉なので、くれぐれも揚げ過ぎないように。弁当に盛り付けて中濃ソースをかけます。
●林先生の家庭料理教室●
家庭料理で一番大事にしたい料理は「ご飯炊き」です。昔のことですが、子どもの頃、ご飯炊きは私が担当でした。米を洗って水を計って薪を燃やしてコンロでご飯を炊いたものです。昨日はおいしく炊けた、でも今日はおいしくなかった、の連続でした。
惣菜のコンサルタントになって、一番の課題は「大量のご飯をおいしく炊く」ことでした。その時に学んだことは、おいしいご飯を炊くには、米を水に漬けてしっかりと水を吸収させることでした。
正解は「米を洗ってから1時間以上は水に漬ける」でした。料理の本などには、15分ほど水に漬けるなどとありますが、米によっては短時間の浸漬から長時間の浸漬が必要など、色々なことがわかりました。そして米は一定の水を吸収したら、それ以上水に漬けても水を吸収しないこともわかりました。米は水にきちんと漬けると、米の重量の0.29倍の水を吸収することもわかりました。100gの生米を水に漬けて、重さが129gになれば、それ以上の水は吸収しないのです。そして米は一晩水に漬けても溶けたりしないこともわかりました。おいしいご飯を炊くにはとにかく、しっかりと水を吸わせることです。後は炊飯器が炊き上げてくれます。
最近は米を洗わなくても良い無洗米も出ていますが、無洗米は水の吸収力が弱いので要注意です。「無洗米にしたらご飯がおいしくなかった」といった声はよく聞きます。炊飯器に無洗米を入れて水を入れてスイッチオンはNGです。無洗米も水に漬けてから炊きます。しかも生米の時よりも浸ける時間を長くするのが無洗米をおいしく炊くコツです。
生米(または無洗米)を洗ってから、ポリ袋に米とひたひたになるくらいの水を入れて口を閉じ、冷蔵庫に入れて保存。夕方に袋の米をザルにあけて水を切り、炊飯器に入れて決められた水を入れて炊くのが一番おすすめです。おいしいご飯は面倒ですが、ひと手間が必要なのです。
<By 林廣美>












