【#889】実山椒入り「鶏ネギ炒め」

実山椒入り「鶏ネギ炒め」
~売れない時こそ手づくりでおすすめ商品~
売れない時期だからこそ
何品かは手づくりで利益アップ
メーカーから高価な原料を
仕入れずに安い原料で
おいしい手づくり惣菜を
つくって売り込みます
注意事項はただ一つ
商品に値段を付けて
「代金」を頂く以上
単なる家庭料理ではなく
「惣菜」という新しい別の商品を
研究し製造して販売します
一方で忙しい年末には
「家庭料理風」の
安い惣菜が求められます
工場惣菜にはできない
手づくり感が欲しい
そして味はプロの味
その工夫が惣菜なのです
おいしい鶏肉と
旬のネギをたっぷりと使って
それを仕上げるプロの味が
調味料と香りのトッピング
「実山椒」なのです
鶏モモ肉を小さな一口大にカット
麺つゆを鶏肉重量の10%加え
一晩冷蔵庫で寝かせます
漬け込んでおいた鶏肉を
ゴマ油で焼くようによく炒め
ネギを加えてさらに炒め
本味醂とダシ醤油を
同量の割合で入れて炒めます
最後に水溶き片栗粉を加え
軽くトロミをつけて
トレーに見栄えよく盛りつけます
「実山椒」を数粒と
ゴマを振って仕上げます
★林廣美のワンポイント★
味付けに使う味醂は、必ず「本味醂」を使ってください。少々コストがかかっても、本物の味を提供するためです。「実山椒」は香りのよい日本のスパイス。メーカー品で佃煮風の味付けになっているものがあります。コストを下げるのなら「粉山椒」を振っても構いません。
●林先生の家庭料理教室●

季節の野菜を使っておかずを作ります。ピーマン、玉ネギ、ゴボウ、レンコンなど香りがある野菜なら何でもよいでしょう。鶏肉はモモ肉が最適です。ピーマン、玉ねぎは太めの千切り、ゴボウ、レンコンは薄切りにして使います。一口大に切った鶏モモ肉はポリ袋に入れて、麺つゆを少し入れてポリ袋ごと手でもみ込み、味を付けます。このひと手間が鶏肉をおいしくするので、省略しないことが大事です。
先に鶏肉だけをフライパンで焼き鳥風に焼いて取り出し、続けて野菜を炒めて、鶏肉を再びフライパンに戻します。調味料の本味醂とダシ醤油を同量、合わせて入れて炒め、水溶き片栗粉少量を入れて炒め上げます。鶏肉を炒める時は生焼けにならないように、ひっくり返して両面、火を通します。盛り付けて煎り胡麻をかけ、あれば七味唐辛子を振ります。
<By 林廣美>










