結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年06月05日(金曜日)

ヤマダ&エディオンの経営統合と「感動の正体」

台風が去って、
紫陽花の花が目立つ。

梅・桜からツツジ、
そして紫陽花。
IMG_3417

日本は四季がなくなって、
二季になったなどと言われるが、
花の移り変わりを見ていると、
確かに四季はある。

ツツジの色変化(へんげ)。IMG_3418

淡い紫。IMG_3419

紫。IMG_3421

青。IMG_3420

商人舎流通SuperNews。

ヤマダホールディングスとエディオンが、
共同記者会見を開いた。

ヤマダnews|
エディオンとの経営統合合意/2027年10月に持株会社設立

ヤマダホールディングスは、
山田昇会⻑兼CEO。
エディオンは、
久保允誉会長兼社長。

対等統合を基本方針とする経営統合。
基本合意書を締結した。

それぞれに取締会で決議して、
締結に至った。

山田さんは「くらしまるごと戦略」を掲げる。
久保さんは地域密着・アフターサービスを強みとする。

営業の親和性と経営の方向性が合致している。
だから相互補完でシナジー効果を追求することができる。

共同株式移転によって持株会社を設立する。
そして両社を完全子会社とする。

持株会社の商号は全く別とする。
それがいいだろう。

それくらいの対等合併である。

代表取締役会長に山田さん、
代表取締役社長に久保さん。

これもいい。

山田さんは83歳。
久保さんが76歳。

カリスマ二人で、
仲良く経営してほしい。

2026年3月期売上高は、
ヤマダが1兆6918億0800万円、
エディオンが7937億4600万円。

単純合計で約2兆5000億円の、
断トツ家電チェーンが誕生する。

2位のノジマは売上高9828億円。
その2.5倍のスケールとなる。

経営統合と新会社設立のあと、
2027年10月1日付けで、
統合会社の上場を目指す。

会社の融合こそが大事だ。

1位と5位の統合によって、
家電業界のM&Aは、
さらに加速するに違いない。

さて日経新聞夕刊のエッセイ。
「あすへの話題」
推理小説作家の今野敏さん。
「感動の正体」

「最近、ある文学賞の選考会のために
候補作を読んでいたときのことだ。
時代小説の短編集にいたく感動してしまった」

「なぜかは自分でもよくわからない」

「もちろん書き手が達者だったということもあるが、
そんなことが理由ではないはずだ」

「だいたい、感動の正体そのものが
よくわからない」

ここから小説に限った話。
「時折、不意討ちを食らうように
感動してしまうことがある」

「それも、(たぶん)作者が意図していない、
さりげない描写や台詞(せりふ)で、
まんまとやられることが多い」

わかる。

「長年創作を続けてきたので、
他人の作品を読んでも、
ここは力を入れているなとか、
ここが泣かせどころだなというような
作者の企(たくら)みはよくわかる」

「だから、逆にそういう場面では
あまり心が動かない。
本当に、不意討ちのようなものなのだ」

これも、わかる。

感動させるためのノウハウはある。

「まず、読者の意表をつくことだ」

「お約束の流れだと思わせておいて、
少しばかりひねりを加えるのだ」

「だが、企みはたいてい滑ってしまう。
あくまでも、自然な流れの中に、
意外性がなければならない」

「ここまで書いて、ふと思った。
不意討ち、相手が意図しない動き、
相手の意表をつくこと、
流れを敢(あ)えて断ち切る……」

「まるで、武道か格闘技の話をしているようだ」

今野さんは武道家でもあって、
少林流空手今野塾を主宰する。
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「そうか、感動が生まれる瞬間というのは、
武術や格闘技に通じるものがあるのかもしれない」

「まあ、それに気づいたからといって、
すぐに読者に感動してもらえるものが
書けるとは限らない」

結論。
「妙な企みなどせず、
常に真剣勝負をするしかないようだ」

この話は商売に通じる。

店や売場や商品で、
顧客に感動してもらいたい。

その感動の正体を知りたい。

まず、顧客の意表をつくこと。

お約束の流れだと思わせておいて、
少しばかりひねりを加える。

だが、見え見えの企みは、
たいてい滑ってしまう。
あくまでも、自然な流れの中に、
意外性がなければならない。

売場の中での不意討ち、
顧客の意表をつく。
流れを敢えて断ち切る。

ウォルマートにはそれがある。
サム・ウォルトンは、
この意表を突く売場づくりが大好きだった。

だからいまでも、

DNAとして残っている。

山田昇さんも久保允誉さんも、
そんなものをもっているに違いない。

それらのDNAを伝承してほしい。

極めてオーソドックスに進めておいて、
突如、意表を突く。

それが感動の正体なのだから。

〈結城義晴〉


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