アメリカ小売業に学ぼう!

アメリカ合衆国への観光客の数は減っている。
あの大統領の所為(せい)だ。
米国旅行協会(USTA)は観光関連収入の損失が
最大210億ドル(3兆1500億円)に達する、と悲観的だ。
トランプ政権の国境警備の強化や関税政策が、
これまでの友好国を中心に心理的逆風となって、
人々の足をアメリカから遠ざけている。
しかしUS-Retailの視察と研究の価値は、
まったく落ちてはいない。
2024年の最新の国内総生産(GDP)は2.8%伸びていて、
消費支出の31.5%を占める小売業の総売上高も
1年間に1194億ドル(18兆円)も増加している。
競争は相変わらず激しいものの、
上位チェーンは軒並み成長している。
そして企業ごとにユニークなイノベーションが見られる。
その成長と革新を見るだけでも、
勇気と元気が湧いてくる。
われわれ日本の小売業もやれるのだ、と。
アメリカ小売業に学ぼう。
その成長に、そのイノベーションに、
そのポジショニングに。
〈結城義晴〉




















