第25回ミドルマネジメント研修会。
その最終日。
2日目の講義から設問が設けられる。
作業システム、計数管理と、
マネジメントとリーダーシップ。
笑顔の関西フードマーケットの面々。
2回の記述テストは、
受講生たちには大きなプレッシャーだ。
テストが終わると和んだ雰囲気になる。
テストの回答を示しつつ、
大事な事柄を再確認する。
これが理解を深める。
それからケン・ブランチャードのメソッド。
4つのスタイルによるリーダーシップ実践法。
さらにパワーポイントを使って、
チームワークの考え方と手法。
チームマネジメントは、
アメリカの先進小売業に広がってきた。
従来型のマネジメントを180度転換する。
ウェグマンズ、ホールフーズ、
そしてウォルマートが採用している。
その手法を丁寧に講義する。
第2・3講義は井坂康志講師。
テーマは「ドラッカーのマネジメント」
井坂講師はものつくり大学教授で、
NPO法人ドラッカー学会共同代表。
スライドと平易な言葉、
わかりやすいアナロジーで、
ドラッカーの本質を語ってくれる。
ありがたい。
そして最後にQ&A。
4人の受講生が質問をしてくれた。
真っ先に立ち上がったのは、
㈱関西スーパーマーケットの坂田洋介さん。
井坂講師はそれぞれの質問に、
丁寧に答えてくれた。
その姿勢はIntegrityそのものだ。
昼食を終えると結城義晴。
90分の総括講義。
ミドルマネジメントが知っておきたい、
「流通経営戦略理論」。
まず「チェーンストア理論」。
難しく考える必要は全くない。
ゴドフリー・レブハーの『チェーンストア』から、
チェーンストアの5つの条件。
M・P・マクネアの「小売りの輪論」
そして「チェーンストア2.0」の理論。
『商業経営の精神と技術』の概論。
その秀逸な点と集積すべき点。
それから私の持論「業態とフォーマット」
「ポジショニング戦略」
最後はサービス・イノベーション。
「ホッケースティックの関係」は、
忘れないでほしい。
職場で、仲間とともに、
実現させてほしい。
そして「自ら、変われ‼」
Behaviorはいま、すぐに、
自分だけで変えることができる。
それがスタートだ。
すべての講義を終えて、
ご清聴を感謝した。
研修会の初日に私は、
73回目の誕生日を迎えた。
そして10時間以上の講義をした。
いつまでできるかはわからない。
しかし全身全霊を傾けて、
伝えるべきことを語る。
語り終わったときに、
拍手をいただく。
変わろうとする知識商人たち。
それが何よりうれしい。
研修会が終了すると、
受講生たちはバス3台に乗り込んで、
熱海に向かう。
最後のバスに乗り込む受講生たち。
ニコニコ顔で元気いっぱい。
その彼らを事務局全員で手を振って見送る。
受講生たちも手を振り返してくれる。
心から健闘を祈った。
聞いただけ、知っただけでは、
何にもならない。
行動し、実行し、
そのプロセスで自分が変わる。
職場を変える、仲間を変える。
店を変える。
そして会社を変える、社会を変える。
それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。
頑張れ。
ありがとう。
〈結城義晴〉